Chapman Stickの腹の中に山ほどテクノロジーを詰め込んで、そのお尻にUSBケーブルを挿せば、INSTRUMENT 1ぽく見える何かが手に入る。これはArtiphonによって開発された、全く新しいタイプの楽器だ。7桁の金額に達するKickstarterキャンペーンで資金を調達して、ついに楽器の出荷が始まった、皆がそれでどんな音楽を創ってくれるのか、待ちきれない思いだ。
このキャンペーンは、何度も挫折と遅延を経験した。多くはお馴染みの問題だ:プロトタイプから大量生産品に移行することは本当に大変なことなのだ。数日前のKickstarterの支援者への手紙で説明されたように、特に、製造パートナーとどのように協業するかがとても難しかった。しかし、その問題も最早過去のものであるようだ。そして今やINSTRUMENT 1は、400ドルという驚くべき安価で入手可能である。
楽器が実際に何であるかを説明するには、触ってみることが1番だ。これはギターやキーボードのように演奏できるが、圧力感知器と加速度計を内蔵しているので、さらなる創造性のレイヤを重ねて行くことができる。まずは、ただ以下のビデオを観て、ミュージシャンたちが戸惑いながらも同時に豊かな創造性への興奮に浸る様子から雰囲気を掴んで欲しい。
楽器を演奏する際には、サウンドを選択したり、チューニングなどを行うことを助けてくれるコンパニオンアプリを利用することができる。またこれは、MIDI互換でもあるため、GarageBand、Animoog、SampleTank、Ableton Live、ProTools、Logic、Maistage、その他沢山の、クリエイティブな音楽制作のためのモバイル並びにデスクトップアプリの膨大な資産との互換性がある。
この製品をどう考えれば良いのかは、実のところとても難しい。実際、最初にそれを試すプロミュージシャンたちの様子はかなり面白いものだ。彼らは創造的な可能性がどこかに秘められていることは認識しているが、この新しい楽器をしっかりと身につけるには明らかな学習曲線が横たわっていることにも気がついている。
これを使って演奏することが許されていない曲は「天国への階段」だけだ。天国への階段が、許されないなんて! OK、冗談だ、もちろんできる。そしてこれはINSTRUMENT 1の多様性を見事に示している。
いくつかの初期のレポートは、INSTRUMENT 1が万能選手(jack of all trades)であることを示している。それがミュージシャンたちの、新世代の主要楽器になる日も来るだろうか。とても待ちきれない思いだ。クリスマスへの絶好のタイミングを前にして、この小さくて美しい楽器が、世界中の多くのギークなミュージシャンの今年のウィッシュリストに載ったとしても驚きではない。
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(翻訳:Sako)