ウェアラブルバブルの崩壊は、少なくともグローバルのレベルでは言い過ぎだったかもしれない。このカテゴリーはここアメリカでは苦戦しているが、しかし国際的には今なお成長している。Canalysの分析によると、ウェアラブルは年率8%で伸びている。爆発的な伸びではないが、上向きのトレンドを維持しているのだ。
この分野をずっと追ってる人たちがとっくに知っているように、そのトレンドをリードしているのはXiaomiだ。Strategy Analyticsの先週号によると、同社(Xiaomi)は初めて製品をはグローバル市場に出荷し、先日平凡な決算報告を発表したFitbitとは対照的な動きを見せた。グローバル市場に関する上記の数字には、Xiaomiの世界進出も含まれている。
Canalysの数字はStrategy Analyticsよりもやや低いが、出荷数のトップはXiaomiで350万、Fitbitの330万をやや上回った。しかしこんな写真判定よりも注目に値するのは、Fitbitの慢性的な苦境であり、売上は前年比で34%落ち込んだ。昨年は36%の成長だったから、一挙に形勢逆転である。その記事ではAppleもやはり落ちており、同社のスマートウォッチは出荷数270万台で三位に後退した。
近年のXiaomiの成長は、価格の寄与も大きい。同社のフィットネストラッカーは、ここアメリカでは15ドルという安値で売られている。FitbitやAppleには真似のできない、お値段である。Fitbitの最安機はクリップタイプのZipだが、小売価格が60ドル、Appleはご存知のように、ウェアラブルの機種が一つしかない。
しかしFitbitはまだ、積極的な姿勢を失っていない。同社は、ファン待望のスマートウォッチを発売することで、立て直しを図ろうとしている。FitbitのApple Watch対抗製品は、Pebble, Vector, Coinなど、複数回の派手な買収の成果だ。製品には大量の時間とお金を注ぎ込んでいるが、これまで何度も、進捗の遅れに悩まされている。
そのスマートウォッチを機に、Fitbitは高級機に路線変更をしようとしている。ローエンドは、そこで大成功しているXiamiに譲るのだ。ただしCanalysの予想では、スマートウォッチには今後のグローバルな成長が期待できない、としている。しかしFitbitは、今度のApple Watchに予想されているような、セルネットワークのサポートによって、スマートウォッチ市場が上向きに転ずることを期待している。