今年のApple(アップル)について絶えず繰り返されていた文言の1つが、サービスへのシフトだ。そうした傾向は、4〜6月期決算発表に反映された。
実際、今回の決算リリースでは見出しでサービス部門の「過去最高の売上高」を取り上げた。そして、CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は発表文で「サービス部門の過去最高の売上高、そしてウェアラブル、iPad、Mac、iPhoneの売上も貢献し、これまでで最高の4〜6月期となった」と表現した。
Appleのサービス事業には、iCloudやApple Music、Apple News+といった購読制プロダクトが含まれる。このカテゴリーは間もなく提供が開始されるApple TV+やApple Arcadeで今後さらに成長することが見込まれる。
今回発表された売上高は確かに1〜3月期の売上高を上回ったが、しかしさほど大きな差はない。1〜3月期が114億5000万ドルだったのに比べ、4〜6月期は114億5500万ドル(約1兆2400万円)だった。また、アナリストはAppleのサービス部門の売上高を116億8000万ドルと予想していて、少なからず落胆するものだったということは記すに値するだろう。
一方で、前年同期比でみると成長は目を見張るものがある。前年同期のサービス部門の売上高は101億7000万ドルで13%増となった。これは、部分的にiPhone販売の落ち込みにより売上高が前年から減って423億5000万ドルとなったハード部門と比較しても見栄えがするものだ。
イメージクレジット: Justin Sullivan / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)