猫様専用ロギングデバイス「Catlog」購入で400円寄付、RABOが猫の保護活動を支援へ

首輪型の猫向けロギングデバイス「Catlog」を開発中のRABOは2月28日、公益社団法人アニマル・ドネーションとの提携を発表し、寄付メディアの「きふる」を通じた寄付活動を開始する。

具体的には、きふるのキャンペーンページおよび提携団体ページ経由でCatlogの基本セット(税別1万4800円)を注文すると、1セットあたり400円をRABOが寄付するという流れだ。同時に一般販売も開始するが、RABOのオフィシャルショップからの購入は寄付の対象外なので注意。

アニマル・ドネーションは、動物福祉団体の活動と、こうした団体への寄付を通じて支援したい人をつなぐ場を作る中間支援組織。寄付先の認定団体スタッフとのコミュニケーションを密にし、支援者の寄付の目的に応じた団体をマッチングしてくれる。

RABOは約1年前の2018年2月22日、猫の日に設立されたスタートアップ。同社が開発中のCatlogは、2018年10月29日にクラウドファンディングサイトの「Makuake」で支援者を募集し、開始1時間で目標額を突破。そして2019年の猫の日、2月22日に支援受付を終了した。達成率は1523%、支援者423人、支援総額457万1600円を集めた注目のデバイスだ。

Catlogは、海洋生物の生態行動を調査する研究手法であるBio-Logging(バイオロギング)の技術を応用し、猫の動きを解析。歩く、走るなどの運動、睡眠や休息、そして飲食など、飼い主が不在時の猫の行動をスマホで把握できる首輪型デバイスだ。運動不足や食事の回数なども記録されていくので、健康状態の把握にも役立つ。将来的には、他猫との比較や獣医やペットシッターとのアカウントの共有などの機能も組み込まれる予定だ。

2019年1月に同社が実施した「猫様との生活調査」によると、猫との出会いの約7割は「拾ってきた」か「譲渡」で、ペットショップやブリーダーからの購入の割合が低く、地域住民が共同で飼育している地域猫も多い。しかしその一方で、環境省統計資料によると2017年度には3万4854匹の猫が殺処分されている現実もある。動物愛護団体では、保護猫の飼い主探しや不妊・去勢手術の推進、虐待防止などの活動が行われている。

RABOでは、提携先の団体をさらに増やしていく方針で、動物福祉や愛護の団体を募集中だ。対象となる団体は、特定非営利活動法人、公益財団法人、公益社団法人、非営利徹底型一般社団法人となる。

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TechCrunch Japan

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