アプリインストールなしでも友人と写真を共有できる「Scene」、機能を追加し課金サービスを開始

リプレックスが提供するスマートフォンアプリ「Scene」は、スマートフォンで撮影した写真を最大1000枚のアルバムとして保存し、友人と共有できるアプリだ。

アプリをダウンロードしているユーザー同士であればアプリ間で、アプリをダウンロードしていなければウェブサイトのURLをSMSやLINEで伝えることで、アプリをインストールしているかしていないかに関わらず写真を共有できる。

そのSceneが3月13日にリニューアルした。あわせてPC上の写真をScene上で閲覧できるPC向けの新サービス「Scene Connect」を開始した。

リニューアルではUIを変更。アルバム内の写真にコメントを入れられるようになった。また、アルバムを共有するユーザー間でのメッセージ機能を強化。クローズドなSNSのようにやりとりができるようにしたという。ただし、リプレックスでは、「SNSのように利用できてもあくまで『ツール』。SNSだと流れてしまうやりとりも、(写真として)ストックとして残る」(リプレックス取締役の渡邊康治氏)と、Sceneを定義している。

リニューアルにあわせて提供を開始するScene Connectは、PCにソフトウェアをインストールし、スマートフォンで閲覧したい画像を指定すれば、ファイルサイズをスマートフォンに最適化して同期してくれるというもの。

なお、同期時にファイルサイズを最適化するため、「クラウドを利用した画像ファイルの共有サービス」ではなく、あくまで「スマートフォンでの写真閲覧に特化したサービス」と認識すべきだ。だがそれゆえ、画像の同期速度は一般的なクラウド型のファイル共有サービスの数十倍になるという。

同期できる写真は3000枚まで無料。このタイミングに合わせ開始する月額324円の有料アカウントに登録すれば、同期の枚数が無制限となる。

親しい友人など、クローズドな場所においてスマートフォンで撮った写真数枚を共有するのであれば、正直なところ僕はLINEやFacebookメッセンジャーなどを利用した方が便利だと思っている。Sceneは数百枚、数千枚の写真を、アプリをインストールしていないユーザーにすら共有できる。この利便性をどうユーザーに訴求できるかが課題になるだろう。Sceneのユーザー数は現在約20万人。今後1年で500万人のユーザー獲得を目指す。



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TechCrunch Japan

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