フランスのスタートアップGiropticは、全く新しいアクションカメラのために450万ドルを調達した。GiropticはGoProと似ているが、近くで見ると3つのカメラが付いていることが分かる。このたまご型の360camは、撮影者の周りの風景を全て捉えることができ、仮想現実ヘッドセットで見るための映像を撮影するのに最適なカメラだ。
多くの企業はヘッドセットを開発することに注力しているが、仮想現実コンテンツの制作もVR市場で重要となる要素の一つだ。CCP Gamesといった企業はヘッドセット用のゲームを制作しているし、VideoStitchのような企業は360動画をリアリタイム、あるいはポストプロダクションで制作できるソフトウェアツールを開発している。
Giropticが興味深いプレーヤーなのは、彼らは独自のカメラと共に自社で映像を張り合わせる編集ソリューションも開発していることだ。ついでに言うと、GiropticはKickstarterのキャンペーンで140万ドルを集めることに成功した。Kickstarterで支援した人は、12月か1月にカメラを受け取ることができる。
また、同社のウェブサイトから499ドルでカメラを事前予約することができる。GiropticはGoProの道筋を辿り、高価なカメラを興味がある人なら誰でも購入できるようにする計画のようだ。それは重要なポイントだ。360camは専門家のためだけのものではない。仮想現実動画を試してみたいと思う全ての人向けのものだ。
最終的に仮想現実動画が主流になるのなら、Giropticは何百万人の潜在的なカスタマーに自社のカメラを販売することができる立場にいることができるだろう。
他の似たカメラに比べると、Giropticはカメラ内でリアルタイムに映像を貼りあわせる編集ができる。Giropticのチームは、不動産や科学捜査に用いるための360度画像開発に何年もの期間を費やした経験がある。GroProのプロとコンシューマーの中間を狙う戦略は、そう考えると最近のことだ。
Partech Ventures、360 Capital Partners、SOSV、Finorpa、ビジネスのエンジェル投資家であるOleg Tscheltzoff、Pascal Cagni、Aloe Blaccが今回の資金調達ラウンドに参加した。Giropticは、コンシューマー行きつけの家電製品屋に最初の仮想現実のヘッドセットが陳列されるのと同時期に店頭で販売を開始する予定だ。
訳注:動画は原文をご参照ください。
画像: Tech Cocktail/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE
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