General Motors(ゼネラル・モーターズ)はロゴを変更し、ウェブサイトを刷新し、新たに「Everybody In」マーケティングキャンペーンを立ち上げた。電気自動車の浸透を加速させることに真剣であるという、モダンで迅速、そしてインクルーシブな組織への同社のトランスフォーメーションを示す取り組みの一環だ。
これらの変更は、米国時間1月11日からバーチャルで開催されるテックトレードショー2021 CESへの参加を発表するのにともなって明らかにされた。同日から新しいウェブサイトになる。
「115年の歴史の中でGMがロゴを変更するのは今回が5回目で、おそらく1964年以来最も革新的なものです」と同社のマーケティング責任者Deborah Wahl(デボラ・ワール)氏は米国時間1月8日の記者会見で述べた。すべて大文字のGMロゴは、ゼロエミッションできれいな空を連想させるソフトな青いグラデーションの小文字「gm」に変わった。そして「m」の下には下線があり、これはGMの基礎をなすUltiumバッテリーアーキテクチャーを示している。mの周辺の空白部分は電気プラグのようにも見えるとワール氏は話した。
「楽観的で、エネルギーと活気があり、当社の未来に対する見方を反映しています」と同氏は語った。「当社でしっかりと受け継がれてきたものに、見て取れる一貫性と信頼という重要な要素が加わっています。しかし全体的に真にGMに人間性を与えようとしており、実際、このブランドアイデンティティプロジェクトは、これが従業員16万4000人を表すことを知っている当社のデザイナーチームがリードしました」。
この取り組みはロゴの変更、そして著作家のMalcolm Gladwell(マルコム・グラッドウェル)氏、サーファーのBethany Hamilton(ベサニー・ハミルトン)氏、ゲーマーのErin A. Simon(エリン A・シモン)氏、Peloton(ペロトン)のサイクリングインストラクターCody Rigsby(コーディ・リグスビー)氏の短い出演とともに普通の人々が登場する新しい広告以上のものになることを意図している。同社が動きの遅い遺産的な自動車メーカーから、すばやく動き、技術を中心に据え、そして次世代車の所有者にアピールする自動車メーカーへと真に進化したことを示すのが狙いだ。
GMはインスパイアしたいと考えている。ロゴやウェブサイトの変更は変身の始まりを意味する。
もちろんこの変革を支えるのは資金やリソースだ。GMは2020年11月、今後5年間で電気自動車と自動運転テクノロジーの開発に270億ドル(約2兆8000億円)を注ぐと述べている。これは石油・ディーゼルへの投資より35%多く、プロダクトをより早くマーケットに投入するためのものだ。
関連記事
・GMが電気自動車戦略のコアとなるモジュラー式アーキテクチャー「Ultium」を公開
・GMが2025年までに電気自動車開発に2.8兆円投資、「リーダーシップを失うつもりはない」
カテゴリー:モビリティ
タグ:GM、電気自動車
画像クレジット:GM
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)