Nothingがさらに約56.7億円を調達、新カテゴリー参入を準備中

7月31日に最初の製品である「Ear(1)」を発売したNothing(ナッシング)は、米国時間10月13日、5000万ドル(約56億7000万円)の「シリーズAエクステンション」を発表し、同社の累計資金調達額は7400万ドル(約83億9000万円)となった。今回のラウンドは、2月に発表された1500万ドル(約17億円)のシリーズAに続くものだ。

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そのシリーズAの直後、Nothingは、創業者Carl Pei(カール・ペイ)氏が前に立ち上げた会社であるOnePlus(ワンプラス)が長い間培ってきたコミュニティ意識の活用を目指して150万ドル(約1億7000万円)のエクイティラウンドを発表した。シリーズAはGVがリードし、iPodの発案者であるTony Fadell(トニー・ファデル)氏、Bemeの共同創業者で映画監督のCasey Neistat(ケイシー・ナイスタット )氏、TwitchのCOOであるKevin Lin(ケビン・リン)氏、Redditの共同創業者兼CEOであるSteve Huffman(スティーブ・ホフマン )氏などの個人投資家が参加したが、同社は今回のラウンドでは出資者の名前を明らかにしていない。

今回の資金調達は「ブランドのエコシステムの一環として、新しいカテゴリーの製品に参入するための研究開発」に使用される予定だという。2021年の初めにペイ氏は「我々の製品開発パイプラインにはたくさんの製品があります」と語っていた。

13日朝のもう1つのニュースは、Qualcomm(クアルコム)との「コラボレーション」だ。具体的には、Nothingが今後のデバイスにSnapdragonチップを採用することを発表した。

ペイ氏は、リリースで次のように述べている。「シームレスな接続性は、人とテクノロジーの間に障壁のない未来という当社のビジョンを達成するために最も重要です。Qualcomm Technologiesおよび戦略的投資家のみなさまとともに、Nothingの次の成長を実現することを楽しみにしています」。

Nothingは先日、同社のワイヤレスイヤフォンが発売後2カ月で10万個以上出荷されたことを発表した。また、同社は以前から製品の追加を示唆していたが、詳細な情報はまだ提供されていない。QualcommのSnapdragonシリーズは、ウェアラブルからノートPCまで幅広い製品に採用されているが、その中心は常に携帯電話だ。

Qualcommは昨今、Apple(アップル)やGoogle(グーグル)が独自のチップを社内で製造するようになったことで、間違いなく頭を抱えている。

画像クレジット:Nothing

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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