私はデータを掘り返してちょっと変わったトレンドを見つけるのが大好きだ。物事が実際に〈動く〉しくみはそうやって理解する。もう一つ私は、クラウドファンディングのコンセプトを本当に〈本当に〉気に入っている。2つを合わせれば私の注目する的がわかるだろう。
今日(米国時間10/29)Disrupt EuropeでのJohn Biggsとの会話の中で、Indiegogo CEOのSlava Rubinは、溢れるばかりの知識を次々と繰り出した。もしあなたが、どんな種類であれクラウドファンディングのプロジェクトを考えているなら、恐らくこれは知っておくべき内容だ。
Slavaが与えたヒントは、その殆どがIndiegogoで過去数年集められたデータから直接得られたものであり、当て推量ではない。「かつて私は色々な意見を持っていた。幸い今は、意見を持つ必要がなくなった。データに基づいて語ることができる」
以下の指摘はIndiegogoのデータを基にしているが、全体的なコンセプトはどこのクラウドファンディング・プラットフォームにもよく当てはまるはずだ。
Slavaは、アドバイスを以下のカテゴリーに分類した。売り込み、早い行動、観衆の見つけ方の3つだ。
売り込み:
- ビデオのあるプロジェクトは、ない場合と比べて平均114%多く資金を集められる。
- 支援金額は何種類がいいか迷っている人へ。マジックナンバーは3~8のようだ。
- 成功したキャンペーンが目標金額を達成するまでの平均日数は36日。
- 成功したキャンペーンの平均支援金額は約70ドル。
- 4人以上のチームは、1人だけより70%多く資金を集められる。
早い行動:
- 支援者(および支援者候補)には頻繁に最新情報を提供すること。「5日以内毎に情報を更新すると、20日以上更新しないプロジェクトの4倍多く資金を調達できる」
- 支援者候補に連絡を取りたい? Indiegogoでは、メールによるキャンペーンが最も成功している。次がFacebookで、Twitterがその次。
- 初めが肝心:最初の1週間で目標の25%以上を集めると、達成率は5倍に上がる。
観衆を見つける:
- 「われわれは、1/3、1/3、1/3という考えが好きだ。Indiegogoは、あなたの成し逐げたいことを倍増する。もし、0ドルしか集められなければ、Indiegogoはゼロ倍しかできない。まず、少なくとも金額の1/3は[自分のネットワークを通じて]自力で集める必要がある。次の1/3はあなたのネットワークの友達を通じて集まることが多い。そして、最後の1/3をIndiegogoが見つけてくるのが平均的だ」
- はじめは家族や友達に手伝ってもらおう。「空っぽのキャンペーンを支援したい人はいない」
- プロジェクトは、出来る限り洗練させるべきか? 「その必要はないと思う。大切なのは本物であること。・・・もっと磨くべきプロジェクトもある。それが売ろうとしている商品なのだから。FlipのビデオやiPhoneだけでいいプロジェクトもある。それぞれだ。データからは、洗練さが重要かどうかまだ証明されていない」
- 英語を使うことの重要性について。「それは議論のあるところだ。海外から出来るだけ多く資金を集めたいなら、キャンペーンの一部にでも英語を使うべきなのは間違いない。だが、もちろん、まず地元のコミュニティーに集中したいのなら母国語を使うべきだ」
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(翻訳:Nob Takahashi)