現状のAirPodの、ちょっと奇妙な特徴は、Siriをサポートしてはいるものの、はじめにイヤホンをダブルタップしなければならないということ。iPhone、iPad、Apple Watches、HomePodとは異なり、「ヘイSiri」に続けてリクエストをしゃべればいいというわけにはいかない。
最近の噂では、「AirPods 2」と呼び習わされているAirPodの新しいバージョンは、「ヘイSiri」に応答すると囁かれている。そして、最新のiOSベータ版に隠されていた画面も、それを裏付けているようだ。
これは一般に公開されている画面ではないが、9to5macのGuilherme Ramboは、リリースされたばかりのiOS 12.2ベータで、次のようなダイアログを表示することに成功した。
(画像クレジット:9to5Mac)
この画面には、「『ヘイSiri』と言って、AirPodまたはiPhoneでSiriに話しかけてください」と書いてある。
この機能が現行のAirPodに搭載されていないのは、つまるところ、バッテリー寿命の問題によるのだろう。Appleは、iPhone 6sで、バッテリー寿命に与える影響を最小限に抑えながら「ヘイSiri」を機能させる方法を見つけ出した。その詳しいしくみは、2018年4月号のMachine Learning Journalの記事に掲載されている。しかし、その同じしかけを小さなイヤフォンで実現するのは、まったく新しい挑戦だ。何しろ、バッテリー容量は片方で93ミリワットアワーしかない。これはだいたいiPhoneの1パーセントに過ぎない。第1世代の製品では、イヤフォンにダブルタップを検出させる方が簡単だった。もしAppleがその問題を解決する方法をみつけたら、新たなセールスポイントにするつもりでとっておいたのだろう。
噂では、その新しいAirPodは、防水仕様で、健康データを監視するセンサーまでも装備しているという。残念ながら、それらを暗示するような、こっそり隠されたダイアログは、まだ発見されていない。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)