カメラ機能が同等になった「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」実機先行レビュー

カメラ機能が同等になった「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」実機先行レビュー

9月24日発売のiPhone 13 Pro|13 Pro Maxの実機を少し早く試す機会がありましたので、エンガジェット日本版よりレビューをお届けします。

iPhone 13 ProシリーズはiPhone 12 Pro同様、無印・miniよりもカメラ機能が上位仕様となっているほか、外装がよりゴージャスなステンレス製に、Maxは6.7インチの大画面となっているのが特徴です。

関連記事:iPhone 13シリーズの仕様比較表

重量はiPhone 13 Proが約203グラム(実測は205グラム)、iPhone 13 Pro Maxが約238グラム(実測は239グラム)と、どちらも前モデルより微増

重量はiPhone 13 Proが約203グラム(実測は205グラム)、iPhone 13 Pro Maxが約238グラム(実測は239グラム)と、どちらも前モデルより微増

こちらはゴールド。カラーバリエーションはパシフィックブルーがシエラブルーになった以外は従来通り。3眼カメラはiPhone 12と異なりProとPro Maxで同じ仕様となった

こちらはゴールド。カラーバリエーションはパシフィックブルーがシエラブルーになった以外は従来通り。3眼カメラはiPhone 12と異なりProとPro Maxで同じ仕様となった

iPhone 12 Pro Max(右)よりもカメラが大きくなっている

iPhone 12 Pro Max(右)よりもカメラが大きくなっている

これまでiPhone 12 Pro Maxのカメラは相当大きく感じていましたが、しばらくiPhone 13 Proを使ってから改めて見ると、小さく感じてしまうので慣れって不思議ですね。

ポイントはディスプレイと撮影機能

iPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro Maxは、有機ELディスプレイも新しいものを採用しています。

関連記事: iPhone 13 Proの新OLEDディスプレイは体験レベルを引き上げる

iPhone 13シリーズ共通で、前モデル(右)よりTrueDepthカメラ(ノッチ)の面積が約20%小さくなっている。センサーだけでなくスピーカー位置も異なるため、前モデルの保護フィルムやガラスプロテクターは流用できない

iPhone 13シリーズ共通で、前モデル(右)よりTrueDepthカメラ(ノッチ)の面積が約20%小さくなっている。センサーだけでなくスピーカー位置も異なるため、前モデルの保護フィルムやガラスプロテクターは流用できない

画面輝度は、標準時で最大1000ニトに向上(HDR表示の最大値は1200ニト)。iPhone 13|13 miniも800ニトに向上しているがProはさらに明るく、炎天下でも白がクッキリと出て見やすい

画面輝度は、標準時で最大1000ニトに向上(HDR表示の最大値は1200ニト)。iPhone 13|13 miniも800ニトに向上しているがProはさらに明るく、炎天下でも白がクッキリと出て見やすい

iPhone 12 ProはiPhone 12 Pro Maxとカメラスペックが異なっていましたが、iPhone 13 Proは Maxとまったく同じ仕様になりました。iPhone 13|13 miniシリーズとのおもな違いは3眼カメラを備え、光学3倍ズームや2センチまで寄れるマクロ撮影に対応した点などです。

デジタルズームに頼らず中央のビル群をここまで拡大できる

デジタルズームに頼らず中央のビル群をここまで拡大できる

被写体に2センチまで寄れるマクロモード。近づいていくとモードが自動で切り替わる

被写体に2センチまで寄れるマクロモード。近づいていくとモードが自動で切り替わる

抹茶の粉末に寄ってみたら、未知の惑星の大地のよう

抹茶の粉末に寄ってみたら、未知の惑星の大地のよう

マクロモードはOPPO Find X3 Proの顕微鏡モードほど理科の実験的ではありませんが、モード選択も不要で日常で気軽に使えるので、新しい発見のツールになりそうです。

光学ズーム、マクロ以外の撮影機能は(レンズサイズが違うので細かい差はあると思いますが)、基本的にはiPhone 13|13 miniと同じですので、iPhone 13|13 miniのレビューも是非ご覧ください。

関連記事: iPhone 13|13 mini 実機先行レビュー

動画撮影は、デュアル光学の手ブレ補正(望遠・広角)に対応。ストレージ容量は最大1TBのモデルがあるので、最高画質の動画をたくさん撮りたい人はProを選ぶといいと思います。

とくに新しいシネマティック撮影モードは本当に使っていて興奮する楽しさがありました(iPhone 13|13 miniでも使える機能です)。被写界深度を取り込み、映画のようなピントの変化を機械学習によりiPhoneの表現に取り入れたものです。

iPhone 13 Proでは光学ズームを利用したシネマティック撮影も可能

iPhone 13 Proでは光学ズームを利用したシネマティック撮影も可能

ピントやボカシの強度は写真アプリの編集から変更可

ピントやボカシの強度は写真アプリの編集から変更可

シネマティックで撮影した動画のSNSやYouTubeでの活用が進みそうな予感がしています。

最高峰のグラフィックス性能

iPhone 13シリーズは全モデルSoCに最新のA15 Bionicを搭載していますが、ProはGPUコア数が5コア(無印・miniは4コア)になっています。これはiPhoneシリーズだけでなく、全スマートフォン中で最高のグラフィックス性能となります。また、有機ELディスプレイの描画がより高速なProMotionに対応しているのもProのみの仕様です。

画面の描画速度を状況に応じ自動で調整

画面の描画速度を状況に応じ自動で調整

ハイエンドAndroidスマートフォンで120Hz対応ディスプレイ搭載をうたっているものがありますが、ProMotionも技術的には同じもので、Apple製品ではすでにiPad Proで採用されていました。10Hz〜120Hzの可変式となっているのが特徴で、体感速度が上がっただけでなく電力効率もよくなっており、バッテリー駆動時間の延長にも貢献しています。実際に使ったうえで120Hz出ている瞬間がわかるわけではないのですが、高速スクロールや激しい動きのアクションゲームなどでは差が出ている気がします。

私の周りにはカメラ機能が同等になったことで、今回はPro MaxではなくProを選んだという方が多いのですが、個人的にはバッテリーが最も長くもち、大画面のMaxでiPhone 13の新機能をマックスで楽しみたいと感じています。

新色シエラブルーのレビューも掲載していますので、気になる方はどうぞ。

iPhone 13シリーズの新色「スターライト」「シエラブルー」実物の印象はどう?

iPhone 13シリーズの動画レビューも是非ご覧ください。

Engadget日本版より転載)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。