ZenHubの新しい自動化ツールはGitHub上での開発者間の連携を改善する

GitHubユーザーに人気のプロジェクト管理ソリューションを提供するZenHubが、米国時間9月15日、チーム間の連携を自動化するための新機能の発表を行った。このAutomated Workflowsという名の新機能の背後にある考えは、例えば新しいパッチのテスト準備が整った際に(あるいはそのテストが失敗して開発チームがそれを修正しなければならないときに)、チームにまたがる複数のボードを更新してくれるといったものだ。

ZenHubの創業者でCEOのAaron Upright(アーロン・アップライト)氏が私に語ったところでは、今回のAutomated Workflowsは、同社がGitHubで最も統合されたサービスから、最も自動化されたサービスにたどり着く旅の最初のステップに過ぎない。

画像クレジット:ZenHub

彼が指摘したのは、開発チームたちは今でも、アジャイルプロジェクトの管理に苦労しているということだ。「どんなフレームワークを選ぶべきか、どのようにプロジェクトを構成すべきか。小さな会社やチームと話しても、大きな会社と話しても、スクラムとカンバンのどちらを採用するばいいのか、もしくはスプリント計画会議をどのように組織すれば良いのかがわからない人たちにとって、それは共通した問題なのです」。ZenHubが狙っているのは、こうした摩擦点をできるだけ多く取り除き、チームのためにそれらを自動化することだ。

それは、チーム間の連携を行うことから始まる。なぜなら、それが顧客が常に苦労している問題の1つだからだ。チームはそれぞれ独自のプロジェクトとワークスペースを持つことが多いので、ZenHubチームは、企業のさまざまなボードを横断して機能するソリューションを開発する必要があった。

その結果生まれたのは、ドラッグ&ドロップサービスを中心としたツールだ。例えばこれを使うことで、QAから本番に移行する際に、自動的に通知を作成しワークスペース間でのアイテム移動を行うことができる。

「これは、異なるワークスペース間での作業を自動化する方法の1つです」とアップライト氏は説明する。「そして、これが私たちの自動化へ向かう旅の、最初のステップであることに本当に興奮しています」。

アップライト氏は時間の経過とともに、ユーザーがチーム間に構築している関係を機械学習を使用して理解できるようになることを期待している。そのデータを使用すれば、システムはワークフローを提案することもできるようになるかもしれない。

ZenHubによる自動化へ向かう次の焦点は、スプリント計画プロセスを管理するためのツールになる。

「現在でもすでに、ZenHubは開発速度などを収集しています。そうした測定はチームごとに集計されています。私たちは、ワークフローの中での課題の優先順位を理解しています。私たちができるようにしたいのは、例えば2週間ごとに、チームがスプリントのスケジュールを自動的に設定できるようにすることです。そうすれば、チームについてわかっている開発速度データに基いて、チームは2週間ごとに50ストーリーポイントを達成できるようになるかもしれません。私たちはそのSprintを自動構成したいと考えています」。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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