2016年に「Bumper」という6秒間の広告フォーマットを導入したYouTubeは、機械学習を使って長い広告を6秒間に圧縮する新しいツールを提供する。
90秒のビデオを6秒のメッセージに圧縮するのは少々無茶に思えるかもしれない。実際、GoogleのYouTubeおよびビデオグローバルソリューションズの担当副社長であるDebbie Weinstein氏は、Bumper広告が最初にアナウンスされたとき、広告主の間に「6秒間で本当にストーリーを伝えられるのか?」という懐疑的な声があったことを認めた。
しかしWeinstein氏は、「我々は時間とともにクリエイティブが制約を好むことを知った。歴史的に30秒間に制約され続けたものがやがて15秒になり、いまやさまざまなメディアフォーマットに合わせて制約を受けている」
広告主によっては、Bumperを長いバージョンのティーザーとして使うかもしれない。あるいは、30秒CMを一連の6秒クリップに分けて作る方法がこのフォーマットによって生まれるかもしれない。
そして現在YouTubeがアルファテスト中のBumper Machineがベータテストを経て一般公開されれば、広告主は長いビデオからナレーションや人物、ロゴ、商品などの「キーエレメント」を抜き出してBumpを作れるツールが手に入る。結果は必ず「ラスト2~3秒の行動喚起」で終わるとWeinsten氏は言った。
ちなみに初期のテストでフードデリバリーのGrubHubが13秒のCMを基にBumper Machineを使って作った6秒バージョンがこれだ。
Weinstein氏はBumper Machineについて「業種や規模によらずあらゆる広告主」が利用できると言う。小さな広告主はできるだけ時間と手間をかけずにBumperを作るために使うかもしれないし、大規模なブランドや代理店はこれを「足がかり」にして、そこからアイデアを練り上げたりインスピレーションを得るために使うこともできる。
いずれにせよWeinstein氏は、自動作成されたBumperを広告主がそのまま掲載するとは思っていない。「ある程度の人間によるレビュー」は常に必要だという考えだ。
「機械が3つか4つの候補を出す。どれが一番か、全部が素晴らしいのか、少し手を加えるのかは人間が決める」と彼女は言った。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )