Instagramユーザーがアプリ上で大量のフォロワーを購入できるとうたうサービスに対し、Facebookは断固とした措置をとっている。同社は米国時間4月25日、こうした「フォロワー購入サービス」を運営するニュージーランドの企業を訴えたと発表した。
米国の裁判所に訴えられたのは、Social Media Series Limitedという企業を経営する個人3人。
Facebookは公表した文書の中で「訴状では、訴えの対象となっている企業と個人が別の企業とウェブイトを使ってInstagramユーザーに偽のエンゲージメントサービスを販売していたと主張している。我々は以前に被告に関連するアカウントを停止し、Facebookの利用規約に違反していると正式に文書で警告した。しかし被告は活動をやめなかった」と述べている。
TechCrunchでは当初訴状を入手することができず、Facebookに詳細を問い合わせた。
TechCrunchでは以前、17件のフォロワー購入サービスがInstagramの広告ネットワークを使ってユーザーにこうしたサービスを販売していると報じた。それから数カ月経って、今回の訴訟となった。
これに対しInstagramは、広告をすべて削除し、TechCrunchがポリシー違反と報じたサービスのFacebookページとInstagramアカウントをすべて無効にしたと回答した。しかしそのわずか1日後、TechCrunchはInstagramで2社の広告を発見し、さらに5社がポリシー違反のフォロワー増加サービスに宣伝費を支払っていることがわかった。
Facebookはここ数カ月、同社のプラットフォーム上での「不正行為」に対する措置を強化している。今年に入り、インド、パキスタン、フィリピン、英国、ルーマニア、イラン、ロシア、マケドニア、コソボなどのFacebookとInstagramからアカウントとページを削除した。英国の極右活動家のTommy Robinson氏をFacebookから削除したことや、Facebookへの批判が強いミャンマーでは4つの武装グループに対して利用を禁止したことなどが注目されている。
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(翻訳:Kaori Koyama)