Amazonショッピングアプリが「音声検索」の提供を開始――ブランド名やカテゴリ名、複数キーワードにも対応

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バーコード検索や画像スキャン検索を提供することで、オンラインショッピングの利便性向上を追求してきたAmazon.co.jp(以下、Amazon)。同社は2月21日、Amazonショッピングアプリ(iOS、Android)に新たに音声検索機能の提供を開始した。米国、イギリス、ドイツに続いて、日本が4カ国目の対応となるが、独自の検索エンジンを利用した日本語の音声検索の提供は初めてのことだ。

この機能の提供により、ユーザーは文字を入力することなく、ワンタップで購入予定の商品の詳細ページへのアクセスが可能になった。

複数キーワードを組み合わせた検索も可能

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使い方は他社が提供している音声検索機能と変わりはない。検索ボックスの右側に表示されている「マイクアイコン」をタップし、マイクへのアクセスを許可(初回だけ)するだけで使い始めることができる。

テキスト検索と同様に商品名だけでなく、ブランド名やカテゴリ名、複数キーワードの組み合わせによる検索も可能だという。

実際に試してみたのだが、検索結果の表示スピードも早く、使い勝手が良かった。音声検索機能はスマートフォンに内蔵され、普段から馴染みのある人も多いと思うが、テキストを入力せず音声で欲しい商品を検索できるのは想像以上に便利なものだった。

米国で好調な「Amazon Echo(エコー)」、日本での展開は?

今回、日本で音声検索機能が提供されたが、米国では音声認識技術「Alexa(アレクサ)」を搭載したスピーカー型音声アシスタント「Amazon Echo」が注目を集め、“音声で買い物をする”ということがいよいよ現実のものとなってきた。

2014年当初、Amazon Echoは、話しかけるだけで好きな音楽をかけてくれる、天気予報を教えてくれるといった基本的な機能しか有していなかった。

しかし、2016年以降、Alexa Voice Service(AVS)を開発者向けに解放したり、Alexa Skill Kit(ASK)と呼ばれるコンテンツ作成の枠組みを定義したりすることで、Amazon Echoの機能が進化。商品の注文やタクシーの配達なども行えるようになり、最近、米国ではAmazon Echoがニュースの音声を間違って聞き取り、注文をしてしまうといった事例も発生しているほどだ。

なお、Amazon Echoの日本での展開は未定となっている。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。