今年はNetflixがあの名高いカンヌ映画祭に登場する最初の年だ ―― そしておそらく最後になるだろう。
緊張の要因はNetflixと劇場との関係だ。理論的に同社は、自社が資金を投じた映画を劇場で上映することには反対しないと言っている ―― ただし、同時にストリーミングサービスで配信することが条件だ。
しかし、伝統的公開時期に対するその抵抗は、ほとんどのNetflix作品が劇場での公開は最小限または皆無になることを意味している。このため、一部の映画製作会社は自社作品のストリーミングサービスへの販売を中止している(Amazonは公開時期調整の要請を忠実に守っている)。
このためカンヌがOkja (ポン・ジュノ監督)およびThe Meyerowitz Stories(ノア・バームバック監督)という2本のNetflix作品を上映すると発表したとき、フランス映画協会は この決定を批判した。
そして同映画祭は新たなルールを発表し、カンヌに参加する映画は、「フランスの映画館での上映を約束する」ことを条件に加えた。フランスの法律では、劇場公開から36か月間は映画をストリーミングサービスで配信できないと定められており、Netflixがそんなに長く(あるいは少しも)待つことに同意するとは考えられないため、今後同社の作品は映画祭から実質的に排除されることになる。
「カンヌ映画祭はNetflixに今回の2作品を同社の購読者だけでなくフランスの映画館でも上映できるよう交渉したが無駄に終わった」と映画祭担当者は声明で語った。「合意に達しなかったことを遺憾に思う」。
カンヌはこの規則は来年から適用されるので、OkjaとThe Meyerowitz Storiesは予定通り上映されることも発表した。
これに対してNetflixのCEO Reed Hastingsは次の記事をFacebookに投稿した:「既存勢力は結束してわれわれに対抗している。6月28日にNetflixでOkjaをみて欲しい。この素晴らしい映画がカンヌ映画祭で競うことを映画館チェーンは阻止しようとした」。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)