今日(米国時間8/20)、Pepsiはテルアビブに本拠を置く清涼飲料水メーカー、SodaStreamを32億ドル買収する意向を明らかにした。これは消費者の嗜好が砂糖過多の市販飲料からもっと健康的なホームメード飲料にシフトしつつあることをいっそうはっきりさせたといえる。
この買収はすでにPepsiCoの株主から全員一致の承認を受けている。PepsiはSodaStreamの買収でポートフォリオの多様化といっそうの国際展開を図る。Pepsi製品は現在45カ国で販売されている(アメリカ、ドイツ、フランス、カナダが主要市場)。
買収の狙いの一つはホーム市場の営業力の強化がある。消費者が生鮮食品をオンラインで購入する傾向が強まるにつれ、Pepsiはホーム市場開拓の方策を探っていた。PepsiのCFO、Hugh JohnstonはCNBCのインタビューに対し、「われわれはこれまでタッチしていなかった新たな市場に参入する。ホーム清涼飲料水市場だ」と語った。
これにはサステナビリティーも大きく関係している。消費者は環境に大きな負荷をかける使い捨て容器からSodaStreamが提供するような繰り返し利用できる容器にはっきり移行しつつある。失敗したKeurig Koldに比べて、消費者のこのトレンドはソーダストリームに追い風だ。
PepsiCoのCEO、Indra Nooyiはプレスリリースで「PepsiCoとSodaStreamは相性が理想的だ。(CEOの)Daniel Birnbaumと経営チームは消費者が家庭で好みの清涼飲料を作りながら廃棄物を大幅に減らせる素晴らしい製品を販売する会社を作り上げた。これはわが社のPerformance with Purpose〔正しい目的を持ったパフォーマンス〕というビジョンと一致する。われわれは健康によいプロダクトを製造しながら環境負荷を最小とする方向を目指している。このビジョンを共有するSodaStreamがグループに入れることで、われわれはいっそう健康的でサステナブルな地球という方向に前進できる」と述べた。
今月、Nooyiは近くCEOを退く意向を発表している。 NooyiのCEO時代にPepsはヘルシーな清涼飲料水を提供する方向に大きく舵を切った。ソーダ水のBublyは健康的な清涼飲料をモットーとするLaCroixに対抗することを狙ったプロダクトと見られている。SodaStream買収はPepsiがヘルシーな方向へさらに一歩進んだことを意味する。
買収手続きは来年1月までに完了する見込みだ。
画像:JACK GUEZ / AFP / Getty Images
〔日本版〕ソーダストリームは日本の家電量販店等でもソーダメーカーを発売している。
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