Zoom(ズーム)は、バーチャル・ユーザーカンファレンスZoomtopia(ズームトピア)を今週開催している。新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、ビデオ会議サービスの事実上の標準と言われている同社が、イベントを利用して新サービスを発表したのは驚くことではないだろう。ただし、ほとんどがZoomの中核機能ではない。
同社がイベントで発表したのは、イベントプラットフォームとマーケットプレイスのOnZoom(オンズーム)と一般公開と、Zoomに他社アプリを統合するZapps(apps in Zoom)で、35社の初期パートナーがすでに登録されていることだ。
OnZoomを使うと、ライセンスによってホストは最大100人または1000人が参加する1回限り、またはシリーズのイベントを開催し、チケットを販売できる。背景にあるのは、ヨガの先生でも非営利団体でもプロのイベント主催者でも、OnZoomマーケットプレイスで告知してチケットを売れるようにするという考えだ。現在支払い方法としてPayPal(ペイパル)およびクレジットカードに対応しており、将来は他の支払い方法も導入することを検討している。また非営利団体向けに、イベントで寄付を募る方法をPledgeling(プレッジング)との提携で提供する。
本日の発表に先駆けて公開されたデモによると、ホストにとっても参加者とっても非常にわかりやすい体験のようだ。
日常的Zoomユーザーにとって、Zappsの発表のほうが気になるだろう。アプリをZoom体験に直接統合するための仕組みで、ユーザーはデスクトップ上で複数のアプリを行き来する必要がなくなる。
「Zappsは生産性を高めるために必要なアプリを共有して、ミーティングの前でも最中でも後でも、チーム間で情報を自由にやり取りできるようにします」と同社は説明する。「Zappsは、Zoomミーティング、チャット、ウェビナー、電話、さらには連絡先名簿などにとって、いちばん必要なものを見つけられるアプリストアだと思ってください」。
統合されたアプリは画面共有の中で起動されるが、さらに注目すべきなのは、アプリを参加者全員に配布してリアルタイム・コラボレーションができることだ。
35社の初期パートナーには、Asama(アサナ)、Dropbox(ドロップボックス)、HubSpot(ハブスポット)、Slack(スラック)、SurveyMonkey(サーベイモンキー)、Wrike(ライク)、Zendesk(全デスク)などが名を連ねている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )