Snapchatの話ではない。Facebookはメッセージング機能をさらに強化して、ステップアップをはかっている。現在同サービスは、新しいメッセージング機能として、友達が現在オンライン状態にあるかだけでなく、モバイルとデスクトップのどちらでFacebookを使っているかも知ることができる機能をテスト中だ。
従来は、ウェブまたはモバイルでオンライン、メッセンジャーアプリをインストールしているがオフライン、あるいは全くのオフライン、のいずれかだった。テスト中の新機能では、友達が「ウェブ」でオンラインなのか「モバイル」でオンラインなのかをFacebookが教えてくれる。
最初にこれを本誌に伝えてくれたのは、インドのブログ、Techlomediaのファウンダー、Deepanker Vermaで、彼の友達が最初に見つけたと言っていた。少々バグがあることも知らせてくれた。
本誌がFacebookに確認したところ、何かをテストしていることは認めた。「われわれは、友達がどこであなたのメッセージを受け取るかを、もっとわかるようにする機能をテストしている」と広報担当者は語り、もっと広く公開される際には知らせてくれると言っていた。
ではなぜ、Facebookはこの新機能をテストしているのだろうか。
友達がどんな種類のデバイスを使っているかに関する情報を与えるという発想は、エンタープライズ向けに作られたメッセージングサービスの時代を思い出させる。IT企業は「統一コミュニケーション」を旗印に、モバイル・メッセージングとデスクトップ・メッセージングのアプリケーションとサービスをシームレスに統合する方法を作っていた ― その結果利用者は常につながっていることになり、自分の送るメッセージがどこに届けられるかも知っていた。
この種の要件は、両者共ほぼ常時接続しているサービスや、モバイルが十分に強力でデスクトップからのアクセスが不要な時代には必須ではないが、この情報を知ることの意味はわかるだろう。
今やスマートフォンは、機能においてどんどんコンピューター化しているが(そして完全に置換えるものも多い)、未だにデスクトップにいるかモバイル機器を使っているかによって、ユーザーの対話方法は変わってくる。モバイル利用中の人は、返信が短いことが多く、移動中はすぐに返信する可能性が低いだろう。デスクトップのユーザーは、腰かけていることが多いので、リンクやメディアを含め長いメッセージを読み、それに返信する時間がある可能性が高い。
Facebookは、既にこうした情報の一部を別の形で提供している。現在、あるユーザーがモバイル端末からメッセージを送ると、受信者はそのメッセージに関する詳しい情報を見ることができる ― 人によっては見られたくない情報のこともある。ステータスウィンドウに「モバイル」または「デスクトップ」と表示されることによって、メッセージがどこから来たかがわかる。人はレスポンスを早くもらえると思うと、メッセージを送りたくなる傾向があるので、送信頻度が増えるかもしれない。新たな状態インジケーターによって、誰かが返信準備OKかどうかが、より明確になる。
Snapchat、Whatsapp、LINEなどのサービスは、月間アクティブユーザー数においては未だにFacebookのはるか後方にいるものの、Facebookは現在、別のレースで先を急いでいるようにみえる:マインドシェア・レースだ。
昨日(米国時間11/17)NY Timesが指摘していたように、SnapchatがFacebookの買収提案を断わったことを伝える報道は、Facebookがかつての威信を失いかけているかもしれないことを意味している。そして、一部の起業家や、おそらく投資家は、対話型コミュニケーションによってFacebookが取って代わられる日が来ることを信じているだろう(他の兆候:Facebookのティーンの利用が減少し、TwitterやPinterestなど他のネットワークが伸びている)。
その意味で、ユーザーの目を引きサービスの利用を増やすために、簡単な機能を追加し続ける努力は過小評価できない。、
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(翻訳:Nob Takahashi)