【抄訳】
音楽ストリーミングのSpotifyがアジア進出を開始したのは2年あまり前だったが、今同社は、アジアの二大市場への進出を準備している。それは、音楽ストリーミングの将来性に光が見えてきた日本と、2億5000万という世界で4番目に大きな人口を抱えるインドネシアだ。
現在のSpotifyは、7500万のユーザ(有料は2000万)が世界の60か国あまりに分布している。しかしそんな中でアジアは、2013年にシンガポールと香港とマレーシア、その後フィリピンと台湾というように展開の歩みはのろい。アジアでも急速に市場展開したApple Musicとは対照的だ。
Spotifyはこのところ、日本にねらいをつけていた。Quartzによると同社は昨年、日本でメディアリレーション担当を雇用し、進出が近いことをうかがわせた。同社が本誌に語ったところによると、現在東京に4名のスタッフがおり、現在は経理担当者を探しているそうだ。
内部情報筋によると、それは日本における最初の財務スタッフであり、音楽ストリーミングはライセンス関連事務が複雑で、しかも日本では比較的若い業界だけに、その確保はきわめて重要だ。日本ではまだ、CDが音楽の売上のトップである。
日本は難しい市場だが、Spotifyはすでに競争に遅れつつある。日本のモバイルメッセージングのトップ企業Lineが、すでに6月にストリーミングサービスを開始し、Apple Musicもこの夏、参戦した。しかも、Soptifyにとって日本で手強いのは競合他社だけではない。日本進出が遅々として進まなかったのは、“日本では音楽のライセンス取得がきわめて難しい”せいでもある。
日本におけるサービス開始の日程は、まだ決まっていない。
【後略】