すでに起きてしまったことが録音できたらよかったのにと思った経験は誰にもあるだろう。子供が始めてしゃべったとき。「重要な書類だ。10分以内にここに送れ」と上司に命じられたメールアドレス。そういう音声を後から自由に呼び出せたら便利だ。
iOSの新しいアプリ、Heardはそれを実現しようとする。Heardはユーザーの周囲の音声を常時録音し、バッファーに最近の5分を保存する。
ユーザーがHeardを立ち上げるとiPhoneのマイクを通じてただちに録音が始まる。そのまま録音を続けただけではでは膨大なゴミ情報の山ができてしまうので、Heardは直近の5分だけをバッファに録音し、あふれた分は自動的に消去される。
ユーザーが何かを記録しておく必要があると気づいたら、アプリのボタンを1回タップするだけでよい。最新の5分の音声が保存され、バッファはクリアされる。。Heardはバックグラウンドでも録音を続ける。この場合にはRECORDINGという赤いバナーが画面のトップに表示される。
保存された録音は一部を切り出して名前やタグを付けてメールに添付したりFacebookで共有したりできる。
Heardは先週末にローンチされたばかりで、現在フリーミアム・モデルをテスト中だ。無料版のアプリは過去12秒分を録音できる。あまり長い時間ではないがアプリの動作の理解するには十分だ。アプリ内から1.99ドルを支払うとバッファ容量を拡大するアプリが購入できる。
ただしアメリカの一部の州では録音の対象全員の承諾を得ずに会話を録音すると面倒な法律問題に巻き込まれる恐れがある。
HeardはApp Storeで無料で公開中だ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)