YouTube上のビデオ作品の話題を主要ソーシャルネットワーク上で広めるためのツールEpoxyが公式ローンチ

YouTubeは若い新人ビデオ作家にとって主要な配布チャネルだが、オーディエンスを見つける場としては唯一ではない。そこで今日(米国時間5/20)ローンチしたロサンゼルスのEpoxyは、YouTube上のビデオ作家たちが様々なソーシャルネットワーク上でファンと会話できるようにしてくれる。

Epoxyのファウンダは元Team DowneyのデジタルチーフJuan Bruceと、財務サービスのProtoを作ったJason Ahmadだ。二人は、YouTube上でオーディエンスを増やしていけるためのプラットホームを作り、そのためにファンと対話できるための総合的なツールを提供したい、と考えた。

EpoxyはFacebookとTwitterとInstagramと、そしてもちろんYouTubeを統合して、ビデオ作家たちがコンテンツの社会的な配布を拡大できる方法を提供し、また同時に、コンテンツに関するファンからのフィードバックがリアルタイムで得られるようにしている。これによってEpoxyのユーザは、ソーシャルな共有行為によって視聴者を増やし、登録会員数も増やすことができる。

CEOのBruceによると、Twitter上のビデオに関する会話で、その中に作者のTwitterユーザ名が出てくるのはわずかに20%である。そこで単純な検索では、会話の3/4あまりが拾われない。

そこでEpoxyはYouTubeのAPIを利用することによって、作者のスクリーンネームが登場しない会話でも、そのビデオ作品が話題になっている会話なら拾えるし、会話に参加できるようにした。

それにEpoxyのツールを使うと、ビデオに関する情報をソーシャルネットワーク上に配布でき、しかもその場合に、各ネットワークのオーディエンスの特性に合わせた情報の提示を行う。たとえば、提供するプレイヤー上の広告は同じでも、それを各ネットワーク上の共有に適した形に最適化できる。

ビデオ作品の、Instagram上の共有の方法が、Epoxyでは独特だ。Epoxyのユーザは、自分のビデオ作品を、Epoxyが提供しているエディタを使ってInstagramのための投稿作品へと変形できるのだ。あとはそれをInstagram上で配布するだけだから、作品本体をモバイルの上へコピーして操作する必要はまったくない。

今日のEpoxyのローンチは一般公開だが、当面はベータだ。ここまで来るまでに同社は、Upfront VenturesやGreycroft Partners、Bertelsmann Digital Media Investments、Advancit Capital、MachinimaのファウンダAllen DeBevoise、Makerの会長Ynon Kreiz、Shine Groupのデジタル担当VP Yoel Flohr、Stradella RoadのCEO Gordon Paddisonらから200万ドルの資金を調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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