近年では、誰もが独自の電動垂直離着陸機(eVTOL)を作ろうとしているようだ。都市を移動する交通手段の次なる大きな変化を予測するために、これらの乗り物の開発競争が行われているのは明らかだが、これまでに目にしたものは実現性に乏しかった。しかしミュンヘンに拠点を置くスタートアップのLilium(リリウム)は、独自の都市型飛行機を開発しており、本日12月19日に公開された動画は期待以上のものだ。
上の動画は、実際には10月初めに行われたテストのもの。Liliumによると、すでにテスト期間は完了しており、フェーズ2に移行している。動画では実際に飛行機が3分間飛行し、垂直離着陸のプロセスを経て、旋回しながら浮上した地点に戻っていく様子が映し出されている。
これは、Lilium Jetのユニークな推進方法による飛行能力と比べると、比較的低速のデモンストレーションである。同機は最高時速100kmで飛行でき、またジェットのフラップを完全に平らな角度にできれば、より速く水平方向に飛行できるだろう。最終的にLiliumは、自社の飛行機にて(少なくとも最初の数年間の有人飛行を実施した後に)市街地で人々を輸送するエアタクシーサービスを検討している
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)