ZappyLabは、科学研究のGitHubを目指す


科学者は大変だ。人類を別次元の巨大モンスターから守る(パシフィック・リムのクローバーフィールドを見よ)だけでなく、実験室の中で、再現可能な実験や技術を創造しなくてはならない。そこで、 ZappyLabの登場である。

TechCrunch Radioのピッチオフで優勝したZappyLabは、初めての製品Protocols.ioで、研究者たちが実験の「レシピ」を共有する手助けしようとしている。

「[共同ファウンダーの]Alexei Stoliartchoukは2012年1月7日に私に電話をかけ、生物学者のためのアプリを作れないかと尋ねた」と共同ファウンダーのLenny Teytelmanは言った。「そこでレシピのチェックリストのアイデアが浮かんだ。3週間後、彼に電話してこう尋ねた、『科学者に〈シェア〉ボタンを渡したら、クラウドソースによる保管庫が作れるだろうか』。あれが決定的瞬間だった」。

チームは、実験生物学、ウェブ開発、およびマネジメントの経験を持つ。自己資金10万ドルとシード資金80万ドルで会社は立ち上げられた。彼らはKickstarterキャンペーンでも5万ドル以上を集めた。

「科学者のために、ウェブだけでなくiOSとAndroidのネイティブアプリも本気で開発しているのは、われわれくらいだ。作りたいのはGitHubライクな科学コミュニケーションのためのリソース ― クラウドソースのオープンで常に最新な、科学的手法の貯蔵庫」とTeytelmanは言った。

しくみは? Teytelmanの説明によると、このサービスを使うと研究プロトコルや技術を協業的に共有することができる。例えば、Teytelmanは論文誌を読んでいて実験手順が抜けていたり、不正確に書かれているのを見ることがよくあると言う。オンラインで共有することによって、研究者同志で実験を再現したり、協業したりが、よりタイムリーに行えるようになる。

チームは、彼の大きな目標にとても興奮していた。

ワクチン、気候変動、老化、がん ― あらゆる人と物に影響を与えるもの ― の研究は、われわれのサービスがあれば、今よりはるかに早く進むだろう」とTeytelmanは語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook