数十秒、数分といった短いビデオでも積み上げればたいへんな時間になる。YouTubeにアップされたビデオは平均的には短い。しかしトータルの1日当たり視聴時間は10億時間の大台に乗ったという。これはユーザー1人当たりYouTubeを毎日8.4分間見ている計算になる。
これを実感と比較してみるとこういうことが言えそうだ。鍵穴から部屋を覗くようなせせこましいYouTubeのビデオを何時間にもわたって視聴する「スーパーユーザー」は決して珍しい存在ではない。われわれ平均的ユーザーはあちこち数分ずつしか見ていないが、それらを合算するととてつもない時間になるらしい。ともあれ友達がFacebookでYouTube動画をシェアすることはよくある。アカデミー賞のセレモニーで大しくじりがあったと皆が話していれば話題に遅れないために見に行ってしまうことになる。
Googleによれば、10億時間のビデオを1人で見ようとすればプレイリストの再生時間は10万年になるという。しかし―上の計算のように―世界がますますインターネットでつながるようになっているため平均的なユーザーの視聴時間はそれほど長くはならない。とはいえ、YouTubeがメディアのメインストリームに確固たる地位を占めていることを示す大きな数字であることは間違いない。Facebook始め、ビデオ市場でそれぞれ分け前を得ようとしてるプラットフォームはいっそう努力する必要があるだろう。
画像: ERIC PIERMONT/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)