SV Angelが5300万ドルの第6号ファンドを組成

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シードステージのスタートアップに特化したVCがさらなる資金調達を完了したようだ:SECに提出された資料により(情報源はDan Primack)、ベイエリアを拠点とする著名なアーリーステージVCのSV Angelが、第6号ファンドを組成したことが明らかとなった。資金規模は5300万ドルだ。ただ、今年3月にSECへ提出された資料では、同社はこのファンドの規模を4600万ドルと予定している。また、それ以前に行なわれたインタビューでは、彼らは新ファンドの規模が4000万ドル程になるだろうとも話していた。

同ファンドを運営するRon ConwayとTopher Conway(写真の人物)親子は、2015年9月のインタビュー時点で今後はより小規模のビジネスやアーリーステージの投資にフォーカスしていきたいと語っている。おそらく、彼らは当時同社が行っていた投資の規模と比較してこのように話していたのだろう。前回組成したファンドの規模は7500万ドルで、同ファンドではPinterestのラウンドのような大規模投資も行っていた。

しかし、第6号ファンドが当初の予定よりも多い5300万ドルを調達したところを見ると、SV Angelを支援する投資家たちはアーリーステージ投資よりも大きなチャンスを望んでいるようだ。

また、最近ではシードラウンドにおける調達金額が上昇傾向にあることも、彼らがこの金額を調達した理由の1つだと考えられる。以前と同規模の投資を行うには、より多くの金額が必要となる。

1つだけ確かなことは、SV Angelはあまり多くを語りたがらないということだ。以下のコメントを除いては:「資金調達に関するコメントは控えさせてください」。これは、私のEメール取材に対するTopher Conwayからの返信だ。この後、彼は同ファンドが5312万5000ドルを調達したことを認め、「これまでのファンドと同じように、私たちは今後もアーリステージのスタートアップへの投資にフォーカスしていきます」とコメントしている。

2009年創立のSV Angelは、テック業界の中でも投資案件の多さで有名なVCであり、CrunchBaseにリスト化されている投資案件は695件にものぼる。SV Angelのポートフォリオ・リストは、さながらスタートアップ業界の名士録のようだ。なかでも有名なのが、Airbnb、Pinterest、Dropboxに対する投資だろう。IPOを果たした投資先企業は11社、買収によるエグジットは200件を越している。

現在、同ファンドを運営するのはTopher Conwayであり、SECに提出された最新の書類には彼の名前しか記載されていない。General Partnerを務めるのは、Brian Pokorny、Kevin Carter、Robert Pollackの3名だ。Ron Conwayと共にSV Angelを設立したDavid Leeは、今年3月に自身の投資会社であるRefactor CapitalをLAで立ち上げている。同社は5000万ドルの資金調達を目標に活動中だ。

アップデート:SV Angelからのコメントを追加

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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