楽天、東京の一風変わった旅行サイト、Voyaginを買収

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楽天は、日本最大のEコマースサイトを運営するだけでなく、同国最大級のオンライン旅行代理店として、毎月380万件の宿泊を取扱っている。

このたび同社は、東京拠点のツアー計画スタートアップ、Voyaginを買収し、その視野をホテルとフライトからさらに広げようとしている。

契約の金銭条件は公表されていないが、Voyaginの共同ファウンダー、高橋理志氏とTushar Khandelwalは、楽天はキャッシュで支払い、現在50%以上の株式を保有していると語った。本誌は、同社が2012年末にスタートした数ヵ月後にVoyaginを紹介した。旅行者に、地元住民主催の一風変わった旅を提供するサービスだ。

現在同サイトには、1800以上のアクティビティーが掲載され、この一年間で3万人以上の旅行者にサービスを提供した。主な市場は東京、京都、沖縄,およびバリだが、Voyaginは、その他の東南アジアおよび中国にも拡大する計画だ。

Voyaginは、楽天の旅行カタログを増やし、現在国内が殆どのユーザーを海外からも多く呼び寄せる手助けをする。Voyaginの従業員は13名だが、今回の資金でエンジニリング、セールス、および運営チームの強化を行う計画だ。

Voyagin

日本への旅行は、最近の円安および中国、タイ、マレーシア、イントネシア、ベトナムに対するのザ政策緩和によってブームとなっている。去る4月、約180万人の外国旅行者が日本を訪れ、これは対前年比43.3%増だった。この数字は、さらに速く成長することが見込まれる。日本が2020年に東京オリンピックを控えているためだ。

サイトは今後も別ブランドとして運営されるが、Khandelwalは、楽天の他の旅行部門との統合に取り組んでいると話した。

「楽天は既に日本最大のOTA[オンライン旅行代理店]だが、OTAとしてあらゆる分野をカバーしたいと考えている。既にフライトとホテルを提供しており、Voyaginによってこの分野の最後の1マイルをカバーすることが可能になる」とKhandelwalは言った。「楽天はアジアでもOTAの拡大に興味を持っている。われわれは既に旅行とアクティビティーのアジア拠点プラットフォームへの旅をスタートしているので、楽天の拡大に役立つことができる」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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