デベロッパがクラウドコンピューティングプラットホームAWS上で開発していくときの、出費をコントロールするためのツール集を、今日(米国時間6/29)Amazonが発表した。
その最初のツール、その名もまさにBudgetsは、AWSの各月の予算を管理する。AWS全体、あるいはたとえばEC2のサービスだけの予算を設定すると、費用または当月の予測費用が設定をオーバーしそうになったとき、AWSがアラートをくれる。
また、前からあるリソース使用量/料金レポートサービスCost Explorerに、向こう3か月の料金予測が加わった。このサービスは全体量を見るだけでなく、個々のサービス、タグ、可用性ゾーン、購入オプション、API操作なども見ていく。ユーザの実際の使用量には変動がありうるので、この予測には、予測の信頼区間がつく。
AWSの費用の推定は、Amazonの粒度ベースの複雑な料金体系があるので、容易なワザではない。しかもユーザのアプリケーションが複雑であれば、費用計算はさらに難しくなる(そしてAWSの費用を他のクラウドプラットホームと有意に比較することも難しい)。今回の新しいサービスにより、サードパーティのツールがなくてもAWSの費用を追跡できる、ぐらいにはしていただきたい。