家庭内で年齢カテゴリを設定したり、タイマーやその他のコントロールを表示したりできるビデオプラットフォームYouTube Kidsが、Apple TVで利用可能になった。
現在利用可能な国の一覧をここに示すが、より多くの国が追加されて行く予定だ。YouTubeによれば、安全コントロール設定は引き続きアプリのモバイルバージョンを使って設定する必要があるという。
YouTube Kidsは、YouTubeの安全な代替手段を子供たちに提供することを目的としている。YouTube本体は、たとえ制限付きモードをオンにしていても、暴力的なコンテンツや、保護者や保護者が子供に見せたくないものを見せてしまうことがあり得るからだ。そうしたものには、一見子供向けに制作されたようにみえる動画などがある。しばしば、人気のある漫画のキャラクターが描かれているが、不適切なコンテンツで埋められているのだ。「エルサゲート」と呼ばれた2017年の騒動の後、YouTubeはそうしたコンテンツにさらなる注意を向け始めたものの、今でもそうしたコンテンツはプラットフォームが自動生成するおすすめの中に定期的に登場してくるのだ。
一般的にみれば、メインのYouTubeアプリは人気の高い子供向けチャンネルや教育コンテンツで溢れてはいるものの、子供にとって危険な場所となっている。2019年にYouTubeは、暴力的な行動を阻止するために動画へのコメントを無効 にしたが、児童オンラインプライバシー法(COPPA)の違反に関して連邦取引委員会(FTC)から1億7000万ドル(約183億円)の罰金も課せられた。COPPAは子供向け動画に新しいルールを導入するものだが、クリエイターたちはルールは混乱を招き、収益の損失につながっているという。
YouTubeは、ブランドをより家族向けにするために、YouTube Kidsの利用方法を拡大してきた。例えばFTCとの和解が公式に発表される前に 、同社はYouTube Kidsのウェブサイトを立ち上げている。
しかしYouTube Kidsの動画は今でもほとんどがアルゴリズムでフィルタリングされているため、アプリに不適切なコンテンツが表示される可能性は残されている。しかし完璧ではないものの、YouTube Kidsには、特定の動画やチャンネルをホワイトリストに登録できる機能など、保護者が有害なコンテンツを子供に見られないようにするために役立つ機能を提供している。