LINEの売り上げは1年間で2倍に増え、月間アクティブユーザー数はわずかに伸びている。1月29日に発表された2014年通期業績によれば、売上は863億円に上り、前年の404億円から114%増。12月末時点で月間アクティブユーザー数(MAU)は1億8100万人に上り、9月末時点の約1億7000万人から微増した。LINEがトップシェアを占める日本、タイ、台湾の3カ国のMAUは9200万人だった(日本だけのMAUは非公表)。
基幹事業である「LINE事業」の業績を見ると売上高は774億円で、前年の343億円から126%成長。LINE事業の内訳としては、前年と同様にゲーム課金が全体の60%を占めていて、以下はスタンプ課金が15%、その他(広告関連事業)が25%だった。「売上が倍増した特定の要因はなく、各事業が順調に成長している」とLINE広報部は話している。
2014年Q4以降は日本、タイ、台湾の主要3カ国に加えて、トップシェアを狙える位置にあるというインドネシア、フィリピンなどの東南アジア地域、メキシコやコロンビアなど南米地域、市場開拓を試みているアメリカなどを「優先度の高い市場」として積極的に投資していくそうだ。