Zyngaの株価が時間外取引で12%近く上昇した。損失が〈予測を下回った〉ためだ。
Zyngaは、売上2.03億ドル、純損失6万8000ドルを計上した。即ち収支はほぼトントンだった。売上は対前年比36%減で、ZyngaはFacebookプラットフォーム上での壊滅的なユーザーベース減少と戦わねばならなかった。加えて、モバイルゲームプラットフォームへの移行も他社と比べて出遅れた。
日間アクティブユーザー数は3000万人と、1年前の半分に落ち込んだ。月間アクティブも同じく昨年の半分以下の1.33億人だった。
現在同社は、Facebookプラットフォーム上で日間アクティブベースのトップゲームリストに3本しか入っていない。かつてヒットチャートを独占した頃の影もない。
しかし、新CEOのDon Mattrickは株主に向けて、Zyngaをかつての栄光に戻すために必要な変更を行うと宣言した。
「われわれは未来の成長への準備が整っていると信じている」と彼は収支会見で語った。「私は、Zyngaが中核事業を強化し、さらなる成長と進歩を達成して再び軌道に乗るべく、自らを修正していけることを確信している」
Mattrickは今日(米国時間10/24)、元Electronic Artsで現在DeNAのClive Downieを、COOとして採用した。Mattrickは、Zynga再編のために経営構造を平板化する言った。クリエイティブ製品部門は、Mattrick直属になる。
「エンターテイメントは理想的なビジネスだ」とMattrickは言い、Zyngaは「大衆市場を真に捕えられる適合性、完成度、洗練性を持つ」ゲームを作ることを目標としていると付け加えた。
昨四半期、同社はFairy Tale Twist、Ninja Kingdom、Hit it Richなど数々の新タイトルを公開した。モバイルゲームでは、1 Word(KiK Messengerアプリに内蔵)とCastleVille Legendsを公開した。他に、New Scramble with Friends、Baseball Slam(3P)、およびCityVille KRE-Oも公開した。
月間有償ユーザーは、1年前の300万人から、第3四半期に160万人まで減少したが、日間アクティブユーザー当たりの平均ブッキング(*)は4.7セントから5.5セントに増えた。四半期ベースでも4%の増加だった(* 日間アクティブユーザーがZyngaゲーム内のバーチャル取引で使う平均金額)。
Zyngaは、第4四半期の売上をさらに下がって1.75~1.85億ドルになると見積っている ― 通常は裕福なホリデー四半期なのに。損失は2100~3100万ドルになると同社は予想している。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)