GitHubがDigitalOceanやUnreal Engineなど12社を結集して総合開発環境の”インターネット学割”を実現

ソフトウェアが箱入りの商品だったころ、学生たちはAdobeのCreative SuiteやMicrosoftの開発ツールなど高価なソフトウェアパッケージを学割で買えることが多かった。でも今ではほとんどのデベロッパツールがSaaSで提供されているから、学割はそれほど一般的ではなくなった。

そこで、学生たちがもっと気軽にソフトウェアのプロジェクトに取り組めるために、GitHubを筆頭にBitnami、Crowdflower、DigitalOcean、DNSimple、HackHands、Namecheap、Orchestrate、Screenhero、SendGrid、Stripe、Travis CI、Epic GameのUnreal Engineの計13社がパートナーしてGitHub Student Developer Packという、学生のための無料利用プランを立ち上げた。

GitHubによると、同社の既存の無料プランはすでに約10万名の学生が利用しているが、Developer Packでは、学生であるかぎり、月額7ドルのマイクロアカウント(プライベートリポジトリ最大5つまで)を無料で使える。

ほかの参加企業も、1年とか、学生(13歳以上)である期間、などの年限で特典を提供する。たとえばUnreal Engineの場合は、月額19ドルのプランが無料になり、Digital Oceanは、通常の100ドルぶんの利用が無料になる。学生のプロジェクトが成功してお金が得られるようになると、決済/支払サービスのStripeを最初の1000ドルまで無料で利用できる。

プロジェクトを立ち上げたいがお金がない、という学生にとってこの企画は良いチャンスだ。この企画に加わっていないAWSや、Azure、Googleなどにはかねてから無料プランがあるので、 GitHub Student Developer Packは、相当複雑なプロジェクトにも十分なリソースを提供できるだろう。

このPackを利用するためには、学校のメールアドレスや正しい学生IDなどの身分証明が必要だ。GitHubの今のスチューデントアカウントの保有者は、現状のままでPackを利用できる。

以下が、各社の特典のリストだ:

Bitnami
ワンクリックでクラウドアプリケーションをインストール
月額49ドルのBusiness 3プランが1年無料

Crowdflower
クラウドソーシングとデータ濃縮
月額2500ドルのCrowdflowerプラットホームにアクセスして50ドルぶんの利用が無料

DigitalOcean
デベロッパのためのシンプルなクラウドホスティング
100ドルぶんの利用が無料

DNSimple
ワンクリックのサービスと堅牢なAPIでシンプルなDNS管理を提供
月額3ドルのブロンズプランが2年間無料

GitHub
強力なコラボレーションとコードリビューとコード管理でオープンソースとプライベートプロジェクトを支援
プライベートリポジトリ5つのマイクロアカウント(月額7ドル)が学生である間無料

HackHands
24/7ライブで利用できるプログラミングヘルプ
25ドルぶんの利用が無料

Namecheap
ドメイン登録とSSL証明
年額8ドル99セントの.meドメインと年額9ドルのSSL証明が1年無料

Orchestrate
キー/ヴァリュー、グラフなど、各種データベース
月額49ドルのデベロッパアカウントが学生である間無料

Screenhero
チームのコラボレーションのためのスクリーン共有
月額9ドル99セントの個人アカウントが学生である間無料

SendGrid
メールインフラとメールサービス
月額4ドル95セントの学生プランが1年無料

Stripe
Webとモバイルの支払決済、デベロッパ向け
最初の売上1000ドルについては手数料無料

Travis CI
オープンソースとプライベートプロジェクトのための継続的インテグレーション
月額69ドルのプライベートビルドが学生である間無料

Unreal Engine
ゲーム開発用のツール集合、ゲームデベロッパのためにゲームデベロッパが制作
月額19ドルの通常プランが学生である間無料

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。