シカゴ公立学校教育委員会は、米国で3番目に大きい同学区の高校生全員に対して、コンピュータ科学を卒業必須科目とすることを、全会一致で可決した。来年度の1年生(2020年卒業予定クラス)から、シカゴ公立学校区の生徒は、卒業前にコンピュータ科学に関する課程の修了が必要になる。
これは長らく待たれていたことだった。遡って2013年12月、シカゴ市長のRahm Emanuelは、コンピュータ科学を主要科目にする5年計画を発表し、それを可能にするためにCode.orgと協力してカリキュラムの提供および教員の養成を進めてきた。
「生徒たちが早い時期にSTEM(*)とコンピュータ科学を学ぶ機会を得ることは、大学、就職いずれへの道を作るためにも極めて重要だ」とEmanuelはリリース文に書いた。「コンピュータ科学を必修科目に加えることによって、本学区の卒業生は21世紀の言語に堪能になり将来の仕事で競争力を持つことができる」
[訳注* STEM:Science、Technology、Engineering、Math、に重点を置く教育]
現在コンピュータ科学は全米の学校の25%でしか教えられていない。シカゴでは107の教育機関が課程に取り入れており、うち41校が高等学校であるとプレスリリースに書かれている。
シカゴ公立学校区はCode.org等の組織と協力して、学区内の全高校でコンピュータ科学課程を実施できるようさらに取り組みを進めている。Code.orgとの提携で作られたコースでは、生徒の37%がアフリカ系またはラテン系で、43%が女性だ。全国では、現在オバマ大統領が40億ドルの予算を提案して、全米のK-12校にコンピュータ科学教育を提供しようとしている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)