ロシアのサンクトペテルブルグで行われたMicrosoft主催の学生テクノロジコンペImagine Cup 2013はさきほど、Dr. WhoのMatt Smithがホストを努める元気活発な授賞式で幕を閉じた。今年は、「世界市民」、「ゲーム」、「イノベーション」という三つのカテゴリーでそれぞれ優勝者が決まり、賞金5万ドルずつが贈られた。優勝チームの国籍は、イギリス、ポルトガル、そしてオーストリアである。各カテゴリーの二位三位はそれぞれ、1万ドルと5千ドルを勝ち取った。
「世界市民(World Citizenship)」賞は、患者の血液型を迅速安価に調べられるシステムを作ったポルトガルのAna Ferrazがもらった。台湾のOmni-Hearing Solutionが二位、オーストラリアのConfufish Royaleが三位だった。
「ゲーム」のカテゴリーでは、オーストリアのZeppelin Studioが、パズルのプラットホームScheinで優勝した。インドネシアのSolite Studiosが二位、フランスのBanzai Lightningが三位になった。
「イノベーション」部門ではイギリスのColinkedが、BluetoothやWi-Fiで即席にソーシャルネットワークを作れる携帯アプリSoundSYNKで優勝した。スロベニアのDORAが二位、タイのMYRAが三位だった。
さらに、Microsoftの技術に絞った三つの特別賞があり、まずWindows Phone Challenge賞はWindows Phone用の音声によるリマインダーを作ったシンガポールのvSoft Studioが獲得した。さらに Windows Azure Challenge賞(とMail.ru賞)はインドのY-Notsへ、Windows 8 App Challenge賞はイタリアのTeamNameExceptionへ行った。
また女性の権利と保護のために国連が設けたUN Women Award賞は、携帯を補聴器として使う台湾のOmni-Hearing Solutionと、マラリア検査技術を開発したウガンダのCode 8が取得した。
主催者Microsoftと協賛のKFC、Samsung、Facebook、Mail.ruを合わせると今年の賞金総額は100万ドルを超えた。各地の予選には25000名あまりの学生が参加し、71か国87チーム309名の学生がロシアで行われる本選に招かれた。このコンペは、今年で11回目である。来年のImagine Cupは、ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社で本選が行われる。
昨年までのこのイベントでは、「世界市民」と「ゲーム」に力点が置かれていた。しかし今年は「イノベーション」部門が加わり、参加者や作品の幅が広がった。作品は、必ずしも“人類社会の改善向上”に寄与するものでなくても、よくなったのだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))