防犯カメラのRingがビデオのエンドツーエンド暗号化を今年中に導入

Ringは、同社のセキュリティー製品をユーザーにとってより安全にする取組みの一環として、エンドツーエンド・ビデオ暗号化を今年中に実施する。アプリのコントロールセンターに将来この切り替えを行うためのページを新たに追加し、エンドツーエンド暗号化が公開されるまでの間、ユーザーのビデオを安全にするためのRingの暗号化対策の詳しい情報を提供する。

同社は米国時間9月24日に、新しいデバイスも発表しており、同社初のドローンもその1つだが、創業者兼CEOのJamie Siminoff(ジェイミー・シミノフ)氏は、新しいセキュリティー対策こそが一番大きな違いを顧客にもたらすものだと語った。

「エンドツーエンド暗号化は我々が提供する中で最も重要なプロダクトです。なぜならセキュリティーとプライバシーとユーザーによる制御はRingの基盤をなすものであり、これを業界に先駆けて一層強化していくことは、当社の責任だと考えているからです」と語る。

シミノフ氏は、同社が今年実施した2要素認証の義務化は、業界標準の先を行くものであることも指摘した。同氏に、エンドツーエンド暗号化ビデオをデフォルトにせず利用したくないユーザーがオプトアウトできるようにした理由を尋ねたところ、「ご承知のとおり、プライバシーの基準は個人によっ異なりさまざまなニーズがある」とのことだった。

エンドツーエンドについて一例を挙げれば、Alexaに向かって「玄関に誰がいるか見せて」とは言えなくなる。なぜならエンドツーエンドでロックされるからだ。その手のことが起きると顧客はやりたいことができなくなる。つまり、エンドツーエンド暗号化はあらゆるユーザーの使い方にマッチするわけではないので、オプションにしているというわけだ。

一方ではこの種の安全性をぜひ欲しいという人もいるので、今後の当社の製品は、そして業界全体がそうなってほしいのは、ユーザーが必要なセキュリティーを設定できて透明性のあるシステムだ。本日発表したビデオ・コントロールセンターでも、Ringのビデオなど顧客のデータに関する情報をユーザーが見られるようにしている。

つまり同氏の望みは、自社の製品を使ってユーザーが自分の使いたいシステムを構築できるようにすることだ。「室内ドローンのAlway Home Camは別のかたちでそれを表現したもので、家中の部屋を映す能力があるが、いつどこを撮るかを選ぶ能力も兼ね備えています」と同氏は説明した。

そして「大切なのは人々がテクノロジーを使うための選択肢を提供すること。ただし、快適に使い、理解し、制御できることだと思います」と締めくくった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook