昨年のWWDCで発表した通り、アップルはSiriショートカットを速いペースで増やしている。同社は現在「数千」種類のアプリがこのiOS 12機能を統合していると言っている。その結果さまざまなタイプのサードパーティー機能がスマートアシスタントで使えるようになった。
今日から新しいショートカットが5種類使える。特に注目されるのは(どの航空会社を使っているかにもよるが)おそらくAmerican Airlinesだろう。「Hey Siri, flight update」と言うと最新の旅行計画の情報が提供される。応答内容は位置情報を使って、フライト状況、移動時間、出発ゲートなど提供すべき情報を決定する。
Caviarも新しいショートカットを出した。ユーザーは食べ物の注文状況を調べたり、「order my usual pizza」(いつものピザを注文)と言ってよく利用する品目の再注文ができる。食事がパターン化しているわれわれには理想的な機能だ。Merriam-Websterは「word of the day」(今日の単語)ショートカットを追加し、Dexcomは血糖値モニターをスマートアシスタントで可能にした。
今後数カ月の間に、アップルはAirbnb、Drop、ReSound、コーヒーメーカーのSmarterなどのショートカットを追加する。WazeとNike Run Clubはすでに最近追加されている。アップルがこの仕組みを利用してSiriの機能を強化することで、ライバルのGoogle、Amazonとの競争に備えていることは間違いない。
こうした機能追加によって音声エコシステムがますます豊かになる一方、サードパーティー開発者には多くの負担がかかっている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )