ソニーが大がかかりにクラウド化している。今日(米国時間1/6)、ソニーは、コンテンツをさまざまなデバイスから横断的に利用できるクラウド・ベースの新しいサービスを2つCESで発表した。PlayStation Nowはゲームをストリーミング配信するネットワークだ。またこれと別にライブとオンデマンドでビデオをストリーミングするサービスも準備されている。
どうやらソニーはクラウド・サービスにプロダクトを集中していく戦略のようだ。
PlayStation Now は、ソニーが2012年に3億8000万ドルで買収したカリフォルニアのゲーム配信サービスのスタートアップ、Gaikaiの新しい名前だ。Sony Computer Entertainmentの社長、グループCEOのAndrew Houseによれば、「このプラットフォームを通じてPS3、PS2の古いゲームをVita、スマートフォン、タブレット、Bravia TVなどに配信する。ユーザーはお気に入りのPS3ゲームを居間の大画面のBraviaでプレイできるようようになる」とのことだ。PlayStation Nowは1月末にベータ版テストが開始され、この夏に正式公開となる。
ソニーが発表したもうひとつのクラウド・サービスは(しばらく前から噂が流れていた) 動画のテレビへのストリーミング配信だ。Houseは「ライブ番組とオンデマンドの双方がサポートされる」と述べただけで詳細はほとんど明らかにされなかった。われわれはソニーにさらに問い合わせを行った。今のところ分かっているのはサービスのスタートがこの夏になるという点だけだ。
ソニーのクラウド化は時代を先取りした動きとはいえないが、それでも重要だ。Houseによればアメリカだけで7000万台のソニー製デバイスが使われているという。そのうち2500万台がPlayStation3で、すでにテレビのストリーミング・サービスとしては最多のデバイスとなっている。コンテンツのプロバイダとしてはNetflixが最大だ。ここで自身が巨大なコンテンツ・ホルダーであるソニーが直接ストリーミング配信に乗り出すのは自然な成り行きだ。Microsoftなど他のゲーム機メーカーに対して競争力を高める効果があるはずだ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)