運送管理SaaS「アセンド・ロジ」開発・運営のascendが5500万円のシードラウンド調達

運送管理SaaS「アセンド・ロジ」開発・運営のascendが5500万円のシードラウンド調達

運送管理SaaS「アセンド・ロジ」の開発・運営を手がけるascend(アセンド)は3月10日、シードラウンドにおいて、第三者割当増資および金融機関からの融資による5500万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、サムライインキュベート。

調達した資金は、アセンド・ロジの製品版ローンチおよびセールス拡大にあてる。アセンド・ロジは、昨今叫ばれている「物流クライシス」の構造要因となっている、デジタル化の遅れに伴う生産性の低さ、サービスのコモディティ化に伴う荷主交渉力の低下といった問題をDXにより解決するものとしている。

運送管理SaaS「アセンド・ロジ」開発・運営のascendが5500万円のシードラウンド調達

アセンド・ロジは、業務改善とデータ分析の2領域でDXを推進し、業務の効率・品質を改善およびデータ分析によって物流業界の経営改善に貢献するという。「案件・請求管理」「ダッシュボード」「経営分析レポートの発行」機能による業務のデジタル化を通じて物流データを形成し、経営の高度化を支援するとしている。従来のソリューションが業務改善領域にフォーカスをあてるのに対して、アセンド・ロジはデータを軸に物流DXを推進する。

運送管理SaaS「アセンド・ロジ」開発・運営のascendが5500万円のシードラウンド調達

また、データが欠如している物流現場の実態に即して、専門性の高いコンサルタントが現場に入り込むことで、各社の実態に合わせたDXを推進する。最終的には、ヒアリングによる定性情報も含め、実際の収益改善まで踏み込んだ分析を提供するという。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:ascend(企業)資金調達(用語)配送 / 宅配 / デリバリー(用語)物流 / ロジスティクス(用語)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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