ZoomはアプリのMarketplaceのコンテストでDocketを勝者と決定した。Docketはオンライン会議の生産性をアップすることを目的として2019年1月に設立されたスタートアップだ。 同社によればリモートであれ対面であれ会議の70%以上が事前に議題が参加者に周知されないまま開かれてきたという。
Docket はすべての会議で主たる議題が周知される必要があったと考えている。このアプリでは議題を作成してメンバーと共有できるだけでなく、議事録を取り、何が決定されたのか関係者と共有することができる。Docketにはタスクマネージャ機能があるので、会議が終了した後、参加者は何をなすべきかこのツールを使って管理できる。
Docketはアーカイブ機能があり、会議別に議事録、決定事項、To Doリスト、メモなどを保存できる。ユーザーは後から必要に応じて情報を検索、確認し、また個々の会議の有効性を評価できる。
Docketは、Evernote、Slack、それにもちろんZoomと統合できる。例えばDocket Bot for Zoomを使用すると、Zoomの多彩な機能がすべて利用でき、トップ画像のように議題を事前周知できる。また会議中に参加者が追加するるメモはZoomチャットに直接表示される。参加者はZoomチャットから離れることなく共同でメモを取ることができる。
またDocketはZoomの文字起こしと録音を取得し、Docketの会議資料に添付する。参加メンバーは会議後にどういう決定がなされたのか、文字通りの表現を検索できる。
Crunchbaseのデータによれば、Docketはスタートアップ・スタジオのHigh Alpha、Simon Equity Partners、Elevate Ventures、Allos、Venturesから 150万ドル(約1億6000万円)のシード資金を調達している。また Zoomの最大の投資家であるEmergence Capitalは、2015年にHigh Alphaに投資している。
ZoomのMarketplace Appコンテストは2019年10月にZoomtopiaで発表され、勝者はZoom自身とEmergence、Horizons Ventures, Maven Ventures、Sequoia Capitaなどの投資家によって選ばれた。
Docketはこれらのベンチャーキャピタルからの最大200万ドル(約2億1500万円)の資金提供とZoomのプロダクトの責任者からのコンサルティングを受ける。またこのZoomにはDocketの開発を優先的にサポートしていくという。副賞としてDTEN のD7 55インチオールインワンのタッチボード、3年間のZoom Roomsライセンスと10人分のZoom Proライセンス3年ぶんが贈呈される。
Docket以外の最終予選通過者は、Ambition、Bloom、Discuss.io、Friday、iScribeHealth、Pledgeling、Session、Social27 、Tiledの各チームだった。これらファイナリストには、Logitech(日本ではロジクール)の好意により、ビデオ会議キット「Logitech Pro Personal Video Collaboration Kit」(パーソナル・ビデオ・コラボレーション・キット)が贈られた。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)