【わかりやすく解説】サイテーションとは?SEO効果・獲得方法などプロが解説

【わかりやすく解説】サイテーションとは?SEO効果・獲得方法などプロが解説

SEOにおけるサイテーションとは「引用」「言及」を意味し、自社以外のWebサイトやSNSに「自社の企業名・サイト名・サービス名」などが掲載されることをいいます

サイテーションはWebサイトの権威性や信頼性を高め、ローカルSEOの効果も期待できる重要な対策のひとつです。この記事ではサイテーションを獲得する方法を中心に、サイテーションの種類・サイテーションの獲得状況を調べる方法などについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

また、SEOの全体的な戦略やSEOの基本について知りたい方には、SEOの基礎知識についてまとめた資料を用意しています。初心者向けのわかりやすい資料なので、お気軽にダウンロードください。

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サイテーションとは

サイテーションとは、自社以外のWebサイトやSNSに「自社の企業名・サイト名・サービス名」などが掲載されることです。サイテーションが増えることで、SEO(特にローカルSEO)に効果があるとされています。

サイテーションには、以下のような例があります。

  • レビューサイトに自社サービスの口コミが掲載されている
  • 業界メディアに自サイトのURLが言及されている(リンクなし)
  • まとめサイトに自社の企業名・所在地などを登録・掲載される

自社のSNSに自社情報を掲載することは、外部のSNSからのサイテーションを誘発し、多くのユーザーにサイテーションしてもらうためのきっかけになるので積極的に行いましょう。

また、営業時間や場所などの情報を掲載することで、地域の検索クエリに対してより適切な情報を提供でき、地元の顧客にリーチしやすくなるという効果も期待できます。

さらに、外部サイトにも正確な基本情報が掲載されれば「ユーザーが迷わず自社のサービスを見つけられる」「店舗を訪問しやすくなる」など、ユーザーのメリットも増え、コンバージョンまでがスムーズになるというのが大きな利点です。

上記の理由から、サイテーションが増加するとローカルSEOの効果が期待できるようになるため、ユーザーとのエンゲージメントも促進されるといえます。

サイテーションと被リンクの違い

前述のとおり、サイテーションは「自社の企業名やサービスについて、ほかのサイトやSNSで言及されること」を、被リンクは「自サイトが外部サイトからリンクされること」を指します

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションは単純に「自社の情報が言及されること・自社の情報が掲載されていること」を意味するため、リンクが設置されているかや誰が言及しているかは問いません。第三者のユーザーが言及しても、自社が運営しているSNSで言及しても、同じサイテーションです。

加えて、サイテーションに直接的なSEO効果はないと言われています。ただ、いろいろなところで言及されること = 話題にあがることで、認知度の向上や指名検索の増加につながり、間接的なSEO効果はあると考えられます。

一方、被リンクは「外部サイトから自サイトへリンクが設置されること」を指し、リンク設置が必須です

被リンクは第三者のWebサイトがリンクを設置することが前提であり、第三者を装って自演リンクを貼ると「Googleの検索結果から除外される」などのペナルティを受ける可能性があります。不自然な自演リンクを貼ることは、ペナルティのリスクを負うだけではなく、ユーザーから自社への信頼性低下を招く恐れもあるため控えましょう。

先ほど、サイテーションのSEO効果は間接的なものにとどまると説明しましたが、被リンクは直接的なSEO対策として有効だと言われています。検索順位の向上に影響するため、有益な被リンクの獲得を目指しましょう。

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サイテーションのSEO効果

サイテーションにSEO効果はあるのか、米企業「Moz」が検証したデータを紹介します

この調査では、ランダムに抽出した6,000拠点を以下の2つに分け、検索方法ごとに見つけやすさを比較したものです。

  • Googleビジネス プロフィール(旧称Googleマイビジネス)・Facebook・Bing・Apple ・Mapsの4つのサイテーションサイトに店舗情報を登録したグループ
  • 上記に加え、10以上のサイテーションサイトに店舗情報を登録したグループ

検索方法は、以下の4つです。

  • Direct Search(企業名や所在地など、固有情報での検索回数)
  • Indirect Search(商品名・サービス名など、間接的なキーワードでの検索回数)
  • Maps View(Googleマップでの表示回数)
  • Search View(Google検索での表示回数)

調査結果では、2つのグループで視認性(見つけやすさ)に大きな差が見られます。

特にGoogle検索においては、10以上のサイテーションサイトに登録したグループは登録前に比べ、91%も表示回数が増えました

サイテーションにSEO効果はあるのかを米企業「Moz」が検証したデータ

The more widely distributed listings saw increases in visibility of 65% to 91%. The data thus show that listings distribution to an extended network still matters.

出典:Does Listings Management Still Matter for Local SEO? - Moz

以上の結果から、サイテーションはSEOに影響を与えることがわかります。

SEOとMEOにおけるサイテーションの効果

MEOは「Map Engine Optimization」の略です。日本語では「マップ検索エンジン最適化」と訳し、実際の店舗や企業を「Googleのローカル検索結果」に上位表示させる施策で、一般的にはGoogleマップで自社の検索順位を上げる施策を指します。Google公式でも、MEOにおける視認性の高さの重要性が明言されており、サイテーションは視認性を高める効果があります

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。

ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

引用元:Googleビジネスプロフィールヘルプ

GoogleマップやGoogleのローカル検索結果の上位表示を狙うには、「地域」に焦点を当てた対策が必要です。この対策にはGoogleビジネス プロフィール(旧称Googleマイビジネス)を活用します。

Googleビジネス プロフィールとは企業情報・店舗情報などの情報を登録できるサービスで、Googleビジネス プロフィールへの記載はサイテーションを獲得するための重要な施策のひとつです。Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや検索結果に直接表示されるため、ユーザーに自社情報を伝える上で非常に有効です。

例えば、ユーザーがGoogleで「美術館 台東区(目的地+地名)」と検索したとしましょう。検索結果ページに、台東区の美術館とその所在地を表す地図が表示されます。

▼例:「美術館 台東区」と検索した場合(目的地+地名)で検索した場合

「美術館 台東区」と検索した時の表示

「目的地+地名」「目的地に関するキーワード」での検索上位を狙うためには、地域に焦点を当てて対策する必要があり、そのためにはGoogleビジネス プロフィールに自社の情報を登録しておくことが重要です

ローカルSEOについては、次の記事で詳しくまとめているので、併せてご覧ください。

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サイテーションの4つの種類

ここまで、サイテーションの持つ意味や効果についてお伝えしてきました。サイテーションは大きく分けて、4つの種類があります。

サイテーションの4つの種類

この項目では、サイテーションの種類について詳しく説明します。

種類1 法人名・店舗名・個人名

1つ目は、法人名・店舗名・個人名です。情報を発信する際、法人名・店舗名・個人名などの固有名詞のほか、サイト名などへの言及がサイテーションとして扱われます

ここに挙げた固有名詞に言及する際、注意したいのは「略称やニックネームで発信しない」ことです。正式な名称(一貫した名称)ではなく、略称やニックネームで発信してしまうと、Googleが「同じ法人・個人について言及している」と判別できません。

サイテーションとして扱ってもらうためには、法人名・店舗名・個人名はニックネームなどではなく、正式名称で言及してもらうことが重要です。自社SNSを運営する際は「自社名を正式名称で名乗る」「正式名称をハッシュタグにする」など、正式名称で言及してもらえるよう工夫しましょう。

法人名・店舗名・個人名の例を以下に挙げるので、参考にしてください。

▼例

法人名 ナイル株式会社
店舗名 セブン‐イレブン、イエローハット、UNIQLO
個人名 鈴木 ○○、佐藤 ○○
サイト名 ナイルのマーケティング相談室

 

種類2 商品名・サービス名

2つ目は、商品名・サービス名です。情報を発信する際、商品名・サービス名に言及することがサイテーションとして扱われます

自社の商品名・サービス名なども企業や個人などに紐づく情報として扱われるため、商品名・サービス名への言及が増えることによって認知度・信頼性が高まります。その結果、商品・サービスに興味や関心を持つユーザーが増え、ブランディングやエンゲージメントにつなげることが可能です。商品名・サービス名にまつわるサイテーションを増やし、購買につなげましょう。

商品名・サービス名の例を以下に挙げるので、参考にしてください。

▼例

商品名 ハーゲンダッツ、LUX、アタック
サービス名 オイシックス、Netflix、Uber Eats

 

種類3 所在地・電話番号

3つ目は、所在地・電話番号です。情報を発信する際、所在地・電話番号に言及することがサイテーションとして扱われます

所在地・電話番号などが企業や個人に紐づく情報として扱われると、Googleマップや「Googleのローカル検索結果」など、地域に焦点を当てた検索結果に表示されやすくなります。

例えば、自社SNSに店舗名しか掲載していない企業があった場合、所在地も電話番号も言及されていなければ、ローカル検索結果に表示されることはありません。ユーザーが訪問しにくい店舗になってしまいます。所在地や電話番号が記載されていれば、同じ会社やサービス名でも区別をつけやすいです。

自社SNS・グルメサイト・地域ポータルサイトなどに店舗を登録し、所在地などの情報を掲載することで、店舗情報が紐づけられます。

種類4 リンクが設置されていないURL

4つ目は、リンクが設置されていないURLです。URLにリンクが設置されていなくても、またInstagramのフィード投稿などリンク設置ができない環境だとしても、URL自体に言及しているだけでサイテーションとして扱われます

もちろん、リンクが設置されているURLであれば、よりSEO効果が高い「被リンク」になります。

サイテーションを獲得する5つの方法

前項では、サイテーションの4つの種類について説明しました。では、実際にサイテーションを獲得するためにはどうしたらいいのでしょうか。

サイテーションを獲得する5つの方法

これらの方法は、サイテーションを獲得するだけではなく、自社の認知度向上も期待できます。順番に見ていきましょう。

方法1 Googleビジネスプロフィールに登録する

1つ目の方法は、Googleビジネスプロフィール(旧称Googleマイビジネス)に登録することです

Googleビジネスプロフィールに登録しないと「Googleのローカル検索結果」に表示されることはありません。登録することで企業名や店舗名・所在地・電話番号など、企業にまつわる正確な情報がユーザーに提供されます。

また、Googleビジネスプロフィールへの登録はサイテーションの獲得だけではなく、地域のユーザーが自社を見つけやすくなり、正確な情報を得られるようになるというメリットもあります。

加えて、企業名・所在地・電話番号など、自社の固有情報が紐づけられるよう、NAP情報をサイトと統一しておきましょう。 NAP情報とは「Name・Address・Phone」の略です。これらをどの媒体でも統一しておくことで、情報が紐づけられやすくなります。

GoogleビジネスプロフィールにおけるNAP情報の例

GoogleビジネスプロフィールやMEOについては、下記の記事で詳しくまとめています。併せてご覧ください。

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方法2 情報メディアに掲載する

2つ目の方法は、情報メディアに掲載することです。情報メディアに掲載することは、サイテーションの獲得だけではなく、その影響力によって信頼性を高める効果もあります。

どのような手法で自社の情報をメディアに掲載するのか、以下の各項目で説明します。

まとめサイト、レビューサイトなどに掲載してもらう

まず、自社の情報をまとめサイトやレビューサイトなどに掲載してもらう方法です。 まとめサイトやレビューサイトでポジティブなレビュー(サイテーション)を獲得すれば、Googleからの自サイトへの評価も高まります

また、まとめサイトやレビューサイトは多くのユーザーが情報を収集する場所のため、ユーザーとのタッチポイントも増え、認知度向上にも貢献します。ほかメディアに取り上げられるきっかけになることもあり、非常に重要な施策のひとつです。

プレスリリースを出す

次に、プレスリリースを出す方法です。自社で新しい商品・サービスを発表するとき、重要なニュースやイベントがあるときなど、積極的にプレスリリースを発信しましょう。プレスリリースの配信サイトには 企業名・電話番号などが掲載されるため、サイテーションの獲得に有効です

また、プレスリリースは多くのメディアに転載されることが多いため、さらにサイテーションを獲得するチャンスが増えます。

業界の専門サイトなどにエキスパートとして寄稿する

次に、 業界の専門サイトなどにエキスパートとして寄稿する方法です。自社が取り扱う商品・サービスの業界における専門サイトに寄稿できたら、同時に執筆者のプロフィールも掲載してもらいましょう。

その道のプロとして自社の専門知識や最新情報を提供することで、認知度や信頼性の向上にもつながり、ほかメディアがこれらの情報を引用する可能性が高まります

イベント、セミナーなどの取材を受ける

最後に、イベントやセミナーなどの取材を受ける方法です。イベントやセミナーに登壇することで、自社の活動や提供する情報を広く知ってもらう機会が生まれます。この取材記事によってほかメディアが取り上げる可能性が高まり、サイテーションを獲得する機会も増えるメリットがあります

これらの手法を組み合わせて活用することで、多くのサイテーションを獲得できるだけではなく、自社の知名度や信頼性の向上にもつなげられるため、積極的に取り組んでいきましょう。

方法3 広告を出稿する

3つ目の方法は、広告を出稿することです。オンラインにおける広告では「X(旧Twitter)のPRポストを利用する」「ディスプレイ広告を表示する」「業界メディアにネイティブ広告を掲載する」などの手法があります。

XのPRポストはタイムラインになじむ形で広告を出せるだけではなく、リプライやリポストが利用でき、拡散効果が高い点が大きなメリットです。

ディスプレイ広告は、Webサイトのトップページやアプリにある広告枠に表示される広告のことで、多くのユーザーに広告を配信することが可能です。

ネイティブ広告は、メディア内の記事のように出稿できるため、自然な流れでユーザーの目に留まり、認知向上からのサイテーション獲得が期待できます。

オフラインにおける広告は雑誌やテレビ、看板がおもなため、直接サイテーションを獲得できるわけではありませんが、認知度の向上に貢献し、サイテーションの増加につながります。

オンライン広告とオフライン広告を組み合わせて戦略的な広告展開を行うことで、幅広い層にリーチし、サイテーション獲得の機会を最大限に活用しましょう

そのほか、おすすめのBtoB広告については下記の記事も参考にしてください。

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方法4 SNSを運用する

4つ目の方法は、SNSを運用することです。サイテーション獲得のためのSNS運用として、まずは自社のSNS運用が挙げられます。

自社のSNSアカウント名やプロフィール欄に自社情報を入力し、URL欄には自サイトのURLを掲載しましょう。Instagramの場合、フィード投稿にはURLを貼れませんが、リンクがなくてもサイテーションとして成立しますので安心してください。

その後は継続してSNSを運用し、最新の情報を発信することで、引用してもらえる機会が増加します。良い商品・サービスを提供することで口コミが広がり、自然にサイテーションが増えていくことが理想です。

自社のSNSアカウント運用以外では、インフルエンサーマーケティングという手法もあります。インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で影響のある個人(= インフルエンサー)を活用し、自社の商品やサービスをプロモーションしてもらうことでユーザーの購買につなげる手法です

インフルエンサーの影響力・拡散力を活用することでサイテーションの増加を狙えます。効果を最大化するためには、ターゲットに支持されているインフルエンサーの選定や、ステルスマーケティングの印象を与えないコンテンツを心がけましょう。

インフルエンサーマーケティングについては、下記の記事で詳しくまとめています。

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方法5 自サイトを構造化データでマークアップする

5つ目の方法は、自サイトを構造化データでマークアップすることです構造化データマークアップとは、Webサイト上の情報を検索エンジンが理解しやすい形式で表現するための手法です

自サイトの情報を構造化データでマークアップすることで、固有情報が紐付けられやすくなります。企業名・所在地・電話番号・自サイトURLなどを構造化データでマークアップし、検索エンジンに統一された固有情報を伝えられるようにしましょう。なお、その際は固有情報に表記揺れがないように確認してください。

また、構造化データマークアップは、検索結果に表示されるリッチリザルトに影響を与えます。ユーザーにコンテンツの魅力を伝えやすくすることで、自サイトへの訪問者が増え、結果的にコンテンツが引用される可能性も高まります。

構造化データについては下記の記事で詳しくまとめているので、併せてご覧ください。

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サイテーションの獲得状況を調べる2つの方法

前項では、サイテーションを獲得する方法について解説しました。ここからは実際にサイテーションをどのくらい獲得できているのか、調べる方法について紹介します。

サイテーションの獲得状況を調べる2つの方法

方法1 Googleで検索する

Googleの検索窓に「"商品名・サービス名" -site:自サイトURL」と入力したキャプチャ画像

1つ目は、Googleで検索する方法です。Googleの検索窓に「"自社の商品名・サービス名" -site:自サイトURL」と入力し検索することで、自社の商品名・サービス名が自サイト以外でどれだけ言及されているかを調べられます

この方法でサイテーション獲得状況を調べると、どのような形で自社の商品・サービスがサイテーションされているかがわかります。

ただし、サイテーションはポジティブなものだけとは限りません。ネガティブなサイテーションもあり、その場合Googleから低評価を受けやすくなります。

サイテーションの数だけではなく、どのように言及されているかも確認しましょう。

方法2 Yahoo!リアルタイム検索機能で検索する

サイテーションの獲得状況を調べる方法について解説する項目の画像2

2つ目は、Yahoo!リアルタイム検索機能で検索する方法です。Yahoo!リアルタイム検索にアクセスし、キーワードとして自社の商品名・サービス名を入力すると、そのキーワードがX上でどのように言及されているか・どのように話題になっているかがわかります

Xに限定した範囲での言及にはなりますが、会員登録やログインなどの手間がかからず利用できます。また、リアルタイムな反応が細かく見られるメリットもありますので、ぜひ試してください。

なお、InstagramやFacebookなど、X以外のSNSでのサイテーション獲得状況はこの方法では調べられないので注意してください。

ネガティブなサイテーションを獲得したら

前述のとおり、サイテーションにはポジティブなものとネガティブなものがあります。

ネガティブなサイテーションの具体例は以下です。

  • 自社の住所や電話番号など、重要な情報が誤っている
  • 低品質なサイトで言及されている
  • ネガティブなレビューや口コミが掲載されている など

ポジティブなサイテーションと違い、ネガティブなサイテーションはSEO効果が見込めず、Googleからの低評価にもつながりかねません

また、内容によっては自社の信頼に関わるケースもあるので、ネガティブなサイテーションを見つけた際は注視することをおすすめします。

ネガティブなサイテーションを削除できる?

では、ネガティブなサイテーションを削除することはできるのでしょうか。

サイテーションを削除するには、掲載された投稿自体を消すしかありませんが、サイト管理者やサーバー運営会社に対応してもらうのは難しいでしょう

第三者の意見を直接的に制御することはできないため、サイテーションを自社でコントロールすることは不可能です。

もしネガティブなサイテーションを獲得してしまったら?

ネガティブなサイテーションを消すのは難しいため、ポジティブなサイテーションを増やすように努めるのがおすすめです

無理やりポジティブなサイテーションを増やすための「自作自演」などの対応は、むしろ悪影響を生む場合もあります。自社の商品・サービスのクオリティを高めていくことで、自然とポジティブなサイテーションが増えるようにしましょう。

サイテーションを獲得しSEOにつなげよう

この記事では、サイテーションの種類のほか、サイテーションの獲得方法、獲得状況の調べ方などについて紹介しました。

サイテーションを獲得すると、ローカルSEOの効果が期待できるだけではなく「自社商品・サービスの認知度が向上する」「自社への信頼性が高まる」などのメリットがあります。ここで紹介した方法を実践することでサイテーションを獲得し、SEOにつなげましょう。

ここまでで「自社で実践するのは難しそう」「SEOの専門家に依頼したい」と思われた方は、ナイルにご相談ください。初心者の理解に役立つSEOの基礎知識と実践方法についての資料も配布していています。併せてお申し込みください。

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コンテンツマーケティングを外注する前に必ず見てください

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一言でコンテンツマーケティングといっても、チャネルや施策によって必要なリソースは大きく異なります。自社でリソースが不足した場合は、外注することを検討する方も多いですが、外注先の選定や注意点を理解していなければ、逆に手間がかかってしまう可能性が高まります。

今後、ウェブ集客をさらに加速させたい、ちょうどコンテンツマーケティングの外注を検討しているという方は、ぜひ一度発注する前にこの動画をご覧になってみてください!

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まとめ

YouTube「ナイルTV/WEBマーケティング相談室」では、毎週2本18時に動画を公開しています。SEO対策・コンテンツマーケティング・サイト改善・生成AI活用の最新情報を発信中です。

ぜひチャンネル登録をして、Webマーケティングの壁にぶち当たった時に、改善施策や見直しにお役立てください!

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【厳選】被リンクチェックツールのおすすめ8選!確認手順やポイント、リンク獲得対策までわかりやすく解説

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良質な被リンクの獲得は、SEO対策の検索順位向上に役立ちます。しかし、自サイトの被リンク状況を把握できていない方や、具体的な調査方法がわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、自サイトの被リンク状況を簡単にチェックできるツールを厳選して紹介します。基本的なチェック手順や活用方法に加え、ツールを活用したSEO対策の改善ポイントまでわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

ナイルでは、被リンク以外にも、さまざまなSEOの基礎知識を提供しています。SEO初心者の方におすすめの資料セットは、以下のバナーから無料でご覧いただけます。お気軽にダウンロードの上、ご利用ください。

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被リンクとは

実際の被リンクのキャプチャ画像(BeMARKEからナイルのマーケティング相談室へのリンク)

出典:BeMARKE

被リンク(バックリンク)とは、文字どおり「ほかのWebサイトから自サイトへリンクを貼ってもらうこと」を指します

例えば、ニュースやメディアサイトで自社のサービスやコンテンツが取り上げられた際、自社のURLをリンク付きで紹介してもらえることがあります。これが「被リンク」や「被リンク獲得」です。

検索エンジンは、被リンクをサイトの価値を示す重要な指標と捉えています。そのため、良質な被リンクを多数獲得することで、SEO対策として以下のような効果が期待できます。

被リンクで得られるSEO対策の効果(一例)

  • 自サイトの信頼性や権威性が高まり、検索結果での上位表示されやすくなる
  • 検索エンジンのクロールが得られやすくなり、インデックス率が向上する

被リンクについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

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被リンクチェックが必要な3つの理由

自社のWebサイトが、どのサイトからどのようにリンクされているか確認することを「被リンクチェック」や「バックリンクチェック」といいます。以下、Webサイト運営者が被リンクチェックを行うべき理由を3つ紹介します。

理由1 自サイトと競合サイトの被リンク獲得状況を比較するため

1つ目の理由は、自サイトと競合サイトの被リンク獲得状況を比較するためです。

被リンクチェックツールの中には、自サイトだけではなく、競合サイトも確認できるものがあります。このようなツールを利用すると、競合サイトがどのようなコンテンツで、どのようなサイトから被リンクを得ているかを確認できます

その結果を自サイトと比較すれば、被リンクを獲得しやすいコンテンツを明らかにしたり、良質な被リンクの提供元に対してリンク設置の営業をかけたりすることも可能です。

SEO対策を行っても検索順位が上がらない場合には、被リンクチェックを行うのもひとつの方法です。具体的な手順については、後の章で詳しく解説します。お急ぎの方は、こちらからご覧ください。

理由2 良質な被リンクがつきやすいコンテンツの傾向を把握するため

2つ目の理由は、自サイトのどのようなコンテンツに良質な被リンクが集まるのかの傾向を把握するためです。

被リンクチェックの結果をもとに、良質な被リンクを獲得しやすいコンテンツを増やすことで、効率的にドメイン全体の被リンク数を積み上げられます。被リンクチェックを定期的に行い、自然に被リンクが増えていくようなコンテンツ制作体制を作るようにしましょう。

理由3 スパムリンクによるペナルティリスクを回避するため

3つ目の理由は、スパムリンクによるペナルティリスクを回避するためです。

スパムリンクとは悪質な被リンクのことで、例えば「単なるリンク集サイト」や「リンク販売サイト」「プログラムや生成AIで自動生成された低品質なサイト」などからのリンクを指します

Googleはスパムリンクを低く評価するため、スパムリンクが増えてしまうと、サイトの評価が下がってしまいます。検索順位を落とさないよう、被リンクチェックで悪質なスパムリンクを検知し、対処しましょう。

スパムリンクへの具体的な対処法については、後の章で詳しく解説します。お急ぎの方は、こちらからご覧ください。

もし、後述のツールが使えない、被リンクの獲得状況や課題についてプロに診断してもらいたいとお考えでしたら、以下のバナーより無料相談をお申し込みください。

被リンクチェックにおすすめの8つのツール

ここからは、被リンクチェックでよく使用される主要ツールの中から、おすすめのものを8つ紹介します。無料・有料ともにさまざまなものがありますので、特徴を確認した上で最適なツールを利用しましょう。(※各ツールの仕様や料金は2024年3月時点のものです)

被リンクチェックにおすすめの8つのツール
ツール名 ツールの主な特徴
Googleサーチコンソール Google公式の検索順位確認ツール
被リンクチェックも可能
Bing Webmaster Tools 検索エンジンBingの順位確認ツール
Googleサーチコンソール同様、被リンクも確認できる
Lynx 無料でリンク元のページやドメインパワーを参照できる
hanasakigani 指定した検索キーワードの上位競合サイトをまとめて調査できる
Ubersuggest 被リンク分析ツール スパムスコアを簡単に参照できる
任意の競合と被リンク状況を簡単に比較できる
Majestic バックリンクチェッカー 被リンクの質と量を独自の指標で確認できるほか、充実したフィルター機能が特徴
Ahrefs 被リンクチェッカー Ahrefsのデータベースを利用。有名な指標であるDR(ドメインレーティング)や
リンク元ページの推定オーガニックトラフィックも参照できる
Moz Link Explorer 約45兆の大規模なリンクデータベースを保有。精度の高い分析が可能

 

ツール1 Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Googleサーチコンソール

項目 詳細
ツール名 Googleサーチコンソール
概要 Google公式の検索順位確認ツール
機能の一部で被リンクチェックも可能
サイト分析対象 自サイト
分析の上限・制限 上限なし
料金 無料

 

Googleサーチコンソールは、Googleが提供する無料の自サイト分析ツールです。検索経由の流入数や、ページのインデックス状況などの確認と併せ、被リンクチェックも行えます

分析項目は、リンク数が多いサイトや被リンクを受けているページなど最低限ではありますが、Google公式の信頼できる情報を参照可能です(詳しい被リンクの調査方法は後述します)。

また、スパムリンク対策に欠かせない「リンク否認」にも利用しますので、特別な理由がない限りは、導入をおすすめします

Googleサーチコンソール自体の詳細な使い方については、こちらの記事をご覧ください。

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ツール2 Bing Webmaster Tools

Bing Webmaster Toolsのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Bing Webmaster Tools

項目 詳細
ツール名 Bing Webmaster Tools
概要 Bingでの検索順位やクリック率などの詳細データを取得可能
被リンク分析に加えサイトのクロール状況も確認できる
サイト分析対象 自サイト
分析の上限・制限 上限なし
料金 無料

 

Bing Webmaster Toolsは、検索エンジンBingが提供する自サイト分析ツールです。Bing上のキーワードリサーチと併せ、自サイトの被リンクのチェックも行えます

ただし、利用にはGoogleサーチコンソール利用中のアカウントでログインするか、新規でサイト登録するかが必要です。

利用方法は簡単で、ログイン後、メニューから「バックリンク」を参照するだけです。被リンク元のページやドメインなど基本的な機能を分析できます。

BingでのSEO対策を考えている場合には利用を検討しましょう。

ツール3 Lynx

Lynxのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Lynx

項目 詳細
ツール名 Lynx
概要 PA(ページオーソリティ)やDA(ドメインオーソリティ)が表示される。被リンクの質を数値で推定できる
サイト分析対象 自サイト・競合サイト
分析の上限・制限 上限なし
料金 無料

 

LynxはURLを入力するだけで、手軽に被リンクをチェックできる無料ツールです。参照元ドメインなどの基本的な情報に加え、PA(ページオーソリティ)やDA(ドメインオーソリティ)といった、いわゆる「ページの強さ」を可視化した数値も確認できます

無料で利用できることに加え、利用回数にも制限がないため、自社・競合を問わず頻繁に被リンクチェックを行いたい場合におすすめです。

ツール4 hanasakigani

hanasakiganiのサービスサイトキャプチャ画像

出典:hanasakigani

項目 詳細
ツール名 hanasakigani
概要 指定した検索キーワードの上位競合サイトを分析できる
独自計算による被リンクの重要度も表示
サイト分析対象 自社・競合
分析の上限・制限 1日3回まで無料、有料は上限なし
料金 無料(有料版は要問い合せ)

 

hanasakigani(花咲蟹)は、1日3回無料で利用できる被リンクチェックツールです。自サイトと併せ、指定した検索キーワードの上位10サイトのデータをまとめて参照できます。

「集中度」と呼ばれる独自の被リンク評価基準を用いており、特定のIPやアンカーテキストに被リンクが集中していないか(=偏っていないか)を視覚的に確認可能です。多角的にスパムリスクを確認したい場合に利用すると良いでしょう。

ツール5 Ubersuggest 被リンク分析ツール

Ubersuggest 被リンク分析ツールのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Ubersuggest 被リンク分析ツール

項目 詳細
ツール名 Ubersuggest 被リンク分析ツール
概要 スパムスコア算出機能で、低品質リンクのチェックが容易
任意の競合サイトと被リンク状況を簡単に比較できる
サイト分析対象 自サイト・競合サイト
分析の上限・制限 1日1回まで無料、有料では1日150~900回まで拡大
料金 月額2,999円~

 

SEO分析ツールで有名なUbersuggestが提供する被リンク確認ツールです。

被リンク数や参照ドメイン数といった基本情報はもちろん、被リンク数の推移や、新規・消失ドメイン確認など、潤沢な機能をわかりやすいUIで参照できます。加えて、低品質のスパムリンクを簡単に判別できる「スパムスコア」も算出してくれます。

月額2,999円からの有料プランに申し込むと、任意の競合サイトと被リンク状況を簡単に比較できる「被リンクのチャンス」ツールも利用が可能です。7日間の無料トライアルも用意されており、最大150回まで利用できます。

ツール6 Majestic バックリンクチェッカー

Majestic バックリンクチェッカーのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Majestic

項目 詳細
ツール名 Majestic バックリンクチェッカー
概要 被リンクの質と量を独自の指標で可視化
充実したフィルター機能で緻密な分析を実現
サイト分析対象 自サイト・競合サイト
分析の上限・制限 最安のLITEプランでは1レポートのデータ行数5,000件まで
料金 月額49.99ドル~

 

Majestic バックリンクチェッカーは、被リンクの品質評価をする「トラストフロー」や、量を測定する「サイテーションフロー」など独自の指標を用いる有料被リンクチェックツールです。

フィルター機能を使った緻密な分析に定評があるほか、被リンクデータを分析してインフルエンサーを特定する「インフルエンサーファインディング」など、独自の充実した機能をそろえています

また、関連サービスに「一括被リンクチェッカー」があり、これを利用すると最大100万件のURLに関する被リンク数を一挙に解析可能です。

ツール7 Ahrefs 被リンクチェッカー(有料)

Ahrefs 被リンクチェッカーのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Ahrefs 被リンクチェッカー

項目 詳細
ツール名 Ahrefs 被リンクチェッカー
概要 Ahrefsの持つSEO解析データと連携。独自の指標であるDR(ドメインレーティング)や、リンク元ページの推定オーガニックトラフィックも確認できる
サイト分析対象 自サイト・競合サイト
分析の上限・制限 最安のライトプランでは1レポートのデータ行数2,500件まで
料金 月額12,500円~

 

Ahrefs被リンクチェッカーは、世界中のWebマーケターに愛用されているSEO分析ツール「Ahrefs(エイチレフス)」が提供する被リンクチェックツールです。

Ahrefsのデータベースを活用した分析が可能で、例えば、SEOの指標として利用される独自指標「DR(ドメインレーティング。ドメインの強さのこと)」や、リンク元ページの推定オーガニックトラフィック数を参照できます

被リンクのみならず、キーワード調査や競合調査など、戦略的にSEOを実施していきたい場合におすすめのツールです。

ツール8 Moz Link Explorer

Moz Link Explorerのサービスサイトキャプチャ画像

出典:Moz Link Explorer

項目 詳細
ツール名 Moz Link Explorer
概要 約45兆の大規模なリンクデータベースを保有し、精度の高い分析が可能
サイト分析対象 自サイト・競合サイト
分析の上限・制限 無料版は1日10回まで、表示できるデータにも制限
料金 月額99ドル~

 

世界的に有名なSEO企業Moz(モズ)が提供するのがMoz Link Explorerです。Mozが誇る約45兆以上ものリンクデータをもとに、高精度な被リンク分析が行えます

無料版もありますが、1日に10回までしか利用できないほか、集計できるリンクデータも過去60日分の上位ページのみなど制限がかかります。本格的に利用するためには、月額99ドルからの有料プランが必要です。

また、ほかの類似サービスのような「未登録でのお試し利用」ができません。利用するためには会員登録が必須である点も把握しておきましょう。

被リンクチェック 基本の方法・手順

ここからは基本的な被リンクチェックの方法として、Googleサーチコンソールを利用した確認手順を解説します。

なお、これまでGoogleサーチコンソールを利用したことがない方は、まずは以下の記事を参考にアカウントを作成し、データを蓄積した上で取り組んでください。

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ステップ1 Googleサーチコンソールにログイン

Googleサーチコンソールトップページのキャプチャ画像

出典:Googleサーチコンソール

まずはGoogleサーチコンソールにログインします。

GoogleサーチコンソールのWebサイトにアクセス後「今すぐ開始」をクリックし、Googleアカウントでログインしてください

ステップ2 「リンク」の項目を開く

Googleサーチコンソールのダッシュボード画面内のレフトナビのキャプチャ画像

出典:Googleサーチコンソール

ログインが完了したら、メニュー(レフトナビ)にある「リンク」をクリックし、開きます。

ステップ3 外部リンクの詳細をクリック

Googleサーチコンソールのダッシュボード画面内の「リンクの詳細」のキャプチャ画像

出典:Googleサーチコンソール

「リンク」を開くと、上図のように外部リンク内部リンクが表示されます。外部リンク項目には「上位のリンクされているページ」「上位のリンク元サイト」「上位のリンク元テキスト(アンカーテキスト)」の3種類があります。確認したいデータの「詳細」リンクをクリックしてください。

各項目の概要は以下のとおりです。

Googleサーチコンソールで確認できる外部リンクの項目
上位のリンクされているページ 被リンクを多く受けているページを一覧で確認
上位のリンク元サイト どのサイトからリンクされているかを一覧で確認
上位のリンク元テキスト どのようなテキストでリンクが貼られているかを確認

 

ステップ4 被リンクの詳細を確認

Googleサーチコンソールのダッシュボード画面内の「リンクの詳細」確認画面のキャプチャ画像

出典:Googleサーチコンソール

「詳細」をクリックすると、被リンクの詳細が表示されます。リンクの内容や数をもとに、自然な被リンクが獲得できているか、被リンクのバランスに偏りはないかなどを確認しましょう

具体的な被リンクチェックツール2つの活用方法

続いて、被リンクチェックツールの具体的な活用方法を2つ紹介します。

以下の方法を取り入れることで、被リンク状況の把握に留まらず、自サイトの改善につなげることが可能です。

具体的な被リンクチェックツール2つの活用方法

方法1 競合の被リンク獲得先を調査する

まず1つ目が、競合の被リンク獲得先の調査です。

上述したとおり、チェックツールを利用すれば競合サイトの被リンク状況を確認できます。例えば、Lynxで競合サイトのURLを調査すると、以下のような結果が表示されます。

Lynxで競合サイトのURLを調査した調査結果のキャプチャ画像

出典:Lynx

Lynxでは、上図のように「PA(ページオーソリティ)」と「DA(ドメインオーソリティ)」を参照できます。これらは各ページおよびドメインの強さを示す指標で、数字が高ければ良質、低ければ低質なリンクと判断可能です

競合サイトがどのような被リンクを獲得しているかの傾向がつかめたら、以下のような被リンク獲得施策を行えないか、検討しましょう。競合との被リンクの差分をなくすことで、検索結果でも優位になれる可能性が高まります。

競合の被リンク獲得先調査をもとにした施策例

  • 競合が有力なリンクを獲得しているコンテンツを自サイトでも増やす
  • 競合に良質な被リンクを提供する有力サイトに対し、自社コンテンツをPRする

方法2 スパムリンクを発見し、否認対応をする

次に紹介するのが、スパムリンクの特定と否認です。

上述したように、被リンクの中にはSEO的にメリットのない悪質なものが含まれます。放置するとページ評価を下げてしまうため、以下の手順に従って対応してください

ステップ1 スパムリンクを特定する

まずはスパムリンクの有無を特定します。スパムスコア(スパムの可能性の高さ)を確認できる「Ubersuggest 被リンク分析ツール」で見ていきましょう。

当該ツールで自サイトの被リンク分析をかけると、下図のようにスパムスコア付きで被リンク状況が一覧表示されます。

Ubersuggest 被リンク分析ツールで自サイトの被リンクを分析した結果のキャプチャ画像

スパムスコアが赤く色付いているものが、スパムの可能性がある被リンクです。怪しいものは手元にURLやサイト名を控え、除外対象リストを用意しておきましょう。(リストは次のステップで利用します)

このとき、スパムリンク元のサイトには、安全性が確認できない限り、アクセスしないようにしてください。本当に悪質なサイトの場合、マルウェアが埋め込まれていたり、フィッシングサイトであったりする可能性が想定されるためです。

ステップ2 スパムリンクを否認する

スパムリンクを特定できたら、次はリンクの否認を行います。

リンクの否認とは、自サイトに向けられたスパムリンクを無効化する施策のことです。これにより、検索エンジンがスパムリンクを評価の対象から除外し、自サイトへの悪影響を回避できます。

具体的な手順を簡単にまとめると以下のとおりです。

スパムリンクを否認する手順

  • 手順1 否認するリンクのリストを作成する
  • 手順2 リンク否認ツールにアクセスする
  • 手順3 否認リストをアップロードする

より詳しい手順については、Google公式の「 Search Console ヘルプ」より「サイトへのリンクを否認する)をご覧ください。

ステップ3 Googleにページの再審査をリクエストする

万が一、スパムリンクが原因でGoogleから何らかのペナルティを受けていた場合は、Googleへ再審査リクエストを送信します。

再審査リクエストとは、Webサイトで発生していた不正やスパムといった問題が解決された旨をGoogleに伝え、あらためてサイトの健全性を審査してもらうようリクエストすることです。再審査リクエストを経て問題解決が確認されると、ページのペナルティを解除してもらえます。

再審査リクエストの具体的な手順は以下のとおりです。

Googleに再審査リクエストを行う手順

  • 手順1 Googleサーチコンソール内「手動による対策」を開く
  • 手順2 「リクエストの送信」から再審査フォームを入力し送信する
  • 手順3 Googleからの返答メールを確認する(通常1~2ヵ月以内に届きます)

詳しくは、Google公式の「 Search Console ヘルプ」より「手動による対策レポート」をご覧ください。

自力でスパムリンクを削除が難しい場合は、ナイルがサポートいたします。以下のバナーよりお気軽にご相談ください。

被リンクチェックで見るべき3つのポイント

最後に、SEO対策として被リンクチェックする際に見ておきたい3つのポイントを解説します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポイント1 被リンクの数を見る

まず確認するのが被リンクされたドメインの数です。

上述したとおり、被リンクは、Googleがサイトやページの価値を評価する重要な指標のひとつです。より多くの被リンクを集められているページは「価値あるコンテンツである」と判断され、ページの評価が高まりますので、被リンク数の推移は常に把握しておきましょう

ただし、被リンク数を見るときは、リンク元の「ページ数」だけではなく「ドメイン数」も併せて確認してください。同一ドメインから大量のリンクを受けるよりも、多様なドメインから自然な被リンクを獲得する方が評価は高まるからです。

ポイント2 被リンクの質を見る

2つ目のポイントが、被リンクの品質です。

繰り返しお伝えしてきたように、被リンクの品質はページの評価に直結します。低質なリンクを減らし、良質なリンクを増やすことがSEOには欠かせません。以下に挙げるケースに合致する場合は、よりページ評価が高まりやすくなりますので、こうしたリンクが獲得できるよう戦略的にコンテンツ作成を行いましょう。

ページ評価の向上につながる、良質な被リンクの例

  • ユーザーの自然な行動の結果として獲得できているもの
  • リンク元ページと自社ページとの関連性が高いもの
  • リンク元サイトの運営者に一定の信頼性・権威性があるもの

ポイント3 アンカーテキストの内容を見る

被リンクのアンカーテキストも重要なチェックポイントです。アンカーテキストとは、リンク内容を表すテキストを指します

アンカーテキストに、自社の狙っている検索キーワードが自然な形で含まれていると、検索エンジンはリンク先ページをそのキーワードに関連するページとして判断してくれます。

被リンク元のWebサイトとコミュニケーションが取れるのであれば「詳しくはこちら」のような抽象的なテキストではなく、ページタイトルなど検索キーワードを含めたアンカーテキストにしてもらうよう依頼しておきましょう。

ただし、不自然なキーワードの詰め込みは厳禁です。自然な形でキーワードが含まれている被リンクを獲得することを心がけてください

定期的に被リンクをチェックしてサイトの価値を向上させよう

本記事では、被リンクチェックツールの紹介と併せ、被リンクの重要性や、具体的なチェック方法、ツールの効果的な活用法について解説しました。

自サイトや競合サイトの被リンク状況を把握しておけば、SEO対策の成果向上に加え、コンテンツ制作の方向性改善にも役立ちます。サイト価値を向上させるためにも、ぜひ、この記事で紹介した内容を取り入れてみてください。

ナイルでは被リンクチェック以外にも、あらゆるSEO対策のノウハウを提供しています。2,000件以上のWebマーケティング支援で培ったSEOノウハウを凝縮した3点セット資料を無料で配布中です。以下よりお気軽にダウンロードし、ご覧ください。

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構造化データのマークアップとは?知っておくべき10種類や設定方法をプロが解説

構造化データのマークアップとは?知っておくべき10種類や設定方法をプロが解説

構造化データのマークアップとは、検索エンジンがページの内容を理解しやすくするよう"意味づけ"を記述することです。本記事では、初心者向けに構造化データのマークアップの概要や種類、ツールを使った設定方法などを徹底解説します。

検索エンジンにコンテンツ内容を正しく認識してもらうだけではなく、ユーザーの利便性もアップするため、ぜひ最後までお読みください。

なお、当サイトでは2,000社以上の支援実績をもとにまとめたSEOノウハウを無料で配布しています。「自サイトのSEOを強化したい」とお考えの方は、以下のバナーからお気軽にダウンロードください。

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構造化データのマークアップとは

前述のとおり「構造化データ」とは、検索エンジンがページの内容を理解しやすくするために行う"意味づけ"のことです。また「マークアップ」とは、"記述"を意味します。

検索エンジンは、Web上のデータを取得するためにクローラーを使用して、HTMLやJavaScriptなどから情報を読み取っています。

ですが、クローラーは人間と同じようには理解できないため、手助けする目的で行うのが、構造化データのマークアップです。例えば以下のHTMLは、クローラーが文字列として社名やURLを認識します。

▼通常のHTMLの記述例

<div>
名前:ナイル株式会社
サイトURL:https://nyle.co.jp/
</div>

そこで、クローラーに意味を理解できるよう構造化データをマークアップした記述が以下のHTMLです

▼構造化データをマークアップした記述例

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Corporation",
"name": "ナイル株式会社",
"url": "https://nyle.co.jp/"
}
</script>

この記述を読み取ったクローラーが、検索エンジンに「このページの会社は、ナイル株式会社という"名前"の会社で、https://nyle.co.jp/が"サイトURL"である」と伝えます。

なお、Googleの検索エンジンがサポートする構造化データは、2024年3月時点で34種類あり、記事の内容や書籍・商品情報など多様です。これにより、検索結果の表示項目を増やせるケースがあるため、検索結果が見やすくなりユーザーの利便性をアップできます。

SEOへの影響

結論からいうと、構造化データのマークアップをしてもSEOに直接的な影響はありません。構造化データが、検索結果をランキングする要因に含まれていないからです。

ただ、検索結果の表示項目を増やしてユーザーが求める情報があると示すことで、流入数の増加を狙えるケースはあるため、間接的なSEOとして実施する価値は十分にあります

構造化データのマークアップを行うメリット

構造化データのマークアップを行うメリットを、以下の2つ紹介します。

構造化データのマークアップを行うメリット

では、順に見ていきましょう。

メリット1 検索エンジンが内容を認識しやすくなる

構造化データのマークアップにより、検索エンジンがコンテンツの内容を適切に理解できます。

その結果、クローラーによる巡回(クロール)がスムーズになり、検索エンジンから評価を得るまでの時間を短縮することが可能です

メリット2 リッチリザルトが表示される場合がある

検索結果に「リッチリザルト」を表示できることもメリットの1つです。例えば、「ナイル株式会社」を検索した場合、タイトルに加えて会社概要・採用情報や関連する質問など表示項目を増やせるため、ユーザーの目を引きます。

「ナイル株式会社」とGoogle検索した際のリッチリザルトのキャプチャ画像

構造化データをマークアップしても、リッチザルトが必ず表示されるわけではありませんが、表示されればクリック率がアップし、流入の増加が期待できる点がメリットです

もし構造化データの実装についてのご相談やご質問がありましたら、以下のバナーよりお気軽に無料相談をお申し込みください。

設定しておきたい構造化データの項目10選

ここで、「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」から以下の10項目を紹介します。それぞれの役割や特徴を見ていきましょう。

設定しておきたい構造化データの項目10選

項目1 記事(Article・NewsArticle・BlogPosting)

1つ目に紹介するのは、ニュース・スポーツやブログ記事に適した「記事」です。記事タイトルや画像・日付情報などを表示し、ニュース記事の場合、以下のようにトップニュースとして表示されるケースがあります。

野球と検索した時の表示

項目2 よくある質問(FAQPage・Question・Answer)

「よくある質問」は、Googleアシスタントの「アクション(▽のようなマーク)」をクリックすると、Q&Aや引用サイトのURLを出現させる構造化データです

 よくある質問(FAQPage・Question・Answer)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

上記のように「ウェブマーケティング」を検索するユーザーが関連して検索する質問を予測し表示するので、ユーザーのスムーズな問題解決を手助けするだけではなく、自サイトへ訪問するきっかけを作ることができます。

項目3 パンくずリスト(BreadcrumbList)

「パンくずリスト」とは、該当ページがサイト内のどの階層にあるかを示すものです。以下の記事タイトル上部の「https://www.seohacks.net>ブログ>SEO」の部分が該当します。

パンくずリストの構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

これにより、ユーザーがサイト内の「どのカテゴリ」にある記事を読もうとしているのかを理解しやすくなります。

項目4 商品(Product・Review・Offer)

「商品」の構造化データをマークアップすると、価格・在庫状況やレビューの評価・配送情報などがリッチリザルトとして検索結果に表示される場合があります

商品(Product・Review・Offer)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

ECサイトを訪問する前に検索結果で情報を把握できるので、クリック率を高めたり購入を促したりすることが可能です。

項目5 レシピ(Recipe・HowTo・ItemList)

「レシピ」では、調理方法・調理時間やレビュー投稿者の評価・栄養成分などをマークアップできます

レシピ(Recipe・HowTo・ItemList)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

レシピ(Recipe・HowTo・ItemList)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

検索結果にユーザーの知りたい情報が表示されれば、より興味を持ってもらえます。

項目6 求人検索用の求人情報(JobPosting)

採用に役立つのが「求人検索用の求人情報」です。自社の求人を指名検索しなくても「場所 職種 求人」で検索した際に、以下のように求人情報を表示できます。

求人検索用の求人情報(JobPosting)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

項目7 動画(VideoObject・Clip・BroadcastEvent)

「動画」は、動画の説明やサムネイルのURL・アップロード日・再生時間などを表示できる構造化データです。YouTube動画でチャプター設定をしている場合、下記のようにチャプターごとにプレビューや説明が表示されるケースがあります。

動画(VideoObject・Clip・BroadcastEvent)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

ユーザーが動画を再生内容を見なくても概要を把握できる上、検索一覧で目立たせられるので、クリック率アップを目指せる点がメリットです。

項目8 ローカル ビジネス(LocalBusiness)

実店舗やオフィスを持つ企業などの場合は「ローカルビジネス」をマークアップしましょう。以下のように、営業時間・電話番号などの店舗情報やクチコミなどを表示できます。

ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

なお、食事を提供するサービスの場合は「メニュー」もマークアップすることが可能です。

店舗や企業のホームページを見なくても、ナレッジパネルから連絡先・地図など把握したり予約を行えたりするので、ユーザーからの問い合わせや予約・購入などをよりスムーズにできます。

項目9 イベント(Event)

「イベント」で記述できるのは、イベント画像や開催場所・日時の情報などです

イベント(Event)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

なお、リアルイベント・オンラインイベントのどちらも対応しています。

項目10 サイトリンク検索ボックス(WebSite)

サイトリンク検索ボックスをマークアップすると、検索結果ページで直接検索できる「検索窓」が表示されます

 サイトリンク検索ボックス(WebSite)の構造化データが表示されたGoogle検索結果のキャプチャ画像

ユーザーが、検索結果からダイレクトにサイト内を検索できるので、時間短縮につながります。

構造化データのマークアップを設定する3つの方法

構造化データをGoogleの検索エンジンに伝えるための設定方法を、以下の3つ紹介します。それぞれ、具体的な方法を見ていきましょう。

構造化データのマークアップを設定する3つの方法

方法1 HTML上で直接マークアップする

最もオーソドックスなのが、「ボキャブラリ(値)」「シンタックス(記述ルール)」を用いて、手動で直接マークアップする方法です

「ナイル株式会社」に"name"、「https://nyle.co.jp/」に"url"という値を付ける際、各値を定義している規格を「ボキャブラリ」、その記述ルールを「シンタックス」と呼びます。

▼構造化データをマークアップした記述例(再掲)

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Corporation",
"name": "ナイル株式会社",
"url": "https://nyle.co.jp/"
}
</script>

参考:Google 検索での構造化データのマークアップの仕組み概要│Google 検索セントラル

ただ、Googleの検索エンジンに伝えるには、指定のフォーマットを用いてページソースごと記述しなければならないため、工数を要します。

方法2 支援ツールを使う

次に紹介するのは、Google公式の構造化データ マークアップ支援ツール を使う方法です

構造化データ マークアップ支援ツールのキャプチャ画像

出典:構造化データ マークアップ支援ツール

マークアップしたい項目を選択すれば自動で適したHTMLを作成してくれるので、規格について詳細な知識がなくても設定できます。

【使い方】

  1. 該当ページのURLを入力
  2. データ タイプを選択
  3. 「タグ付け開始」をクリック
  4. マークアップしたい部分を選んで設定
  5. 「HTMLを作成」をクリックし、構造化データを用いたHTMLを表示
  6. 作成されたHTMLをコピーし、サイトに反映

なお、使用前にGoogleサーチコンソールと自身のサイトを連携させる必要があります。

方法3 データハイライターを使う

3つ目に、HTMLを触らずGoogleに構造化データを伝えられるデータハイライターを紹介します

データハイライターのキャプチャ画像

出典:Data Highlighter

Googleが提供するツールで、自身のサイトとGoogleサーチコンソールを連携させた上で使用します。データハイライターでタグ付けできるものは以下9つです。

  1. 記事
  2. イベント
  3. 地域のお店やサービス
  4. レストラン
  5. 商品
  6. ソフトウェア アプリケーション
  7. 映画
  8. テレビ番組のエピソード
  9. 書籍

ただし、クローラーが巡回したページのみ使用できるので、公開・更新したばかりの記事に使用する際は、構造化データ マークアップ支援ツールなどで対応しましょう

以上、構造化データのマークアップを確認する方法をお伝えしましたが、「自社でどのように対応すればいいかがわからない」という方のために無料相談を用意していますので、以下のバナーからお気軽にお試しください。

構造化データのマークアップを検証するツール3選

ここで、構造化データを検証するツールを以下の3つ紹介します。

構造化データのマークアップを検証するツール3選

ツール1 スキーママークアップ検証ツール

スキーママークアップ検証ツール(Schema Markup Validator)は、構造化データの基準の作成や管理を担う団体「schema.org」が提供する検証ツールです

スキーママークアップ検証ツールのキャプチャ画像

出典:Schema Markup Validator

【使い方】

  1. 該当ページのURL or コードを入力し「テストを実行」をクリック
  2. エラーがない場合は「エラーなし」「警告なし」と表示

Webページに埋め込まれているSchema.orgベースの構造化データの記述が合っているかを、ワンクリックでチェックできます。

ツール2 リッチリザルトテスト

Googleが提供する検証ツールとしてリッチリザルトテストがあります

リッチリザルトテストのキャプチャ画像

出典:リッチリザルトテスト

ページに設定した構造化データが正しく設定されているか、どの項目が設定されているかなどを確認できます。

【使い方】

  1. 該当ページのURLかHTMLを直接入力し「テスト」ボタンをクリック
  2. 問題がなければ「このページはリッチリザルトの対象です」と表示される
    ※構文に誤りがあればエラーが報告される

リッチリザルトテスト使用画面のテスト結果の画像

なお、Googleがサポートしていない構造化データは検証の対象外なので、注意しましょう

ツール3 Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール内の構造化データ項目でも、エラーの有無を確認することが可能です

【使い方】

  1. Google サーチコンソールにアクセスする
  2. 「拡張」にパンくずリストやよくある質問などの項目が表示されていれば、以下のようなグラフが確認できる

Googleサーチコンソール内の構造化データ項目のキャプチャ画像

出典:Google検索セントラル

Googleサーチコンソールでは、問題が新たに検出される度にアカウント所有者にメールが送信されます。ただし、すでにある問題が悪化した場合はメールが送信されないので、定期的に確認しましょう

また、以下の「URL検査ツール」を使用すれば、ページごとにテストすることも可能です。

Googleサーチコンソール内のURL検査ツールキャプチャ画像

▼結果の表示イメージ

URL検査ツール調査結果のキャプチャ画像

出典:Google検索セントラル

上記の場合は、「Recipes(レシピ)」にエラーが発生しているので、赤いマークが表示されている項目をクリックすると、エラーに関する情報が表示されます。

構造化データを正しくマークアップして認知度を高めよう

構造化データのマークアップによって、リッチリザルトが表示されるとユーザーの利便性が高くなるため、重要なSEOの1つと言えます。本記事で紹介した手法やツールを使い、最適化していきましょう。

ナイルでは、2,000社以上の支援実績をもとに無料相談を行っておりますので、構造化データやSEOに関してお悩みがある方は、以下のバナーからお気軽にお試しください。

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サイト内検索を活用すると、ユーザビリティの向上やユーザーニーズの把握などのメリットがあります。

本記事では、サイト内検索の基本的な仕組みや設置方法、運用時の注意点などを詳しく解説します。オウンドメディアの運営でサイト内検索の導入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

サイト内検索の導入や運用以外について専門家のアドバイスが必要な方は、お気軽にナイルまでご相談ください。2,000社以上のマーケティング支援実績を持つ当社があなたのメディアを支援します。

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サイト内検索とは

サイト内検索とは、特定のWebサイトの中から目的のコンテンツを探し出す検索機能のことを指します

ブログや企業サイトなどを閲覧する際、サイト内の検索ボックスを使って目的の情報を探すケースがあります。これがまさしくサイト内検索です。

サイト内検索は、Googleなどのインターネット全体を対象とする検索エンジンとは異なり、特定のWebサイトやページ内のコンテンツだけを検索対象とするのが特徴です。

サイト内検索を行う5つの方法

サイト内検索の方法は、Webサイト側が提供するものと、ユーザーが独自に行うものと大きく2つに分かれます。以下、各パターンの代表的な方法5つを詳しく見ていきましょう。

方法1 Webサイト側が提供するWebサイト内検索(Webサイト側)

Webサイト側が提供するWebサイト内検索

出典:NYLE ARROWS

まず1つ目が、Webサイト側が提供する検索ボックスを利用してサイト内検索を行う方法です

Webサイト側が用意するサイト内検索機能は、CMS(コンテンツマネジメントシステム)の機能や、Googleのカスタム検索機能、専用のサイト内検索サービスなどを利用して実装されることが一般的です。

比較的容易に導入できることから、多くのWebサイトで利用されています。(詳しい設置方法は「サイト内検索を導入する3つの方法」で解説します)

方法2 Google検索オプションを使ったサイト内検索(ユーザー側)

Google検索オプションを使ったサイト内検索

2つ目はGoogle検索オプションを使ったサイト内検索です。こちらはユーザー側で取り組める内容です。

Googleの検索コマンドを利用して、特定のサイト内に限定した検索を行います。

Googleの検索コマンドを使ったサイト内検索方法
基本の型 [検索キーワード] site:[サイトURL]
サイト全体から検索する例 SEO site:https://www.seohacks.net/
特定のカテゴリで検索する例 SEO site:https://www.seohacks.net/blog/

 

方法は簡単で、上記のようにGoogleの検索ボックスで「[検索キーワード] site:[サイトURL] 」の型で検索を行うだけです。こうすることで指定したサイト内から、検索キーワードに関連するページを探し出してくれます

主にはユーザー側が利用する機能であり、Webサイト運営者側がリンクを用意して誘導するといったことはあまりありません。また、検索結果は、Googleの検索アルゴリズムに依存します。Webサイト側で制御ができない点は把握しておきましょう。

方法3 ブラウザの拡張機能でサイト内検索(ユーザー側)

ブラウザの拡張機能でサイト内検索

ここからはユーザー側が独自に利用するサイト内検索の手法です。

まず紹介するのが、ブラウザの拡張機能を利用したサイト内検索です。

Google Chromeなどのブラウザには、特定のサイトの検索に特化した拡張機能があります。例えばSearch the Current Siteをインストールすると、現在閲覧中のサイトだけを対象とした検索ボックスがブラウザ上に表示されます。

インストールも簡単で、Chromeウェブストアから拡張機能を検索し「Chromeに追加」をクリックするだけです。

ワンクリックでサイトの中から目的のコンテンツを素早く見つけ出せるので、サイト内検索を良く利用する方におすすめです

方法4 ブラウザの検索エンジン管理を使ったサイト内検索(ユーザー側)

ブラウザの検索エンジン管理を使ったサイト内検索

ブラウザの「検索エンジン管理」を使ったサイト内検索も、ユーザー側でよく用いられる手法です。

Google Chromeには、アドレスバーからサイト内検索を素早く実行できる検索エンジンの管理が搭載されています。頻繁にサイト内検索を行うサイトがあれば、この機能を利用することで効率的にコンテンツを探し出せるようになります。(上図は、アドレスバーからナイルのマーケティング相談室のサイト内検索をできるように設定した例です)

具体的な設定手順は以下のとおりです。

手順1 登録したいサイト内検索のURLを取得する

まずは検索エンジン管理に登録したいWebサイトの「サイト内検索URL」を取得します。任意のキーワードでサイト内検索を実行し、URLをコピーしておきましょう

ナイルのマーケティング相談室でサイト内検索した画像

例えば、ナイルのマーケティング相談室のサイト内検索であれば、上図のURLをコピーします。

手順2 検索エンジン管理の設定画面を開く

次に検索エンジン管理の設定画面を開きます。

Google Chromeブラウザの右上にある三点リーダーから「設定」を選択し「検索エンジン>検索エンジンとサイト内検索を管理する」の順に進み、検索エンジン管理の設定画面を開いてください

よくわからない場合は、以下をGoogle Chromeのアドレスバーにコピー&ペーストしましょう。上述の設定画面に遷移が可能です。

chrome://settings/searchEngines

手順3 サイト内検索を登録する

「サイト内検索」の項目で「追加」を選択すると、上図のような設定用のポップアップが表示されます。以下の情報を入力してください。

項目 入力内容
検索エンジン 管理用の名前を記入します。任意設定で構いません。
ショートカット アドレスバーで呼び出す際のショートカットキーを入力します。
URL 手順1でコピーしたサイト内検索ページのURLを記入します。
キーワード部分のみ「%s」という表記に置き換えてください。
例:当サイトの場合「https://www.seohacks.net/search/?q=%s」

 

最後に保存をクリックするとサイト内検索が使えるようになります。

方法5 ブラウザのページ内検索(ユーザー側)

ブラウザのページ内検索

最後に紹介するのが、Webブラウザに備わっているページ内検索機能の活用です。

ページ内検索機能を使うと、現在表示しているページ内に指定するキーワードがいくつ含まれているか、どの位置にそのキーワードが登場するかを検索することができます

これもWebサイト側で特に準備するものはありません。ユーザー側が必要に応じ、後述するショートカットキーを用いて検索するのが一般的です。

OS ショートカットキー
Windows Ctrl + F
Mac Command + F

サイト内検索を導入する3つのメリット

ここからは、サイト運営者の方へ向けて、サイト内検索の導入の主要なメリットを詳しく解説します。以下の3点をそれぞれ見ていきましょう。

メリット1 ユーザビリティを向上させられる

サイト内検索を導入すると、ユーザーは目的のコンテンツに素早くたどり着けるようになります。ユーザーの利便性が高まれば、サイトに対する満足度や信頼が向上するため、サイトの滞在時間や離脱率セッション数といった重要指標の改善に繋げることが可能です。

特にコンテンツの数が多いサイトの場合、ナビゲーションのカテゴリやタグで絞り込むだけでは、なかなか目当ての情報まではたどり着けないことも想定されます。ユーザーが求めるコンテンツにスムーズにアクセスできるよう、サイト内検索を導入しておくことをおすすめします

ユーザビリティについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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メリット2 ユーザーの興味や関心を可視化できる

サイト内検索は、設定次第でユーザーの利用データを収集可能です

例えば、人気の検索キーワードを参考に新しいコンテンツを制作したり、既存のコンテンツを充実させたりできます。また、検索需要が高いのに十分な情報提供ができていないことがわかれば、サイトの構造見直しやナビゲーション改善のヒントにもなります。

このように、得られたデータを活用してサイトの価値を高められる点も、サイト内検索を導入するメリットです

メリット3 サイトのコンテンツ管理を効率化できる

サイト内検索は、Webサイトのコンテンツ管理を効率化するツールとしても活用できます

サイト内のあらゆる情報を一括で検索できるため、以下のような業務を行う際に役立ちます。

サイト内検索でコンテンツ管理を効率化する例

  • 古い情報や掲載期限切れのコンテンツの洗い出し
  • リライトや修正が必要なページの把握
  • 重複コンテンツの特定と整理
  • 内部リンク設置の参考情報収集

例えば、古い情報や掲載期限切れのコンテンツの洗い出しです。サイト内検索で「最新」「予定」など時間に関わる言葉で検索すると、古い情報のまま更新されていない可能性のあるコンテンツが見つかります。これにより、リライトや修正が必要なページを容易に把握することが可能です

サイト内検索を導入する3つの方法

実際にサイト内検索を導入する3つの方法を、以下の順に紹介します。

方法1 WordPressのウィジェットやプラグインを利用する

NYLE ARROWSの検索機能

WordPressで構築しているサイトであれば、標準機能のウィジェットやプラグインを使うことで、手軽に検索機能を設置できます。手順は以下のとおりです。

WordPressのウィジェットでサイト内検索ボックスを設置する手順

  1. WordPressの管理画面にログイン
  2. サイドナビの「外観」から「ウィジェット」を選択
  3. ウィジェット内の「検索」を任意の位置にドラッグ&ドロップ
  4. 任意でタイトルを設定し、保存

ウィジェット設定画面

ただし、WordPress標準のサイト内検索はカスタマイズ性が低く、絞り込み検索や特定のページの除外といった高度な検索は行えません。そのため、より充実したサイト内検索をユーザーに提供したい場合には、専用のプラグインを利用します

以下のように、さまざまなプラグインがあるため、用途に応じて必要なプラグインを利用しましょう。

プラグイン名 主な機能
Search & Filter タグやカテゴリでの絞り込み検索ができる
Search Exclude 不要なページを除外した検索ができる
WP Extended Search 古い記事の除外、並び順の変更などができる

方法2 Googleのカスタム検索をサイトに埋め込み利用する

マーケティング相談室の検索画面

Googleが提供する「プログラム可能な検索エンジン」をサイトに埋め込んで利用するのもひとつの方法です。当ナイルのマーケティング相談室も、この方法でサイト内検索を設置しています

デザインや文言を自由度高くカスタマイズできるほか、検索ボリュームの統計情報の確認も可能なため、HTMLの知識があれば利用を検討する価値があると言えます。

具体的な設置手順は以下のとおりです。

Googleのプログラム可能な検索エンジンをサイトに埋め込む手順

  1. カスタム検索エンジンのページにアクセス(要Googleアカウント)
  2. 新しい検索エンジンの作成画面が開くので、サイトURLなど情報を入力する
  3. 各項目の設定が済んだら作成ボタンを押す
  4. 設置用のHTMLが表示されるのでコピーする
  5. 自分のサイトの任意の場所に貼り付け、設置する

ただし、無料で利用する場合は検索結果に他サイトの広告が表示されてしまいます。サイト内検索から離脱される可能性もあるため、慎重に設置を検討しましょう。広告を非表示にしたい場合は、1,000クエリ(検索回数)につき5ドルの費用が必要です。

方法3 サイト内検索サービスを導入する

WordPressのプラグインやGoogleのプログラム可能な検索エンジンでは要件を満たせない場合には、サイト内検索サービスの導入を検討します。

サイト内検索サービスには、例えばサジェスト表示やGA4との連携、複数ドメインを横断しての検索、多言語対応など、無料ツールよりも高機能なものが備わっています。代表的なサービスとしては「GENIEE SEARCH(probo)」や「SyncSearch」などが有名です。

費用が発生しますので、導入目的や費用対効果を明確に整理した上で検討しましょう。なお、導入するべきか悩んだ際は、ナイルまでお気軽にご相談ください。

サイト内検索を活用する際の3つの注意点

最後に、サイト内検索機能の導入・活用における注意点を3つ紹介します。サイト内検索を検討している方は、これらの点を踏まえて慎重に判断することをおすすめします。

注意点1 サーバー負荷でサイトの表示速度が落ちる場合がある

サイト内検索を導入する際に、まず理解しておきたいのがサーバー負荷の可能性です。特にサイト規模が大きく、アクティブなユーザーが多い場合には、サイト全体のページ表示速度が低下するリスクが懸念されます

表示速度の低下が引き起こす主なデメリットは以下のとおりです。

サーバー負荷によるサイトの表示速度低下のデメリット

  • 離脱率の上昇:表示の遅さからユーザーはストレスを感じ、サイトから離脱する
  • 検索順位の下落:検索エンジンからも低く評価され、検索順位が下がりやすくなる
  • コンバージョン率の低下:ユーザーが購入や問い合わせなどの行動ができず、コンバージョン率が下がる

このようなデメリットを避けるためにも、サイト内検索によるサーバー負荷には十分な注意が必要です。懸念が強い場合には、高スペックのサーバーを用意する、キャッシュを利用するなどの工夫を検討しましょう

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注意点2 WordPressプラグインを使う場合はメンテナンスコストを考慮する

WordPressのプラグインでサイト内検索を実装する場合は、メンテナンスコストの増加を考慮する必要があります

WordPressでは、本体のアップデートやプラグインの更新が定期的に行われます。このアップデートの際、プラグインのエラーが原因で以下のような不具合が生じる可能性があります。

  • 検索結果に表示されるべきページが引っかからない
  • 検索ボックスが正常に表示されない

万一の際には、プラグインの入れ替えや設定変更が必要になるケースも起こり得るため、使用するプラグインの数を絞るほか、定期的に更新されているかどうかもチェックした上で導入を検討しましょう。

注意点3 サイトマップや内部リンクで十分な場合もある

サイト内検索は、すべてのサイトで必須というわけではありません。

例えば、サイトの規模が小さかったり、検索が不要なほどシンプルな構造であったりする場合には、サイト内検索が不要な場合もあります

サイト内検索はあくまでユーザビリティ向上の一手段です。自サイトの規模や用途、ユーザー層の特性などを考慮しつつ導入を検討しましょう。

サイト内検索をWebマーケティングに活用しよう

本記事では、サイト内検索の基本的な仕組みや導入方法、運用時の注意点などを詳しく解説しました。

サイト内検索を活用することで、ユーザビリティの改善やユーザーニーズの把握など、Webマーケティングの成果を向上させられます。ぜひ、紹介した内容を参考に、サイト内検索の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、サイト内検索の導入や運用について、より詳しいアドバイスが必要な場合は、お気軽にナイルまでご相談ください。

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【具体的に解説】サイト内検索とは?やり方や導入方法、メリットをわかりやすく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【わかりやすく解説】Webマーケティングとは?種類や進め方、成功させるポイントを解説

【わかりやすく解説】Webマーケティングとは?種類や進め方、成功させるポイントを解説

インターネットが発展した現在において、Webマーケティングは企業が成功するために重要な手段です。

しかし、Webマーケティングの意味をわかっていないという方や、選択肢が多く自社に合ったWebマーケティング手法がわからず悩んでいる方もいるかと思います。そこで本記事では、Webマーケティングの概要や種類をまとめた上で、7つの進め方や成功に導くための4つのポイントをわかりやすく解説します。

ナイルの成功事例も2つ紹介するので、Webマーケティングの初心者やこれから導入する方は、ぜひ最後までお読みください。

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Webマーケティングとは

マーケティング手法の中にデジタルマーケティングがあり、その中にWebマーケティングが存在する

 

Webマーケティングとは、インターネットを利用したマーケティング手法のことです。オフラインマーケティングの手法であるダイレクトメールや交通広告と比べると、異なる特徴があります。以下に、その具体的な特徴を見ていきましょう。

Webマーケティングの特徴

Webマーケティングの主な特徴は、以下の3点です。

  • ターゲットを細かく設定できる
  • 予算に合わせて実施できる
  • データを使って効果測定ができる

上記のように、データを使って細かな設定ができるため、オフラインマーケティングよりも、柔軟性がありコスト効率が優れています。そのため、予算が限られている中小企業や零細企業でも取り組みやすい手法です。

デジタルマーケティングとの違い

Webマーケティングとデジタルマーケティングは、同じ意味で使われがちですが、それぞれに明確な違いがあります。

デジタルマーケティングは、インターネットやSNS、モバイルアプリ、電子メールなど、デジタル技術を利用した広範囲なマーケティング活動全般です。

一方Webマーケティングは、デジタルマーケティングの一環として、特にインターネット上でのWebサイトやSNSを利用したマーケティング手法を指します。

つまり、Webマーケティングは広範囲なデジタルマーケティングのひとつに過ぎません。この両者の違いを理解し、目的に応じて適切な手法を選択することが、マーケティング戦略を成功に導く鍵となります。

Webマーケティングはなぜ必要なのか

販売側の行動と購入側の行動

 

Webマーケティングの必要性は、現代社会のインターネット普及率の高さにあります。総務省の令和5年「通信利用動向調査」によると、2022年の個人におけるインターネット利用率は84.9%という結果でした。

上記の画像の通り、顧客が購入を検討してから営業と接点を持つまでに、オウンドメディアメールマガジンなどを使った情報収集で意思決定の57%を終えています。

つまり営業と話す前に大方の意思決定を済ませるため、営業以前のアプローチ手法であるWebマーケティングは企業にとって非常に重要な役割を果たします。

かつては、顧客を獲得する手段として対面セールスや電話営業、チラシ配布などのオフラインメディアが主流でした。しかし、近年ではパソコンやスマートフォンで気になることや疑問点をインターネットで検索する方が増加しているため、従来の手法のみでは顧客が購入決定するまでの流れをカバーできなくなっていると考えられます。

例えば、従来のチラシ配布では、地域を限定して配布できますが、実際にはターゲット以外の層にも配布されてしまう場合があります。一方で、Google広告のように検索キーワードと連動した広告配信を実施すれば、関心のある層にアプローチする確率を高めることが可能です。

これからWebマーケティングに取り組まれたい方は本記事と併せてダウンロード資料もご覧ください。振り返りや社内共有にもおすすめです。

Webマーケティングの種類

Webマーケティングは、デジタル時代の進化とともに手法も多様化しています。主な種類は以下のとおりです。

Webマーケティングの種類

 

種類1 コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、ターゲットに価値ある情報やコンテンツを提供し、最終的には行動を促す手法です。単に商品やサービスを宣伝するのではなく、動画やSNS、メルマガ、オウンドメディアなど、顧客に有益なコンテンツを提供し、長期的な関係を構築するための概念を指しています。

Webサイト制作やオウンドメディアの運営は、コンテンツマーケティング戦略の中心となる活動です。企業はこれらの媒体を使って、自社の専門知識や業界に関する深い洞察を共有し、ターゲットに価値を提供できます。

また、コンテンツマーケティングはSEO(検索エンジン最適化)と密接に関連しているため、集客をする上で無視できません。質の高いコンテンツを作成し、適切なキーワードを選定することで、検索エンジンの結果ページでのランキングを目指せます。結果として、Webサイトのアクセス増加やブランドの認知度が高まり、最終的にはリード獲得や売上の増加につなげることが可能です。

種類2 SEO(検索エンジン最適化)

SEO(検索エンジン最適化)とはユーザーが検索した際に自社サイトを一番上に表示させる取り組みを指し、Webマーケティングの中で特に重要な位置を占める手法です。SEOはGoogleだけに限らず、ECサイト内検索やYouTubeなど、さまざまなプラットフォームの検索エンジンでも取り組まれています。

主に、Webサイトやコンテンツを検索エンジンからの訪問者を増やし、より多くのユーザーに自社のコンテンツを見てもらうための対策として、コンテンツの質と関連性の最適化が不可欠です。

また、黒字の運営を目指すには、アクセスだけではなくコンバージョンの増加も重視しなければなりません。そのため、SEO対策を行う際には、訪問者がサイトに求めている情報を整理し、使いやすいWebサイト構造を整えることが必要です。

SEOにはすぐに集客や新規顧客獲得につながる即効性はありません。時間はかかりますが、成果が出始めると継続的に効果を持続できるため、長期的な広告費用の削減につながります。

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種類3 Web広告

Web広告は、インターネット上の媒体に表示される広告の総称で、以下のような種類と特長があります。

種類 特長
純広告 Webサイトの枠を購入して掲載する広告。
リスティング広告 検索連動型の広告。特定のキーワードを検索するユーザーに対して主にテキストで表示する。
ディスプレイ広告 Webサイトの特定の枠に表示される広告。画像や動画を利用できる。
リターゲティング広告 一度表示したものを同じユーザーが訪問した別ページに表示する広告。
アフィリエイト広告 申し込みや登録など、事前に指定したコンバージョンが発生した際に費用がかかる広告。
アドネットワーク広告 異なる媒体に一斉に配信する広告。主にアドネットワークの業者に依頼する。
SNS広告 X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSに表示する広告。

 

Web広告の利点は、ターゲットを精密に設定し直接アプローチできる点です。細かく設定することで、ユーザーの関心やニーズに合わせた内容を提供できます。

しかし、広告を出稿する際には費用がかかるため、成果が出なければコストが無駄になるリスクがある点には注意が必要です。

現代においては、新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどの伝統的な4大マスメディアを上回るほどの影響力をWeb広告が持つようになりました。そのメリットの多さから、多くの企業にとって魅力的なマーケティング手段となっています。

種類4 SNSマーケティング

SNSマーケティングは、X(旧Twitter)やFacebook、 Instagramなどを活用する手法です。最大のメリットは拡散力で、ユーザー同士のつながりを強化し、情報の共有と拡散を容易にします。この特性を活用すると、企業はブランドの認知度を高め、ポジティブなブランドイメージを構築することが可能です。

具体的には、SNSプラットフォーム上での広告配信やインフルエンサーの起用、SNSでのプレゼントキャンペーンなどがあります。

SNSには炎上のリスクもあるため注意が必要です。配信するコンテンツがコンプライアンスに違反していないか、炎上リスクがないかをチェックする体制を構築して実施しましょう。

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種類5 動画マーケティング

動画マーケティングは、YouTubeなどの動画プラットフォームを活用して、自社の商品やサービスに関する情報を配信する手法です。

最大の魅力は、動画が持つ強力な視覚的効果と情報伝達能力にあります。動画はテキストや静止画よりも、視聴者の注意を引きやすく、内容を理解してもらえるため、結果として視聴者の信頼を得ることにつながります。

また、動画マーケティングは、テレビCMに比べて低予算で始められる点も大きな利点です。特にYouTubeでは、制作した動画を無料でアップロードし、世界中の視聴者にリーチできます。

しかし、高品質な動画コンテンツを制作するには、専門的なスキルや機材、制作時間が欠かせません。動画の内容や品質のチェックを怠ると、視聴者に誤解を招くリスクや、意図せずネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。

動画の撮影や編集には一定のコストがかかるため、取り組む前に必要な予算やリソースが確保できるかを確認することが重要です。

種類6 ECマーケティング

ECマーケティングは、ECサイトを活用して売上をアップさせる手法です。具体的には、Amazonや楽天市場、自社ECサイトなど、さまざまなオンライン販売チャネルを通じた商品販売が含まれます。

大きなメリットは、実店舗を構える場合に比べて、人件費や家賃などの固定費を大幅に削減できる点です。インターネットに接続できる環境があれば、世界中どこからでもアクセスできるため、24時間365日、商品を販売し続けられます。

また、コンテンツマーケティングやSEO、SNSマーケティングなどの手法と組み合わせると、ECサイトへの流入を効果的に増やすことが可能です。

種類7 メールマーケティング

メールマーケティングは、見込み顧客のメールアドレスを取得して、メールを配信する手法です。メールマガジンの定期配信や、顧客の行動に応じて自動的に送信されるステップメールなどを利用して、顧客に有益なコンテンツやセール情報などを発信します。その結果、顧客と長期的かつ継続的な関係を築けるようになり、商品やサービスに関心を持ってもらうことが可能です。

初期投資は抑えられますが、魅力的なコンテンツの作成や配信タイミングの最適化などには、綿密な準備と労力が不可欠です。メールマーケティングの具体的な導入方法や効果が上がる施策は、下記をご参照ください。

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Webマーケティングの進め方7ステップ

Webマーケティングを効果的に進めるには、以下のステップがおすすめです。

ここでは、証券会社が自社のオウンドメディアを立ち上げて、新規顧客の獲得を目指す流れを例にして説明します。

ステップ1 目的を明確にする

目的を明確にする方法の図解

 

Webマーケティングを実施する最初のステップが、現状の課題や解決したい内容を洗い出し、目的を明確化することです。

例えば、オフライン営業を主軸にしてきた証券会社が新規顧客獲得数の停滞という課題に直面しているとします。その主な原因が、オフラインや対面営業で拡大できる顧客層が枯渇していることで、Webマーケティングによるリード獲得が必要な状況であることが判明しました。

更に分解すると、顧客が証券会社との契約前にインターネット検索を通じて入念に調べる傾向にあるため、SEO施策で顧客と接点を作ることが有効な手段であると道筋が見えてきます。

このように、現在の課題や解決したい内容を明確にすることで、有効なWebマーケティング施策を見つけることが可能です。

ステップ2 ターゲットを設定する

ターゲット設定とペルソナ設定の違いの図解

 

次に、どの顧客層に情報を届けたいのか「ターゲット」を明確に設定します。ターゲットとは、年齢、性別、居住地などの属性に基づいて定義した顧客層のことです。ターゲット像が明確になれば、対象に合わせたコンテンツやメッセージを作成し、効果的なマーケティング活動を展開できます。

ターゲットが定まらないままマーケティング活動を進めてしまうと、集客する対象がブレてしまい、期待する結果を得られないため、準備段階で定めることが必要です。画像にある具体例では、ターゲットとして資産形成に興味のある20代を設定しています。

ターゲットをさらに詳細な人物像として設定するペルソナの具体的な設定方法は次項で解説します。

ステップ3 ペルソナとカスタマージャーニーを設定する

「証券口座の契約数を増やす企業」のカスタマージャーニーマップ

 

ターゲット層を大まかに特定した後は、具体的な顧客像、すなわちペルソナを設定するステップです。ペルソナを作成すると、マーケティング活動の対象顧客が具体的になり、その人物がどのようなニーズや問題を持っているのかが明確になります。

さらに、ペルソナ像を基にカスタマージャーニーを設計します。カスタマージャーニーとは、顧客が製品やサービスの購入を決定するまでの行動や思考のプロセスをまとめた表です。

上記の画像のように、具体的なカスタマージャーニーを作成することで、ペルソナが状態別にどのような行動やキーワード検索をしているのかを想定したコンテンツを用意できます。

ステップ4 自社と競合を分析する

自社と競合を分析するのイメージ図解

 

次は競合調査です。自社と競合他社のそれぞれの課題や分析を確認すると、自社の強みを活かした施策や、やるべきではない手法を判断できます。画像のように、自社・競合・顧客の目線から分析することが重要です。

出てきた施策を各マーケティング手法で最大限にアピールするようにしましょう。

また手法ごとの競合分析も重要です。

例えば、オウンドメディアを活用したSEO施策を検討中の場合は、競合メディアのユーザー流入数やユーザーを獲得している検索キーワードなどを分析すると良いでしょう。競合の成功事例を知ることで、どのように自社メディアを拡大するかのヒントにします。

ステップ5 施策とKPIを設定する

続いて、カスタマージャーニーと競合調査を基に、自社が取り組むべき具体的な施策を設定するステップです。設定する施策はひとつだけではなく、目標に合わせて何個か用意すると良いでしょう。

例えば月20件の問い合わせを獲得することが目標であれば、SEO施策とリスティング広告を組み合わせて運用することなどが考えられます。

施策が決まったら、KPI(重要業績評価指標)を設定して、施策の効果を正確に評価しましょう。KPIは具体的な数値で測定できるものまで細分化することが重要で、記事の更新本数やサイトの訪問者数、問い合わせ数や口座開設数などを設定します。

ステップ6 施策を実行する

オウンドメディアの構築体制と役割の図解

 

これまでのステップで計画したWebマーケティング施策を、KPIの達成に向けて具体的に実行します。準備から実行までには、コンテンツ作成や広告クリエイティブの作成など多くの手順が必要です。

施策の実施にあたっては、目標達成に必要なリソースの配分やチームメンバー間の役割分担、スケジュール管理など、プロジェクトを管理するスキルが求められます。

例えば、上記画像はオウンドメディアにおけるSEO施策に必要な体制を表したものです。上記の例のように、関わるメンバーを決めた上で、リソースが足りなければ社外のコンサルティング会社やライターの外注を検討する場合もあります。SEOに関して外部対策や内部対策に自信がなければ、専門のSEOコンサルティング会社に相談することがおすすめです。

ステップ7 データ分析して改善する

データ分析と改善のプロセス図解

 

最後は、実施したマーケティング施策の成果を検証しデータを分析するステップです。今後の改善点を見つけるために、効果や費用などを数字ベースで検証します。分析をすると、施策が目標とする成果にどの程度効果があったかを客観的に評価することが可能です。

もし、目標達成に至らなかった場合は原因分析を行い、改善方法を明らかにします。オウンドメディアの記事の閲覧数が少ない場合、検索順位が低いか検索結果画面におけるクリック率が低いと考えられます。データ分析やユーザーの反応から原因を探りながら施策を見直していきましょう。

Webマーケティング施策の始め方をさらに詳しく勉強したいという方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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Webマーケティングに使える4つのおすすめツール

Webマーケティングを始める際に、以下のツールを利用することを推奨します。

Webマーケティングに使える4つのおすすめツール

 

ツール1 CMS

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、Webサイトの構築と管理を効率化するツールです。このシステムを活用すれば、HTMLやCSSといったコーディングの専門知識が少ない場合でもサイトを構築できます。

最も有名なCMSはWordPressであり、下記のシェア率でわかるように世界中で幅広く使用されています。

  • Webサイト全体では43.2%
  • CMSの中では62.8%

※参考:W3Techs

CMSを使用することで、Webサイト上の情報を簡単に素早く更新できます。CMSは使いやすいものの、機能を理解し効率的に利用するには、最低限の知識を習得しなければならない点は注意しましょう。

ツール2 MA(マーケティングオートメーション)ツール

MAツールは、マーケティング活動を自動化して効率化を目指すツールです。このシステムを使用すると、見込み顧客の興味やニーズに合わせて適切なタイミングでの情報提供やコミュニケーションが自動化できます。

具体的には、顧客の購買プロセスに沿ったメール配信やリード管理、アクセス・行動解析などです。顧客が求めている可能性の高いタイミングで必要な情報を提供できるため、見込み客のエンゲージメントを高め、最終的にはコンバージョン率向上にも貢献します。

その結果として、マーケティングの手間を大幅に削減しながら、顧客獲得に向けた取り組みをより精密に管理することが可能です。

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ツール3 アクセス解析ツール

Webマーケティングでは、WebサイトやSNSなどデータを取得するためのアクセス解析ツールの利用が不可欠です。ツールを利用して、主に以下のようなデータを収集します。

このようなデータから、サイトを何人のユーザーが閲覧しており、サイト内でどのような経路をたどり、どのコンテンツやセクションで購買行動を起こしたのかを分析することが可能です。

また、どのマーケティング施策が効果的であったか、どの改善点が存在するかを客観的に評価するための根拠にもなります。具体的なアクセス解析ツールを知りたい方は、下記をご確認ください。

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ツール4 ABテストツール

ABテストツールは、WebサイトやECサイト、LP(ランディングページ)のコンバージョン率の改善や効果測定に利用できるツールです。このツールを使用すると、セールスコピーやバナー、ボタンなどの異なるデザインやテキストをランダムに選ばれたユーザーに表示できます。そのデータを蓄積して確認することで、どちらがより良いパフォーマンスを示すかを検証することが可能です。

ABテストを通じて、クリック率やコンバージョン率などのユーザー行動を直接観察し、効果的な要素を特定できます。感覚や主観に頼った判断ではなく、客観的なデータを基にWebサイトを改善できる点が大きなメリットです。

Webマーケティングで成功する4つのポイント

Webマーケティングを成功させるには、以下の点を押さえることが重要です。

Webマーケティングで成功する4つのポイント

 

ポイント1 目標と期間を明確に設定する

Webマーケティングの成果を最大化するには、目標と達成期間を明確に設定することが重要です。この設定があると、施策の方向性が決まり、成功の基準を確立できます。例えば、Web広告を出稿する際には「6ヵ月間で月20万円の予算を設定し、フォームからの問い合わせを毎月20件以上獲得する」といった具体的な目標が適切です。

明確な目標と期間を設定することで、期間終了時に設定した目標に対する達成度を測定し、その結果を次のアクションプランに活用できます。

しかし、初めて施策を行う場合には、適切な予算設定や期間の見積もりが難しいため、経験のある専門家に相談しながら進めることがおすすめです。

ポイント2 PDCAサイクルを回す

成功するWebマーケティングには、PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)の継続的な実行が不可欠です。このプロセスを通じて、施策の効果を定期的に検証し、必要に応じて調整します。

例えば、SEO対策やコンテンツマーケティングの効果が目標を下回った場合、原因を分析し、戦略を見直す必要があります。施策の評価と改善によって軌道修正ができれば、マーケティング活動全体の効果を向上させることが可能です。

PDCAサイクルのプロセスを計画的に実行して共有することで、チーム全員が目標達成に向けて一丸となる効果も得られます。

ポイント3 同業種の成功事例をチェックする

Webマーケティング戦略を立てる際に、自社と同じ業界で成功を収めている企業の事例を調べ、その戦略や施策を参考にすることも重要です。

他社がどのようにWebマーケティングを利用して業績を向上させたのかを理解すると、自社のマーケティング戦略に活かすことが可能です。成功事例を分析できれば、何がうまくいったのか、どのようなアプローチが効果的だったのかを確認して自社のマーケティング戦略に活かせます。

具体的な成功事例をチェックするためには、同業他社のWebサイトだけではなく、コンサルティング会社が発信している情報もチェックすると、多角的な目線から戦略を確認できるためおすすめです。

ナイルでは、コンサルやコンテンツ制作で2,000社以上を支援してきました。ECや不動産、人材、金融など業界は多岐にわたります。詳細が気になる方は、以下をご確認ください。

成功事例・導入事例の記事を見る

ポイント4 外注を検討する

Webマーケティングを成功させるには、ノウハウやリソースが必要です。社内で十分に確保できない場合、マーケティング活動を外部の会社に委託することを検討しましょう。

外注を利用する最大のメリットは、その分野に精通したプロフェッショナルから的確な提案を受けられる点です。戦略立案から実施、分析までのプロセスをスムーズに進められるようになり、効率的に成果を出せます。

選定する際には、複数の会社から提案を受けることを推奨します。なぜなら、提案内容の比較検討が可能となり、自社に適した提案をしてくれるパートナーを選びやすくなるからです。

Webマーケティングによる2社の成功事例

最後に、Webマーケティングによる成功事例を2社、紹介します。

成功事例1 株式会社ライフワークス

株式会社ライフワークスの担当者さまとナイルのコンサルタントと編集者が写った写真

 

株式会社ライフワークスは、キャリア研修と開発支援を提供する会社です。サイト改善とSEOによって、プロジェクト開始から3ヵ月で目標のコンバージョン数を達成し、半年で約3.4倍の成果を挙げています。対策を実施する前は、自社メディアの訪問者は増加しているものの、実際のコンバージョン率が伸び悩んでいることが課題でした。

まずはコンバージョン率最適化(CRO)の取り組みを始めたところ、サイトの使いやすさやフォームの到達率に問題があると判明しました。そこで、問い合わせや資料ダウンロードフォームの見直し、サービスページへのコンバージョンポイント追加、会社概要ページへの導入事例の追加などを提案します。

併せて、SEO対策としてキーワード選定やコンテンツ制作も実施したところ、半年でコンバージョン数3.4倍という結果につながりました。SEOによる検索流入数だけではなく、サイトの構造やコンバージョンを意識した設計が必要なことがわかる成功事例です。

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この案件・類似案件を担当したメンバー

 橋本 直樹

橋本 直樹(はしもと なおき)

ソフトウェア開発会社にて、クライアントのWebサイト制作ディレクション・リスティング広告運用・アクセス解析などを経験。製造・卸・小売とさまざまなクライアントを担当。
ナイルには2020年より入社し、Web分析・課題解決提案では、数字で語ることができない問題の本質を見抜いた提案に評判がある。

成功事例2 株式会社スクロール360

株式会社スクロール360の担当者さまとナイルのコンサルタントが写った写真

 

株式会社スクロール360は、EC・通販ビジネス向けのサービスを展開している会社です。プロジェクト開始から約半年でWebサイトのセッション数が約9倍に増加するなど、顕著な成果を達成しました。

以前からマーケティング活動を実施していましたが、数値が伸び悩んでいることが課題でした。そこで、競合との差異を明確にした上で、そのギャップを埋める施策を実施しました。具体的には、コンテンツ品質向上などのSEO対策やカスタマージャーニーの最適化、広告用のLP改善です。

施策の実行は、ナイルだけではなく担当者様自らがチームの一員として関わっていただき、追加施策にも迅速に対応いただけました。目標達成に向けて共に取り組んでいただいたことが、PDCAサイクルを素早く回すことにつながり、短期間で成果を挙げる要因のひとつになったと考えられます。

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この案件・類似案件を担当したメンバー

 大脇 功暉

大脇 功暉(おおわき こうき)

・物流業界のSEO支援事例では、半年でセッション数9倍を達成
・人材系や不動産系のSEOコンサルティング経験が豊富
・前職の経験を活かし金融業界でのマーケティングに定評あり

基礎を理解して自社に合ったWebマーケティングを見つけよう

Webマーケティングには多くの種類があり、自社の目的に合わせて複数の施策を組み合わせることが必要です。そのため、ひとつの成功法則がすべての企業に適用されるわけではありません。

重要なのは、自社のビジネスモデルやターゲット顧客、市場環境を深く理解し、自社に合った戦略を見つけることです。目標設定から施策の実行、評価までのプロセスを丁寧に進め、PDCAサイクルを回しながら、常に改善を続けましょう。

ナイルでは、Webマーケティングを通じて売上アップなどの目的を達成する支援をしています。「Webマーケティングを始めたいけど、何から手をつけて良いかわからない」といった場合には、下記からお気軽にご相談ください。

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【わかりやすく解説】Webマーケティングとは?種類や進め方、成功させるポイントを解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

スキーマ マークアップの重要性: エンティティとの関係

この記事は、Backlinkoの「Schema Markup Guide: Help Search Engines Help You」の翻訳記事になります。ウェブページに追加するスキーママークアップ(構造化データ)の重要性とその方法について解説しています。

スキーママークアップは、検索エンジンにコンテンツの内容を明確に伝え、適切な検索結果に表示させるためのコードです。スキーママークアップがSEOにどのように役立つか、エンティティ(実体)との関連性などについて紹介しています。

また、スキーママークアップの種類や、それをウェブサイトに適用する方法についても詳しく説明しています。

スキーマ マークアップは、コンテンツの内容を検索エンジンに伝えるために Web ページに追加するコードです。

コンテンツの背後にある意味を Google に伝えることができれば、適切な人にコンテンツを表示できます。これにより、オーガニック トラフィックが増加し、コンバージョンが向上する可能性があります。

スキーマのマークアップは次のようになります。

Google SERPのスキーマ
スキーマ マークアップが正しく行われると、検索エンジンがクリックスルー率 (CTR) とコンバージョンを向上させるのに役立つコンテキストの Web が作成されます。

このガイドでは、次のことを学習します。

  • スキーママークアップとは
  • エンティティとの関係
  • SEO の成功にとってエンティティが重要な理由
  • Google が適切な視聴者にコンテンツを提供できるように、以下に示すようなページレベルのナレッジ グラフを作成する方法

上品なスキーマ – Nike – 視覚化

始めましょう。

スキーママークアップはSEOです

オンページ、オフページ、テクニカル SEOなどのスキーマ マークアップは、Google がコンテンツを理解するのに不可欠です。

スキーマ マークアップの核心は効率性です。

これは、検索エンジンが解釈や自然言語処理 (NLP) を必要とせずに明示的に理解できるキーと値のペアのセットを提供することです。

たとえば、次のスクリプトは、地元の企業(具体的には歯科医院) のスキーマ マークアップです。

スキーマのマークアップの例
今のところ、これは膨大なコードのように思えるかもしれませんが、数回スクロールすると、それぞれの意味が見えてくるでしょう。

スキーマ マークアップは、コンテンツが何に関するものなのか、誰を対象としているのか、そのコンテンツを公開することで誰が利益を得ているのかを宣言する方法です。

このように表現されると、EEAT の概念に非常に馴染みがあるように聞こえますよね。

それは、スキーマ マークアップは、ある意味で、検索エンジンがエンティティ間の点と点を結び付けるのに役立つからです。

スキーマの視覚化の例
上記のスキーマ マークアップを視覚化すると、これが Google が理解できる関係です。

各円はエンティティを表します。

エンティティ間の線は、それらのコンテキストと関係を表します。

実際、Google がスキーマ マークアップをどのように理解するかを ChatGPT に尋ねると、次のように説明されます。

構造化データ スクリプトは、「Boutique Dental Bondi」という名前の歯科医院を記述し、Web サイトと Web ページの両方として表示します。ビジネスのさまざまな側面とその相互関係について詳しく説明します。

アイデンティティとオンライン プレゼンス

ブティックデンタルボンディが主体です。これは、Web ページのコンテンツとしてと、Web サイトが表すエンティティとしての 2 つの役割を果たします。

「 Dentist」と「LocalBusiness 」を組み合わせて指定されています。

スキーマ – mainEntity
この診療所のオンラインでの存在感は、ソーシャルメディアプロフィールとオーストラリアビジネス登録へのリンクを通じて強化されています。これにより、その信頼性が確立され、デジタル フットプリントが拡大します。

スキーマ – 同じ

所在地と連絡先情報

オーストラリアのニューサウスウェールズ州ボンダイジャンクションにある診療所の物理的な場所が詳細に記載されており、完全な住所が記載されています。これにより、診療所のデジタル アイデンティティが具体的な現実世界の場所に接続されます。

スキーマ - アドレス
電話番号や Google マップのリンクなどの連絡先詳細により、直接のコミュニケーションや物理的な訪問が容易になり、潜在的な顧客とのオンラインおよびオフラインのやり取りの橋渡しが可能になります。

運用詳細

営業時間は毎日指定されており、いつサービスにアクセスできるかを潜在顧客に知らせます。これは訪問を計画する上で非常に重要です。

スキーマ – 営業時間

提供するサービス

このスクリプトでは、Boutique Dental Bondi が提供するさまざまな歯科サービスの概要を説明します。これらには、一般歯科および修復歯科、審美歯科、救急サービス、親知らずの抜歯が含まれます。各サービスは、それぞれの Web ページ上の詳細情報にリンクされており、ユーザーが特定のサービスを探索するための構造化された経路を作成します。

スキーマ – 知っていること
これらのサービスはより広範な概念にリンクされており、Wikipedia および Wikidata で利用できます。これにより、サービスに関する一般的なコンテキストがユーザーに提供されます。これは、各サービスの内容を理解するのに役立ちます。

では、スキーママークアップ SEO とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

NLP は完璧とは程遠く、テキストを解析して意味を理解するプロセスにはコストがかかります。

スキーマ マークアップを使用してエンティティとエンティティ間の関係を識別すると、検索エンジンがすべての非構造化データを計算するために必要な作業量が削減されます。

したがって、文字通りコンテンツの配信を最適化することになり、したがってスキーマ マークアップを効果的に使用することが SEO となるのです。

しかし、これらすべてを理解するには、まずいくつかの重要な定義を説明する必要があります。

エンティティとは何ですか? SEO にどのように役立ちますか?

あらゆるものは一つの物です。

あなたは物であり、あなたのビジネスは物であり、あなたが提供するサービスや製品は物です。

そして、これらのそれぞれは個別の実体です。

したがって、あらゆるものをエンティティによって表すことができます。

あれは:

  • あなたは Person スキーマで表されるエンティティです
  • あなたのビジネスも組織スキーマで表されるものです
  • あなたのサービスや製品は個別の実体です

では、エンティティには何の意味があるのでしょうか?

とにかくGoogleはこれらのことを理解できないのでしょうか?

Google に十分な時間を与えてブランドを構築すれば、ほとんどのことは解決してくれるでしょう。しかし、SEO の重要な点は遅延時間を短縮することです。スキーマ マークアップを使用してコンテンツの内容を Google に伝えると、Google が点と点を結びやすくなります。

Backlinko を例に挙げると、ナレッジ パネル (左) に示されているように、Google はそれをビジネス エンティティとして認識し、これを Semrush のナレッジ パネル (右) と比較します。

Backlinko 対 Semrush – ナレッジパネル
2 つを並べてみると、Semrush のナレッジ パネルの方がより詳細な情報を備えていることがわかります。

ほとんどの人はナレッジ パネルを手に入れることに満足するでしょうが、Backlinko と Semrush はどちらも、それぞれのビジネス エンティティに対する Google の理解を向上させることができます。

どうやって?

スキーマ マークアップがその答えです。

スキーママークアップとは何ですか?

最も基本的な形式では、スキーマ マークアップは、解釈を必要とせずにマシンが理解できる言語です。

何年も前、大手の検索エンジン。Yahoo、Bing、Yandex、Google は、成長するインターネットの解析に役立つ一連の標準を作成するために協力しました。

彼らはこの標準に同意しただけでなく、この新しいタイプの言語を維持することにも同意し、こうしてSchema.org が誕生しました。

スキーマ.org
しかし、スキーマ マークアップは 1 つの言語だけではありません。実際、スキーマ マークアップには 3 つの言語があり、それぞれに独自のルールがあります。

スキーマは、個々の分類法で構成されるオントロジーから派生します。分類法とは何か、どのようなオントロジーが存在するかを決定するのは学者であり、彼らは平均的なマーケティング担当者ではありません。

これが、スキーマ マークアップ、構造化データ、ナレッジ グラフ、エンティティが非常にわかりにくいトピックとなる理由です。

つまりね。

分類法が何であるかを知る必要はありません。

オントロジーが何であるかを知る必要はありません。

効果的なスキーマ マークアップを実装するために知っておく必要があるのは、タクソノミーとオントロジーが存在するという事実だけです。

そしてすぐに (準備ができたら) ナレッジ グラフについて説明します。

ただし、今のところは次の点に焦点を当ててください。

  • エンティティは物です
  • スキーママークアップは物事を定義し区別する方法です
  • スキーマ マークアップは次の方法で表現できます。
    •  JSON-LD
    • マイクロデータ
    • RDFa
  • JSON-LD、microdata、RDFa にはすべて、エンティティの記述方法に関する独自のルールがあります。
  • これらのルールを作成および維持する主体は Schema.org です。
    スキーマ マークアップの作成部分に到達したら、言語と構文を再検討します。

構造化データが非構造化データよりも優れているのはなぜですか?

検索エンジンは、Web ページを解析して解釈して、インデックスを作成するかどうかを決定する必要があります。

テクニカル SEO の場合、このプロセスはクロール フェーズとレンダリング フェーズの間のどこかで発生します。

これが「文字列ではなく物」の意味です。

  • モノ=構造化データ
  • 文字列 = 非構造化データ (単語、画像、ビデオ、オーディオなど)

構造化データはスキーマ マークアップの別の派手な言い方であり、スキーマ マークアップが何であるかはすでにご存知です。

では、非構造化データとは何ですか?また、なぜ非効率なのでしょうか?

非構造化データは通常、Web ページ上の単語を指しますが、画像、ビデオ、音声も含まれます。

これは、単語、文章、段落、ページが文字と数字の羅列であるためです。

機械は文字や数字の文字列をうまく解読できますが、人間ほどうまくコンテキストを導き出すことはできません。

そして、それを考えると、文脈によって意味が明確になります。

したがって、スキーマ マークアップは、文字と数字の文字列の機械による解釈に依存せず、物事を定義する行為です。

構造化データが SEO にどのように役立つか

スキーマ マークアップの目的は、検索エンジンが Web ページ、ビデオ、またはポッドキャストの内容を理解できるようにすることです。

スキーマ マークアップがなければ、検索エンジンは文字、単語、文章を理解するために NLP に依存する必要があります。

Google と Bing は NLP でかなりうまくやっていますが、これはリソースを大量に消費するプロセスであり、利益率が損なわれます。

GenAI によってインターネットが成長するにつれて、クロール、レンダリング、インデックス作成のコストはますます高くなるでしょう。

そして、Bing と Google が営利企業であることを忘れないでください。

スキーマ マークアップを使用することにより、Google と Bing は JSON-LD、RDFa、microdata を明示的に理解するため、コンテンツを理解するために NLP に依存する必要がなくなります。

ウェブページにスキーマ マークアップがあると、コンテンツの内容を Google が理解しやすくすることができます。

しかし、これは実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?

Google がコンテンツとそのコンテキストをより深く理解できれば、コンテンツを適切な検索に適切に提供できるようになります。ただし、これにはオーガニックトラフィック量が犠牲になる可能性があります。

Google は、すべての検索をコンテンツに誘導するのではなく、コンテンツの性質を認識して、より具体的なクエリに対してランク付けする場合があります。これにより、一般的なキーワードで見つかった訪問者よりも、コンテンツに関与する可能性が高い訪問者を引き付けることができます。オーガニックトラフィックの減少につながる可能性があります。

スキーマ マークアップをコンテンツ ワークフローに組み込むことのもう 1 つの利点は、対象ユーザーにとっての利点です。それは検索エンジンだけではありません。

上位にランクされるインターネット コンテンツのほとんどは最適化されています。

私たちが言いたいことを検索エンジンに理解してもらうための書き方が、非常にテンプレート化された書き方になってしまったのは、私たち全員が悪いのです。

「SEO コンテンツ」は優れたユーザー エクスペリエンスを提供せず、流れや個性が欠けています。

スキーマ マークアップを使用すると、会話形式で記述し、スキーマ マークアップを介して事実の記述を予約できます。

ただし、すべてのスキーマ マークアップが役立つわけではありません。

それについては後ほど説明します。

ページまたは Web サイトにスキーマ マークアップがあるかどうかを確認する方法

既存の Web ページまたは Web サイトにスキーマ マークアップがあるかどうかを確認する方法をいくつか紹介します。

SEO Pro Extension を使用する (Kristina Azarenko 著)

所要時間は数秒もかからないため、この方法をお勧めします。簡単な眼球テストのようなものだと考えてください。

その方法は次のとおりです。

まず、無料の Chrome 拡張機能をインストールします。

Chrome ウェブストア – SEO Pro 拡張機能
Chrome ブラウザで、分析したい Web サイト上の任意のページを読み込みます。次に、拡張機能アイコンをクリックします。

SEO プロ – 分析
「スキーマ」タブをクリックします。スキーマ タイプがリストされている場合、これはページにスキーマ マークアップが実装されていることを意味します。

SEO プロ – スキーマ

Schema.org バリデータを使用する

スキーマ マークアップをもう少し詳しく知りたい場合は、SEO Pro Extension の後にこれを使用してください。

https://validator.schema.orgに移動し、URL を貼り付けます。

Schema.org – バリデーター
「テストを実行」をクリックします。結果ページに検出されたスキーマ タイプが表示されている場合は、そのページにスキーマ マークアップが実装されています。

スキーマ – バリデーターの結果

Semrushによるサイト監査機能を利用する

すでに Semrush で 1 つ以上の Web サイトを監視している場合、スキーマ マークアップの問題 (特に、カノニカル タグ、シン コンテンツ ページ、メタ タグなど) をチェックするためにサイト監査機能を使用しないのは愚かです。

サイト監査が完了していることを確認してください。完了していない場合は、今すぐ実行してください。

Semrush – サイト監査
監査が完了したら、「マークアップ」ウィジェットをクリックします。

サイト監査 – マークアップ ウィジェット
わかるでしょ:

  • スキーマ マークアップのあるページとないページの割合
  • 有効なスキーマ マークアップと無効なスキーマ マークアップを持つページの割合
  • スキーマ マークアップ タイプごとの Web ページの内訳

サイト監査 – マークアップ レポートレポートを下にスクロールすると、Web サイトで見つかった構造化データ項目のリストが表示されます。このパネルには、有効な数と無効な数が表示されます。無効なスキーマは検索エンジンによって無視されるため、おそらく修正する必要があるでしょう。

マークアップ – 構造化データ項目

Google SERPに表示されるスキーママークアップの例

スキーマ マークアップを実装する利点の 1 つは、検索結果の外観がより豊かになること (一般にリッチリザルトと呼ばれます) です。

リッチな結果が必要になるのは、結果が競合他社より目立つようになり、CTRとコンバージョンの向上につながるためです。

Google は 22 種類のリッチリザルトをサポートしています。完全なリストはここでご覧いただけます。

ただし、リッチリザルトを表示するかどうかは Google の裁量にあります。スキーマ マークアップ ≠ リッチリザルト であることを強調する価値があります。

スキーマ マークアップにより可能となる一般的なリッチリザルトをいくつか示します。

ローカルビジネス

ローカル ビジネス スキーマをページに追加すると、次のようなビジネスに関する重要な情報を含むリッチ スニペットが有効になります。

  • 商号
  • 住所
  • Webサイト
  • 電話番号
  • 営業時間
  • カスタマーレビュー
  • 地図上のあなたのビジネスの場所

ローカル ビジネス スキーマにより、あなたのビジネスがマップ パックに表示される可能性も高くなります。

以下に示すのは、ユーザーが「シカゴのパン屋」などを検索したときに SERP で目立つように表示される、トップ評価の地元企業 3 社のコレクションです。

Google SERP – ベーカリー シカゴ

製品のスニペット

製品スキーマ マークアップにより、Google は次のようなさまざまな製品仕様を SERP に表示できるようになります。

  • 商品名
  • モデル
  • ブランド
  • 価格
  • 評価
  • 可用性

これは、製品の検索結果がユーザーにとってより多くの情報を提供し、製品の機能と利点についての洞察を提供することを意味します。

製品スキーマ マークアップで強化された検索結果の例を次に示します。

Google SERP – 製品スキーマ

レビューのスニペット

レビュー スキーマを使用すると、Google はレビュー スニペットや星評価を使用して検索結果を強化できます。レビューと評価は実際の顧客から得られたものであるため、ページの信頼性を高め、ユーザーの信頼を高めるのに役立ちます。これらは、e コマース サイトや、レストランや店舗などの実店舗にとって非常に価値があります。

次の例では、レビュー スキーマ マークアップが、トリップアドバイザーなどのユーザー作成のレビュー サイトで使用されています。

Google SERP – レビュースキーマ

ブレッドクラム

ブレッドクラム スキーマ マークアップは、Google がサイトの階層を理解するのに役立ちます。サイトのページとその全体的な構造の間の関係を識別します。Google はこの情報を使用して、検索結果にパンくずリストを表示します。

ブレッドクラムは、水平方向に配置され、「>」記号で区切られたテキスト リンクです。

リッチリザルトに表示されると次のようになります。

Google SERP – パンくずリスト

スキーマにはどのような種類がありますか?

スキーマがエンティティを記述する方法であることを覚えていますか?

Schema.org では 800 種類を超えるスキーマが定義されています。これらの範囲は、最も一般的なアイテム ( Thing ) からIndividualProductなどの特定のサブタイプまで多岐にわたります。彼らは、何を説明できるか (エンティティ)、どのように説明できるか (言語)、どのような属性 (語彙) を使用するかを決定できる人々です。
SEO の専門家として、エンティティに対する Google の認知度を向上させるために使用したいスキーマは次の 5 種類です。

ウェブページ

概要: Web ページに遭遇したことを検索エンジンに伝えるスキーマの一種。

これを使用する場合:すべてのページは Web ページですが、すべてのページにスキーマ マークアップが必要なわけではありません。この Schema.org タイプをホームページ用に予約し、Web サイト、ホームページ、Web サイトの背後にある組織 (または個人) の間の関係を宣言するために使用します。

使用方法:これらは、スキーマの形成に使用できる属性です。

url:これを使用してページの場所を確立します
isPartOf:これを使用して、Web ページをより広範な Web サイトに接続します。
mainEntity:これを使用して、対応するエンティティにリンクすることで、プライマリ トピックが何であるかを宣言します。
例えば:

スキーマ – ウェブページ

組織

概要:組織に遭遇したことを検索エンジンに伝えるスキーマの一種。これは、企業、非営利団体、慈善団体、法人、またはクラブの場合があります。

使用する場合: Web サイトの「概要」ページで組織スキーマをエンティティ ホームとして設定して使用します。コンテンツと組織の間の関係を確立するために、他のページ (ホームページ、ブログ記事、カテゴリ ページなど) で組織を参照することもできます。

使用方法:これらは、スキーマの形成に使用できる属性です。

  • 創設者:新しいビジネスまたはスタートアップにこれを使用します
  • SameAs:これを使用してソーシャル メディア プロファイルをポイントし、Crunchbase や LinkedIn などの外部ソースでエンティティを検証します。
  • TaxID/vatID:これを使用して、信頼できる (政府関連の) ソースからのエンティティを検証します。
  • legalName:これを使用して、エンティティの登録された会社名を宣言することでエンティティを検証します。
  • 部門:エンティティのさまざまな場所を説明するためにこれを使用します
  • makesOffer:サービスベースのビジネスで、どのような製品やサービスが提供されるかを説明するためにこれを使用します。
  • hasOfferCatalog: e コマース Web サイトで販売する製品を説明するためにこれを使用します。
    例えば:

スキーマ – 組織

製品

概要:エンティティが商品またはサービスのいずれかを購入できることを検索エンジンに伝えるスキーマの一種。

使用する場合:このスキーマ タイプを製品またはサービス ページでプライマリ スキーマ タイプとして使用します。e コマース小売業者の場合は、個々の製品の詳細ページで製品タイプを使用します。サービスベースのビジネスの場合は、プライマリ サービス ページで製品タイプを使用します。他のページ (製品カテゴリ ページ、ホームページ、ブログ投稿など) で 1 つ以上の製品タイプを参照することもできます。

使用方法:これらは、スキーマの形成に使用できる属性です。

  • aggregateRating: PDP でこれを使用してレビューのリッチリザルトを有効にします
  • オファー:これを使用してオファー タイプにリンクし、製品またはサービスの価格や在庫状況などの重要な詳細を指定できるようにします。

概要:エンティティが人であることを検索エンジンに伝えるスキーマの一種。その人は、生きている場合もあれば、死んでいる場合も、アンデッドである場合も、架空の人物である場合もあります。

いつ使用する必要があるか:情報の作成者または査読者を開示したい場合は常に、パーソン スキーマを使用する必要があります。すべてのプロファイル ページでもこのスキーマ タイプを使用する必要があります。

使用方法:これらは、スキーマの形成に使用できる属性です。

  • name:これを使用して人の名前を宣言します
  • alumniOf:個人の学歴を確立するためにこれを使用します
  • 敬称プレフィックス:相手が博士の場合に使用します。
  • has職業:これを使用して個人の職業を説明し、接続されたコンテンツに対する信頼性を確立します。
  • jobTitle:これを使用して、名前は同じだが役職が異なる複数の人物を区別します。
  • KnowAbout:その人がよく知っているトピック、主題、概念を説明するためにこれを使用します。
  • worksFor:同じ名前、職業、役職を持つ人々を区別するためにこれを使用します。
  • SameAs:これを使用してソーシャル メディア プロファイルをポイントし、LinkedIn などの外部ソースでエンティティを検証します。

例えば:

人物スキーマ

ローカルビジネス

概要: エンティティがローカル エリアにサービスを提供し、物理的な場所を持つ組織であることを検索エンジンに伝えるスキーマの一種。

使用すべき場合: LocalBusiness スキーマは、ビジネスに物理的な場所があり、営業時間があり、リンクできる Google ビジネス プロフィール (旧称 Google マイ ビジネス) がある場合に使用します。

使用方法:組織スキーマと同じ属性を使用できますが、スキーマの形成に使用できる追加の属性がいくつかあります。

  • opensHours:これを使用して、ローカル ビジネスの Google ビジネス プロフィールにあるのと同じ営業時間を反映します。
  • 住所:ビジネスの Google ビジネス プロフィールと同じ住所を検証するために使用します。
  • hasMap:これを使用して、Google マップに従って Google ビジネス プロフィールの URL にリンクします。

次のいくつかのセクションでは、スキーマ マークアップを Web サイトに取得する方法について説明します。これには 2 つの手順が必要です。それでは、これを次のように分けてみましょう。

スキーママークアップの作成方法

Web サイトまたは Web ページにスキーマ マークアップを取得する方法
スキーママークアップを作成する方法
スキーマ マークアップを作成するには、スキーマ マークアップを手動で生成することも、スキーマ マークアップを自動的に生成するサードパーティのプラグインを利用することもできます。各方法には長所と短所があります。

WordPress 用のサードパーティプラグインから始めましょう。

WordPress プラグインを使用する

WordPress Web サイトの場合、Yoast と Rank Math の両方の無料バージョンでスキーマ マークアップを自動的に生成できます。

WordPress プラグインは、「設定すれば後は忘れる」ため、Web サイトにスキーマ マークアップを取得する最も簡単な方法です。

ただし、Yoast SEO や Rank Math などの自動化ソリューションの主な欠点は、スキーマ マークアップをカスタマイズしてよりリッチにする能力が限られていることです。

ヨーストSEO

Yoast SEOをインストールすると、スキーマ マークアップ設定が自動的に適用されます。つまり、WebPage スキーマはすべてのページに設定され、Article スキーマは投稿に適用されます。

Yoast SEO – スキーマ

ランク計算

Rank Math でスキーマ マークアップを有効にするには、 Rank Math SEO メニュー>ダッシュボード>スキーマ (構造化データ)に移動し、スイッチを切り替えて有効にします。

ランク計算 – スキーマ
有効にすると、Yoast SEO と Rank Math の両方が、ページ タイトルや公開日などのメタデータに基づいてスキーマ マークアップを自動的に生成します。ただし、これらのサードパーティのプラグインは、ページ上のコンテンツを意味のある接続された構造化データに変換するのに役立つことはほとんどありません。

場合によっては、WordPress ブロックがスキーマ マークアップを生成することもできます (FAQPage など)。下の写真は Kadence Blocks のアコーディオンブロック部分です。

Kadence Block – FAQ スキーマ
[FAQ スキーマを有効にする] オプションを有効にすると、すべての質問と回答が FAQPage スキーマとしてマークアップされます。

スキーマ マークアップ ジェネレーターを使用する

WordPress 以外の他の Web サイトプラットフォームについてはどうですか?

Wix サイトの場合、プラットフォームにはデフォルトのスキーマ マークアップ セットが同梱されています (詳細はこちら) が、独自にカスタマイズしたスキーマ マークアップを追加することもできます。

Webflow、Squarespace、Duda、およびその他のプラットフォームの場合は、独自のスキーマ マークアップを生成して個々のページに追加する必要があります。これを行うには、スキーマ マークアップ ジェネレーターを使用するか、JSON-LD を自分で作成します。

考慮すべき 3 つのスキーマ マークアップ ジェネレーターを次に示します。

  1. Merkle によるスキーマ マークアップ ジェネレーター
  2. スキーマントラ
  3. Rank Ranger によるスキーマ マークアップ ジェネレーターおよびバリデーター

Merkle によるスキーマ マークアップ ジェネレーター (JSON-LD)

Merkle のSchema Markup Generator (JSON-LD) は、記事、ブレッドクラム、イベント、FAQ ページ、またはハウツー スキーマを迅速かつ簡単に作成する方法です。ドロップダウン メニューから目的のスキーマ タイプを選択するだけで、ツールによって入力するフィールドが多数表示されます。

これは、スキーマ マークアップを初めて使用する人にとっては最適です。

スキーママークアップジェネレーター
それが良い理由:

  • 各フィールドに入力すると、JSON-LD が作成されることがわかります。
  • JSON-LD を Google リッチリザルト テストで検証するための直接統合があります。
  • ワンクリックでコードをコピーするオプションがあります

記事 – スキーマの生成
このツールの欠点は、スキーマのタイプと属性が制限されていることです。そのため、次の 2 つのオプションを確認する必要があります。

Schemantra によるスキーマ ナビゲーター

意味のあるスキーマ マークアップの生成に本格的に取り組みたい場合は、Schemantra の Schema Navigator も良い出発点となります。

Merkle のツールとは異なり、このツールではほぼすべてのタイプのスキーマ タイプを選択できます。しかし、この自由さゆえに、最初は圧倒されるかもしれません。

まず、説明しているエンティティの種類を知る必要があります。

Schemantra – スキーマの作成
検索バーにスキーマ タイプ (「人」など) を入力し、結果をクリックして、「送信」をクリックします。

スキーマントラ – 人物
これにより、次の画面がロードされ、スキーマの属性を入力できるようになります。

最初に行う必要があるのは、スキーマ タイプに「@id」プロパティを割り当てることです。

スキーマントラ – バックリンコ
これが、Schemantra をより優れたスキーマ マークアップ ジェネレーターの 1 つとしている理由です。これは、単一のエンティティごとに「@id」プロパティを強制的に割り当てるためです。ただし、「@id」フィールドが何のためにあるのかわからないため、これも障害となる可能性があります。

続行するには次のことを知っておく必要があります。

  • これは、Web ページに記述されている項目の一意の識別子として機能します。これは、複数の書籍や製品など、ページに複数の同様の項目が含まれており、それぞれを他の項目と区別する必要がある場合に便利です。
  • 「@id」を使用すると、同じページ上のスキーマの異なる部分が相互に参照できるようになります。たとえば、ページ上に書籍とその著者に関する情報が個別に存在する場合、@id を使用すると、スキーマ マークアップで書籍とその著者がリンクされ、それらが関連していることを示すことができます。これは、検索エンジンにコンテキストを伝える方法です。
  • 「@id」フィールドを設定するには、次のテンプレートを使用します: #{schemaType} 例: #person、#organization、#event、#localbusiness、#article など。

「@id」フィールドを設定したら、下にスクロールして、誰について話しているのかを検索エンジンが認識できるようにするための属性を入力します。

Merkle のツールと同様に、Schemantra では、各フィールドに入力すると JSON-LD 出力が表示されます。

Schemantra は、オタクになることを恐れず、より深いスキーマを構築するために物事をテストする場合に最適です。

Rank Ranger によるスキーマ マークアップ ジェネレーターおよびバリデーター

Merkle のツールと同様に、 Rank Ranger のSchema Markup Generator & Validator は、以下に示すように、事前に構築された多数のスキーマ タイプを提供します。

Rank Ranger – スキーマ マークアップ ジェネレーター
これは、エンティティを記述するために最も適切なタイプを使用できるようにスキーマ サブタイプが含まれているため、優れています。

選択したスキーマのタイプに応じて、Rank Ranger では入力できる属性の数が制限されています。

ランクレンジャー - スキーマ - 組織
たとえば、上のスクリーンショットでは、Corporation Schema.org Type を選択すると、ツールには親スキーマ タイプ (Organization) から属性を追加するオプションが表示されません。

この欠点にもかかわらず、Merkle のものではなく、Rank Ranger の Schema Markup Generator & Validator を使用して始めることを検討してください。

JSON-LD を手動で (または支援を受けて) 作成する

間違いなく、JSON-LD を手動で記述すると、最適なスキーマ マークアップが提供されます。これは、任意の種類のスキーマに必要な属性を含めることができるためです。

さらに重要なのは、JSON-LD を手動で作成すると、柔軟性が得られ、あるスキーマ タイプを別のスキーマ タイプに接続できるようになります。これが検索エンジンがコンテキストを理解する方法です。

まず、JSON-LD は中括弧で囲まれたキーと値のペアで構成されます。

キーと値のペア
キーと値のペアは、Schema.org で定義されている語彙を使用して指定する属性と値を指します。

例えば:

属性 – キーと値のペア
スキーマを記述する属性を追加すると、より多くのキーと値のペアが作成されます。

複数のキーと値のペア
また、エンティティ間の関係はマシンがコンテキストを理解する方法であるため、スキーマ マークアップの最適な用途はスキーマを接続することです。

上のビジュアルでは、中括弧内に中括弧があることがわかります。これが、スキーマ タイプをネストする方法です。

ChatGPT を使用したスキーマ マークアップの生成

ChatGPT 関連のすべてのことと同様、プロンプトは出力内容にとって重要です。

最初のステップは、記述したいスキーマ タイプ (例: 人、法律サービス、歯科医、オンラインビジネス) を選択することです。

次に、Schema.org のドキュメントを参照して、使用するすべての属性を特定します。

人物のスキーマ マークアップを作成したいとします。ブラウザに Schema.org から人物スキーマをロードします。

Schema.org – 人
次に、次のように Person スキーマの JSON-LD を生成し、属性とその値を含めることを ChatGPT に伝えます。

「パーソンスキーマのJSON-LDを生成してください。スキーマ マークアップに必要な情報を提供します。名前:ジョン・ドゥ。役職: SEO エキスパート。対象作品: セムラッシュ。KnowsAbout: SEO。」

ChatGPT – スキーマの生成
ChatGPT が何もないところからこのコードをすべて書き出すのに文字通り数秒を要したので、おそらくこの瞬間は歓声を上げているでしょう。

しかし、ChatGPT の重要な点は、プロンプトに直接応答することです。また、JSON-LD は適切に見えますが、正しくありません。

なぜ?

ChatGPT に十分な情報を提供しなかったため、ChatGPT はタスクを完了するために最善を尽くしました。

より適切なプロンプトを使用してもう一度試してみましょう。

「パーソンスキーマのJSON-LDを生成してください。スキーマ マークアップに必要な情報を提供します。名前:ジョン・ドゥ。役職: SEO エキスパート。WorksFor: Semrush (https://en.wikipedia.org/wiki/Semrush、https://twitter.com/semrush と同じ)。KnowsAbout: 検索エンジンの最適化 (https://en.wikipedia.org/wiki/Search_engine_optimization と同じ、代替名: SEO)。

ChatGPT – より良いスキーマ
ずっといい!そして、JSON-LD をSchema.org の validatorにスローすると、エラーは存在しません。

スキーマ – 検証
しかし、それだけではありません。

コードをClassy Schema の視覚化ツールに投入すると、スキーマ マークアップを通じて作成した関係を確認できます。

上品なスキーマ – 視覚化
それぞれの円は個別の実体であり、それらを結ぶ線はそれらの間の関係を表します。これが基礎的な知識のグラフです。

スキーマ マークアップの生成に ChatGPT を使用する最も良い点は、イライラする構文エラーを回避できることです。ただし、JSON-LD を最初から作成することを学びたい場合は、「JSON-LD と schema.org の語彙だけを使用してセマンティック SEO を行う方法」というガイドをブックマークしてください。

スキーマ マークアップを Web サイトに取得する方法

スキーマ マークアップを生成したので、次にそれをどうしますか?

  • どこへ行くのですか?
  • JSON-LD が <footer> に入ったらどうなるでしょうか? まだ機能しますか?
  • <head> にも <footer> にもコードを挿入できない場合はどうすればよいでしょうか?
  • スキーマ マークアップは本体に配置しても機能しますか?
これらはすべて有効な質問です。
JSON-LD を に挿入する必要があります。これにより、JSON-LD がクロールボットが見つけるコードの最初の行の 1 つとなることが保証されます。
ただし、本文または <フッター> 内の JSON-LD は両方とも検証され、機能します。では、それを <head>に取り込むにはどうすればよいでしょうか?これは、使用している CMS またはバックエンドによって異なります。WordPress Web サイトの場合、サイト全体のスクリプトをに配置できるテーマがあります。ページごとにスクリプトを挿入できるプラグインもあります。たとえば、SOGO Add Script Header Footer は、この機能を実行する無料のプラグインです。

WordPress プラグイン – スクリプトの追加
特注の方法を使用する場合は、重複を避けるために自動スキーマ マークアップ生成を無効にする必要があります。

他のプラットフォームについては、ドキュメントを参照する必要があります。ただし、Wix、Squarespace、Webflow、および Duda ではすべて、すべてのページまたは個々のページにスクリプトを追加できるようにする必要があります。

Google タグ マネージャー (GTM) を通じてスキーマ マークアップを追加することもできます。クライアントに対してこれを行う場合は、クライアントのライブ サイトでコードを変更することがないため、これが推奨される方法かもしれません。

既存の GTM タグがインストールされている限り、Web サイトのバックエンドにログインすることなくデプロイできます。

スキーママークアップが正しいかどうかを確認する方法

スキーマのマークアップに関しては、常に次の 3 つの点を確認する必要があります。

  1. 構文エラーはありますか?
  2. Google の要件を満たしていますか?
  3. エンティティは正しく接続されていますか?

それぞれ少しずつ異なるので、これまでの努力が確実に報われるように詳しく見ていきましょう。

Schema.org を使用して構文エラーを検証する

構文エラーがあると、スキーマ マークアップが無効になります。つまり、Googlebot は、JSON-LD で構文エラーが発生した場合、それを無視します。

構文エラーの大部分は、コンマまたは中括弧の欠落に関連しており、JSON-LD を手動で作成した場合、コンマまたは中括弧の位置を間違えるのは避けられません。

幸いなことに、Schema.org バリデーターはマークアップにコーディングミスがあることを教えてくれます。ただし、それを修正する方法は教えてくれないので、非常に腹立たしいことになるかもしれません。

その前に、 Schema.org 検証ツールについて詳しく見てみましょう。

Schema.org – バリデーター
サイトをロードすると、FETCH URLとCODE SNIPPETの 2 つのオプションが表示されます。

  • スキーマ マークアップを使用してすでに公開されているページには「FETCH URL」を使用します。完全な URL をコピーしてフィールドに貼り付け、「RUN TEST」をクリックするだけです。
  • マークアップがライブにプッシュされていない場合は、「コード スニペット」を使用します。JSON-LD スクリプトをコピーしてフィールドに貼り付け、「テストの実行」をクリックするだけです。

数秒後、結果画面が表示されます。

次の例では、ツールは hentry、Article、FAQPage の 3 つの別個のスキーマ タイプを選択しています。

検出されたスキーマ
エラーや警告は表示されません。なるほど。

しかし、ここにエラーの例があります。

スキーマ - エラー
残念ながら、Schema.org バリデータには、エラーを解決する方法に関するガイド手順が提供されていません。意図的に 4 つの間違いを追加したにもかかわらず、最初の構文エラーのみを検出したようです。

では、このシナリオに到達したら何をすべきでしょうか?

エラーのデバッグに何時間も費やして髪の毛を抜くこともできますし、ChatGPT を使用することもできます。

ChatGPT で、JSON-LD をクリップボードにコピーし、次のプロンプトを入力します。

「JSON-LD で 1 つ以上の構文エラーを解決しようとしています。何を見つけて何をしたか説明せずに、コードを修正して正しいバージョンを出力してもらえますか? これが私の JSON-LD です。」

また、プロンプトの最後に必ず JSON-LD を貼り付けてください。

案の定、ChatGPT は汗をかかずにタスクを実行します。また、プロンプトが表示されるため、その内容についてのエッセイを読む必要はありません。

ChatGPT – コード修正
必ず新しい JSON-LD を取得し、Schema.org バリデーターに再度貼り付けて、テストを実行してください。

ChatGPT – スキーマの検証
Schema.org バリデータと ChatGPT を組み合わせると、Google がスキーマ マークアップを確実に解析できる確実な方法になります。

Google でリッチリザルトの資格を確認する

Schema.org は JSON-LD、microdata、RDFa のスキーマ マークアップ語彙を維持および更新しますが、Google は構造化データを Schema.org とは異なる方法で扱います。

これは、スキーマ マークアップが Schema.org の観点からは完璧であっても、Google の要件を満たしていない可能性があることを意味します。

なんて迷惑なんでしょう!

このため、Schema.org で構造化データのマークアップを検証した後は、必ず Google リッチリザルト ツールで構造化データのマークアップを確認する必要があります。

準備ができて?

Schema.org バリデータと同様に、Google リッチリザルト テストはライブ URL または JSON-LD スクリプトを分析できます。

Google – リッチリザルトをテストする

  • スキーマ マークアップがすでに公開されている場合は、URL オプションを使用して完全な URL を貼り付けます。
  • スキーマ マークアップがまだ公開されていない場合は、スクリプト内で code オプションと過去を使用します。

マークアップしたスキーマに応じて、1 つ以上の有効な項目が検出された画面が表示されるか、まったく検出されない画面が表示されます。

次のスクリーンショットでは、リッチリザルト ツールがローカルのビジネスと組織のエンティティを取得しており、一部の詳細がリッチリザルトとして SERP に表示されている可能性があります。

リッチリザルトテスト – 有効な項目
しかし、有効なアイテムが検出されなかった場合はどうなるでしょうか?

リッチリザルトテスト – 有効な項目がありません
これは、スキーマのマークアップに問題があることを意味しますか?

いいえ。

これでわかるのは、スキーマ マークアップで記述したエンティティのリッチリザルトは Google では表示されないということだけです。

Google がリッチリザルトを表示できるスキーマ タイプを知りたい場合は、開発者ドキュメントを参照してください。

エンティティは適切に接続されていますか?

ここまでできたら、よくやった。しかし、スキーマ マークアップから最大の価値を引き出すには、スキーマ間の関係を構築する必要があるため、これで終わりではありません。これは、あるエンティティと別のエンティティ間の関係によって Google がコンテンツのコンテキストを理解するためです。

接続されたスキーマ マークアップへようこそ。

ちょっと待って、接続されたスキーマとは何ですか?

接続スキーマは、Web サイト上の重要な Web ページのナレッジ グラフを作成する方法です。

あるスキーマ タイプが別のスキーマ タイプにどのように接続できるかを調べるのに最適なツールは、SchemaApp の無料のスキーマ パス ツールです。

スキーマ アプリ – スキーマ パス
これを行うには、最初のドロップダウンからスキーマ タイプ (個人、組織など) を 1 つ選択します。次に、2 番目のドロップダウンで関係を作成する他のスキーマ タイプ (サービス、製品など) を選択します。

「クリックしてパスを検索」を押すと、パスが存在する場合、SchemaApp が 2 つのエンティティを接続する方法をリストし、ChatGPT を使用して関係をネストされた JSON-LD に変換します。

わかりました。それで、私たちはどこにいたのですか?

そうです、エンティティがスキーマ マークアップに正しく接続されているかどうかを確認する方法を知りたいのですね。

「上品なスキーマ」を入力します。

Classy Schema のStructured Data Viewer は、優れたエンティティ視覚化ツールです。

スキーマ マークアップが既に含まれている URL を貼り付けるか、JSON-LD スクリプトをコード フィールドに貼り付けてから、[ VISUALIZATION ] タブをクリックして、どのスキーマが接続されているかを確認します (存在する場合)。


カスタム JSON-LD を貼り付けると、構造化データ ビューアに、Web サイト、組織、Web ページのスキーマがどのように相互に接続されているかが表示されます。

上品なスキーマ – Nike – 視覚化
これが探しているものです。あるノードと別のノードの間に線が表示される場合、これは 2 つのエンティティ間に関係が形成されていることを示します。

上記の視覚化は、検索エンジンに次のことを伝えます。

  • Web ページにはスキーマ マークアップがあります。
  • このウェブページはオーストラリアの人々にサービスを提供しています。
  • 同じ Web ページは、オーストラリアの視聴者向けに作成された広範な Web サイトの一部です。
  • この Web サイトは、米国を中心とした Web サイトの一部であり、組織がその背後にある主要な主体となっています。
  • Nike, Inc. と呼ばれるこの組織は、スペイン、日本、フランス、オーストラリア、米国、カナダを含む世界の複数の国にサービスを提供しています。

PS – 上記の視覚化は、ナレッジ グラフがどのように見えるかを示しています。

あるノードを別のノードに接続する線が表示されない場合、エンティティはまったく接続されていません。

以下に、切断されたスキーマの例を示します。

切断されたスキーマの例
5 つのエンティティが JSON-LD でマークアップされていますが、それらのどれも相互に関係がありません。

独自のスキーマ マークアップを作成する時期が来ました

上記と同じツールと手順を使用して、次のステップでは、JSON-LD を使用して独自のエンティティを記述します。

これも:

  • スキーマ ジェネレーターの助けを借りて組織スキーマを使用してビジネス Web サイトを記述する
  • ChatGPT の助けを借りて Person スキーマを使用して自分自身をマークアップする
  • スキーマ アプリ パス ツールを使用して、組織と個人のスキーマ間のコンテキストを作成する方法を確認する
  • Schema.org バリデーターで JSON-LD を実行する
  • Google リッチリザルト テストでのスキーマ マークアップの検証
  • スキーマ マークアップをホームページと概要ページに追加する

ご存知のとおり、スキーマ マークアップにより Google 検索の CTR が向上します。

したがって、これらの手順を実行した後、CTR を向上させ、より質の高いトラフィックをページに誘導するためのさらに 3 つのアイデアについてガイドを読んでください。

※この記事は、Backlinkoの「Schema Markup Guide: Help Search Engines Help You」の翻訳記事になります

動画で学ぶWebマーケティング【SEO対策編】

動画で学ぶWebマーケティング

本記事では、動画で学ぶWebマーケティングとして、ナイル公式YouTube「ナイルTV/WEBマーケティング相談室」でこれまで発信してきた“SEO対策”に役立つコンテンツをご紹介します。

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まとめ

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なお、ナイルでは、SEOを通じて売上をアップさせるお手伝いをしています。「自社だけでは、何から手をつけて良いかわからない」という場合には、下記からお気軽にご相談ください。

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SEOコンサルティングをはじめとする、各サービスの詳細、スケジュール、費用の目安を資料でご紹介しています!また「自社のWebマーケティングで悩みがある」「見積もりが欲しい」といった方は、お気軽に無料相談へお申し込みください!

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動画で学ぶWebマーケティング【SEO対策編】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

採用サイト成功の秘訣とSNS活用術|ベイジ枌谷氏×ナイルTV

採用サイト成功の秘訣とSNS活用術

本記事では、採用サイト制作に強みを持つ株式会社ベイジ代表の枌谷氏をゲストに迎え、採用サイト成功の秘訣とSNS活用方法をお伺いしました。前編は、採用サイトのメリット、成功する採用サイトに必要な視点と置くべきコンテンツについて解説。

最後は、KPI設定など、採用担当者が気になるよくある質問にもご回答いただきました。ぜひ最後までご覧いただき、採用サイトの見直しにお役立てください。

ベイジ枌谷氏×ナイルTV対談動画

ファシリテーター 岸 穂太佳氏
ナイル株式会社 執行役員 マーケティングDX事業本部 デジタルマーケティング事業部 事業責任者

ゲスト解説 枌谷 力氏
株式会社ベイジ 代表取締役
1997年にNTTデータ入社。2001年にウェブデザイナーに転職。2007年にフリーランスとして独立した後、2010年に株式会社ベイジ設立。2021年にクラスメソッド株式会社のCDO(Chief Design Officer)にも就任。20年以上東京在住だったが、2022年4月から福岡に移住。

採用サイト/採用オウンドメディアを作るメリット

ナイル株式会社 岸穂太佳(以下:岸)

早速ですが、はじめに採用サイト・採用オウンドメディアを作るメリットについてお伺いできますか?

株式会社ベイジ 代表取締役 枌谷力氏(以下:枌谷氏)

採用サイトのメリット

採用サイトは、「求職者に対して自分の会社の魅力を提供する」という行為ですよね。採用サイトやオウンドメディアを作らない場合、転職サイトやWantedlyなどのプラットフォーム、採用イベントへの参加といった方法がありますが、お金を出して自分たちを露出させる方法しかありません。

そうなると、プラットフォームや転職サイトのフォーマットにある程度合わせないといけない、といった制限が生まれます。Wantedlyの場合は、もう少し自由度が高いですが、その中でもアルゴリズムやルールに従う必要はあります。

一方で、自分たちで採用サイトを作れば、際限なく自由に発信できる。ここが最大のメリットじゃないかと思います。

ベイジさんのサイトも採用に向けて工夫されて作られていますよね。実際、自社サイト経由の応募者はどれくらい来るんですか?

枌谷氏

広告媒体を一切使わない、採用サイトだけのオーガニックなエントリーでいうと、平均年間100名ほどでしょうか。もちろん採用枠を絞る年もあるので、去年は80名ほど、その前は140名ほどあったかと思います。

やはりこれだけ多くの応募者が来るのは、採用サイトからの認知なんでしょうか?

枌谷氏

実は、採用サイトって2014年頃からほとんど変えていなくて、今年リニューアルしようと思っているんですよ。それでも多くの応募が来るのは、やはりSNS等による露出の多さじゃないかと思いますね。

日報サイト

もう一つの理由は、オウンドメディアとして運用している「日報サイト」です。日報サイトというのは、社員が日報を社外に向けて発信するサイトのことです。弊社の場合、この日報サイトが採用オウンドメディアに近い役割を果たしています。

なので、SNSと日報サイトが応募者の認知に効いている実感がありますね。

採用サイト成功の秘訣とポイント

採用サイト立ち上げ時にやるべきこと

では実際、採用サイト立ち上げ時に気をつける点はありますか?

枌谷氏

求職者に話を聞くことですね。正しくは「元求職者に話を聞くこと」です。

採用サイト求職者視点

これまで様々な企業の採用サイトを制作してきた中で、すごく大きな課題だと思うのが制作会社と人事採用担当者だけで話していて、そこに求職者の声がないんですよね。「自分たちの魅力をどう表現するか」だけ話し合っていて、求職者が求めている情報を検討せずに採用サイトを作っているケースがとても多いんです。

そうすると、変にアニメーションにこだわった映像コンテンツですか...?(笑)みたいなサイトが出来上がってしまう。結局、一番重要な求職者が求めている情報がのっていない採用サイトになっている、ということが起こります。こうならないように、まず「求職者の意見を聞くこと」が大事です。

顧客獲得のマーケティングの場合は、顧客の声を聞くことが大事ですが、採用も同じ。実は、1番良いサンプルは社内にいるんですよね。

特に2〜3年以内に入社した社員は、元求職者です。自分が転職活動していたときの心理をまだ覚えているので「こんな気持ちでサイトを見ていた」「こうして欲しかった」というリアルな声を聞くことができます。

たしかに、求職者視点がなくなると、どうしてもサイトデザインをかっこよく見せたいとか、自分たちをよく見せたいといった一方的な想いが全面的に出てしまいがちですよね。

何名くらいにヒアリングすると良さそうですか?

枌谷氏

ヒアリングは、アンケートとインタビューの2パターンあります。アンケートは、全体の傾向を見るためにやりますから、会社全体で取れる数を取るのが良いでしょう。ミニマムだと10名、社員数が多ければ100〜120名ほど取ったケースもありますね。

インタビューは一対一で話を聞くという形で、3〜5名くらいでしょうか。重要なのは、「こういう人を採用できたら嬉しい」という、ロールモデル社員をピックアップすることです。その人自身の心理や、実際に会社のことを知った上で「こう見せるのが良いよ」といったことが言える人ですよね。

ロールモデル社員

一対一で深掘りしていくことと、全体の傾向という2軸で行いましょう。インタビューだけだど、その人だけが思っている可能性があるので、アンケートも合わせて実施することで、集団と個と両方の話を聞いて間の意見を反映させることが重要です。

中途採用と新卒採用はサイトを分けるべき?

採用サイトを立ち上げる際に、中途採用と新卒採用で見せ方や設計は変えていますか?

枌谷氏

これは時と場合によりますね。運用コストの観点では、中途と新卒で分けると、会社や事業說明といった共通コンテンツは、二重運用になっていくわけです。

またユーザー視点でも、中途向けの情報を新卒が読みたくないかと言うと、意外とそうではないですよね。どんな企業から転職した先輩がいるのか、どんな上司がいるのかといった情報は、魅力に映るかもしれません。なので、基本的には分けずに中途、新卒採用は統合した方が良いとは思っていますね。

ただ、最終的には採用人事の方針に従いますので、新卒専用採用サイトを制作する場合もあります。

採用サイトリニューアルのベストタイミング

よく弊社もご相談いただくのが、サイトリニューアルのタイミングなんですが、採用サイトの場合、どのように判断するのがベストですか?

枌谷氏

やっぱり事業側の必然性が一番大きいのではないでしょうか。人材獲得に注力したいタイミング。例えば、事業成長を加速させたいとか、新規事業立ち上げといった事業が変化するタイミングが一つです。

サイトリニューアルのタイミング

もう一つが、競合との採用獲得競争で、劣勢を強いられている実感がある場合です。例えば、競合に人材を取られている、内定辞退が続いている時です。このような場合、採用サイトに限らず、自分たちの価値・魅力・便益をどう訴求していくかを考えていく中で、その内容をしっかり採用サイトにも反映させる必要がありますよね。

こうしたタイミングで、リニューアルを検討するといいかなと思います。

採用においても、競合のサイトを把握することは大事ですよね。

枌谷氏

そうですね。求職と商品を買うという行為は、ほぼ一緒だと思っています。商品を買う場合は、自分の便益を満たすためにお金を出して商品サービスを買います。就職転職は、自分の人生やキャリアにおける欲しい便益を手に入れるために、会社を買うのではなく入社するんです。

商品にはお金を投じますが、就職は時間を投じる。でもロジックは、商品購入と全く一緒です。だからこそマーケティング視点で考え、競合という考えが必要になってくるわけです。

採用サイトに必要なコンテンツとは

では続いて、採用サイトのコンテンツについて聞いていきたいと思います。会社概要や社風がわかるものだと思うのですが、枌谷さんのコンテンツづくりのポイントはありますか?

枌谷氏

やはり定番は、お仕事紹介のインタビューコンテンツですよね。それ以外で置いた方がいいものは二つあります。一つ目は、「私たちの会社に入社するメリット」というコンテンツです。要するに、求職者の立場に立ったときに“自分が会社に入るメリットは何か”をはっきりと書いたコンテンツです。

入社メリット

よくあるのは、「当社で働けばやりがいがあります!」「生き生きと働くことができます!」と書いてるのですが、だから何なの?という話なんですよ(笑)。

伝わない人が一定数いるコミュニケーションスタイルではなく、はっきりと求職者の人生やキャリアにとって与えられるメリットを言語化して載せることが重要です。例えば「私たちの会社に入る8つのメリット」みたいなコンテンツを置くことです。

もう一つは、他社にないコンテンツです。本質的には、他社にない採用・人事制度を作っておき「この会社は他の会社と違うから入ろうかな」という気になりますよね。この要素が採用サイトにもあると、引っ掛かりになると思います。

例えば、弊社の場合は下北沢に拠点があるんですが、下北沢のランチ情報を載せています。求職者と関係ないと思うかもしれませんが、実際入社するとなると、働くのではなく生活することになるんですよね。あとは、「私たちの失敗経験」という社員が失敗した話を載せています。こういった、他社があまり出していない情報を出すことで、コンテンツでしっかりと個性を出せるんです。

「この会社ユニークだな」みたいな、“この会社ならでは感”を演出するコンテンツを、必須コンテンツのプラスアルファとしてまぶすことは、理想的じゃないかと思います。

採用サイトよくある質問

うまくいく採用サイトの運用パターン

採用サイトも成果が出るまで時間が必要ですよね。運用を上手く進めるためのアドバイスって何かありますか?

枌谷氏

やっぱりトップが了承をコミットしているかどうかが一番重要ですね。トップがやらなきゃいけないと強く言っている場合、それ以上の説得コミュニケーションは要らないんですよ。

採用サイト運用

逆に、トップが「うまくいくの?」「成果どうなの?」とかちまちま言ってくると(笑)

色々な制約が加わって、結局発信できないとなってしまいます。

あとは、コンテンツ単位での成果は見ないですね。ある一定の失敗と成功が混在するメディアという前提で行うことが大事です。

採用サイトのKPIは?立ち上げ期間はどれくらい?

なるほど、採用サイトのKPIってどのようなものを置いた方がいいとアドバイスされてますか?

枌谷氏

KPIの候補は5つあります。エントリー・書類選考・面接・内定・入社この5つに絡む指標です。この5つのどこにボトルネックがあるか突き止めた上で、どこの数字を引き上げたら採用課題が解決するかに焦点をあてKPIを決めると良いのではないでしょうか。

採用サイトを作るうえでの、理想の期間ってどれくらい設けますか?

枌谷氏

私は経営者なので、「そんなの1、2ヶ月でオープンしなよ」「6ヶ月もかけないでよ」というお客様の気持ちは、めちゃくちゃわかります(笑)。

一方で制作側の気持ちとして、焦って作ってしまうとやはり軸がブレていたり、本来の会社の魅力が表現できていなかったり、コンテンツはあるのに他社との違いがわからないといった状況を生みかねないので、結局はバランスよく進めていかないといけないと思います。

3〜6ヶ月くらいの間で行うのが妥当じゃないでしょうか。もし3ヶ月でやる場合は、最低限のコンテンツをまず出して、じっくり煮詰めたものを徐々に出していく方がいいです。

採用サイトで作ったコンテンツは、採用ピッチ資料やSNSに転用できるんですよね。じっくり質の良いコンテンツを作れば、そのあと数年かけて転用できます。なのでこの1.2ヶ月急ぐよりも、もう少し先を見越して作った方が結果的に経済合理性が高いと思います。

後編は、採用におけるSNS活用について解説してますので、こちらも合わせてご覧ください!

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採用サイト成功の秘訣とSNS活用術|ベイジ枌谷氏×ナイルTVナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEO代理店の選定方法~どんなベンダを選ぶべき?~

社内SEOとSEO代理店(エージェンシー)の利点を比較し、SEO代理店が提供する様々なサービスについて説明しております。またエージェンシーの評価方法、危険信号としての警告サイン、そして適切なエージェンシーを選ぶための重要な質問リストも記載しています。
このガイドは、SEOの効果的なサポートを探している企業にとって、倫理的かつ効果的なプロフェッショナルやエージェンシーを見つけるための記事です。SEOの専門知識、マーケティングのノウハウ、そして長期的なエンゲージメントの重要性を強調しています。

このガイドでは、SEOエージェンシーを選択し、審査するためのAからZまでを詳しく説明し、注意すべき具体的な点を紹介します。

社内SEOまたはSEOエージェンシー:あなたのビジネスに適しているのはどちらですか?

SEOの取り組みを強化する際に多くのビジネスが直面する最初の質問の一つは、社内で雇うべきか、それともアウトソースするべきかということです。

答えは、あなたの予算と目標にあります。それぞれの選択肢には利点があります。理想的な世界では、両方を持つことができます。

しかし、一方を選ばなければならない場合は、それぞれの利点を理解し、あなたのニーズに最適なものを決定することが重要です。

SEOエージェンシーの利点

SEOエージェンシーは、経験豊富で洞察力のあるアナリストのシンクタンクであるべきです。

彼らの経験と才能、そして才能ある仲間、ツール、データへのアクセスは、どんなビジネスにとっても貴重なリソースです。

SEOエージェンシーを雇うことの5つの利点は次のとおりです。

  • 新たなSEO戦略へアクセスできる
  • 最先端のツールを使用できる
  • 包括的なSEO専門知識を得る
  • SEOのベストプラクティスの実装方法を学ぶことができる
  • 専門家を相談窓口として利用できる

社内SEOの利点

一方、社内SEOにもいくつかの利点があります。

  • 社内SEOはあなたのビジネスに100%専念し、あなたのブランドに焦点を当てています。
  • 業界に関する豊富な知識を持ち、あなたのビジネスの固有なニーズを理解しています。
  • 会社内の他のチームメンバーと密接に協力する利点があります。
  • ITやマーケティングにより強い影響を与えることができます。(一方で、チームが反応しない場合、代理店は経営幹部に問題をエスカレーションすることができます。社内の言葉が聞き入れられない場合、エージェンシーは会社が耳を傾ける外部の声になることができます。)
  • あなたのブランドを成長させることで、会社のメッセージをマーケティングでより適切に表現することができます。
    トレードオフは、10年から15年の経験を持つ社内の専門家は非常に需要が高く、したがって一般的に非常に高価であるということです。

彼らは見つけるのが高価で、雇うのが難しく、しばしば、需要によって彼らが去ることになります。

どちらがあなたに適していますか?

SEOエージェンシーまたは社内SEOを選ぶかどうかにかかわらず、下調べを十分してください。あなたは経験豊富で倫理的で効果的な専門家またはエージェンシーを望んでいます。

SEOエージェンシーが提供するサービスは?

異なるエージェンシーには異なるサービスモデルがあります。これには、SEO監査からフルサービスの提供まで、さまざまなものが含まれる場合があります。

あなたのウェブサイトとビジネスの状況に応じて、SEO戦略は異なる場合があります。

たとえば、SEO監査から始めることがあります。これは、サイトが現在どこにあるかを評価し、次のステップのための戦略的な道筋を提案するための最良の方法です。

SEOエージェンシーを雇うために利用できるサービスには以下のようなものがあります:

  • SEOウェブサイト評価と監査
  • 検索エンジンランキング評価
  • SEOコンサルティング
  • フルサービスSEOプログラム
  • ローカルSEO
  • ウェブサイトコンテンツ監査
  • コンテンツ開発
  • PPC管理

SEOエージェンシーの評価方法

社内で雇うか、アウトソースするか、またはその両方を選ぶかを検討した後、SEOエージェンシーやコンサルタントを評価する方法を知ることが重要です。

SEOは、多くの非倫理的なビジネスが年々参入してきたため、不信感が広まっているビジネス分野の一つです。

では、SEOベンダーを探している人は、どのようにして正しいエージェンシーを選ぶことができるのでしょうか?

次に、評価する5つの領域について説明します

  • 評判
  • 専門知識
  • マーケティングのノウハウ
  • エンゲージメント
  • レビュー、ケーススタディ、お客様の声

評判の評価

評判を評価することは、SEOエージェンシーを選ぶ際の重要な部分です。多くの会社が「マーケティング」に長けています。

言い換えれば、彼らは美しいウェブサイトを持ち、プロフェッショナルなフロントを提供することができますが、舞台裏では、SEOの結果をもたらすために必要な才能が欠けていることがあります。

専門知識の評価

マルコム・グラッドウェルは彼の著書「Outliers」で、何かの専門家になるためには1万時間の練習が必要だと言っています。

彼は後に、その数字は業界によって異なると同意しましたが、SEOに関しては、それは2万時間に近いと私は信じています。

SEOエージェンシーは歴史的に問題を抱えていました。彼らは一人以上の専門家によって設立され、成長するためにはチームを構築し、実際の作業から手を引かなければなりませんでした。

しかし、彼らはまたビジネスを利益を出す必要があり、労働コストは最大のコストです。その結果、多くのエージェンシーは、初心者レベルのプロフェッショナルを使用して拡大しました。

ただし、この戦略はクライアントがエージェンシーのSEOアナリストよりもSEOについて詳しい場合には持続不可能です。

経験が、エージェンシーを雇う際に探すべきもので、エージェンシーを区別するものです。

それにより、私たちは社内で存在しない解決策に対して、クライアントの最も困難なSEO問題を解決することができます。そして、それが今まで以上に必要です。

結局のところ、あなたが雇うエージェンシーよりも多くを知りたくはありません。

特に今日の環境では、世界中で多くのことが変化しているため、ビジネスはオンラインで生き残るために最高のSEO戦略が必要です。

マーケティングのノウハウの評価

優れた SEO 代理店は、検索エンジンの最適化が、ターゲット ユーザーに対するビジネスのマーケティングの全体像にどのように適合するかを理解すべきです。

それは、断片的ではなく、販売しようとしている人々も理解する必要があります。

これは、キーワード選択やサイトナビゲーションからコンテンツ作成に至るまで、SEOのすべてに影響を与えます。

もう一つ考慮すべきことは、SEOが他のデジタルマーケティングの領域に影響を与え、その逆もまた然りであるということです。

最も効果的であるためには、ビジネスはSEO、PPC、または他のものに依存することによってすべての卵を一つのバスケットに入れたくないでしょう。そして、SEOベンダーもこれに同意すべきです。

これらすべてが、あなたのマーケティング、ブランディング、オンラインでの可視性を高めるために協力しています。

エンゲージメントの評価

優れた SEO ベンダーは、お客様が結果を達成できるよう、必要な限り協力したいと考えています。 

それは、SEO が無意味なタスクを実行している間、あなたが苦労する必要があるという意味ではありません。

SEO は、最初にベンダーと契約したときの Web サイトの位置に応じて、多くのフェーズで構成されます。 

たとえば、何よりもまず対処する必要がある Google からのペナルティがあるとします。

あるいは、サイトの再設計の真っ最中で、Web サイトが今後も成功するようにセットアップするために SEO を活用する必要があるかもしれません。

結果が得られるまでには時間がかかる場合がありますが、結果は実証可能なものである必要があります。 

私は、定量化可能な一連の測定を行わずに、成果物の長いリストを掲載しているサイトをたくさん見てきました。「月に8ページ編集する」はROIではなく、実行しやすいです。

また、多くの Web サイトはしばらくすると SEO ベンダーによるメンテナンス モードに移行することにも注意してください。しかし、優れた SEO パートナーは、サイトを定期的に改善するための新しい方法を常に探しています。

多くの代理店やコンサルタント会社では、少なくとも 4 ~ 6 か月要求されるケースがあります。

契約に縛られないことはクライアントにとっては良いことですが、結果を達成するには期限があることを理解することが重要です。 

検索エンジンは 1 か月間 Web サイトの変更を認識しない可能性があるため、SEO には忍耐が必要です。

レビューとお客様の声の評価

顧客のレビューも役立ちます。ノイズを通して切り抜ける一つの方法は、過去のクライアントからいくつかの参照を求めて、SEOベンダーが彼らにどのようにパフォーマンスを発揮したかをよりよく理解することです。

また、SEOケーススタディをレビューすることもできます。彼らが成功したSEO戦略を作成していることを確認することが重要です。つまり、短期的な修正ではなく。

SEOエージェンシーの審査:危険信号

選択プロセスを進める際には、審査プロセスの大部分があなたにかかっていることを覚えておいてください。

あなたは、ベンダーを選別し、最適なフィットを見つけるのに役立つ知識と質問を得たいと思っています。

そして、プロセスを進める中で見かけるかもしれない危険信号に注意してください。

Googleは、以下のようなことに注意するように指摘しています

  • 突然メールを送るSEO会社やコンサルタント、エージェンシー。
  • GoogleでのNo.1ランキングを保証する。
  • 秘密主義、または彼らが何をするつもりかを明確に説明しない。

SEOを雇う際に注意すべきことのリストは次のとおりです

  • リンクをSEO戦略の主要な販売ポイントとして強調する会社。これは時代遅れの戦略です。品質の戦術を通じて有機的なリンクを獲得しようとする企業は通常問題ありません。
  • 多くのオフショア労働者を持つ会社。あなたは、会社のターゲットまたは第一言語/経験がない言語や異文化を持つSEO代理店。
  • SEOに安い料金を請求する会社。彼らは教育とサービスに対して献身的でないか、それ以上に悪いかもしれません。安いSEOはあなたのビジネスに損害を与える可能性があります。
  • 「トップランキング」を約束する会社。これは、どの会社にとっても非常に難しいことを保証しており、その約束自体がSEOの規律を安易なものにしています。
  • 多くの苦情が対象とされている会社。これを調べるためにあなたの勤勉さを行使してください。
    SEOコンサルタントが有能ではない9つの警告サインをさらに掘り下げる

SEOエージェンシーを評価するための10の質問

どのような領域を評価する必要があるかをよりよく理解した今、SEOエージェンシーを評価するために実行できる質問リストを以下に示します

  • SEOベンダーはどのくらいの期間ビジネスを行っていますか?
  • クライアント対応チームには十分なスキルと経験がありますか?
  • 会社は講演、専門家のコンテンツ、トレーニングを通じて思想的リーダーシップを示していますか?
  • 会社は業界の同僚の間で良い評判を持っていますか?
  • 会社は賞や賞賛を受けていますか?
  • 会社は業界の専門家コミュニティにどの程度関与していますか?
  • 会社のSEO方法はGoogleの品質ガイドライン内に収まっていますか?
  • SEO会社はどのような顧客層にサービスを提供していますか?
  • SEOベンダーはその方法論を通じてクライアントにどのような結果をもたらしましたか?
  • 彼らは新しいクライアントとどのように協力しますか?たとえば、正式な新人研修プロセスを持っていますか?専任のアカウントマネージャーがいて、コミュニケーションがオープンに保たれていますか?彼らは自分たちのサービスに関するトレーニングを提供していますか?

SEOエージェンシーを選ぶ際には時間をかけてください

SEOベンダーを見つけることは時間がかかるプロセスです。

完璧なフィットを探す際の主な考慮事項には、以下が含まれます

  • 会社の倫理観と、検索エンジンのガイドラインに従っているかどうか。
  • 専門知識のレベル、実践年数、評判、スキルセット、知識を含む。
  • 提供されるサービスとあなたが必要とするもの。
  • 質の低いエージェンシーを示す危険信号に注意する。

ここで概説した方法のいくつかを使用することで、SEOサービスを購入する際により情報に基づいた決定を下すことができるはずです。
これは特に、お金がかかっている場合や、SEOの実践がビジネス全体だけでなく、そのウェブサイトにも助けになるか害になるかが重要な場合に重要です。

※この記事は、Search Engine Landに掲載された「How to hire an SEO agency: The definitive guide」を翻訳した内容です。

コンテンツマーケティングの記事作成の基本!手順やコツ、種類をわかりやすく解説

【下書き_五十嵐】コンテンツマーケティングの記事作成の基本!手順やコツ、種類をわかりやすく解説

コンテンツマーケティングにおいて、記事作成はとても重要です。検索経由の集客はもちろん、リードナーチャリングなど、さまざまなマーケティング施策にも役立ちます。

しかし、コンテンツマーケティングで作る記事にはどのような種類があり、具体的にどのように進めたらいいのかなど悩まれる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、コンテンツマーケティングと記事作成の関係性や、作成する記事の種類、ステップごとにまとめた記事作成の手順をわかりやすく解説します。記事後半では、コンテンツマーケティングの記事作成で失敗しないためのコツもまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

なお、コンテンツマーケティングの基本を押さえたい方は、【わかりやすい】コンテンツマーケティングとは?必要な理由・代表的な施策・実践方法も併せてご覧ください。

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コンテンツマーケティングにおける記事作成とは

まずは、コンテンツマーケティングにおける記事作成の基礎を押さえていきましょう。以下の流れで解説します。

  • コンテンツマーケティングの概要
  • コンテンツマーケティングと記事作成の関係性

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益なコンテンツ(記事や動画など)を届けることで自社のサービスやブランド認知度を向上させ、購入への意欲を高めてもらう手法のことです。現代では、多くの企業が集客や販促にコンテンツマーケティングを活用し、売上アップにつなげています。

コンテンツマーケティングはその効果も大きく、実際にナイルが支援を開始してからわずか半年でコンバージョン数が3.4倍まで急成長した事例もあります

事例の詳細はSEO・サイト改善事例】たった半年でCV数3.4倍へここまで早く成果を出せる理由とは|株式会社ライフワークスをご確認ください。

コンテンツマーケティングと記事作成の関係

コンテンツマーケティングで取り扱うコンテンツは幅広く、以下のようにいくつかの種類があります。

コンテンツマーケティング< コンテンツの種類 >(ソーシャルメディアのコンセプト。マーケティング時間。スマートフォンで笑顔の絵文字を友人に送る手元)

このなかでもよく使われるのがWeb記事、つまり「記事コンテンツ」です。

記事コンテンツとは、オウンドメディアなどWebサイト上で公開される解説や事例紹介などの記事全般のことです。顧客のニーズに応える記事コンテンツを公開し、Webサイトに集客することを目的としています。

記事コンテンツは汎用性が高く、検索流入や広告の誘導先、SNSでのシェアなど、さまざまな集客に活用できます。そのため、コンテンツマーケティングの中心的な施策として見られることが多いです。

しかし一方で、ユーザーのニーズは幅広い上にメディア間での記事の競合も激しいため、アクセスを集めるために数百単位の高品質な記事コンテンツが必要になることも珍しくありません。結果として、多くの企業が記事コンテンツの作成にリソースを投入し、さまざまな種類の記事を作成しているのが現状です。

コンテンツマーケティングで作成する記事 5つの種類

それでは、コンテンツマーケティングでは具体的にどのような記事コンテンツ(以下、記事)を作成するのでしょうか。以下、主な記事の種類を5つ紹介します

記事によって役割や用途が異なるため、詳しく見ていきましょう。

種類1 SEO記事

1つ目に紹介するのが「SEO記事」です。

SEO記事とは、検索エンジンの検索上位表示を目的に執筆される記事のことで、検索順位で優遇されやすくなるように執筆するのが特徴です。例えば、E-E-A-TなどGoogleの検索アルゴリズムで優遇される要素を取り入れたり、記事のタイトルや見出しに検索キーワードを組み込んだりといったテクニックをもとに作成されます。

検索上位を獲得すれば検索流入が見込めるため、Webサイトに多くのユーザーを集めたい場合に作成されます。

種類2 レポート記事

2つ目は「ニュース・レポート記事」です。ニュース・レポート記事とは、企業の最新情報や、リサーチ・サーベイの結果報告、ウェビナーの報告などを提供する記事を指します。例えば、新しいサービスの販売開始情報を告知する記事や、業界の動向などのデータをまとめた記事などが代表的です。

ニュース・レポート記事は、外部サイトから参照されやすいため、単純なアクセス数の増加や、SEOにおける被リンクの獲得の効果があります。また、PR TIMESなどのプレスリリースサイトに流すこともできるため、大手ニュースメディアに取り上げてもらえる可能性もあるのが特徴です。

このようにニュース・レポート記事は注目を集めやすいため、企業の認知を広め、新たなユーザーや顧客を獲得する際に有効です。

種類3 広告記事

3つ目に紹介するのは「広告記事(記事広告)」です。広告記事とは、一般的な記事と同じ体裁で執筆される広告のことを指します。商品の販売や商談獲得を目的としており、SNSやプレスリリースでの拡散のほか、SEO記事と同じように検索結果の上位表示を目指して作成されることもあります。

例えば、特定の商品に関する情報をGoogleで検索したとき、通販サイトとは異なるブログ風の記事で、インフルエンサーや著名人が商品の紹介をしたり、購入の提案をしたりしている記事を見たことはありませんか。その記事こそが広告記事です。

広告記事は、あくまで記事の体裁であるため、いわゆるバナー広告のようなあからさまな売り込み感を緩和できるのが特徴です。ユーザーに読み飛ばされずに読んでもらえる可能性が高まるため、自社商品やサービスに対する理解や信頼感をユーザーに与えることができます。信頼してもらえれば商品そのものの購入や問い合わせなどコンバージョンにつながります。

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種類4 ナーチャリング用記事

4つ目に紹介するのは「ナーチャリング用記事」です。

ナーチャリングとは「育成」のこと、つまり「自社の商品やサービスを購入しようか悩んでいるユーザーの疑問を解決し、購入に向けて背中を押すために作成される記事」がナーチャリング用記事にあたります

ナーチャリング記事の例を挙げると、利用シーンが細かく解説された「導入事例」や、実際に導入して成功したユーザーの口コミやインタビューを紹介する「成功事例」などがあります。商品の購入やサービスの利用を検討しているリード顧客に、実際に商品を利用しているユーザーの事例を紹介し、購入の後押しするわけです。

ナーチャリング記事は、集客に貢献するSEO記事のような役割もできるほか、リードナーチャリング(商談獲得のアシスト)や、LTV(顧客生涯価値)の向上、さらには商談やCS(カスタマーサービス)の資料としても活用が可能です。集客から接客まで広く使えるのがメリットと言えます。

なお、リードナーチャリングについては「リードナーチャリングに活かせるコンテンツ例4つ!作成手順も解説」で詳しく解説しています。併せてご一読ください。

種類5 面白系・ネタ系記事

5つ目は「面白系・ネタ系記事」です。面白系・ネタ系記事とは、ユニークな情報や話題を提供し、読者の興味を引くことを重視した記事のことです

例えば、特定の業界やテーマに関するトリビアや裏話、話のネタになるような情報などが該当します。これらは読者が気軽に楽しむことができ、SNSなどでシェアされやすいのが特徴です。

リードナーチャリングやLTV向上を目指す場合、面白系・ネタ系記事は非常に効果的です。読者が楽しみながら読むことでブランドへの関心や親近感を高めたり、定期的にサイトを訪問するきっかけを作ったりすることができます。

なおナイルでも、ときどき面白系・ネタ系記事を作成しています。気軽に楽しく読めるなかでも、具体的な発見のある記事を提供していますので、ぜひ「転生・キメラ」ホワイトペーパーを量産したら、リード獲得が昨対比で2.5倍になった話」をご覧ください。

コンテンツマーケティングにおけるSEO記事作成8つのステップ

ここからは、コンテンツマーケティングにおける具体的な記事作成の方法として「SEO記事」を例に手順を解説します。以下の8ステップで説明します。

ステップ1 自社と顧客のニーズを洗い出し整理する

1つ目のステップは、自社と顧客のニーズの洗い出しと整理です。事前に双方のニーズを整理しておくことで、自社が情報を届けたい相手に届く記事を作ることができます。

自社と顧客のニーズを整理する方法には、例えば「カスタマージャーニー」があります。カスタマージャーニーとは、以下の図のように、顧客が商品を認知してから購入・リピートに至るまでの行動別に、必要な施策やキーワードを整理していく分析手法のことです

カスタマージャーニーの例

カスタマージャーニーを利用すると、自社のニーズ(目的や達成したいこと)と、顧客のニーズとをわかりやすく突き合わせることが可能です。詳しくはカスタマージャーニーとは?作成の目的と注意点を解説でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

より本格的に整理する場合は「コンセプトダイアグラム」と呼ばれる図解をもとに、根本的なオウンドメディアの建付けから設計をする場合もあります。ナイルでは「コンセプトダイアグラム」をもとにしたオウンドメディアの立ち上げや改善支援も提供しています。具体的な事例については、【インタビュー】オウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作までトータル支援|松尾産業株式会社をご一読ください。

ステップ2 上位表示を狙うキーワードを決定する

次に取り組むのは、検索上位表示を狙うキーワードを決めることです。カスタマージャーニーで整理して見えてきたキーワードのなかから、より多くのユーザーに記事を読んでもらえ、かつ成果につながるキーワードを選定します

キーワード選定する際のポイントは、以下の4つです。

  • ユーザーに検索されるキーワードか
  • 集客後、コンバージョンにつながるか
  • 既存の記事コンテンツと重複はないか
  • 自社と顧客、双方のニーズが合致するか

「ユーザー検索されているか」では、キーワードごとの検索ボリュームを確認します。検索ボリュームが高ければ上位表示された際の流入数も多くなるため、検索エンジンからの訪問者数を増やす上でとても有効です。検索ボリュームはGoogleキーワードプランナーなどのツールで簡単に確認できますので、こちらの記事を参考に調査をしましょう。

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また、そのキーワードで集客後にコンバージョンにつながるかも重要です。キーワード候補ごとに、記事を読んだ人が問い合わせなど具体的な行動をしてくれるかを見極め、より可能性の高い記事を優先して作成するようにしましょう。

具体的なキーワード選定方法については、「【真の成功を目指して】SEO成功のための5つのキーワード選定法」をご覧ください。

ステップ3 リサーチして記事の方向性を定める

上位表示を狙うキーワードが決まったら、次はリサーチを行って記事の方向性を定めます。検索エンジンで上位に表示されている記事の内容や文字数、タイトルの付け方などをチェックし、どのような記事を執筆すれば良いかを検討しましょう。

このステップで欠かせないのが、ユーザーがどのような気持ちで検索をするのか、つまり「検索意図」の言語化です。検索意図を把握しておくことで、どのようなアプローチで記事作成をすれば良いのかを判断しやすくなります。

検索意図には「Know(知りたい)」「Do(したい)」「Buy(買いたい)」「Go(行きたい)」と大きく4つの種類があります。上位を狙うキーワードが、どういった意図で検索されているのかを整理しておきましょう。具体的な分析方法は以下のとおりです。

検索意図 分析方法
Know(知りたい) Googleの検索候補や関連語を調査し、ユーザーが何を知りたいと思っているかを把握する
Do(したい) ユーザーが何を行いたいのか、どのような行動を取りたいのかを理解するために、Googleの検索結果やトレンドを調査する
Buy(買いたい) googleのショッピング検索結果やレビューサイト、SNSの口コミを活用し、ユーザーが何を購入したいのか、どのような商品やサービスに興味があるのかを調査する
Go(行きたい) Googleマップの検索結果やWebサイトのアクセス数を調査し、ユーザーがアクセスしたい場所やWebサイトに関する情報を整理する

 

より詳しくは「SEOにおける検索意図とは?見抜き方やコンテンツの作り方」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

検索意図を確認できたら、次に具体的なリサーチを行います。対象のキーワードで上位表示されている記事を読み、取り扱っているテーマや情報の幅広さや、内容の深さ、視点などを確認しましょう。リサーチが難しい場合には、「Ahrefs」「DS.INSIGHT」「ミエルカ」などSEO用の分析支援ツールを利用するのもおすすめです。

分析ができたら、どのような記事にすべきか方向性を定めます。箇条書きなどで方向性を整理しつつ、書くべき内容を整理しましょう。

ステップ4 記事の構成を作る

ステップ4は、記事の構成を作ることです。記事の構成を作る際に考えたいのが「読者が求める情報を最も理解しやすい形で伝えるために、何を・どのように・どの順番で配置するか」という点です

情報の意味やトピックの大きさ、具体性などに注意しつつ、階層構造で整理をしましょう。以下、作業のイメージがつかみやすいよう、マインドマップで構成検討する流れを紹介します。

記事構成のためのマインドマップ1

まずは、対象となる読者がどのような情報を求めているか、どのような情報が必要かを整理します。ステップ3で整理した検索意図やリサーチ情報を参考にしつつ、対象のキーワードで検索する読者のニーズに応える情報を列挙しましょう。この時点ではまだ情報のグループ分けや階層化は不要です。

記事構成のためのマインドマップ2

次に記事構成のたたき台を作成します。列挙した情報を「意味」や「言葉の大きさ」に応じてグループに分け、階層化しながら詳細な構成を組み立てていきます。見出しは読者が何を求めているか、つまり「知りたいこと」や「解決したい課題」に対応するよう抽象的に設定し、見出しに具体的な情報をひも付けて整理をしていきましょう。

記事構成のためのマインドマップ3

グループ整理が進んできたら「対象のキーワードで調べる読者は何を先に知りたいことは何か」「どのような表現なら理解しやすいか」を自問自答し、見出しの位置や表現を整理しましょう。ここまで進むと、記事の構成として形ができあがってきます。

ただし、上記はあくまでわかりやすく流れを理解するためのイメージです。実際に構成を作る際の手順は「SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説」で詳しく説明しています。ぜひお読みください。

なお、記事構成を作る上ではタイトルも重要です。見出し構成が見えてきたタイミングで、以下を参考にタイトルも検討しましょう。

ステップ5 記事を執筆する

ステップ5で、いよいよ記事を執筆に取り掛かります。事前に組み上げた構成をもとに、以下の記事の要素に沿って執筆を行います

トップコピー、ボディコピー、ボトムコピー

記事作成にはまず「リード文」(トップコピー)が必要です。リード文は記事の先頭部分に書かれる短い文章で、読者に記事の概要を伝える役割を持ちます。リード文が興味を引く内容でなければ読者は記事を読み進めることはありません。そのため、細心の注意を払って執筆する必要があります。

続く本文(ボディコピー)では、見出しに沿って読者の検索意図に回答する文章を作成します。h3やh4など小見出しを複数利用した階層の深い記事を執筆する際は、h2の大見出しの趣旨と、配下の小見出しの内容が食い違わないよう注意しつつ執筆しましょう。

記事の終わりには、まとめ文(ボトムコピー)を設けます。ここでは記事全体の内容を要約し、読者に対して何を行動するべきかを示します。最後まで読んでくれた読者に向けて感謝の気持ちを伝えつつ、丁寧にまとめましょう。

記事作成は一見単純な作業に見えますが、SEO効果を最大限に引き出すためには、キーワードの配置や見出しの設定など、細部に至るまで配慮が必要です。具体的な方法については、記事の作り方を5つのステップで解説!基礎からわかる完全ガイドをご一読ください。

ステップ6 SEOで有利になるよう調整する

次に行うのが、SEOで有利になるよう調整することです。この調整を行うことで、検索エンジンに記事の内容が伝わりやすくなり、より多くの人に記事を届けられる可能性が高まります。

具体的には、記事内への画像や動画の埋め込み、タイトルやメタディスクリプションへのキーワード追加、内部リンクの追加などが行われることが多いです

まず画像や動画の埋め込みは、ユーザーが記事を読む上で視覚的に理解しやすくするために行います。Googleの検索エンジンも画像や動画の埋め込みによってユーザー体験を高めることを評価しており、SEO上も有益です。ただし、画像や動画を埋め込むことで記事の読み込み速度が落ちるとSEO的に逆効果になる恐れがあります。画像を必要最低限のサイズに圧縮するなどし、サイトスピードに影響がないように配慮しつつ埋め込みましょう。

タイトルやメタディスクリプションへのキーワード追加もSEO対策上、欠かせません。特にタイトルやメタディスクリプションは検索エンジンの結果ページで表示される情報です。キーワードを含めておくことで、ユーザーは検索画面で自分が知りたいことと合致する記事であることを理解し、クリックをしてくれるようになります。

このほかにも内部リンクの最適化など、記事単体ではなくサイト全体で対策していくことも数多くあります。具体的な対策については、以下の無料資料で詳しく説明していますので、ぜひお気軽にダウンロードしてご覧ください。

ステップ7 記事を編集・校正する

7つ目のステップは記事の編集と校正です。

記事の内容が誤っていたり、文章がわかりづらかったりすると、読者はすぐに見切りを付けてサイトから離脱をしてしまいます。そうなれば商品を知ってもらうことも、ブランド認知度を高めることもできず、記事コンテンツによる集客・接客の効果を最大限発揮するのが難しくなります。

そのため、記事作成後は誤字脱字や情報の正誤、記事の論理性、規制遵守などを確認して記事の品質を担保するようにしましょう

詳しくは「ミスを減らす!記事校正9つのチェックリスト」で詳しくまとめているので、こちらを参考にしてください。

ステップ8 公開後、検証しリライトする

SEO記事作成の最終ステップは、公開後、検証しリライトすることです。

記事は公開して終わりではありません。安定して成果を生み出すためには、狙ったキーワードで何位に表示されているのか、作成した記事が想定していたとおりの効果を生み出したのかなどの分析・検証が不可欠です。

GoogleサーチコンソールやGRCなどの検索順位チェックツールを使い、記事公開後、1ヵ月ごとなど期間を決めて検索順位を定点観測し、記事の成果がどのぐらい出ているのか、改善余地がある記事がないかを確認しましょう。数値で把握できるため、成果の有無によってリライトすべき記事の特定がしやすくなります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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検索順位が低い場合や、検索順位が上がっていなくてもコンバージョンが発生している場合など、記事の修正によってさらなるマーケティング的な効果が期待できる場合にはリライトを行います。特に記事数が多いWebサイトの場合は、どの記事をリライトするべきかの優先順位を戦略的に検討するようにしましょう。闇雲にリライトを行っても、時間がかかってしまうばかりで成果につながらないケースもあるからです。

実際にリライトでどれだけ成果が出るのかについては、ナイルが実施した「半年で検索流入7倍!記事リライトで成果を出すSEOライティング実践編」をぜひご覧ください。

コンテンツマーケティングでSEO記事作成する際の3つのポイント

コンテンツマーケティングでSEO記事を作成する際のポイントは、以下の3つです

ポイント2やポイント3は、記事作成で特に成果を上げることにつながります。詳しく見ていきましょう。

ポイント1 リライト前提で記事を書く

1つ目のポイントは、リライト前提で記事を書くことです。

SEO記事は、検索上位の記事よりも価値が高い内容で丁寧に作りこんだとしても、なかなかすぐに1位を獲得できるものではありません。なぜなら検索順位は単純に記事の質だけで決まっているわけではなく、サイトのドメインパワーや対象カテゴリでどの程度検索順位がついている記事があるかなど、ほかの要因も影響しているからです。

そのため、最初は順位がつかない前提でスタートし、地道に改善して順位を高めていく心づもりが重要です。

なお、リライトする記事を選ぶ際は、記事の流入キーワードを見て、上位表示を狙える可能性があるのかを確認しましょう。例えば「DX 事例」のキーワードで上位が取れていないが「DX メリット」では上位に表示できているケースです。この場合、記事に対するGoogleの評価はついていると考えられるため、リライトによってターゲットとするキーワードの順位改善が見込める可能性が高いです。

よりリライトの観点について詳しく知りたい方は、下記の無料資料をぜひご覧ください。ナイルがどのように考えて記事のメンテナンスを行っているかをわかりやすく解説しています。

ポイント2 トピッククラスターを意識する

2つ目のポイントは、トピッククラスターを意識することです。

上述したとおり、SEOにはコンテンツの質だけではなく、ドメインパワーといった要素も影響しているため、闇雲に記事を作成しても、なかなか成果が出ません。そこで戦略的に記事を作成する上で、押さえておきたいのが「トピッククラスターモデル」です。

トピッククラスターモデルとは、1つの主題(ピラー)とそれに関連する複数のサブトピック(クラスター)からなるコンテンツ群を作り、それらを内部リンクでつなげることで、ユーザーにとってわかりやすく、かつSEO効果の高いコンテンツ構成を目指す考え方です

下記の図は「SEO対策」を例にしたトピッククラスターのイメージ図です。

キーワード「SEO対策」を例にしたトピッククラスターのイメージ図

トピッククラスターモデルに沿って記事を作成することで、より戦略的かつ効率的に検索上位を目指すことが可能になります。詳しくはSEO記事とは?評価される記事の特徴や上位表示のコツを徹底解説をご覧ください。

ポイント3 CTAを細部まで追求する

3つ目のポイントは、CTA(コール・トゥ・アクション)を細部まで追求する点です。CTAとは、記事に訪れたユーザーの行動を喚起するためのテキストや画像、ボタンなどのことで、例えばサービスの詳細ページへのリンクを設ける、メールマガジンへの登録を促すボタンを配置するなどが該当します。

CTAがあることで、読者はホワイトペーパーをダウンロードしたり、商品を購入してくれたりします。そのため、記事を使ったコンテンツマーケティングでは、このCTAを細部まで追求し、各記事が読者をどこへ導き、どのようなアクションを促すのかを具体的に設計することが重要です。

しかし、ただ単にCTAを設置すれば良いわけではありません。CTAが自然と読者の目に留まり、かつクリックしたいと感じさせるような工夫が必要です。文章の流れやレイアウト、デザインなど、記事全体の配慮から生まれるため細部にこだわってCTAを配置するようにしましょう。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

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CTA(Call to Action)とは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を喚起するためのテキストや画像、ボタンなどのことです。コンバージョンにつなが...
【ボタン例あり】CTA(Call To Action)とは?改善で意識すべき7ポイント - www.seohacks.net

コンテンツマーケティングでSEO記事作成する際のよくある質問

最後に、コンテンツマーケティングでSEO記事を作成する際によくある質問と、その回答を解説します

質問1 記事数を増やせば自然とSEO成果は出るもの?

特定のジャンルのキーワードに対して多くの記事を提供すると、サイトの専門性が高まり、SEO的に有利になります。しかし、記事数だけがすべてではありません。むしろ、いくら記事数が多くても、質の低い記事が多ければ反対にサイト全体の評価を下げてしまう恐れもあります。

例えば、キーワードを無理やり詰め込んだり、同じ内容を繰り返したりして作られるスパムコンテンツは、読み手にとっての価値が低いため、Googleにも評価されません。仮に上位表示ができたとしても、読者の期待に応えられないため、すぐに離脱されてしまいます。

記事数を増やすことに固執するよりも、まずは質の高い記事を提供することに注力すべきです。長期を見据えて成果につながるような記事を作りましょう。

質問2 高品質な記事を作るにはどうすればいいの?

高品質な記事を作る条件は、以下の7つです。

高品質な記事 7つの条件(ライターとパソコンでテキストを投稿するコンテンツマネージャーとジャーナリストのワークフロー。 ウェブメディアで働く人々のストーリーテリングの一連のシーン)

文法的にミスがない、情報が充実しているなどだけではなく「読みやすさ」や「専門性」も重要となります。また高品質な記事の定義なども押さえておく必要があります。

詳細については、高品質な記事作成に必要な5ステップ!外部パートナーとの付き合い方も紹介をご一読ください。

質問3 記事のテーマは特化させていくべき?

サイトの専門性を高めていく上では、ある程度記事のテーマは特化させていくことがおすすめです。例えば「フィットネスについて」のような広いテーマよりも「介護士直伝!高齢者向けのホームエクササイズ」や「総務のプロだけが知っている、オフィスワーカー向けのデスクワークストレッチ」のように、特定のニーズに焦点を当てた専門性や具体性の高いテーマの記事の方が、該当するキーワードで検索されたときに評価されやすくなります。

この背景にあるのが、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されているWebサイト評価基準のひとつ「E-E-A-T」です。E-E-A-Tとは、以下の頭文字を取った言葉で、これらを満たしている記事ほど品質が高く、検索でも評価されます

E-E-A-Tを満たすことで、特定の読者層からの信頼を獲得しやすくなり、Googleによる検索結果でも高い位置に表示される可能性が高まります。E-E-A-Tの詳細については、E-E-A-Tとは?品質評価ガイドラインから読み解く重要性の記事をご一読ください。

質問4 社内で記事作成できない場合は外注すべき?

社内で品質を担保した記事作成が難しい場合は、外注を検討することがおすすめです。専門家に依頼することで、確実に質の高い記事を作ることができるからです。

しかし、外注先の選定は時間をかけて行わねばなりません。質の低い外注先を選ぶと、かえってコミュニケーションコストが高まり、期待したほどの労力削減が見込めない可能性もあります。複数社に見積もりを取り、具体的な内容を確認した上で依頼先を決めましょう

なお、外注するメリットはコンテンツマーケティングを外注するメリットと外注先の選定ポイントで詳しくご説明します。動画でも解説していますので、併せてご覧ください。

 

質問5 記事作成を外注化する際の注意点は?

記事作成の外注に頼り続けると、社内で記事を作成できる人材や体制が育成できないという問題があります。そのため、外注を依頼する際は、中長期的な内製化(インハウス化)も視野に入れて依頼を進めるのがおすすめです。

具体的には、外注に記事作成を丸投げせず、一緒に構成確認会を行ったり、記事の検収に参加したりして、良い記事を作るためのノウハウなどを社内でも学ばせてもらうことが有効です。こうすることでノウハウを社内に蓄積できるため、ゆくゆくの内製化に役立ちます。

なお、業者によっては「内製化支援」などのサービスを提供している場合があります。その際は、依頼をして、ノウハウを共有してもらうことも検討するようにしましょう。

内製化の進め方について興味がある方は、下記の無料資料をぜひご覧ください。インハウスでのSEOを実現できる組織の特徴や、セミインハウス・アウトソースが向いている組織の特徴などをわかりやすく解説しています。

記事作成はコンテンツマーケティングの要

コンテンツマーケティングにおいて、記事作成はとても重要です。特にオウンドメディアの記事作成は、成果が出ればただサイトに人を集めるだけではなく、資料のダウンロードや問い合わせなどコンバージョンにもつながります。最終的な商談につなげるためにも、質の高い記事を用意しましょう。

しかし、質の高い記事を作っていく体制作りは難しく、時間もかかります。そのようなときは、まずはプロに記事作成を依頼しつつ、内製化に向けて準備を進めてはいかがでしょうか。ナイルでは高品質な記事を提供するため、以下の体制を整えています。

  • 紙媒体出身のプロの編集者が記事をチェック
  • 編集、編集長、校正会社でトリプルチェックをした上で記事を作成
  • PCやスマートフォンでの読みやすさを考慮したオリジナルの表記ルールに基いてコンテンツを編集

コンテンツマーケティングの記事作成の外注を考えている方は、ぜひ以下からお気軽に問い合わせください。

SEOコンテンツやオウンドメディアの記事をプロが制作します!

経験豊富なナイルの編集者と専門ライターが高品質コンテンツを提供いたします。納品前にナイルが3度チェックするので、手直しや修正の手間を取らせません。資料では制作フローや事例・実績、料金を紹介しています!もし具体的な悩みをプロに相談したい、見積もりが欲しいといった方は、お気軽に無料相談をお申し込みください!

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コンテンツマーケティングの記事作成の基本!手順やコツ、種類をわかりやすく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOで売上をアップするコツとは?仕組みや7つの解決施策を紹介

「SEO対策しているのに、売上がアップしない」とお悩みではありませんか?実は、SEOに取り組んだものの、思ったように売上が伸びず施策に悩む企業は多いです。

結論、漫然とSEOに取り組むだけではなく、売上につながるポイントを抑えることが非常に重要です。そこで本記事では、売上につながる正しいSEOの取り組み方をお伝えします。

なお、ナイルでは2,000社以上の支援実績をもとにしたSEO知識を配布しています。資料は無料なので、興味があれば以下からお気軽にダウンロードしてください。

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【重要】漠然とSEOに取り組むだけでは売上が増加しない

冒頭でお伝えしたとおり、漠然とSEOに取り組んでいるだけでは、売上は上がりません。SEOは、あくまで検索エンジン上で自社のページを上位表示させるための施策だからです。

前提として、SEOを通じた売上は下記の計算式で推測します。

売上=SEOによる流入数×CVR×商品単価

※流入先のページに購入ボタンが設置してある場合を想定

この計算式に沿って、SEOから売上につなげるために必要な流入数・CV数の役割を解説します。

要素1 流入数

SEOで売上をアップするためには、まず流入数を増やす必要があります。「流入数を増やすこと=自社に集客すること」と考えられるからです。

ここで重要なのは、自社の扱う商品サービスが、検索エンジンを通じた集客にマッチしていることです。そもそも、売りたい商品が検索エンジンで検索されていなければ、ターゲットと接点を持てません。

例えば化粧品の場合、検索エンジンではなく、SNSで写真や使用感を調べている可能性があります。このケースなら、SEOよりもSNSに力を入れたほうが集客効果は高いと想定できます。

集客の設計を間違えると売上につながらない可能性もあるため、自社の扱う商品サービスが検索エンジンにマッチしているかどうかは重要です。

要素2 CVR

「CVR」を伸ばすことも、SEOを取り入れて売上を作るためには大切です。流入数を伸ばし集客に成功しても、購入してもらえなければ利益が生まれません。

なおCVRとは、「流入したユーザーのうち、コンバージョンにいたった割合」のことです

CVR(CV率)=CV数 ÷ 訪問数(セッション数)×100

以上のように、SEOに取り組む際は「流入数」だけではなく、CVRも増やして、CV数を向上させる工夫が必要です。

流入数アップ(SEO)のためにできる対策5選

対策1 ターゲットに合わせてキーワードを選定する、対策2 ある程度のコンテンツ数を制作する、対策3 コンテンツの質を高める、対策4 被リンクを獲得する、対策5 内部対策(テクニカルSEO)を強化する

流入数を増やすための施策としては、上記の5つがあります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

対策1 ターゲットに合わせてキーワードを選定する

前述のとおり、自社サイトへ集客できないと売上にはつながりません。そこで、SEOに取り組む際は、記事のテーマとなる「キーワード選定」が重要です
もし、企業を対象にLINE公式アカウント運用のコンサルティングを行っている企業が、SEO記事を制作する場合、以下2つのどちらのキーワードが適切でしょうか?

【キーワード例】

  • ①LINE 運用
  • ②LINE スタンプ 買い方

結論、「①LINE 運用」がおすすめです。理由は、以下のように想定読者がターゲットに近いと考えられるからです。

【各キーワードの想定読者】

  • ①LINE 運用:LINE運用をするマーケティング担当者
  • ②LINE スタンプ 買い方:LINEスタンプを購入したい人

もちろん、LINEスタンプを購入する人のなかには企業の担当者も含まれます。ですが、割合でいうと、一般の消費者が多いと想定できます。以上から、キーワード選定の段階からターゲットを絞り込むことは重要です。

なお、キーワード選定の詳細は下記の記事で紹介していますので、併せて参考にしてください。

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SEOで「勝てる」キーワードの選び方!カスタマージャーニーを活用しよう - www.seohacks.net

対策2 ある程度のコンテンツ数を制作する

SEOによって集客を強化するためには、サイト流入のきっかけとなるコンテンツを一定数制作することも大事です。サイト内の記事の数が少ないと、Googleから高い評価を得られず上位表示が難しくなります。

また、サイト内の記事の数はサイトへの入り口の数とも言えるため、この点でも集客に影響します。オウンドメディアに必要な記事数の目安については、下記の記事で詳しくお伝えしていますので、ご覧ください。

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ウェブ上で定期的に良質なコンテンツを配信し、見込み顧客との接点を持つ、企業のオウンドメディア。効果が出るまでには、どれくらいの数の記事が...
オウンドメディアの必要な記事数は?算出方法を解説 - www.seohacks.net

「社内にリソースが不足していて、記事を制作するのが難しい」というケースの場合は、ぜひナイルにお気軽にご相談下さい。SEOノウハウを知り尽くした編集チームが成果につながるコンテンツを制作代行しております。

対策3 コンテンツの質を高める

流入数を向上させるためには、記事の「タイトル」や「内容」の質を高めることも大事です。では、それぞれ解説します。

ページの「タイトル」を見直す

まず「タイトル」は、検索結果ページ内での「クリック率(CTR)」を大きく左右します。SEOに取り組んで、自社の記事が検索結果の1ページ目に表示されても、クリック率が低いと流入数はアップしません。

検索順位別のクリック率の平均は以下のとおりです。

【検索順位別のクリック率】

  • 1位:39.8%
  • 2位:18.7%
  • 3位:10.2%
  • 4位:7.2%
  • 5位:5.1%

参考:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024

もし、自社のページの数値が平均とかけ離れているようであれば、以下の視点で改善を検討しましょう。

【クリック率を改善する施策例】

  • クリックしたくなる魅力的なタイトルを付ける
  • メタディスクリプションでターゲットを明示する
  • リッチリザルトを実装する

コンテンツの「内容」を見直す

ユーザーが「このサイトには知りたい情報がない」と感じると、すぐに検索結果ページに戻ってしまい直帰率がアップします。直帰率」とは、サイトに流入したユーザーが、最初の1ページしか読まずに離脱している割合のことです

なお、一般的な直帰率の平均は下記のとおりです。

【直帰率の平均値】

  • 記事メディア:65〜90%
  • ECサイト:20〜45%
  • BtoBのサイト:25〜55%

直帰率が高いということは、記事の内容に満足できていない(=必要な情報を提供できていない)可能性があります。そこで、改善のために以下の対策を行いましょう。

直帰率

【深掘りポイント】

直帰率や離脱率が高ければコンテンツの質に問題ありと疑うべきですが、一概に悪いとは言えません。該当の記事で検索意図が十分満たされてページを離れるということもあるためです。このようなば場合は平均セッション時間やヒートマップの確認などをすると、よりユーザーの詳細心理がわかるでしょう。

対策4 被リンクを獲得する

SEOでは、被リンクの数も重要です。被リンクは、主に以下の3つの理由で設置されるため、Googleが が質の高いページであると判断するからです。

被リンク

SEOを地道に行い記事の質も問題がないのに検索順位が競合より下回る場合は、被リンクの数に差がある可能性があります。そのようなときは、以下ツールなどで、競合の被リンク数を確認しましょう。

【競合サイトの被リンク数を確認できるツール例】

ただし、被リンクの数は自社ではコントロールできない要素です。そのため「リンクを張りたい」と思ってもらえるような質の高い記事を作ることが改善につながります。

被リンクや被リンクの獲得方法に関しては以下の記事で詳細に解説しているので、併せてご覧ください。

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【徹底解説】被リンクとは?増やす方法やまだまだSEOにおいて重要な理由 - www.seohacks.net

対策5 内部対策(テクニカルSEO)を強化する

いくら質の高いコンテンツを作っても、内部対策(テクニカルSEO)ができていないと、検索順位は上がりません。検索順位を決めるGoogleの検索エンジンに、「良質なコンテンツを作っている」と正しく伝えられないからです。

なお、内部対策とは、検索エンジンに自社サイトの情報を正しく認識してもらうために行う施策のことです。具体的にすべきこととして、以下の3点があります。

【内部対策(テクニカルSEO)で実施する3つの施策】

  • 主要なHTMLタグの最適化
  • URLの正規化
  • 内部リンクの最適化

ECサイトを運営している場合は、記事コンテンツの制作より内部対策を重視します。「商品ページ」を検索結果の上位に表示させることを狙うためです。

ECサイトにおけるSEOのポイントは、以下の7つです。

  1. ピラミッド型カテゴリ構造にする
  2. タイトルを異なる訴求ワードで設定する
  3. 正規ページ以外のクロール制御は専門家に依頼する
  4. 3つのリンクを検索エンジンに見つかりやすくする
  5. 規則的な掛け合わせキーワードをページに対応する
  6. リッチリザルトの構造化データを「商品」に実装する
  7. 検索しやすい「ユーザーエクスペリエンス」を重視する

それぞれの詳細は、下記の記事でお伝えしていますので、併せて参考にしてください。

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以上のように、SEOには実施すべき対策が多くあるので、1つずつ積み重ねていくことが重要です。一方で、項目が多すぎるため、「あと少し」というところで断念するケースが少なくありません。

そこでナイルでは「将来的に自社でSEOができるようにしたい」とお考えの方のために、支援するサービスも行っていますので、まずは下記からサービスの概要をご覧ください。

CV数アップのためにできる対策2選

ここで、CVRを向上させるための対策を以下の2つ紹介します。

対策1 CVポイントごとに改善する、対策2 KPIに合わせてCVポイントを選定する

 

では、それぞれの施策について詳しくお伝えします。

対策1 CVポイントごとに改善する

CVポイントごとに効果測定をして改善を繰り返すことも重要です。CVポイントを細かく区切って数字を追うことで、CVRが低い原因にたどり着けるので、小さな改善を繰り返すことで成果につながります

例えば、訪問者数が多いのに購入者が少なかった場合は、以下の原因と対策が考えられます。

  • 広告から商品ページへの流入が増えない
    →流入キーワードや広告文を見直す
  • 商品ページで購入ボタンがクリックされない
    →商品の魅力が伝わるよう、説明文・画像を変更する

ただ、CVポイントは細かく設定しておくのがポイントです。購入だけでは、データが少なく原因を見極められないので、流入経路だけではなく遷移先や問い合わせなど、細かく設定しましょう。

対策2 KPIに合わせてCVポイントを選定する

達成したい目標を明確にしたら、KPIに合わせてCVポイントを設定することがおすすめです。KPIを基準に考えれば、SEOだけでなく読者の熱量に合った施策をCVポイントとして設置できるケースがあるためです。

例えば、「記事経由の問い合わせ数を10件/月増やす」ことをKPIにした場合、以下のように考えます。

【KPIに合わせてCVポイントを設置する例】

  1. 記事内でメールマガジンへの登録を促す:メールマガジンへの登録
  2. メールマガジンで、ウェビナーへの参加を促す:ウェビナーへの申し込み
  3. ウェビナーで、無料相談を提案する:無料相談への申し込み

注意が必要なのは、読者の熱量に合わせてCVポイントを設定することです。読者が初めて知った企業にすぐ問い合わせてくれる確率は低いため、段階を踏む必要があります。

そのため、記事だけではなく、「メールマガジン登録」のような行動ハードルの低いCVポイントから購買意欲の向上を図れるよう検討しましょう。

なお、CVポイントについては、下記の記事でもお伝えしています。改善の方法なども紹介しているので、ご興味のある方は併せてご覧ください。

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コンバージョンポイントとは?CV数を上げる3つのステップも紹介 - www.seohacks.net

SEOから売上につなげる3つのコツ

SEOから売上につなげるコツは、下記の3つです。

コツ1 成約に近いユーザーが集まるコンテンツを制作する、コツ2 定期的に検索順位を確認する、コツ3 CV数だけではなくCVRも確認する

 

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

コツ1 成約に近いユーザーが集まるコンテンツを制作する

まず1つ目のコツは、「成約に近いユーザーが集まるコンテンツを制作する」ことです。ユーザーが求めている情報は、その人が置かれている状況によって異なります。

例えば、「転職したい」と考えている人が、転職サイトに登録するまでのプロセス例には下記があります。

  1. 「転職したい」と思い始める
  2. 検索エンジンで「転職の方法」を調べる
  3. どの転職サイトに登録すべきか比較検討する
  4. 転職サイトに登録して、転職活動を始める

転職の方法を調べているときは、転職活動をどのように進めるべきか調査しているだけと考えられます。ですが、転職サイトの比較検討を始めた段階であれば、自分に合ったサービスを見つけた時点で登録しようとするため、よりコンバージョンしやすいという考え方です。

このように、ユーザーが行動を起こす可能性がある記事を制作しなければ、読者だけが増えていきます。もちろん集客は必要ですが、自社の利益を生み出すコンテンツも制作しましょう。

コツ2 定期的に検索順位を確認する

記事を公開した後は、定期的に検索順位の確認を行いましょう。上位表示した記事を対象にリライトを行えば、効率的にCVRを向上できる可能性があるためです

例えばリライトを行う場合、上位表示できていない記事は全体の構成や内容を見直さなければなりません。ですが、すでに上位表示できれていれば、CVへの導線を強化するだけでCV数が増えるケースがあります。

【CVへの導線を強化する方法3選】

  1. CVへの誘導文を見直す
  2. テキストリンクのほかに、ボタンやバナーなどを設置する
  3. ボタン・バナーのデザインを変更する

上記の「CVへの誘導文を見直す」は、文章を調整するだけなのですぐに取り入れやすい施策です。また、ボタンやバナーを用いる場合でも、ほかの記事に展開できるため長期的に活用できるメリットがあります。

なお、検索順位はGoogleサーチコンソールなら無料で確認できます。Googleの検索アルゴリズムは日々更新されるので、どのキーワードで制作した記事が、何位に入っているか定期的に確認しましょう。

Googleサーチコンソールの使い方は以下で解説していますので、ご参照ください。

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コツ3 CV数だけではなくCVRも確認する

CV数だけではなく、CVRを確認することも重要です。CVRが高い記事の上位表示を目指せば、セッション数のアップとともに売上の増加も見込めます

厳しいようですが、渾身の記事を公開し1位に表示されたとしても、CVが発生していなければ「利益を生み出す記事」とは言い難いです。一方、6位に表示されていてもCVRが高いのであれば、より多くの人に見てもらえる検索1位を目指すことで、CV数の増加が期待できます。

限られたリソースで売上を確保するには、注力する記事を厳選することが必要です。CVRはGoogleアナリティクス4で把握できるので、ぜひ確認しましょう。

ただ、理想的なCVRの値の目安は、扱っている商材や競合の状況によって異なります。「自社の場合、どれほどの数値が目安になるのかわからない」という場合には、下記からお気軽にナイルまでご相談ください。

正しい施策でSEOを売上につなげよう!

本記事では、SEOを売上につなげるための施策を紹介しました。「SEOに取り組んでいるのに、売上が伸びない」とお悩みの企業の方は、この記事の内容を参考にしながら、足りていない施策を実施してください。

なお、ナイルでは、SEOを通じて売上をアップさせるお手伝いをしています。「自社だけでは、何から手をつけて良いかわからない」という場合には、下記からお気軽にご相談ください。

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SEOコンサルティングをはじめとする、各サービスの詳細、スケジュール、費用の目安を資料でご紹介しています!また「自社のWebマーケティングで悩みがある」「見積もりが欲しい」といった方は、お気軽に無料相談へお申し込みください!

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SEOで売上をアップするコツとは?仕組みや7つの解決施策を紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【2024年バレンタインギフト購買調査】

全国男女551名を対象に、バレンタインプレゼントの購買行動に関するアンケート調査を実施しました。

調査結果の概要

  • 男性3割、女性6割がバレンタインギフトを購入すると回答
  • バレンタインギフト購入品「チョコレート以外」が54.6%(複数回答)
  • バレンタインギフトの選び方に男女差。男性「本人に聞く」「検索エンジン」、女性「百貨店/特設会場」が多い傾向
  • 検索エンジン・SNSバレンタインギフト検索キーワード抜粋15個
  • バレンタインギフト予算「1,000~5,000円(税別)」が半数以上
  • 購入場所は実店舗75.3%、オンライン36.9% (複数回答)

調査概要

  • 調査期間:2024年2月7日~8日
  • 調査方法:自社調べ(インターネット調査「fastask」利用)
  • 調査対象:全国の20代~40代男女 551人
  • 年齢:20~29歳 46.8%、30~39歳 36.8%、40~49歳 16.3%

男性3割、女性6割がバレンタインギフトを購入すると回答

全国男女551人のうち、自分への購入品も含め「今年バレンタインプレゼントを購入する」と回答したのは全体の約半数(49.2%)でした。男女別に見ると、女性は59.5%、男性は32.9%が購入すると回答しました。

男女別バレンタインギフト購入比率

バレンタインギフト購入品「チョコレート以外」が54.6%(複数回答)

バレンタインプレゼントを購入すると回答した271名のうち、購入品で最も多かったのは「チョコレート(87.1%)」、次いで「チョコレート以外の食品(36.9%)」「食品以外の物品(17.7%)」と回答しました。

バレンタイン購入品

バレンタインギフトの選び方に男女差。ウィンドウショッピングを除き、男性「本人に聞く」「検索エンジン」、女性「百貨店/特設会場」が多い傾向

バレンタインギフトを購入すると回答した271名に選び方を聞いたところ、1位は「ウィンドウショッピング(46.1%)」、2位「本人に聞く(30.3%)」、3位は「百貨店/特設会場(28.0%)」でした。

バレンタイン選び方

一方で、男女別に見ると、ウィンドウショッピングは共通して多いですが、男性の1位は「本人へ聞く(47.1%)」、3位「検索エンジンで調べる(30.0%)」でした。女性の2位は「百貨店の特設会場(29.9%)」、3位「本人に聞く(24.4%)」でした。

バレンタインギフト選びに利用するSNS別の順位は、男性1位「Instagram」「X(旧Twitter)」が17.1%で同率1位。女性は「Instagram(11.4%)」「YouTube(8.0%)」が最も多く利用されていることがわかりました。

検索エンジン・SNSバレンタインギフト検索キーワード抜粋15個

バレンタインギフト選びに「検索エンジン」を利用したと回答した57名に、実際に調べた検索キーワードを聞きました。

※一部抜粋

  • バレンタイン 嬉しい

  • バレンタイン クッキー缶 取り寄せ

  • バレンタイン チョコ 珍しい

  • チョコ ギフト

  • バレンタイン 同性

  • バレンタイン デパート

  • バレンタイン ランキング

  • バレンタイン 予算

  • バレンタイン 食材

  • バレンタイン 上司

  • バレンタイン 中洲

  • お酒入りチョコ

  • 女性 ドキドキするもの

  • サロンデュショコラ

  • 猫 焼き菓子 おすすめ

続いて、「SNS」を利用したと回答した124名に、実際に調べた検索キーワードを聞きました。

※一部抜粋

  • バレンタイン 嬉しい

  • バレンタイン

  • バレンタイン プレゼント

  • バレンタイン 男性 プレゼント

  • 手作りチョコ

  • チョコ

  • バレンタイン 割れチョコ レンジ

  • バレンタイン 人気

  • バレンタイン おすすめ

  • バレンタイン 30代

  • おもしろバレンタイン

  • お菓子作り

  • バレンタイン 贈り物

  • バレンタイン 新作

  • バレンタイン かわいい

  • リンツ

バレンタインギフト予算「1,000~5,000円(税別)」が半数以上

今年のバレンタインギフトにかける予算1位は「1,000~5,000円(54.2%)」、2位「5,001~10,000円(24.4%)」3位「1,000円未満(16.2%)」でした。

バレンタインギフト予算

購入場所は実店舗75.3%、オンライン36.9% (複数回答)

バレンタインギフトの購入場所について聞いたところ、「実店舗」75.3%、「オンライン」36.9%でした。

バレンタインギフト購入場所

まとめ

2024年のバレンタインギフト購買行動に関するアンケートを実施した結果、ギフトの調べ方に、男女差がありました。一方で、SNSでの検索においては、男女ともにInstagramが最も多く使用されていることがわかりました。

ナイルのマーケティング相談室では、今後もマーケティングに役立つ調査を実施して参ります。

 

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SEOコンサルティングをはじめとする、各サービスの詳細、スケジュール、費用の目安を資料でご紹介しています!また「自社のWebマーケティングで悩みがある」「見積もりが欲しい」といった方は、お気軽に無料相談へお申し込みください!

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【2024年バレンタインギフト購買調査】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【2024年最新】キーワードプランナーとは?使い方を初心者向けに解説

キーワードプランナーとは、Googleが公式に提供する無料のキーワード調査ツールです。基本的にはGoogle広告の運用に用いますが、SEOで重要なキーワード調査も可能です。

本記事では、キーワードプランナーの導入方法から目的や機能ごとの使い方までを、画像付きで解説します。「これから導入したい」「最新の使い方を知りたい」という場合は、ぜひ参考にしてください。

なお、ナイルでは、SEOを始めとするウェブマーケティング全般のお悩み相談を無料で受け付けております。「メディア運営で失敗したくない」とお考えの方は、お気軽にお試しください。

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SEOやWebマーケティングの悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!資料では、ナイルのSEO支援実績(事例)、コンサルティングの方針や進め方、費用の目安といった情報をご紹介しています。あわせてご覧ください。

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※本記事は、2024年1月現在の情報をもとに作成しています。

キーワードプランナーとは

キーワードプランナーウェブサイト

 

引用:Google広告

冒頭でもお伝えしたとおり、キーワードプランナーとは、広告キャンペーンの作成やキーワード調査を行うツールです。

1ヵ月にどれだけそのキーワードが検索されているかを数字化した「月間検索ボリューム」や「対象キーワードと関連性の高いワード」など、広告運用やSEOで戦略を立てるために必要な情報を把握できます。

なお、Google公式のツールには、キーワードプランナーのほかに以下2つがあります。

どのツールもSEO分析に用いますが、別サービスですので混同しないようにしましょう。

詳細なデータは有料版で確認できる

キーワードプランナーは、無料でも使えるツールですが、詳細な情報は広告費を支払った場合のみ確認できます。

例えば、無料アカウントの場合、「月間平均検索ボリューム」は以下のようなおおよその値が表示されます。

「月間平均検索ボリューム」のページ画像

 

広告費の支払をした場合は下記の様に具体的な数値の把握が可能です。

広告費の支払をした場合の数値

 

ただ、詳細なデータを閲覧するために必要な広告費がいくらであるかは明らかになっていません。広告費を1度支払った後に確認できるケースもあれば、数ヵ月のあいだ支払っても表示されないケースもあります。

ですが、キーワード選定において、具体的な検索ボリュームの数値を知ることは重要です。可能であれば、広告配信を検討しましょう。

キーワードプランナーを導入する3ステップ

ここでは、導入方法を以下の3ステップで解説します。

キーワードプランナー導入3ステップ、ステップ1 Google広告アカウントの登録、ステップ2 アカウント設定を行う、ステップ3 キーワードプランナーへ移動する

 

では、1つずつ見ていきましょう。

ステップ1 Google広告アカウントの登録

Google広告アカウントの登録

 

まず、Google広告アカウント登録にはアカウントが必要です。Google 広告」の右上「今すぐ開始」から、Google広告アカウントを取得しましょう。

ステップ2 アカウント設定を行う

Google広告アカウントを作成すると、最初のキャンペーン作成を促す以下のポップアップが表示されます。

最初のキャンペーン作成を促す以下のポップアップが表示

 

キーワードプランナーは、ここでキャンペーンを作成しなくても使用できるので、今すぐの広告出稿を考えていない場合はスキップしましょう。もし、キャンペーンの作成を行う場合は、こちらを参考に進めてください。

指示に従って、住所や支払い情報などアカウント設定に必要な項目を情報を入力した後、以下の画面が表示されたら準備完了です。

すべての設定完了画面

 

「アカウントを確認」をクリックし、次のステップへと進みましょう。

ステップ3 キーワードプランナーへ移動する

ここで、キーワードプランナーへ移動します。左側のメニュー内にある「ツール」をクリックし、「キーワードプランナー」を選択すると以下のページが開きます。

「キーワードプランナー」のページ画面

 

では、次項で使い方を目的別に解説します。

【目的別】キーワードプランナーの基本的な使い方2選

キーワードプランナーの代表的な使い方は、大きく分けて以下の2つです。

【目的別】キーワードプランナーの基本的な使い方2選、使い方1 SEOを目的とした場合、使い方2 リスティング広告(Google広告)を目的とした場合

 

順に見ていきましょう。

使い方1 SEOを目的とした場合

目的がSEOの場合は、以下の「新しいキーワードを見つける」を選択します。

「新しいキーワードを見つける」の選択画面

 

本機能で利用できるのは、以下2パターンの使い方です。

SEOを目的とした場合の2パターンの使い方

  • パターン1 「キーワードから開始する」を使う
  • パターン2 「ウェブサイトから開始する」を使う

では、1つずつお伝えします。

パターン1 「キーワードから開始する」を使う

1つ目は「キーワードから開始する」の使い方を解説します。調査したいキーワードを入力しましょう。

「キーワードから開始する」のページ画像

 

【使い方のポイント】

  • キーワードは、最大10個の単語やフレーズが入力可能
  • サイトURLの入力により、不要なキーワードは除外できる

「検索結果を表示」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

「検索結果を表示」画面

 

ここでは、主に以下を確認します。

  • キーワード(関連性の高い順)
  • 月間平均検索ボリューム数

関連性の高いキーワードを知ることで「ユーザーが何を求めて検索しているか」といった検索意図を把握できます。また、検索ボリュームを確認し、見込めるアクセス数やCV数などの推測が可能です。

「ウェブサイトから開始する」を使う

次に紹介するのは「ウェブサイトから開始する」の使い方です。URLを入力し「結果を表示」を選択してください。

「ウェブサイトから開始する」のページ画像

 

すると、以下の画面が表示され、サイトに関連性のあるキーワードや検索ボリュームが表示されます。

サイトに関連性のあるキーワードや検索ボリュームの表示画面

 

「キーワードから開始する」の場合と同様に、ここで以下の項目を確認します。

  • キーワード(関連性の高い順)
  • 月間平均検索ボリューム数

競合サイトのURLを入力すれば、競合サイトに関連しているキーワードや検索ボリュームの調査が可能です。調査結果と自社のサイト情報を比較すると、自社で対策していないキーワードが見つけ出せます。

ただ、SEO分析はキーワードプランナーの結果だけで判断するのではなく、コンバージョンのしやすさや自社サービスにマッチするかといった観点で選定することも重要です。

なお、キーワード選定の具体的な方法については以下の記事をご確認ください。

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SEO施策の効果を高めて上位表示を狙うには、適切なキーワードを選定する必要があります。しかし、どのようにキーワードを選べば良いのか悩む方も多...
【真の成功を目指して】SEO成功のための5つのキーワード選定法 - www.seohacks.net

使い方2 リスティング広告(Google広告)を目的とした場合

リスティング広告の運用を目的とした調査には、下記の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を使います。

「検索のボリュームと予測のデータを確認する」のページ画像

 

ここで、CVや予算をシミュレーションする方法を見ていきましょう。まずは、Google広告に出稿したいワードや自社商品・サービスに関連するワードを、以下の項目に入力します。

「検索のボリュームと予測のデータを確認する」のページ画像

 

【使い方のポイント】

  • キーワードは、直接入力かCSVファイルのアップロードで入力
  • 直接入力する場合は、コピー&ペーストでOK
  • 記号などの特殊文字は不可

「開始する」を入力し「予測」タブを選択すると、以下の画面に移ります。

「予測」タブのページ画像

 

【「予測」タブで確認できるデータ例】

  • コンバージョンや平均コンバージョン単価
  • クリック数・表示回数や費用など

さらに、以下のように予測データをグラフで確認することも可能です。

予測データをグラフ

 

【補足】過去の実績を広告・SEOの両者に活かす方法もある

タブ「保存したキーワード」では、過去の実績を確認できます。

タブ「保存したキーワード」

 

検索で得られたデータや過去の指標を参考にすれば、出稿した場合の予測が立てられます。

なお、結果画面で「キャンペーン作成」を選択し、キャンペーン名や1日の平均予算を入力して「保存」するとそのままGoogle広告出稿を進めることが可能です。

「キャンペーン作成」のページ画像

 

【参考】広告キャンペーンの作成方法 

参考までに、以下の「Google広告キャンペーン」の作成手順も解説します。

「Google広告キャンペーン」のページ画像

 

  • ステップ1 キャンペーン目標を設定する
  • ステップ2 単価を設定する
  • ステップ3 キーワードと広告を決める
  • ステップ4 予算を決めて公開する

広告キャンペーンを作成する4ステップ ステップ1 キャンペーン目標を設定する、ステップ2 単価を設定する、ステップ3 キーワードと広告を決める、ステップ4 予算を決めて公開する

 

では、簡単に紹介します。

ステップ1 キャンペーン目標を設定する

まずは、キャンペーンの目標を以下から選びます。

キャンペーン目標を設定のページ画像

 

選択した目標に合わせて、設定する項目が順に表示されるので、以下を順に入力してください。

【入力する項目例】

  • コンバージョンの目標:ウェブサイトへのアクセス・電話件数など
  • キャンペーンタイプ:検索やディスプレイ・動画など
  • 設定するサイトURLやキャンペーン名

ここでは、参考として「販売促進」のためにウェブサイトへのアクセスを集めることを目標とし、キャンペーンタイプ(広告の種類)は「検索(リスティング広告)」を配信する前提で設定を進めていきます。

ステップ2 単価を設定する

重視している要素を確認されるので、参考として「コンバージョン」と選択します。

単価を設定のページ画像

 

以下の画面が表示されたら、当てはまる項目を選択して進んでください。

キャンペーン設定のページ画像

 

ステップ3 キーワードと広告を決める

選定したキーワードと宣伝する商品・サイトを入力します。

キーワードと広告のページ画像

 

入力した内容をプレビュー画面で確認し、問題なければ次へ進みましょう。

ステップ4 予算を決めて公開する

1日の平均予算を設定します。

1日の平均予算を設定のページ画像

 

最後に、入力した内容を確認後、「キャンペーンを公開」を選択すると出稿が開始されます。

【機能別】キーワードプランナーの使い方4選

ここではキーワードプランナーの基本的な使い方を、以下4つの機能別に解説します。

キーワードプランナー4つの機能

 

No. 機能 概要
1 キーワード 指定キーワードに関連性の高いキーワードが表示される
2 月間平均検索ボリューム 指定したキーワードやサイトに関連したキーワードごとの月間平均検索ボリュームを確認できる
3 競合性 対象キーワードの競合性が3段階(高・中・低)で表示される
4 上部に掲載された広告の入札単価 特定のキーワードにおける広告の入札単価を確認できる

 

では、詳しく見ていきましょう。

機能1 キーワード

キーワードは、自身で入力した検索キーワードと関連性が高いキーワードが表示されます。

ただ、機能によって表示されるキーワードが少し異なります。

機能 表示されるキーワード
新しいキーワードを見つける 指定したキーワードに関連するキーワードだけ表示される
検索のボリュームと予測のデータを確認する 入力したキーワードだけ表示される

 

関連ワードが知りたい場合には「新しいキーワードを見つける」から調査しましょう。

機能2 月間平均検索ボリューム

前述のとおり、1ヵ月にどれだけ検索されているかを表したものが「月間平均検索ボリューム」です。前月の数値や、過去12ヵ月分の検索ボリューム推移などを確認できます。

検索ボリュームが多いキーワードで記事を上位表示できれば、大きなアクセス数の増加が見込めますが、競合も多いため難しいです。特にメディアの立ち上げ段階などは、ロングテールキーワードと呼ばれる検索ボリュームは少ないが、深いニーズがあるキーワードを重点的に対応することで、効果的なメディア拡大が図れます。

機能3 競合性

競合性とは、対象キーワードで広告出稿した場合にライバルがどのくらいいるのかを示した値です。競合性は3段階(高・中・低)で表示され、データ量が十分でない場合は「– 」と表示されます。

なお、競合性が高いキーワードはライバルが多いため、広告費が必然的にアップします。ただ、競合性が低いキーワードを狙えば良いというわけではないので、実際に出稿してCPAを確認し、自社にあったキーワードを探すことが重要です。

機能4 上部に掲載された広告の入札単価

「広告の入札単価」は、過去に対象キーワード広告を表示した広告主の単価実績です。この項目では、低い単価と高い単価がそれぞれ表示されます。

入札単価が高いほど、他社業者が上位表示したいキーワードと言えるので、過去のデータは参考として活用します。

キーワードプランナーの便利な機能5選

ここでは、補足としてキーワードプランナーの便利な機能を、以下の5つピックアップしました。

No. 機能 概要
1 フィルタ機能
  • キーワード候補の絞り込み
2 表示項目の変更
  • 該当する項目にチェックを入れた項目のみ表示結果の絞り込み
3 カレンダー機能
  • 期間を指定したキーワード情報の表示
  • 季節や時期が限定されるキーワードの検索傾向を掴む際に役立つ
4 地域・言語・検索ネットワークの変更
  • 言語や地域、検索ネットワークを絞り込んだ検索
  • 特定の広告配信先に絞り込んだ検索に役立つ
5 キーワード情報のダウンロード
  • 取得したキーワード情報をExcelファイル(csvファイル)としてダウンロードできる
  • 右上ダウンロードボタンをクリック

 

例えば、「バレンタイン」のような季節性のあるキーワードは、カレンダーで特定の時期に絞り込むと季節ごとの需要を調査できます。

カレンダーで特定の時期に絞り込む

 

取得したキーワード情報は、GoogleスプレッドシートやCSVファイルでダウンロードできるので、スムーズに分析へ進めます。

GoogleスプレッドシートやCSVファイルでダウンロードできる

 

なお、ナイルではウェブマーケティングやSEOに関する無料相談を受け付けております。もし、SEOやウェブマーケティングについて疑問があれば、以下のバナーからお気軽にお試しください。

 

キーワードプランナーのほかにキーワード選定に役立つツール13選

キーワードプランナーのほかにも、キーワード選定に役立つツールはあります。ここで、以下の16種類を紹介します。

No. ツール名 概要
1 Ahrefs
  • ウェブサイト全体を調査できるSEO分析ツール
  • 被リンクと流入キーワードの詳細なデータなどSEO対策の戦略構築に欠かせない調査が可能
2 GRC
  • キーワードの検索順位を調査できるツール
  • PCとモバイルでの検索順位をそれぞれ確認できる
3 Serposcope
  • キーワードの検索順位を調査できるツール
  • 日本語版や日本語サポートが用意されていないので注意
4 検索順位チェッカー
  • 無料でキーワードの検索順位を調査できるツール
  • インストールや会員登録不要で使用できる
  • 一度に5つまでのキーワードしかチェックできない
5 オホーツク
  • 無料でキーワードの検索順位を調査できるツール
  • 一度に3つまでのキーワードしかチェックできない
6 Keywordmap for SEO
  • ユーザーの流入キーワードをマインドマップ形式で視覚的にわかりやすく分析できるツール
7 Googleトレンド
  • 検索トレンドをチェックするためのGoogleの公式ツール
  • 無料、登録不要で使用できる
8 パスカル
  • 検索結果の上位に表示されるウェブサイトの内部施策を可視化してくれる有料ツール
9 ラッコキーワード
( 旧:関連キーワードツール)
  • 無料でサジェストキーワード(関連キーワード)を分析できるツール
10 SEO難易度チェックツール
  • 無料でキーワードごとのSEO難易度をチェックできるツール
11 Google Search Console
  • 自社サイトにおける検索パフォーマンスを確認することができるGoogleの公式ツール
12 SEMrush
  • SEOに関するさまざまな情報を可視化できる高機能ツール
  • 自社サイトと競合サイトを比較したレポート作成が便利
13 similarweb
  • 競合サイトの情報を入手する目的に特化したツール

 

SEOでは、検索順位をキーワードごとに調査したり、対策すべきキーワードを洗い出したりなど多くの作業を要します。そこで、ツールを使うことで効率よくプロジェクトを進められます。

なお、紹介したツールの詳細は下記の記事で解説していますので、併せてご一読ください。

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キーワードプランナーを使いこなしてSEOの効果を高めよう

キーワードプランナーは、SEO対策やリスティング広告運用に欠かせないツールです。読み取れるデータから必要な施策を見つけられるため、効率的なマーケティングの進行に役立ちます。

本記事での導入方法や使い方を参考にキーワードプランナーを使いこなし、SEOやリスティング広告の運用に活かしましょう。

なお、ナイルでは、ウェブマーケティング全般のお悩み相談を無料で受け付けております。「SEO対策で失敗したくない」「ウェブ広告で成果を出したい」とお考えの方は、お気軽にお試しください。

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【2024年最新】キーワードプランナーとは?使い方を初心者向けに解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

逆SEO対策とは?効果的な方法と避けるべき施策を徹底解説

ウェブメディア運営の一環として、SEO対策は欠かせません。一般的に検索順位を上げる対策をSEO対策と呼びますが、検索順位を下げる対策を「逆SEO」と呼びます。

この「逆SEO」はどんなときに必要になるのでしょうか。そして、別のメディアから妨害目的で逆SEOを受けたときにどう対策すればよいのでしょうか。

本記事では、逆SEOの必要性から気をつけるべきポイント、逆SEOを受けた際の対処法まで解説します。ウェブメディアをより安全に、そして質の高いものにするためご一読ください。

なお、ナイルではSEOに取り組む上で押さえておきたい情報をまとめた資料を用意しています。以下から無料ダウンロードの上、ご一読ください。

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逆SEOとは

まずは逆SEOの概要について見ていきましょう。ここでは以下の流れで解説します。

逆SEOとは

  • 逆SEOはなぜ必要か
  • 逆SEOとSEOの違い
  • 悪質な「逆SEO」をされてないかチェックも必要

逆SEOはなぜ必要か

逆SEOとは、自社とは別のウェブサイトの検索結果の順位を下げるための施策を指します。例えば、自社の製品・サービスに対して、不正確な情報を掲載しているサイトの検索順位を下げるといった具合です。

自社の製品やサービスについて不適切な情報が書かれたサイトを放置すると、誤った情報が広まってしまう可能性があります。その結果、消費者の誤解を招くばかりではなく、企業のブランドイメージや信頼性を大きく損なう恐れがあるため対策せねばなりません。

ほかにも、悪質なメディアでは、自社が作った記事をコピーして、自社メディアの記事の検索順位を下げようとする逆SEOを実施するケースがあります。

同じ内容が書かれたコピー記事がインターネット上に増えてしまうと、知らないうちに自社のオリジナル記事の順位まで下がってしまうことがあるので逆SEOに対する対策が必要です。

逆SEOとSEOの違い

SEOと逆SEOは、いずれもウェブサイトの検索エンジンの順位に関与しますが、その目的とアプローチは異なります

SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンを使って検索したユーザーへコンテンツを届けることです。主に、検索結果の上位表示を目指します。

これに対し逆SEOは、自分や自社の不利益となる情報を検索結果の下位に押し下げることを目指します。

詳細な違いを表形式でまとめました。

SEO

逆SEO

対象

自社サイト 自社の不利益となる他社サイト

目的

検索結果順位の向上 検索結果順位の降下

主な手法

キーワード選定、内部/外部リンク強化など 自社記事の上位掲載維持、削除申請

 

また、SEOは ウェブサイトの価値を高めて評価を上げるのに対し、逆SEOは特定の情報を目立たなくすることで信頼性の回復・保全を図る点が大きく異なります。

悪質な「逆SEO」をされてないかチェックも必要

競合から悪質な逆SEOを受けていないか、チェックすることも重要です。不利な情報が広まることで、業績やブランドイメージに直接的な影響を及ぼす可能性があるからです。

例えば、競合他社があなたのサイトに対して逆SEOを行い、あなたのサイトの検索順位を下げるような施策を実施した場合を考えてみましょう。自社サイトの検索流入が減るのはもちろん、ユーザーが他社サイトの偽情報を信じて企業の信頼を損ねてしまう可能性もゼロではありません。

このような悪質な行為は違法であり、法的な措置をとることも可能です。しかし法的措置には時間もお金もかかるため、まずは自身で逆SEOを行っているサイトの存在を把握し、自社でできる対策を考えることが重要となります。

具体的なチェック方法としては、自社サイトへのリンク元や検索順位の変動状況などを定期的に監視し、異常な動きがあれば素早く対応することがおすすめですGoogleサーチコンソールなどを利用すれば、検索順位などが確認できます。

信頼回復を目指すための逆SEOの方法

ここからは、他社メディアに自社の評判を下げる偽の情報を書かれてしまった際に、信頼回復を目指すための逆SEOの方法を紹介します。方法は以下の3つです。

質の高い記事を書いて自社メディアの順位を上げる,対象メディアに削除申請を行う,Google経由で削除申請を行う

 

方法1 質の高い記事を書いて自社メディアの順位を上げる

1つ目の方法は「質の高い記事を書いて自社メディアの順位を上げる」ことです。

わかりやすく言えば「真似しづらいオリジナル要素を盛り込んだ記事」を書くイメージです。

具体的には「一次情報の活用」が挙げられます。有識者へのインタビューや事例、体験談など、自社だけが持つ一次情報を盛り込めば、他社はそう簡単に真似できません。

他社が真似しづらい記事を意識して作成することは、SEO対策にも有効です。

もし、自社独自の一次情報が真似されてしまった場合は、これから紹介する2つの方法を検討しましょう。

方法2 対象メディアに削除申請を行う

2つ目の方法は「対象メディアに削除申請を行う」ことです。

自社の製品やサービスに対するデマを発信しているサイトがあった場合、そのサイトに問い合わせて削除申請を行えば解決できるケースがあります。削除申請を行うときは、どの情報がどのように間違っているかをまとめ、削除または修正を求めましょう。

ただし、削除申請に応じてくれるとは限りません。もし削除や修正に対応してくれない場合は、次に紹介する「Google経由での削除申請」を試してみてください。

方法3 Google経由で削除申請を行う

3つ目の方法は「Google経由で削除申請を行う」ことです。

対象メディアに直接削除を申請しても対応してもらえない場合、Googleに対して削除申請を行うことも可能です。削除申請はGoogleの「法的な理由でコンテンツを報告する」下記フォームから申請します。

Googleは受けた申請に基づき、検索結果からコンテンツを除去する可能性があります。ただし、あくまでもGoogleの検索結果から該当ページが表示されなくなるだけであり、該当ページ自体が削除されるわけではありません。該当ページそのものを削除してもらうためには、方法2で紹介したように対象メディアが削除してくれるまで、何度も削除申請を行う必要があります。

逆SEOとして取るべきではない施策

逆SEOの施策の中には、以下のようにモラルや法律に反する手法もあります。下記で紹介する手法は絶対に行わないようにしましょう。

避けるべき施策1 コピーサイトの大量作成,避けるべき施策2 低品質サイトからの発リンク,避けるべき施策3 ウイルス感染

 

SEO上の効果が多少あったとしても、自社のイメージを悪化させたり、自社サイトがペナルティを受けたりなどマイナス面も大きいため、上記の施策は避けるべきです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

避けるべき施策1 コピーサイトの大量作成

他社のコピーサイトを大量に作成し、他社の順位を下げようとする行為は逆SEO対策として避けるべきです。短期的に見れば効果を発揮するかもしれませんが、長期的に見ると信頼性の低下やGoogleからのペナルティなど、より大きなデメリットが伴います。

Googleの検索アルゴリズムは日々進化し、重複コンテンツやスパムサイトを見つけ出す力を持っています。同じ内容のサイトが多数存在していると不正を疑われ、信頼が落ちてほかの記事にも影響が出てしまうわけです。

下記の表に示すように、コピーサイトの大量作成はSEO対策として期待できるプラス面と、そのマイナス面を比較すると明らかにマイナス面が多いため避けることをおすすめします。

プラス面

マイナス面

・狙ったサイトの短期的な順位下降 ・Googleからのペナルティ
・信頼性の低下
・可能性のある法的リスク

 

避けるべき施策2 低品質サイトからの発リンク

低品質なサイトから他社サイトへの大量の発リンクは、逆SEOで避けるべき施策です。

Googleは発リンクの品質を評価する一方で、信憑性の低いサイトからのリンクは評価を下げる傾向にあります。つまり、低品質なサイトをあえて作り、そのサイトから他社のサイトへのリンクを記載することで、検索順位にマイナス影響を及ぼせます。

ただし、この方法はスパム行為に該当するため、推奨できません。

低品質サイトからの発リンクを行なっていることが公になると、イメージや信頼の低下につながります。

避けるべき施策3 ウイルス感染

ウイルス感染を利用した逆SEOは、競合サイトに対して不正な方法でダメージを与えようとする行為です。具体的には、競合サイトにウイルスを仕掛けて検索順位を下げる、あるいは安全性に問題があるとユーザーに誤認させて流入を阻止しようとするものです。

しかし、このような手段は大きな倫理的問題を伴うだけではなく、法律違反でもあり、自社の信用や評価を下げる可能性があります

もちろんGoogleのガイドラインに違反するため、検出されればペナルティの対象となります。最悪の場合、自社サイトの検索順位が大幅に下がる、あるいは完全に検索結果から除外される可能性もゼロではありません。

ウイルス感染を意図的に利用した逆SEOの手法は絶対に避けるべきです。

補足 SNSでいきなり対象メディアをさらすのもNG

SNS上でいきなり対象メディアを公にする行為も適切ではありません。

具体的な理由は以下のとおりです。

  • 法的な問題を引き起こす可能性
  • 自社のイメージへの悪影響
  • 対象メディアの認知度上昇

SNSでさらす行為は、法的な問題を引き起こす可能性があります。対象メディアを無闇に公にすることは、営業妨害やそのほかの違反行為とみなされるためです。

次に、自社のイメージにも悪影響を及ぼす可能性があります。企業が攻撃的な行動をとると、評価や信頼性にネガティブな影響を及ぼすこともあるため注意しましょう。

否定的な情報が拡散されることで、逆に対象メディアの認知度が上がってしまう可能性も考えられます。SNSなどでは出さずに粛々と削除申請などを行っていくことがおすすめです。

競合他社から悪質な逆SEOをされた場合の対策

悪質な逆SEOをされた場合は、以下のような対策がおすすめです。

競合他社から悪質な逆SEOをされた場合の対策:低質な記事からの被リンクを減らす動きを取る,弁護士に相談して法的な対策を講じる,自社メディアの信頼性やドメインパワーを上げる,SEOのプロに相談して解決につなげる

特に対策4の「SEOのプロに相談して解決につなげる」は、非常に効果的な手段です。専門家の視点から具体的なアクションプランを提供してもらうことで、より早く結果を出すことが可能です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

前提 悪質な逆SEOをされてないかチェックする

逆SEO対策の第一歩は、自社が悪質な逆SEOを受けていないかのチェックです。被リンク、つまりほかのウェブサイトから自社のウェブサイトへのリンクの確認が鍵となります。

被リンクは「多いほどサイトの評価が上がる」ものですが、その質はしっかり見極めねばなりません。「低品質なサイトからの大量リンク」は評価ダウンにつながるため、チェックしましょう。

なお、具体的な被リンクの確認方法や影響は、【徹底解説】被リンクとは?増やす方法やまだまだSEOにおいて重要な理由をご一読ください。

対策1 低質な記事からの被リンクを減らす動きを取る

自社のウェブサイトを悪質な逆SEOから保護するための1つ目の対策は、「低質な記事からの被リンクを減らす」です。具体的なアクションプランは、以下のとおりです。

  • 低質な記事からの被リンクを発見次第、該当するウェブサイトの管理者へ削除の申し出を行う
  • 管理者からの反応がない場合には、検索エンジンへ直接削除申請をする

まずは、被リンク元のサイトへ、被リンクを削除してほしい旨と、削除してほしいリンクURLを問い合わせフォームやメールで伝えましょう。返事がなければ、何度か連絡してみるのもひとつの手段です。反応がない場合や応じてもらえない場合は、検索エンジンへの削除申請を行います。

削除申請を行っても解決しない場合には、SEOの専門家への相談も視野に入れてみてください。

対策2 弁護士に相談して法的な対策を講じる

自社のウェブサイトを悪質な逆SEOから守るための2つ目の対策は、「弁護士に相談し、法的な対策を講じる」ことです。特に、あまりにも法的に問題のある行為を受けている場合、法律の専門家である弁護士の助けを借りることが有効となります。

具体的なアクションプランは、以下のとおりです。

  • 弁護士に被害状況を詳細に説明し、可能な対策を相談する
  • 法的手段による削除申請など、可能な対策を行う

SEOの専門家だけではなく、法律の専門家と共に戦略を練ることで、より確実な保護対策を進められます。

対策3 自社メディアの信頼性やドメインパワーを上げる

逆SEOから自社を守るための3つ目の対策は、「自社メディアの信頼性やドメインパワーを上げる」ことです。

自社メディアの信頼性を底上げすることで、逆SEOのダメージが受けにくくなる可能性があります。影響力の強いメディアが弁明してくれたり、ユーザーが気づいてSNSでシェアしてくれたりと、周囲が悪質な逆SEOから守ってくれる可能性があるためです。

信頼性を高めるためには、愚直な記事更新やSNSでの投稿が欠かせません。また、記事の品質を高め、読者にとってプラスになる情報を発信していくことが重要です。

そして、ドメインパワーを上げることで、検索順位が上がりやすくなるため、逆SEOを受けても順位が下がりにくくなります。

ドメインパワーを上げるための施策についてはドメインパワーを高める6つの方法を解説。SEOに役立つツールや注意点も紹介をご一読ください。

対策4 SEOのプロに相談して解決につなげる

逆SEO対策の最後のステップは、「SEOのプロに相談して解決につなげる」ことです。対策が難航する場合や、経験に基づいたアドバイスが欲しい場合には、SEOの専門家に相談することが非常に有効です。

具体的には、以下のように行動していきましょう。

  • 自社の状況を詳細に伝え、可能な対策を相談する
  • 専門家の意見をもとに、最適な対策を立案し実行に移す

例えば、弊社ナイル株式会社では、SEOのプロと直接相談できるサービスを提供しております。まずは一度無料相談してみませんか。逆SEOの相談はもちろん、SEO戦略について相談に乗ることも可能です。


逆SEOを含めたSEO対策の強化が重要

逆SEO対策は、自社のウェブサイトの評価や信頼性を保つために重要な施策です。しかし、これらの対策を自己流で行うと、逆に評価を下げるリスクもあります。

特に、「どの対策から手を付ければ良いのかわからない」「専門的な知識がない」といった悩みを抱えている場合、SEOのプロに依頼することで解決できることも多いです

弊社ナイルでは、逆SEO対策を含むSEO対策全般の運用代行サービスを提供しています。豊富な運用実績と成功事例をもとに、お客様一人ひとりの状況に最適な対策をご提案しますので、問い合わせをお待ちしております。

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逆SEO対策とは?効果的な方法と避けるべき施策を徹底解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

目次にSEO効果はある?設置するメリットと気をつけるポイントを解説

目次とは、ウェブページに掲載されているリンク付きの見出し一覧のことです。

目次を設置するとユーザビリティが向上することから、SEOにも間接的な効果があると言われています。

この記事では目次を設置するメリットや、設置するときのポイントについて詳しく説明しています。目次の具体的な設置方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

また、目次設置の効果だけではなく、SEOについてほかにも疑問があるという方に「SEO1問1答」を用意しています。「GoogleとYahoo!の検索結果の違い」「Googleの評価タイミング」など、さまざまな疑問を解決できるので、まずはお気軽にダウンロードください。

目次にSEO効果はある?

目次とは、ウェブページのリンク付き見出し一覧のことを言います。

目次のイメージ画像

 

通常ページ上部やサイドバーなどに設置され、ユーザーが素早くページ全体の概要を把握できるほか「見出しに貼られたリンクから読みたい箇所にすぐ飛べる」などのメリットがあります。

「目次にはSEO効果がある」とよく言われますが、検索順位に直接関与しているわけではありません。ただし、目次を設置するとユーザビリティが向上することから、間接的な要素として影響すると言えます。

目次にはほかにどんなメリットがあるのか、次の項目で紹介します。

目次を設置する3つのメリット

ここでは、目次を設置するメリットについて詳しく説明します。

目次を設置する3つのメリット メリット1 ユーザビリティが向上する、メリット2 クローラーがコンテンツを理解しやすくなる、メリット3 検索結果に表示される可能性がある

 

メリット1 ユーザビリティが向上する

1つ目のメリットは、ユーザビリティが向上することです。

上記でお伝えしたとおり、ウェブページに目次を設置すると「記事の全体像が把握しやすい」「ユーザーが読みたいところにすぐ飛べる」などの利点があり、ユーザーがウェブページをストレスなく閲覧できます。

また、目次のリンクから読みたいところにすぐ飛べるため「スクロールしても読みたい部分がなかなか見つからない」といった不便も起きず、離脱率の低下・滞在時間の増加が期待できます。

さらに、Googleやアメリカン・エキスプレスのコンサルティングを担当しているニールセン・ノーマン・グループ)が行った調査によると、ユーザーの79%は「新しいウェブページでは必ず目次や見出しに目を通す」と回答したそうです。加えて、ページを最初から最後まできっちり読むのはわずか16%でした(※)。

ウェブページの内容すべてを読むユーザーは非常に少なく、ほとんどのユーザーが流し読みをしているなか、目次は「なるべく短い時間でページの概要を把握するのに重要な存在」といえます。

※参考:Concise, SCANNABLE, and Objective: How to Write for the Web

またユーザビリティには、以下の要素も大きく関係しています。

  • レイアウトがわかりやすい
  • 文字が読みやすい
  • クリックできる箇所がすぐにわかる
  • 表示速度やクリック時の反応が早い
  • 購入までにスムーズに進める など

「ユーザビリティを考える上で重要なポイントは何か」などユーザビリティについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

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ユーザビリティとはユーザビリティはWebの世界では、サイトやアプリ、ソフトウェアがわかりやすく使いやすいかどうかを指すことの多い言葉です。そ...
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メリット2 クローラーがコンテンツを理解しやすくなる

2つ目のメリットは、クローラーがコンテンツを理解しやすくなることです。

ウェブページに設置された目次は、各見出しへのリンク集となり、ナビゲーションの役割を果たします。目次を設置することで、Googleのクローラーはそのウェブページの構成・階層、重要なキーワードを把握しやすくなります。

インデックスとはページがGoogleのデータベースに登録されること

 

クローラーがページの内容を的確に把握し、ページが正確にインデックスされると、検索クエリに対して適切な検索結果が表示される可能性も高まります。

なお以下の点も、スムーズなインデックスを促すうえで重要なポイントです。

  • XMLサイトマップを作成し、内部リンクを整える
  • 画像や動画には代替テキストなどを適宜使用する

インデックスの仕組みやSEOにおける効果などについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

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メリット3 検索結果に表示される可能性がある

3つ目のメリットは、検索結果に表示される可能性があることです。

ウェブページに目次を設置していると、Googleの検索結果に目次が表示されることがあります。目次が表示されることで「自分が知りたいことが書かれたページか」をユーザーが判断しやすく、もしニーズに適したページだった場合「検索ページから直接、読みたいページの読みたい項目に飛べる」という点は大きなメリットです。

加えて、目次を構造化データでマークアップし、正しくコンテンツの構造を伝えることで、強調スニペットにも影響があると考えられます。

目次を構造化データでマークアップした際の表示例

 

構造化データマークアップとは、ウェブページに掲載されている情報を構造化し、検索エンジンが内容を理解しやすくするためのマークアップのことです。

目次を設置することが、直接強調スニペットに影響するわけではありません。しかし、構造化データでマークアップすることで、Googleがページの内容を的確に把握できるようになり、結果的に強調スニペットの表示に影響を与える可能性が生まれます。

構造化データや強調スニペットの設定方法や注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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目次作成で気をつける4つのポイント

ここからは、目次を作成するときに気をつけるべきポイントを紹介します。

目次作成で気をつける4つのポイント ポイント1 見出しと本文の内容が一致しているか、ポイント2 目次だけで記事の内容を把握できるか、ポイント3 見出しを適切に使用しているか、ポイント4 ユーザビリティを考えた目次になっているか</li/>

 

ポイント1 見出しと本文の内容が一致しているか

1つ目のポイントは、見出しと本文の内容が一致しているかどうかです。

見出しの表記と実際の内容は、一致していることが重要です。一致していない場合、

  • ユーザーが知りたい情報にアクセスしにくくなる
  • ユーザーの期待を裏切り、ユーザーエクスペリエンスを損なう

という大きなデメリットがあります。

「探している情報にユーザーがたどり着けない」といった事態を招かないためにも、見出しはその後に続く内容を的確に表したものにしましょう。

ポイント2 目次だけで記事の内容を把握できるか

2つ目のポイントは、目次だけで記事の内容を把握できるかどうかです。

先ほどお伝えしたとおり、ウェブページを訪問したユーザーのなかには、流し読みで済ませてしまう人も少なくありません。一読しただけで要点を把握できるようにするには、内容を的確に表現した見出しが、論理的な順序で並んでいることが重要です。

見出しは内容がわかるものにした上で、hタグを利用して適切に階層化しましょう。

ナイルでは、h2までの表記となっています。比較的長文の記事を作成しており、h3まで表記すると長くなり、その分そこで離脱する人も増えるためです。サイトによって、表示すべき階層は変わってきます。自社サイトの特性やヒートマップ等の結果を見て決めるようにしましょう。

h3までにすると、内容を的確に伝えられ、かつ読者が追いやすい情報量に調整できます。

hタグ要素の説明図

 

h2、h3など、hタグが持つ意味やSEO効果については、こちらの記事も併せてご覧ください。

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ポイント3 見出しを適切に使用しているか

3つ目のポイントは、見出しを適切に使用しているかどうかです。

見出しには、ページの内容を階層化し、情報を整理するという大切な役割があります。例えば、h1はページ全体の内容・タイトル、h2は大きなセクション、h3以降はサブセクションを表します。

それぞれのタグの意味合いを無視し、スタイルの調整のためだけに使用すると、ユーザーが即時に内容を把握できません。hタグが持つそれぞれの役割を守った見出しを付けましょう。

また「キーワードは見出しに自然に含める」「見出しは長くなりすぎないようにする」といった点も意識しましょう。

キーワードを不自然に詰め込んだ見出しは、読みにくく「情報の価値やコンテンツの品質が低い」とGoogleからペナルティを受ける恐れがあります。また見出しが長くなりすぎると、ユーザーが一読してもページ内容を理解しづらくなります。

見出しの役割を意識して、内容に合った見出しを設定しましょう。

ポイント4 ユーザビリティを考えた目次になっているか

4つ目のポイントは、ユーザビリティを考えた目次になっているかどうかです。

目次は、ユーザーの利便性を高めるために設置するものであり、本文へのスムーズなアクセスを手助けするものでなくてはなりません。

目次のユーザビリティとしてよく挙げられるのが「開閉ボタン」です。目次が長すぎるとスクロールの手間がかかってしまいますが、目次が開閉できれば、本文への移動もスムーズに行えます。

記事の視認性を上げ、離脱を防ぐために、目次に開閉ボタンを設置する方法もあります。開閉ボタンを設置する場合は、記事全体を読みやすくするため、目次のデフォルトは閉じている状態に設定するのがおすすめです。

目次を設置する3つの方法

ここからは、実際にウェブページへ目次を設置する方法について解説します。

目次を設置する3つの方法 ポイント1 プラグインを利用する,ポイント2 HTMLタグで記述する、ポイント3 目次作成機能がついているテーマを利用する

 

方法1 プラグインを利用する

1つ目の方法は、プラグインを利用することです。

プラグインとは、CMSに便利な機能を追加できるプログラムのことです。専門的な知識がなくても、インストール・設定するだけで簡単に目次を設置できるのは、プラグインを利用する大きなメリットと言えます。

例えば、CMSの中でも圧倒的なシェアを誇る「WordPress」であれば「Table of Contents Plus」がおすすめです。

「Table of Contents Plus」は、自動的に目次を生成するプラグインです。記事内の見出しを自動的に検出して目次を生成するため、手動で作成する手間が省けます。また、目次のデザイン・設置場所・動作など自由に設定でき、サイトデザインに合わせてカスタマイズが可能です。

一方、プラグインを利用するデメリットは、サポートが突然終了する可能性があること・WordPressのパフォーマンスに影響を与える可能性があることです。これはどのプラグインにもいえることなので、プラグインを導入するときはデメリットを踏まえて検討しましょう。

ほかにも、下記の記事でWordPressのおすすめプラグインを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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方法2 HTMLタグで記述する

2つ目の方法は、HTMLタグで記述することです。

HTMLタグとは、ウェブページを作成するときに使うマークアップ言語のことを言います。HTMLタグの「リストタグ(ul,ol,li)」と「アンカータグ(a)」でマークアップし、自分で目次を作成します。

目次をHTMLタグで記述する一番のメリットは、自分で一から目次を作成するため、目次の構造やデザインなどを完全に制御できる点です。また「自分でマークアップする = 外部のプログラムを利用しない分、余計なタグや機能が含まれてしまうことがない」という点から、ページパフォーマンスが向上するという利点もあります。

また、サイトのニーズに併せて、あとからJavaScriptなどで機能を追加することも可能です。

デメリットは、手動で目次を作成するため、情報量の多いページやページ数が多いウェブサイトの場合、かなり手間がかかる点です。また、記事のリライトを行った場合など、コンテンツに変更があると、手動で目次を更新しなければなりません。

加えて、そもそもHTMLに関する知識が必要という点も重要です。HTMLタグの意味や使い方などの知識が必要なのはもちろんですが、知識があっても「閉じタグが漏れている」「タグの記述が間違っている」といったミスが発生する可能性もあります。

タグの記述ミスは、ページの正しい表示に影響を及ぼすほか、クローラーがコンテンツの構造を理解しにくくなるという問題もあります。HTMLタグで目次を作成するときは、コメントアウトなどを活用し、記述ミスがないように作成を進めましょう。

HTMLタグの基本構造は、こちらの記事で詳しく解説しています。詳しく知りたい人は、ぜひ併せてご覧ください。

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方法3 目次作成機能がついているテーマを利用する

3つ目の方法は、目次作成機能がついているテーマを利用することです。

WordPressをはじめとしたCMSには「テーマ」「テンプレート」と呼ばれる、ウェブサイトの外観・デザインや機能を設定できるパッケージがあります。テーマは無料・有料問わず目次を作成できる機能が組み込まれていることがほとんどで、手軽に目次を作成できます。

テーマの機能を利用して目次を作成するメリットは、最初からテーマに合ったデザインが設定されていることです。試行錯誤することなく、簡単にサイトの雰囲気に合った目次が設置できます。

デメリットは、目次機能があらかじめテーマに組み込まれているため、テーマを変更すると目次も変更される可能性が高いことです。ただ、その場合も構造が大きく変わることはなく、ほとんどがデザイン・配置場所が変わる程度です。

まとめ:目次で記事を読みやすくしよう

この記事では、目次を設置するメリットや設置するときのポイント、目次を設置する具体的な方法などについて紹介しました。

目次を設置することでユーザビリティが向上するだけではなく、サイト運営者にも「離脱率が低下する」「滞在時間が増加する」などのメリットがあります。プラグインやテーマの機能を利用し、ぜひ設置しましょう。

「ユーザビリティを向上させるため、ほかにどんな方法があるのか知りたい」「SEO対策もしっかり行いたい」など、自社サイトを今以上に充実させたいという方は、ぜひナイルにご相談ください。ナイルの提供するサービスや会社案内などの資料は無料でダウンロードできます。

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SEOの最適な更新頻度は?上位表示につながるポイントを5つ解説

SEOでの評価を高めるために、どれくらいの頻度で記事を更新すればいいか悩まれたことはありませんか?

実は、更新頻度はSEOの評価に直結しません。しかし、更新することでSEOの評価が高まるケースもあります。

本記事では、SEOと更新頻度の関係性や、SEO評価を上げるポイントをまとめました。SEOの評価を高め、ウェブ集客を増やしたいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

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更新頻度とSEOの関係性

更新頻度とSEOの関係性を下記の観点から解説します。

更新頻度とSEOの関係性/>ポイント1 更新頻度はSEOへ直接的には影響しないポイント2 更新頻度がSEOへの評価に重要なケースもあるポイント3 SEOにおいて更新頻度より記事の質が重要

 

更新頻度そのものはSEOに直接的な影響を与えません。しかし、更新することでSEOの評価が上がるケースはあります。そのため、自社のウェブサイトをどれくらいの頻度で更新すればいいか見極めることが重要です。

更新頻度はSEOへ直接的には影響しない

更新頻度はSEOの上位表示に直接影響しません。

現在のSEOでは更新頻度よりもコンテンツの品質が重要視されているからです。

更新頻度を重視するあまり、単語の修正や画像交換など軽微な修正を行う人もいますが、評価は大きく変わらないことを押さえておきましょう。

更新頻度がSEOへの評価に重要なケースもある

更新頻度の高さは上位表示に直接影響しませんが、情報の移り変わりが早いジャンルでは、上位表示に間接的な影響を及ぼします。

例えば、2024年1月現在のAI分野では、1週間前の情報が古いものとなるほどのスピードで情報が更新されます。このようなジャンルでは、素早い情報のキャッチアップとそれを記事に反映させることが重要です。

競合メディアが最新情報に更新しているなかで自社メディアだけが古い情報を掲載していると、メディア全体の評価や順位が下がってしまう恐れがあります。また、古い情報を掲載したままだと、SEOの評価だけではなく、読者からの信頼も損ないかねません。

したがって、更新頻度自体はSEOに直接的な影響を与えないものの、情報に新鮮さを求められるジャンルでは更新頻度も重要な要素のひとつです。

SEOにおいて更新頻度より記事の品質が重要

SEO評価において重視すべき点は「更新頻度」よりも「記事の品質を担保すること」です。頻繁に更新すること自体を目的とせず、提供する記事の品質を高めることに主眼を置きましょう。

例えば、更新頻度を高めたいからといって、軽微な修正を加えたり根拠のない情報を加えたりしても大きな意味はありません。むしろ情報の裏取りを怠って、誤った情報を掲載すると、ペナルティの対象となりかねません。

先述したAIの例では「更新頻度も重要」と述べましたが、その本質は正しい情報(最新の情報)を掲載するために、自然と更新頻度が上がるということです。

繰り返しになりますが、重要なのは更新頻度ではありません。読者に最新で正確な情報を提供することが、SEOでの評価を上げるため、そして読者に信頼されるメディアに育てるために大切です。

更新頻度より意識したいSEO評価を上げる5つのポイント

SEOの評価を上げるためには、更新頻度より下記のポイントを重視することをおすすめします。

SEO評価を上げる5つのポイント、ポイント1 品質の低い記事をリライトする、ポイント2 品質の低い記事を非公開にする、ポイント3 重複するテーマの記事を統一する、ポイント4 専門家の監修をつける、ポイント5 高品質な新規記事を作成する

 

ポイント1 品質の低い記事をリライトする

品質の低い記事とは、一般的に検索順位が低い記事やユーザーの離脱率が高いページです。例えば、情報が古くなった記事や、内容の浅い記事などが該当します。

このような記事のSEO評価を上げるためには、記事のリライトが有効です。具体的には、以下のようなステップで進めます。

  • ステップ1:記事の精査
  • ステップ2:情報の更新

まずは、品質の低い記事の内容を確認し、情報が古くなっている部分を特定しましょう。その上で、検索上位の記事を見て、不足している情報はないか探します。

その後、古い情報を最新のものに更新しつつ、不足している情報を追加します。

高品質な記事を作成するためには、このようなリライトが重要です。品質の高い記事はユーザーからの信頼も得られるため、訪問数や滞在時間の向上にもつながり、SEOの評価に貢献する可能性があります。

ブログ記事のリライトによる検索順位の向上方法については「ブログ記事をリライトして検索順位を上げるには?」で詳しく解説していますので、併せてご一読ください。

ポイント2 品質の低い記事を非公開にする

品質の低い記事については、すべてをリライトするという選択肢もありますが、実際にはその費用対効果を考慮する必要があります。具体的には、CVにあまり関与していない記事については、リライトしてSEO評価が高くなっても、メディアの目的を果たせない可能性が高いです。

メディアには目的があるはずなので、その目的につながらない記事は非公開にすることも検討しましょう。または、インデックスされない処理(noindex)を施すこともおすすめです。

一方で、現状PVは少ないけれどもCVには関与している記事は、記事を削除して新たな記事として書き直すという手段も選択肢に入れましょう。リライトよりも新たに書き直した方が、時間をかけずに高品質な記事が完成する場合もあります。

ポイント3 重複するテーマの記事を統一する

SEOの評価を向上させるためには、同じテーマの記事が複数存在する(重複記事がある)場合に、それらを統一することも重要です。特に、長期間オウンドメディアを運営していると、似たような内容の記事を作ることがあります。

重複記事の存在は、SEOの評価に悪影響を与えかねません。また、重複記事がいくつもあり、かつ書かれている情報に相違があると、読者はどの情報を信じればいいかわからなくなってしまいます。

重複記事を統一する際は、被リンクが多い記事を残し、少ない記事を削除するのがおすすめです。しかし、削除した記事へのリンクが切れてしまうとSEO評価を下げる可能性があるため、301リダイレクトが欠かせません。301リダイレクトとは、削除されたURLへのアクセスを新しいURLへ自動的に転送する設定のことです。これにより、ユーザーはリンク切れを感じることなくスムーズに新しいページへアクセスでき、SEOの評価も保たれます。

ウェブサイトにおける重複コンテンツチェックの重要性と対策については「重複コンテンツチェックはなぜ重要?重複の基準とペナルティ対策」で詳しく解説しています。

ポイント4 専門家の監修をつける

SEOの評価基準のひとつに「E-E-A-T」があります。

E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取ったもので、ウェブサイトを評価する基準のひとつです。

「E-E-A-T」とは<経験・専門性・権威性・信頼性>

 

Googleはこれらの要素を評価して、ユーザーが求める価値ある情報を提供するサイトを上位表示しています。

専門家による監修があれば記事の専門性や権威性を示すことができ、読者の信頼性も高まります。もちろん、専門家は経験も豊富なはずなので、よりユーザーに役立つ情報の発信が可能です。

例えば、法律関連の記事であれば弁護士に監修を依頼し、監修者を記事で明示することで、E-E-A-Tをすべて網羅した記事に仕上がります。

E-E-A-Tについては「E-E-A-Tとは?品質評価ガイドラインから読み解く重要性」で詳しく解説していますのでご参照ください。

ポイント5 高品質な新規記事を作成する

新規記事を作成する際は、最初からできる限り品質の高い記事を作成することが重要です。なぜなら、メンテナンスのコストが下がり、ウェブ担当者はほかの業務にリソースを割けるからです。

「高品質な記事」は人によって解釈が異なる場合もありますが、本質的には「ユーザーの悩みを解決できる記事」を指します。具体的には以下のような要素を持つ記事です。

高品質な記事7つの条件

 

例えば、健康に関する記事の場合は、最新の医学研究にもとづく情報と具体的な健康法を示した記事と言えます。そして、それを一般の方々でも理解できるような言葉と構成で伝えることが重要です。また、競合記事にはない独自の情報や、E-E-A-Tも欠かせません。

高品質な記事の作り方は「高品質な記事作成に必要な5ステップ!外部パートナーとの付き合い方も紹介」でまとめています。

更新頻度の目安

更新頻度の目安を下記の2パターンから考えてみましょう。

更新頻度の目安

  • パターン1 新規記事の更新の目安
  • パターン2 既存記事の更新の目安

新規記事の作成と既存記事の更新で、それぞれベストとされるタイミングは異なるため、しっかりと把握しておきましょう。

パターン1 新規記事の更新の目安

新規記事の更新頻度は、1日1記事のような高頻度が理想です。なぜなら、記事数が多ければ多いほど、ユーザーにアプローチできる機会が増えるからです。

しかし、1日1記事を投稿するために低品質な記事を量産しても、流入が見込めなければ大きな意味はありません。低品質な記事が多いと、サイト全体のSEO評価を下げてしまう恐れもあります。

そのため、更新頻度を保つために品質を犠牲にするのではなく、更新頻度と品質の両立が重要です。

初めて取り組む方は、3日に1記事程度の頻度から始めてみることをおすすめします。この頻度なら、1記事の作成に十分な時間と労力を割くことができ、品質の高い記事に仕上げられる可能性が高くなります。

記事作成にかかる時間は、作成する記事の内容や担当する人のスキル・経験によって変わります。自メディアにあった更新頻度を見つけられるよう、「月に◯記事作成する」という目標を立てて取り組み、目標の数値を変えながらベストな更新頻度を探りましょう。

重要なのは、更新頻度に注目するあまり、内容の薄い記事を作成しないことです。

パターン2 既存記事の更新の目安

既存記事は、3ヵ月〜半年程度でリライトするのが目安です。

新規記事は通常1〜3ヵ月程度でインデックスされる傾向にあります。インデックスされる前では、その記事がどのように評価されているかわからないため、何をどう変えればいいかわかりません。

インデックスされることでSEOでの順位が決まるため、そこで初めて上位記事と比較して何をどう修正するかを判断できます。

ただし、記事に書いている内容が古くなったら、インデックスを待たずに情報を更新することも必要です。重要なのは、既存記事の情報が古くなった場合に放置せず、常に最新の状態を維持することです。

SEOメディアを効率的に記事を更新するためのコツ

張り切ってメディアを立ち上げたものの、数ヵ月で更新が止まってしまうケースもよく見られます。このような失敗を防ぐため、効率的に更新し続けるためのコツを2つ紹介します。

効率的に更新するためのコツ コツ1 ツールを使いこなす、コツ2 運用体制を整える

 

コツ1 ツールを使いこなす

SEOメディアの運営には、自社メディアの分析、競合の分析、キーワード選定など、やらなければならないことがたくさんあります。これらの作業を効率化するためには、適切なツールの活用が重要です。

具体的なツールとしては、以下のようなものがあります。

ツール できること
Google アナリティクス4 自社サイトの分析。どの記事がどれだけのアクセスを集めているか、読者がどう行動しているかなどがわかる。
Google Search Console 自社サイトへの流入分析。読者が流入しているキーワードやキーワードごとの順位などがわかる。
Googleキーワードプランナー キーワードの調査。検索されているキーワードや、そのキーワードの検索ボリュームなどがわかる。
Google トレンド 検索キーワードのトレンド把握。時期によるキーワードの需要変動などがわかる。
ラッコキーワード サジェストキーワードの調査や、上位サイトの見出し抽出ができる。
Ahrefs 自社サイトや競合サイトの分析。自分のサイトがどう評価されているか、競合はどんなキーワードで記事を書いているかなどがわかる

 

これらのツールを使いこなすことで、どのような記事を作成するかを効率的に判断でき、より高品質な記事作成に時間を費やせます。

おすすめSEO分析、キーワード調査ツール16選!コンサルタントが活用法を解説」では、SEO分析やキーワード調査に適したツールとその活用方法について解説しています。

コツ2 運用体制を整える

SEOメディアを更新し続けるためには、持続可能な運用体制の構築が不可欠です。

具体的には、以下のように役割分担することが多いです。

  • ディレクター:全体の戦略を練り、メディア運営を指揮する
  • エンジニア:メディアの構築やリニューアルを担当する
  • 編集者、ライター:記事を作成する

どの役割が欠けても、メディアの更新が停滞してしまいます。したがって、これらの役割を適切に分担し、各役割に適した人材を配置することが重要です。

もし自社だけでは人材が不足する場合、業務を外注することもひとつの選択肢です。例えば、ディレクターとエンジニアは自社で担当し、記事作成は外注するという方法もよくあります。

SEOにおいては更新頻度より質の高さが重要

SEOで上位表示を狙うためには、更新の頻度よりも、記事の品質を重視しなければなりません。低品質な記事を量産してもSEOで評価されにくいですし、読者に信頼してもらえません。

大切なのは、読者が求めている情報を、正しく、かつわかりやすく伝えることです。そのため、持続可能な運用体制を構築し、ツールを活用しながらメディアを運営しましょう。

なお、SEOメディアで狙った成果を出すためには、専門企業の支援を受けるのも手段の一つです。ナイルでは、SEOのコンサルティングサービスを提供しています。

無料で相談に乗ることもできるので、SEOを強化・改善したい方は、ぜひ下記より問い合わせください。

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SEOやWebマーケティングの悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!資料では、ナイルのSEO支援実績(事例)、コンサルティングの方針や進め方、費用の目安といった情報をご紹介しています。あわせてご覧ください。

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SEOの最適な更新頻度は?上位表示につながるポイントを5つ解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

発リンクのメリットとは?SEO効果や発リンクを設置するときのポイントなど詳しく解説

発リンクとは、自社サイトから他ページへ移動するためのリンクのことを言います。

「引用元や参照元を明示することで情報の正確性を担保できる」「他記事へ誘導することで自社サイト内でのユーザーの滞在時間を増やせる」など、発リンクにはさまざまなメリットがあり、SEOの観点から効果があると言われています。しかし、最適な方法でリンクを貼らないと、効果は期待できません。

そこでこの記事では、発リンクのメリットのほか、発リンクを設置するときのポイントなどについて詳しく解説しています。発リンクの無料チェックツールも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

また、ナイルではSEOがよくわかる資料をご用意しています。SEO初心者の方やSEOについて把握したい方にまず目を通していただきたい人気の資料ですので、お気軽にダウンロードください。

発リンクとは

発リンクとは、閲覧中のウェブサイトから別ページへ移動するリンクのことを言います。通常は「自社で運営しているウェブサイト内のページから、ほかページへ貼ってあるリンク」のことを表します。

発リンクの種類

発リンクには「外部リンク」と「内部リンク」の2種類があります。

外部リンクとは「自社サイト内のページから、外部サイトへ貼ってあるリンク」のことで、主に情報ソースとしての参照元や、引用元ページを紹介する目的で使用されます。

加えて外部リンクには、発リンクの他に後述する被リンクの2種類があります。SEOにおける外部リンクの重要性など、外部リンクについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

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内部リンクとは「自社サイト内のページから、同じサイト内のページへ貼ってあるリンク」のことです。関連ページや合わせて読みたいページなど、サイト内のページを結びけることでユーザーの利便性を高める目的で使用されます。

また重要な記事に自然な文脈で内部リンクを集めることで、インデックスされやすくなり、ページの評価が高まることで検索順位の向上が期待できます。

自然な文脈で内部リンクを集める

 

内部リンクをするときの設計のポイントについて知りたい方は、以下の記事もご一読ください。

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発リンクと被リンクの違い

発リンクと似た言葉に「被リンク」があります。

発リンクが「自社サイトから、外部サイトへ貼ってあるリンク(外部リンクの場合)」なのに対し、被リンクは「外部サイトから、自社サイトへ貼ってあるリンク」のことを言います。

発リンクと被リンクの違い

 

被リンクがもたらすメリットはいくつかありますが、なかでも大きいのは自社サイト・ドメインの評価が高まることです。

外部サイトから自社サイトへのリンクは「情報の品質が高く、読者の参考になる」など、前向きな判断で行われることが多くあります。そのため被リンクが多いサイトは「参考になる情報が多く掲載されている品質の高いサイトである」とGoogleから判断されやすく、また評価が高まることで検索順位にも影響を与えやすい、と考えられています。

ここでは紹介できなかった被リンクのメリットや獲得方法に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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発リンクを設置する3つのメリット

ここからは、発リンクを設置する3つのメリットについて紹介します。

発リンクを設置する3つのメリット。メリット1 クローラーのウェブサイト巡回を促進する、メリット2 情報の信頼度が高まる、メリット3 ユーザーの滞在時間を増やす

 

メリット1 クローラーのウェブサイト巡回を促進する

1つ目のメリットは、クローラーのウェブサイト巡回を促進することです。クローラーとは、インデックスの作成を目的に、ウェブ上のデータを自動化された方法で取得するプログラムのことです。

リンクを設置し、自社サイト内のページの情報をつなぐことで、検索クエリに対する関連性をクローラーに伝えられます。

例えば、ある企業がBtoBのクラウドサービスを提供しており、自社メディアに「クラウドサービスを詳しく紹介するブログ記事」を掲載したとしましょう。

この場合、ブログ記事に「クラウドサービスの選定ポイント」「自社のクラウドサービスを導入した企業の成功事例」などのクラウドサービスの関連記事を掲載しリンクでつないでいけば、クローラーは「クラウドサービスと関連性があるメディア」と判断できます。

このように、自然な形の発リンクを設置し関連する情報をつなぐことで、クローラーが巡回しやすいサイトができあがっていきます。

加えてページ同士を結びつけることで、検索エンジンがリンクを通じて「コンテンツに関連性がある」と判断し、検索サイトへのインデックスのタイミングを早める効果も期待できます。

クローラープログラムの構図

 

クローラーに関して詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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メリット2 情報の信頼度が高まる

2つ目のメリットは、情報の信頼度が高まることです。

公的機関や専門家のサイトに対して外部リンクを貼ることで、情報源の信ぴょう性を示すことが可能です。情報ソースが正確であることは、Googleがコンテンツを評価する際に重視している指標「E-E-A-T」のうち、「Trustworthiness(信頼性)」を高めることにつながります。

サイバーセキュリティに関する情報を発信するメディアを例に挙げます。

セキュリティについてのブログ記事の信頼度を高めるには、ソースとして以下の公的な情報を提供しているサイトのリンクがおすすめです。

また、ブログの内容に言及している「セキュリティ専門家のインタビュー記事」などから引用するのもいいでしょう。

ちなみに、セキュリティに関して公的な情報を提供しているサイトや、専門家のサイトに発リンクを貼ることは、情報ソースに信ぴょう性があることを示すだけではありません。Authoriatativeness(権威性)にもつながり、コンテンツに説得力を生むので、読者からの信頼獲得が期待できます。

Googleが重要な指標として掲げるE-E-A-Tには、他にもExperience(経験)やExpertise(専門性)という項目があります。

「E-E-A-T」について詳しく知りたい人は、こちらの記事を合わせてご覧ください。

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メリット3 ユーザーの滞在時間を増やす

3つ目のメリットは、ユーザーの滞在時間を増やすことです。

エンゲージメントの向上」「検索順位の向上」などのメリットから、サイトの滞在時間はSEOの目標設定として使われる指標のひとつでもあります。

先ほどと同じ自社メディアを例に挙げてみましょう。

サービス導入を検討している人が「サービスを詳しく紹介するブログ記事」を読んだとします。

記事内に開発者インタビューや導入事例といった判断材料となりうるページへのリンクが貼られていれば、別ページへの遷移が期待でき、ユーザーの滞在時間の増加につながるでしょう。

もちろん、単に滞在時間が長くても、コンバージョンしなければサイト・メディアとしての目的は達成できません。

しかし、自社サイト内の関連しているページをリンクでつなぎ、サイト内を巡回しながら導入前の不安をつぶせるように誘導することで、最後までストレスなく購入・登録を完了できる導線を作ることができます。

「CVまでの導線はどう設計したらいいの?」「自社サイトの導線設計について相談したい」という方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

どんなときに貼る?発リンクを貼る3つのケース

ここまで、発リンクを設置するメリットについて説明しました。ここからは、発リンクを貼る3つのケースについて紹介します。

発リンクを貼る3つのケース、ケース1 記事の根拠・ソースとして提示する、ケース2 関連ページ・参考ページを紹介する、ケース3 関連した内容を引用する

 

ケース1 記事の根拠・ソースとして提示する

1つ目のケースは、記事の根拠・ソースとして提示するときです。

情報の正確性・信頼性を担保するために、記事の根拠・ソースとして発リンクを貼ることで、ユーザーに対して「信頼できる情報である」と示せます。

なお、発リンク先は、論文や公式サイト、省庁のサイトなど、信頼性の高いサイトであることが重要です。権威性のない個人が書いたブログなどでは、情報の信頼性は弱まります。

例えばナイルでは、GoogleがE-E-A-Tについて解説しているページを情報ソースとして、下記の様に「参考」と提示するとともに発リンクをしています。

記事の根拠・ソースとしての発リンクのイメージ画像

 

ケース2 関連ページ・参考ページを紹介する

2つ目のケースは、関連ページ・参考ページを紹介するときです。

ユーザーが興味を持つ関連情報・参考になる情報への発リンクを貼ることで、ユーザーがより多くの情報を得たり、より深く情報を掘り下げたりする手助けが可能です。

また、内部リンクであれば、リンクを巡回することで、サイト内での滞在時間を増やせるというメリットもあります。

ナイルでは、内部リンクについて解説しているページから、さらにSEOを詳しく知りたい人への参考ページとして「SEOの解説ページ」への発リンクをしています。

関連情報・参考になる情報への発リンクのイメージ画像

 

ケース3 関連した内容を引用する

3つ目のケースは、関連した内容を引用するときです。

引用であることをはっきりと示すことで「自分が書いた文章なのか」「人が書いた文章なのか」を区別できます。

記事のテーマに関連した情報、書籍・ウェブサイトの内容などを「引用」という形でそのまま紹介すると、記事の情報や主張に対する補完・裏付けになります。

ナイルでは、E-E-A-Tの解説ページから、主張の裏付けとして「GoogleがYMYLトピックについて説明しているページ」への発リンクをしています。

「引用」発リンクのイメージ画像

 

ここまで紹介したように、意図をもって発リンクを設置することは、メディアの信頼性やコンバージョン率の向上につながります。

「自社メディアの発リンクを調べて精査したい」「競合はどうやって発リンクを活用しているのか調べたい」という方に向けて、ここからはメディア内の発リンクをチェックできるツールを紹介していきます。

発リンクをチェックできる3つの無料ツール

ここでは、発リンクをチェックできる無料ツールを紹介します。

発リンクをチェックできる3つの無料ツール 無料ツール1 Googleサーチコンソール 無料ツール2 SEOチェキ「発リンクチェック」 無料ツール3 SEOラボ「発リンク比率評価チェックツール」

 

無料ツール1 Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール

 

出典:Google Search Console

1つ目の無料ツールは、Googleサーチコンソールです。

Googleサーチコンソールは、Google検索の掲載順位を管理・改善するためのツールです。

ツール内の「リンク」という項目をクリックすると、

  • 外部サイトからよくリンクされているページ
  • リンク元サイト
  • 自社サイト内でよくリンクされているページ

などを確認できます。

サイトの検索パフォーマンス・サイト内ページのインデックス状況・サイトのクロール状況など、SEOに関するさまざまな項目がチェックできるため「リンク情報だけではなく、自社サイトを改善するための総合的な情報を確認したい」という人におすすめです。

Googleサーチコンソールに関して詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

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無料ツール2 SEOチェキ「発リンクチェック」

SEOチェキ「発リンクチェック」

 

出典:発リンクチェック

2つ目の無料ツールは、SEOチェキ「発リンクチェック」です。

サイトのURLを入力すると、

  • 総発リンク数
  • その内の外部リンク数
  • その内の内部リンク数
  • nofollowリンク数
  • 発リンクのアンカーテキスト

などを確認できます。

「関連性のあるページにリンクを貼っているか」「適切なアンカーテキストでリンクを貼っているか」などチェックが可能です。

無料ツール3 SEOラボ「発リンク比率評価チェックツール」

SEOラボ「発リンク比率評価チェックツール」

 

出典:発リンク比率評価チェックツール

3つ目の無料ツールは、SEOラボ「発リンク比率評価チェックツール」です。

サイトのURLと対策キーワード(そのページで上位表示を狙っているキーワード)を入力すると、以下が確認できます。

  • 発リンク比率
  • その内の外部発リンク比率
  • その内の内部発リンク比率
  • 発リンクアンカーテキスト状況

あわせて、発リンク比率が「対策キーワードの上位10ページに比べて多いか・少ないか・平均か」なども表示されるため、上位記事との比較にも利用できます。

発リンクを設置するときの2つのポイント

ここからは、発リンクを設置するときのポイントについて説明します。

ポイント1 アンカーテキストを最適化する

1つ目のポイントは、アンカーテキストを最適化することです。
「詳細はこちら」ではなく、「会社概要をダウンロードする(PDF)」であれば一目でリンク先のページの内容を想像できるようになります。

アンカーテキストは「リンク先がどんなサイト・ページなのか」わかるものを設定し、リンク先のページの内容を明確にすることで、ユーザーが不安になることなくリンク先に飛べます。

また内部リンクの場合、適切なアンカーテキストの設定は「サイト離脱率の低下が期待できる」という観点からも重要です。読者が読み進めるなかで新たにわいた疑問や知りたいことをアンカーテキストとして設定することで、「他のサイトに情報を探しに行く」という離脱防止につながります。

加えて、発リンクには必要に応じてnofollowを使うのをおすすめします。

nofollowは、主に信頼性の低いサイト・自社サイトと関連の低いサイト・広告リンクなどに設定する属性で、以下の目的で作られました。

  • リンクジュースの受け渡し防止
  • グーグルのクロール抑制 など

nofollowについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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ポイント2 闇雲にリンクを貼らない

2つ目のポイントは、闇雲にリンクを貼らないことです。

ここまでに紹介したケースにおいて、リンクは「根拠やソースの提示」「関連サイトの紹介」などの意味がありました。しかし上位表示を目的として不自然な発リンクを大量に貼ると、Googleの評価が下がる恐れがあります。

加えて不自然な発リンクは、ユーザーエクスペリエンス(使いやすさや印象といったユーザーが得られる体験)を損ねるという側面も考慮しなければなりません。関連性の低いリンクが多く設置されていると「興味のないサイトばかりに飛ばされる」とユーザーが不満を感じるケースも考えられます。

「関連した良質なサイト」「ユーザーに有益なサイト」への発リンクを意識し、手当たり次第にリンクを貼らないようにしましょう。

なお、不自然な発リンクがもたらすリスクについては、こちらの記事を参考にしてください。

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まとめ:発リンクを効果的に使おう

この記事では、発リンクを貼るメリットや貼るときのポイント、発リンクをチェックできる無料ツールなどについて紹介しました。

発リンクには「情報の信頼性を担保する」「関連ページを紹介してユーザーエクスペリエンスを高める」などのメリットがあるため、効果的に設置しましょう。

とはいえ「発リンクの効果的な設置って?」「CVが増える導線設計がわからない」などウェブサイトについてお悩みの方は、ぜひナイルにご相談ください。

以下のサービス資料では、ナイルの提供するサービスのほか、費用の目安なども掲載しています。ぜひお気軽にダウンロードください。

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発リンクのメリットとは?SEO効果や発リンクを設置するときのポイントなど詳しく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

デジタルマーケティング外注利用の実態調査|2024年1月実施

デジタルマーケティング外注利用調査

マーケティング従事者499名を対象に、デジタルマーケティング業務に関して外部ベンダー・パートナー企業等の利用状況を調査しました。

調査結果の概要

  • デジタルマーケティング実施にあたり、約7割が外部ベンダー/パートナーを利用

  • 外注先の選定基準 1位「価格の安さ」2位「質」3位「料金の妥当性」

  • 約9割が「他社への乗り換え(リプレイス)を検討」

  • リプレイスの理由1位「安さで選んだ結果、手間が増えた(49.8%)」

  • 約6割が「外注することで集客・売上・業務効率が良くなった」と回答

調査概要

・調査期間:2024年1月18日~21日

・調査方法:インターネット調査(Fastask利用)

・調査対象:マーケティング従事者499名

・職業:会社員(92.0%)、公務員(4.0%)、経営者・役員(4.0%)

・年齢:20~29歳(27.3%)、30~39歳(44.5%)、40~49歳(23.8%)、50~59歳(4.4%)

デジタルマーケティングにおいて、約7割が外部ベンダー/パートナーを利用

デジタルマーケティングを実施する企業の約7割が、外部ベンダー、パートナー(広告代理店・ウェブ制作会社・コンサルティングファーム・MA/SFAツール提供会社など)を利用していると回答。

外部ベンダーパートナー利用調査

外注先の選定基準 1位「価格の安さ」2位「質」3位「料金の妥当性」

デジタルマーケティングにおける外注先の選定基準を聞いたところ、全体の約5割が「価格の安さ(53%)」を重要視していると回答。ついで「コンサルタント/技術力の質(48.1%)」、「サービス料金の妥当性(44.3%)」が続きました。

外注先の選定基準

5位以下には、「社内事情への理解(24.3%)」「戦略の立案能力(21.3%)」「営業担当への信頼(17.2%)」「対応サービスの幅広さ(16.7%)」といった回答が見られます。

約9割が「他社への乗り換え(リプレイス)を検討」

これまで外注したことのある366名を対象に、外部ベンダー/パートナーの乗り換えを検討したことがあるか、または乗り換えたことがあるか聞いたところ、約9割が「ある(86.1%)」と回答しました。

リプレイス検討理由

リプレイスの理由1位「安さで選んだ結果、手間が増えた(49.8%)」

他社への乗り換えを検討した315名に理由を聞いたところ、1位は「安さで選んだ結果、逆に手間が増えた(49.8%)」でした。

選定基準として「価格の安さ」を重視する人が多い一方で、価格の安さで選んだ結果、外注先選定に失敗し、乗り換えを検討する人が約半数いることがわかります。

リプレイス理由

約6割が「外注することで集客・売上・業務効率が良くなった」と回答

外部のベンダー/パートナーを利用している366名に聞いたところ、約6割が「集客・売上・業務効率が良くなった(58.2%)」と回答しました。

外注で成果出た割合

ナイルの見解

デジタルマーケティング実施にあたり外部ベンダー/パートナー(広告代理店・ウェブ制作会社・コンサルティングファーム・MA/SFAツール提供会社など)の利用状況について、実態調査を実施しました。

結果として、約7割が外注しており、外注した人のうち約6割が外注によって成果を感じていると回答しています。

一方で、外注先の選定においては、「価格の安さ」を重要視する人が多いものの、結果として約半数が「価格の安さで選んだ結果、逆に手間が増えた」ことを理由に、他社への乗り換え(リプレイス)を検討していることがわかりました。

デジタルマーケティングの実施において外注先選定をする際は、価格だけを見るのではなく、サービスの質もしっかりと見極め、外注することで成果を生むパートナーを選定することが重要といえるでしょう。

ナイルのマーケティング相談室では、今後もマーケティングに役立つ調査を実施して参ります。

 

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デジタルマーケティング外注利用の実態調査|2024年1月実施ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEO分析とは?押さえておくべき10項目と成果を上げるポイントを紹介

SEO分析とは?押さえておくべき10項目と成果を上げるポイントを紹介

SEOで成果を上げるためには、競合サイトや自社サイトを分析し、改善していくことが重要です。そこで本記事では、具体的なSEOの分析方法をお伝えします。

なお、ナイルではSEOのコンサルティングサービスを行っています。2,000社以上を支援した実績をもとにご提案いたしますので、興味があれば下記から無料資料をご覧ください。

SEOコンサルティングサービス紹介資料

SEO分析とは

SEO分析とは、SEOの観点から自身が運営しているサイトの状況を点検することです。そもそも検索結果の順位は、自社サイトの価値だけで決まる「絶対評価」ではなく、競合サイトとの比較による「相対評価」で決まります。

つまり、「自社がどれほどSEOに取り組んだか」に加え、「他社がどれほどSEOに力を入れたか」によって、検索順位は大きく変動します。以上のことから、SEOは「競合サイトの状況」と「自社サイトの状況」の2つの視点で分析することが重要です。

「競合サイト」のSEO分析でチェックする項目5選

SEO分析ではまず、「競合サイトがどのような施策を行っているのか」を確認します。その際のチェックポイントは、以下の5つです。

「競合サイト」のSEO分析でチェックする項目5選

 

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

項目1 トラフィック流入数

トラフィック(traffic)とは、ユーザーがウェブサイトに訪問した回数やセッション数などを含む「アクセスの全体数」のことです。自社サイトのトラフィックは、Googleアナリティクス 4で、「表示回数」「セッション数」「経路ごとの流入数」などが確認できます。

また、競合サイトのトラフィックを把握すると「人気の記事」や「流入の多い経路」がわかり、自社サイトを改善するヒントが得られます。競合サイトの分析ツールには「Similarweb(シミラーウェブ)」のように、無料で利用できるものがあります。ただ、詳細を把握するためには基本的に「Ahrefs」のような有料ツールを用います。

なお、トラフィックとSEOの関係については、下記の記事をご参照ください。

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「トラフィックとSEOには、関連性があるの?」「トラフィックが増えると、SEOにも効果があるって聞いたけど、本当?」と思うことはないでしょうか...
トラフィックとSEOの関係は?トラフィックを増やす方法も解説 - www.seohacks.net

項目2 被リンク数 / 参照ドメイン数

外部のページに自社サイトへのリンクを貼ってもらうことを、被リンクと呼びます。

自然な被リンクを集めているコンテンツに対して、検索エンジンが下すのは「ユーザーから支持されている・役に立っているコンテンツ」という評価です。このため、被リンクの多いサイトは、検索順位で上位を獲得しやすい傾向があります。

競合と比較した際「コンテンツの質は負けていないのに、検索上位を獲得できない」という場合は、被リンク数に差があるケースが考えられます。なお、自社サイトの分析はGoogleサーチコンソールで可能です。

一方、競合サイトの被リンクは「被リンクチェッカー」のように無料で分析できるツールがありますが、詳細な分析は、前述のAhrefsや「Majestic」などの有料ツールを用いるのが一般的です。

項目3 サイト設計

SEO分析では、競合サイトの「カテゴリの作り方」や「トップページのデザイン」などのサイト設計もチェックしましょう。サイト設計が適切であれば、ユーザーは「自身が知りたいこと」が記載されている箇所を探しやすくなるからです。

ユーザビリティの高いサイトは、検索エンジンからも高評価を受けやすく、特定の記事だけではなくサイトそのものの評価アップにつながります。そのため、競合サイトを分析した際に、ユーザビリティの改善につながる良いアイデアを見つけたら、積極的に自社サイトへ取り入れましょう。これによって、検索順位の向上が見込めます。

なお、オウンドメディアのサイト設計については、下記の記事も併せて参考にしてください。

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項目4 コンテンツの内容

競合サイトを分析する際は、「図解・写真の活用状況」や「言葉選び」など、細かい要素までチェックしましょう。SEOでは、専門性や独自性の高いコンテンツが評価されます。

【確認するコンテンツの要素例】

  • 写真や図解が使われているか?その数は何枚か?
  • 一次情報がどのくらい含まれているか?
  • どのような文体で語られているか?
  • 構成される要素には何がありそうか?

内容が不十分だと思われたら、リライトや新規記事の制作を検討しましょう。ただし、コンテンツの内容が想定読者に合っていないと、「ユーザーが求める情報を提供できていない」とGoogleから判断されます。

ただ競合サイトを真似るのではなく、あくまで自社サイトのターゲットが求めている情報を提供しましょう。

なお、ナイルではコンテンツの制作代行を承っています。社内に制作ノウハウやリソースが不足していて、コンテンツの数をなかなか増やせずに悩んでいる場合には、ぜひ下記から弊社のサービス概要をご覧ください。

 

項目5 E-E-A-T対策の方法

E-E-A-Tは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されているウェブサイトを評価する基準の1つで、下記の4つの言葉の頭文字を取った言葉を指します。

「E-E-A-T」とは<経験・専門性・権威性・信頼性>

 

競合サイトと自社サイトを比較する際は、この項目ごとにチェックすると、検索上位を獲得するために「自社に不足している要素」が見えてきます。

ただ、品質評価ガイドラインは順位評価アルゴリズムとイコールではない点に注意が必要です。ガイドラインを満たせば、確実に順位が上がるというものではありません。

ですが、ユーザーに有益な情報を届けるために重要な指標なので、競合サイトの分析時はチェックしましょう。

【参考】「競合サイト」のSEO分析に活用できるツール4選

競合サイトのSEO分析に活用できるツールは、以下のとおりです。

無料のツールもありますが、基本は有料のものがメインです。有料ツールには、一定期間は無料で使えるものもありますので、いくつか試して、自社に必要なものを見極めてください。

「自社サイト」のSEO分析でチェックする項目5選

SEO分析で自社のサイトを点検する際は、下記の5つの項目で分析するのがおすすめです。

「自社サイト」のSEO分析でチェックする項目5選

 

以下では、それぞれの項目について詳しく見ていきます。

項目1 検索順位

自社サイトのSEO分析で、まず確認するべき項目は「検索順位」です。上位に表示されている記事は、「読者や検索エンジンに評価されている(=SEOの効果が出ている)」と考えられます。

そこで、まずは順位を確認し、Googleから評価されている記事を見極めましょう。限られたリソースで最大の成果を上げるためには、すでに検索エンジンから評価されている記事からリライトするのがおすすめです。

リライトにより内容を深めて検索順位1位を目指したり、CVへの導線を強化しCVRアップを図ったりすることで、効率的に成果を上げられます。

また、Googleの検索順位は、コアアルゴリズムアップデートがあるたびに変動します。そのため、リライトが完了したら、あらためて順位を確認し効果をチェックしなければなりません。

自社サイトの順位に変動があった際は、新しく上位を獲得しているサイトをチェックしながら、「アップデートでどのようなサイトが評価されるようになったのか」を分析しましょう。

なお、自然検索の順位については、下記の記事もご参照ください。

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項目2 セッション数

セッション数の推移を見ることで、自社サイトの「成長度」を把握できます。なお、セッション数とは、サイトのページが検索結果に表示され、それをユーザーがクリックした回数のことです。

セッション数を分析する際は、「サービス商品ページ」や「ブログページ」などのディレクトリごとに追うのがおすすめです。これによって、自社サイトのなかで「よく見られているジャンル」と「あまり見られていないジャンル」が見えてきます。

項目3 クリック率

自社サイトのSEO分析では、Googleサーチコンソールでクリック率を把握することも重要です。

自社のページが検索結果の上位に表示されているのに、セッション数が少ない場合には「クリック率(CTR)」が低い可能性があります。

なお、検索順位別に見たクリック率の平均値は、以下のとおりです。

  • 1位:39.8%
  • 2位:18.7%
  • 3位:10.2%
  • 4位:7.2%
  • 5位:5.1%

参考:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024

自社のページの数値が低い場合には、対策が必要です。クリック率を向上させるための具体的な施策としては、以下があります。

  • クリックしたくなる魅力的なタイトルをつける
  • メタディスクリプションでターゲットを明示する
  • リッチリザルトを実装する

それぞれの施策の詳細は、下記の記事をご参照ください。

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CTR(クリック率)とは?広告やSEOでクリック率を改善する8つの方法 - www.seohacks.net

項目4 直帰率

直帰率とは、サイトに流入したセッションのうち、最初の1ページしか閲覧されなかった割合のことを指します。

直帰率が高い場合は「ユーザーが自社のページを訪れても、すぐに検索結果ページに戻っているケースが多い」という状況を意味します。これではCVにつながらないため、自社のサイトのCV数が少ないときには、直帰率を把握しましょう。

なお、一般的な直帰率の平均は下記のとおりです。

【直帰率の平均値】

  • 記事メディア:65〜90%
  • ECサイト:20〜45%
  • BtoBのサイト:25〜55%

自身のサイトの数値が平均を大きく上回っている場合には、以下の改善を視野に入れてください。

【直帰率の改善策例】

  • キーワードとコンテンツの見直しをする
  • 内部リンクを設置する
  • 表示速度を改善する
  • デザインや読みづらさを改善する

項目5 被リンク獲得数

SEO分析では、競合ページと自社のページで「被リンクの数」に差がないか、確認することをおすすめします。被リンク数が多いページは、Googleから「ほかのページが参考として挙げるほど質が高い」と判断され、検索順位が上がる傾向にあります。

分析により「被リンク数が少ない」と判断された場合には、以下の施策を実施しましょう。

【被リンク数をアップする施策例】

  • 魅力的なコンテンツを作る
  • ユーザーのニーズを理解する
  • コンテンツの見せ方を工夫する
  • 専門性を強化する
  • コンテンツの届け方を意識する
  • 事例記事などを作成する

これらの対策を見てわかるとおり、被リンクの数に大きな影響を与えるのは「記事の質」です。競合と比較して、自身のページに足りていない情報があれば、リライトや新規記事の作成を進めましょう。

【参考】「自社サイト」のSEO分析に活用できるツール3選

自社サイトのSEO分析に活用できるツールは、以下のとおりです。

基本的には、無料のツールでおおよその分析が可能です。ただし、SEOで大きな成果を出すためには、各ツールを活用する方法の「知識」と、分析結果をもとに改善をする「ノウハウ」が欠かせません。

もし、自社だけでSEO分析をするのに不安を感じる場合には、下記からお気軽にナイルまでご相談ください。

 

SEO分析を成果につなげる2つのチェックポイント

SEO分析を「集客強化」の観点からお伝えしましたが、多くの訪問者を集めても、CVにつなげられなければ、売上などの成果にはつながりません。

そこで以下では、SEO分析を成果につなげるためのポイントをお伝えします。

SEO分析を成果につなげる2つのチェックポイント

  • ポイント1 自社のターゲットにコンテンツが届いているか?
  • ポイント2 CVポイントは適切な位置にできているか?

では、それぞれ解説します。

ポイント1 自社のターゲットにコンテンツが届いているか?

SEO記事を制作する際は「キーワードの選定」が間違っていると、多くの場合、CVにつながりません。キーワードが適切でなければ、自社のターゲットから外れたユーザーが集まる可能性があるためです。

例えば、LINE公式アカウントの運用のコンサルティングを行っている企業が、「LINE スタンプ 買い方」というキーワードで、記事を制作したとします。

記事内に「LINE公式アカウントの運用方法」といった資料のダウンロードを促しても、クリックする人はごくわずかと考えられます。なぜなら、この記事を読むのはLINEスタンプを購入したい「一般ユーザー」が想定できるからです。

こうなると、「セッション数が増えても、CV数は増えない」という事態に陥りかねません。もし、セッション数がある程度あるのにCTRが低いときは、「そもそものキーワードの設定が間違っていないか」を疑いましょう。

【参考】キーワード選定におすすめのツール4選 

ここで、キーワードを選定する際によく使われる4つのツールを紹介します。

  1. Google広告のキーワードプランナー:キーワードごとの検索ボリュームや、関連キーワードを調べられる
  2. ラッコキーワード:特定のキーワードを入力すると、膨大なサジェストキーワードが表示される
  3. Keywordmap:競合サイトが対策しているキーワードを調べられる
  4. Google トレンド:検索ボリュームが増えているキーワードを調べられる

なお、キーワードの選び方は、下記の記事でも詳しくお伝えしていますので、ご興味のある方は併せてご覧ください。

この記事もチェック

SEOに取り組む上で、避けて通れない「キーワード調査」。「SEOに取り組もう!」と会社に言われ、なんとなくキーワードが重要と言われているものの...
SEOで「勝てる」キーワードの選び方!カスタマージャーニーを活用しよう - www.seohacks.net

ポイント2 CVポイントは適切な位置にできているか?

CV数アップのためには、「CVポイントの設置箇所が適切かどうか」も重要なチェックポイントです。なお、コンバージョンにつなげるための、リンクやボタンなどのことを「CV(コンバージョン)ポイント」といいます。

サイトへの流入数が増えても、適切にCVポイントへ誘導できていないと、CV数は増えません。

例えば、CVポイントが記事の最下部に1つだけしか設置されていない場合、最後まで読んでくれた人の目にしか入らないので、CV数は増えづらくなります。

また、バナーのデザインを変更する選択も有効です。2パターンのデザインを用意しそれぞれの効果を検証する「A/Bテスト」を実施することで、ターゲットにより興味を持ってもらえるクリエイティブを見つけられます。

【参考】CV分析に活用できるツール「ヒートマップ」 

CVポイントの分析でよく用いられるのが、「ヒートマップ」というツールです。ヒートマップを活用すると、下記のようにユーザーがページ内でよく見ている場所を映像で把握できます。

CV分析に活用できるツール「ヒートマップ」で表示されたサイトの画面

 

【ヒートマップの例】

有料で使えるツールはより正確に分析できますが、初めて活用するのであればまずは無料で使えるものからチャレンジしましょう。

よく見られている箇所にCVポイントを移動させると、クリックしてもらえる可能性を高めることが可能です。その上で、クリックを後押しするようなマイクロコピーを設置したり、バナーのデザインを工夫したりすると、さらなる効果アップが期待できます。

SEO分析に困ったらナイルまでご相談ください!

本記事では、SEO分析の具体的な方法をお伝えしました。正確なSEO分析をするためにはある程度の知識やノウハウを身につけた上で、複数の分析ツールを使いこなしていなければなりません。

なおナイルでは、2,000社以上のSEOサポートしてきた経験を活かして、無料相談を行っております。「自社だけで分析するのが難しい」と感じられた場合には、以下のバナーからお気軽にお試しください。

SEO対策の悩みをプロに相談してみませんか?

SEOやWebマーケティングの悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!資料では、ナイルのSEO支援実績(事例)、コンサルティングの方針や進め方、費用の目安といった情報をご紹介しています。あわせてご覧ください。

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