スタートアップのGeneral Cybernetcsは、新アプリStreamfullyでちょっと毛色の変わったブラウジング体験を提供する。
このGoogle Chrome用Streamfully拡張機能をインストールして、ウェブのリンクにマウスをかざすと、クリックする前にそのページのプレビューが表示される。例えば、TechCrunchのトップページを訪れて、どれかヘッドラインのにマウスを置くと、記事のテキストと画像が現れ、サイトまたはウェブ上の関連記事のスニペットも表示される。
こうしたプレビューはすぐに役立つ。特に、あるコンテンツから重要な事実だけを得ようとしている時に向いている。しかし、ファウンダー・社長のPaul Pangaroは、スニペットは時間と共に改善されていくと言った。Streamfullyがユーザーの使い方を学習し、それに従ってプレビューをカスタマイズするからだ。例えばあなたが、Pangaroのように、サイバネティクスに興味を持っていて、サイバネティクスに何度か言及している長文記事があると、全体を探さなくても目的の場所に「直接飛んでいける」と彼は言う。
Pangaroはこのやり方を、ウェブのページや記事を「巨大な容れ物」から脱皮させ、閲覧体験を「より会話的」にするものだと言っている ― 言い換えれば、読者の興味に関連が強く、反複が少なく(Streamfullyはあるコンテンツの独自な部分や他のプレビューで表示していないものに焦点を合わせている)、流れのある体験だ。
そしてこれは、必ずしも体験が浅薄になることを意味していない ― Pangaroいわく、「閲覧のバイオコスト」(ページをクリックして興味のない内容を読む不快さ)を下げるため、Streamfullyは、ユーザーが本当に必要だと感じたコンテンツに費やす時間は増やすかもしれない。
Chrome拡張機能は無料(Pangaraは「永久に無料」と言っていた)だ。しかし、Streamfullyは、この体験をサイトの読者全員に提供したいと考えるオンラインパブリッシャーにもツールとして提供され、最終的にパブリッシャーから収益を上げることを計画している。例えば、パーソナライゼーション技術は、関連性広告の配信にも利用できるとPangaroは指摘する。
ところで、Pangaroは豊富な技術経験があり、ブルネル大学のサイバネティクス博士号を持つ他、Sun Microsystemsの市場ストラテジストとして活躍し、Snap.comの創設時CTOを務めた。彼はこのパーソナライズドプレビュー技術を、ニュースアグリゲーションやパートナライズド検索など様々な分野に適用する実験をしているようだ。現在はStreamfullyのサービスに専念しているが、将来の拡大に向けての実験も行っている、と彼は話した。
そう、Streamfullyはいずれモバイルでも使えるようになる ― Pangaroは、現在開発中のバージョンを見せてくれたが、それはスマートフォン画面用にスリム化されていた。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)