Google Earthの最新版が登場。ガイド付きツアーや「発見」機能を強化

情報が既に流れていた通り、Googleが新しいGoogle Earthをリリースした。ご存じない方はいないと思うが、衛星写真や地図、および3Dデータを融合して作った全地球規模のマップとなっている。最新版は現在徐々に提供開始しているところで、ウェブ版およびAndroid版アプリケーションが先行配信されることになっている。2年の開発期間を経て、ガイド付きツアー(guided tour)機能が追加され、ナレッジカードにも対応した。Googleらしく「I’m feeling lucky」ボタンも追加された。意識してもいない魅力的なロケーションを発見するためだ。

Google Earth版のガイド付きツアーはVoyagerという名前だ。「世界中の著名なストーリーテラー、科学者、NPOなどの協力を得て生まれたものです」とアナウンスしている。

たとえばこのVoyagerにはNatural Treasuresというメニューがあるが、これはBBCによるもので、世界中の山やジャングルなどをめぐって、動物たちの生息環境などを見ることができる。タンザニアのGombe National Parkを案内してくれるのはジェーン・グドール(Jane Goodall)で、チンパンジーの研究や保護活動について教えてくれる。セサミストリートによるGirl Muppets Around the Worldと題されたツアーも用意されている。NASAもGoogle Earthに協力しているのだとのこと。

このガイド付きツアーも、360度ビデオ、Google Mapのストリートビュー機能などを統合して作られている。

なお、Google Earth版のI’m Feeling Luckyボタンは、ランダムなターゲットにジャンプするわけではない。探検する価値があると思われる2万カ所のうちから、特定の場所にジャンプさせるようになっているのだ。遠くの街で行われる有名なアトラクションにジャンプすることになるかもしれないし、あるいは不思議な風景を科学的に探索することになるかもしれない。こうしてジャンプする場所ではナレッジカードも使えるようになっていて、より詳細な情報や歴史的背景を教えてくれる。

ただ眺めていても楽しいものだが、あるいは世界のどこかに旅をしてみたいと思って使う人にも良いヒントを与えてくれるのかもしれない。見て楽しむだけでなく、現実的な役に立たせることもできるわけだ。トラベルプランナーのGoogle Tripsや、そのウェブ版であるGoogle Destinations、ないしフライト予約を行うGoogle Flightsなどのサービスと同趣旨のものとして受け取ることもできるかもしれない。

また、2Dと3Dを切替えるためのボタンも新たに加えられた。3D機能を使えば、グランド・キャニオンを好きな角度から眺めたり、あるいは500年の歴史を誇るフランスはロワール渓谷のシャンポール城(Château de Chambord)を眺めることができる。

Google Earthのアップデートは今週中にもGoogle Chrome版ないしAndroid版で利用できるようになる予定だ。iOS版は開発中であるそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H