Uberのパワハラ被害女性、顧客に対する会社の謝罪は「見せかけ」と非難

米国時間6月16日、Uberはニューヨークなどの都市でかつてUberを利用した一部の乗客にメールを送り、乗客、ドライバー、社員のニーズの優先順位を誤ったことを謝罪した。 Business Insiderが報じた。しかしこの騒動全体について、元Uberのエンジニアで会社をセクシャルハラスメントで訴えたSusan Fowlerは、(当然ながら)不満を訴えておりUberの主張を額面通りに受け取っていない。

[つまり、「弁解できない職場での嫌がらせ」について、〈過去の乗客〉には謝っても、嫌がらせの被害にあった従業員には謝らないということ?]

同社は過去のUber顧客宛てに送ったメールで、調査委員会からの提言に言及し、CEO Travis Kalanickの休職を始めとする同社のとった行動について説明した。提言の詳細はここに書かれている

さらにFowlerは、「これはショウだ、見せかけにすぎない」と切り捨て、昨夜Twitterに「ライバルから客を取り戻すためなら何でもやるということだろう」と書いた。

彼女の指摘は的を射ている。Uberがこの明白な社内カルチャー問題や自動運転技術に関する裁判、さらには強姦被害者の個人医療記録の取り扱いミスなどの対応に追われる間に、(ライバルの)Lyftは好調のようだ。先月だけを見ても、Lyftはボストンでの自動運転サービス実施計画を発表し、Jaguar Land Roverとの提携で2500万ドルの資金を獲得し、2025年までに無人電気自動車の乗車回数年間10億回達成を目標に設定した。

先週職場での嫌がらせ報告書が発行されたとき、FowlerはUberから未だに謝罪を受けておらず、「会社から受けたのは激しい敵意だけ」とTwitterに書いた。

写真提供: Doug Patricio/Brazil Photo Press/LatinContent/Getty Images/Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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