YouTubeには「飛行機雲は有害な薬品を散布している」や「月面着陸は捏造」といったたぐいの陰謀論が横行している。YouTubeではこういう陰謀論を退治する機能を準備していることを発表した。陰謀論がアップされた場合、それに関連するWikipediaの記事にリンクするというもので、ひとつの努力には違いないが、あまり優れたアイデアとは思えなかった。
この記事も含めて、YouTubeのプランに対する批判は要するに「有害なコンテンツを除去する責任をボランティアによって運営されるサードパーティーの組織に転嫁しようとしているのではないか?」というものだ。しかし今日(米国時間3/14)明らかになったところではそのサードパーティーは責任を転嫁されようとしていること自体知らなかったようだ。
Wikimedia Foundationのエグゼクティブ・ディレクター、Katherine Maherは、 YouTubeの計画はWikipediaの組織とは関係なく、「YouTubeが独自に行う」ものだとツイートした。その後、Wikimediaは公式声明で、「われわれは事前の告知を受けていなかった」と述べた。
わかりません。われわれとは独立にYouTubeが独自に行うものです。
もっともWikimedia側ではコンテンツが有害な陰謀論を追放し、正確な知識を広めるために役立てられることをおおむね歓迎している。しかしYouTubeがこの計画をSXSWで発表する前になんらかの接触があってもよかったと考えているようだ。
もしかするとYouTubeが事前に連絡できなかったのはイルミナティに口止めされていたのかもしれない。飛行機雲の件でか、月着陸の件でか定かでないが…
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)