テスラのQ3の納車は過去最多の9万7000台でアナリスト予想に届かず

Tesla(テスラ)は米国時間10月2日、第3四半期に過去最多となる9万7000台の電気自動車を納車したと発表した。この数字は前四半期より2%増だったが、それでもアナリストの予想には届かなかったこのニュースを受けて、Teslaの株価は時間外取引で6%近く下落した。

テスラは同日、第3四半期には前四半期より10%多い9万6155台を製造したことも明らかにした。同社はこのところ生産台数を着実に伸ばしている。2018年第4四半期の生産台数は8万6555台で、今年第1四半期は7万7100台に落ち込んだ。そして第2四半期に8万7048台に戻した。

FactSetによると、アナリストは第3四半期の納車が9万9000台になると予想していた。

過去最多の納車台数となり、さらに生産をのばせることを示したにもかかわらず、この数字はCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏の高い目標に届かなかった。リークされた電子メールの中で、マスク氏は第3四半期に10万台を生産できたかもしれなかったと語った。

テスラはまた、第3四半期に過去最多のネット注文を受け、受注残が増えた状態で第4四半期に突入したことも明らかにした。すべてのModel 3の注文は予約していなかった客からのものだったとも述べた。参考までに、以下は過去の納車状況だ。

同社は第2四半期に9万5200台を納車した。これは6万3000台だった第1四半期から大幅な伸びで、第1四半期は前四半期から3分の1ほど落ち込んでいた。低迷した第1四半期の納車台数の影響は決算に如実に現れた。コスト、価格調整なども響き、予想を大幅に超える7億200万ドル(約752億円)の赤字となった。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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