GameBoy Pocketは史上最も優れたデザインのモバイルゲーム機だと私は思っている。私がBittBoyに惹かれたのもそれが理由だ。BittBoyはサードパーティー製のポータブルゲーム機で、GameBoyの精神を数多く受け継いでいる。小さな本体の中には「300」種類のゲームが組み込まれていて、Nintendoファンなら誰でもなじみのある制御ボタン、microUSB経由で充電可能なバッテリー、2.2インチのIPSディスプレイを備えている。
まず、特長を挙げよう:こいつは本当に小さい。わずか2.5 x 4 インチ(6.4 x 10 cm)でどんなポケットにも入る。バッテリーも500 mAhと容量は小さいが相当長持ちするようだ。私が一回の充電で数時間プレイした後もまだ使えている。
スクリーンもなかなかいい。オリジナルと比べると特にそう感じる。カラーのレンダリングに少々難があるが、これはエミュレーションソフトウェアの問題であってディスプレイそのものが悪いのではない。テレビに表示しても色の問題は持ち越されることからそれがわかる。
TV出力といえば、これも大きな特長だ ―― 付属のケーブルをテレビの黄色いビデオ入力につなぐだけでよい。ケーブルがちょっと短く、画面はややちらつくが、旅先のホテルで時間をつぶしたいときなどには便利だろう。
BittBoyの最大の利点は、どこへでも持って行けて余分なスペースをほとんど必要とせず重さも感じさせないことだ。あまりに軽いので持っていることを忘れてしまうほどで、ポケットを探ることもあった。ボタンと本体は決して贅沢ではないが、かなり雑に扱っても壊れそうにない。
BittBoyの弱点は、おそらくソフトウェアライブラリーにある。 「300 in one」のゲームが提供されているが、おそらく大部分はプレイされることがないだろう。しかもこれはNESタイトルをエミュレーションなので、法的にグレイな領域であることを承知しておく必要がある。
それでもレトロゲームファンの注意を引くには十分なタイトル数ではある ―― BittBoyの39.99ドルという価格を考えればなおのこと。それでも自分のソフトウェアでライブラリーを拡張したいという人はほかを当たったほうがよい。本体の上部にはmicroSDスロット風のものが見えるが機能していない。
結論:レトロゲームファンにはちょっと楽しい贈り物であり、ほとんど場所をとらないので長い通勤や旅行のお供に最適だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )