Google DocsがMicrosoft Wordの変更記録機能をサジェスト編集でサポート、Wordとの互換性がアップ

Googleは今月初めに行ったデベロッパカンファレンスGoogle I/Oで、同社の生産性アプリケーションのスイート…DocsとSheetsとSlides…の大型アップデートを発表した。そのときのメインフィーチャはQuickOfficeの統合で、これによりMicrosoft Officeのドキュメントをオンラインで容易に編集できるようになった。今日(米国時間7/25)Googleは、それらのアップデートの一部をブログ記事で再び紹介するとともに、WordからDocsへの移行をなお一層容易にする新たな仕組みを、Google Docsに導入した。

複数の人たちとOfficeのファイルを扱う機会の多い方は、それの、変化を記録する機能をよくご存知だろう。しかしこれまのGoogle Docsは、この機能が完全でなかった。この前Googleは編集内容をサジェストする(提案する)機能を発表したが、今日からは、Microsoft Word上で記録されている変更をサジェストに変換できるようになった。

これは一見するとマイナーなアップデートに見えるかもしれないが、日常の仕事で文書を編集するときには、変更記録機能をたよりにしつつ仕事をすることが多い。Googleにも独自のそれがあることはあるが、Word的に編集履歴を記録できないので、Docsは使えないと判断する企業が多かった。しかしこれからは、それらがサジェストに含まれることにより、それらをめぐる同僚とのコミュニケーションや共有が、簡単にできるようになった。

サジェスト編集機能をonにするには、メニューバーの[View]メニューから[Mode]サブメニューへ行って[Suggesting]をセレクトする。すると、その後の編集はすべてサジェスト編集になる。”can comment”(コメントできる)でドキュメントにアクセスしている人も これからはサジェストができ、そして”can edit”(編集できる)の人はそれを受け入れたり拒絶したりできる。

これまでGoogleがDriveに対して行ったアップデートを詳しく知りたい人は、ここを訪ねてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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