日本は4K TVの本放送を早くも2014年に提供

world cup

今年のCESでみんなを圧倒した4K TV、その3840 x 2160画素のテクノロジは、まだ世界の多くの人にとっては予兆にすぎない。しかし日本は、早くも2014年に衛星から4Kを放送し、テレビ業界にかつてなかったほどの速いペースで最先端技術の一般供用を開始するようだ。

Asahi Times誌によると、日本の総務省は、ブラジルで2014年に行われるサッカーのワールドカップの4K放送を送信する。使用するのは放送衛星ではなく日本の通信衛星だ。

Sonyなどが4Kの受像器を発表しており、価格は約25000ドルだ。リビングルームの壁に800万画素をぶら下げるだけのお金のない人は、しらけるだけかもね。

出典: BroadbandTVNews

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スタンフォードの研究者、100万コアのスーパーコンピュータを活用する新たな乱流シミュレーション技術を開発

52208_webスタンフォードの研究チームが、スーパーコンピュータの利用について新たな地平を切り拓いた。利用したスーパーコンピュータはローレンスリバモア国立研究所のSequiaだ。研究チームはこのスーパーコンピュータを使ってリアルタイムでの乱流シミュレーションを行なってきた。Sequoiaは最速のマシンというわけではないが、100万コアを同時に利用して計算を行うことができるのだ。

最速マシンは何かと言えばオークリッジ国立研究所にあるクレイ社製のTitanだ。こちらのプロセッサ数は50万となっている。しかしSequoiaは、先に記したように搭載しているプロセッサを同時に利用することができる。これによりスタンフォードの乱流研究チーム(Turbulence Research)は複雑な流体力学に則ってスーパーソニックジェットエンジンが生じる騒音問題のシミュレーションを行うことができたのだ。

リサーチアソシエイトのJoseph Nichols曰く、「世界の高速コンピュータリストによるとSequoiaはNo.2ですが、最も多くのコアを利用することができるのです」とのこと。「シミュレーションを行う際に100万ものコアを同時に利用できるのは大きな魅力です。いったい何が起こるのかを知るための強力なパワーを備えているわけです」。

「今回の目的は、大量のコアを活用して計算速度を上げることができるかどうかを調査することでした。コードにスケーラビリティがあるのであれば、利用コア数に応じて計測時間を短縮することができることになるのです。結果的にシミュレーションの可能性が飛躍的に向上するわけです」とNicholsは言う。「そして私たちのコードは確かに大量のコアに対応してパフォーマンスを上げていくことができました。実際に何が起こるのかを、正確にシミュレートすることができるようになったのです」。

今回のシミュレーションは、乱流の仕組みを分析して、ジェットエンジンの発生するノイズの仕組みを把握することにより、低ノイズなスクラムジェットエンジンを開発することだ。

「完璧にスケーリングするアルゴリズムを生み出すことができたことで、乱流研究チームには全く新しい地平が拓けたということができます」とNicholsは言う。「複雑系を相手にする分野で、シミュレーション技術がますます向上していくことになるはずです」とのことだ。

via Eurekalert

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

DARPA、1.8ギガピクセルの監視カメラを開発―高度6000mから26平方キロの範囲を撮影して15cmの物体を識別

アメリカ国防省のDARPA〔国防高等研究計画局〕は、無人機に搭載される予定の1.8ギガピクセルの監視カメラ、ARGUS-ISについてより詳細な情報を公開した。このカメラは世界最高クラスの解像度を持ち、15cm程度の対象を6000mの高度から識別できるという。一度に25.9平方キロの範囲を撮影しながら驚くべき解像度で任意のスポットにズームインできる。

このカメラは1基の望遠レンズに対して5メガピクセルの撮像素子368台をアレイ状に配置しており、地表を歩く人間や鳥が飛ぶのもはっきり認識できる。ARGUS-ISはAutonomous Real-Time Ground Ubiquitous Surveillance Imaging System(自律的リアルタイム・ユービキタス地上監視画像システム)の頭文字とされる〔ギリシャ神話の100の目を持つ怪物アルゴスとの語呂合わせ〕

このシステムは毎秒600ギガバイトの情報を生成する。画像処理はカメラ内で行われる。これほど大量のデータをリアルタイムですべて地上に伝送するのはおそらく不可能だろう。そこでDARPAは空中のARGUSが撮影する膨大なリアルタイム画像データから任意の地点を自由に拡大できるPersisticsというシステムを開発した。

上にエンベッドしたビデオは6000m上空から撮影されたものだが、地上で手を振っている人の姿がはっきりと識別できる。もう少し高度を下げればもっと細部まで見えるだろう。驚くべき監視能力だ。

via ExtremeTech

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

オメガ、加速器内の磁気にも耐えられる機械式耐磁腕時計をリリース

Seamaster_Aqua_Terra_300dpi磁気殺人光線デバイスの調整を行なっているときも、あるいはスターゲイトで出発準備を行なっているときも、周囲に発生する磁場は腕時計に壊滅的ダメージを与えてしまうことになる。おしゃれなスーツを着て、高級腕時計を身につけた科学者はしばしば、ある種の機械に腕時計を近づけすぎてムーブメントを破壊してしまったものだった。

Rolexはムーブメントを非鉄金属でカバーすることにより、問題を解決しようとした。但し、リリースされたMilgauss(ミルガウス)は、1,000ガウスまでにしか対応することができないでいた。

先を行こうと考えたのがOmegaだ。Seamaster Aqua Terra(シーマスター・アクアテラ)の新しいシリーズに防磁機能を搭載したのだ。方法はムーブメント自体を非鉄金属化するというものだ。これにより1.5テスラ、すなわち15,000ガウスに耐えることができるようにしたのだ。15,000ガウスとはサブウーファーの磁力の2倍にあたる。MRIでもピーク時に70,000ガウスだと言われている。ちなみにMRIがどれほどの磁力パワーを持つものかということについては、こちらの記事が参考になる。

時計の外見は、一般的な三針構造だ。しかしここに搭載された8508ムーブメントが非常にユニークな存在だ。出荷時期は春頃が予定されており、価格はまだ決まっていない(安くても1万ドル程度だと思われる)。高すぎるとお考えだろうか。時空の渦巻きに巻き込まれ、そこで腕時計が止まってしまうことを考えれば、必要な投資だという見方もありそうだが、いかがだろうか。

via Hodinkee

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

TwitterのビデオアプリVineにポルノ問題

「それを作れば、彼らはやってくる」。Twitterの新しいビデオ共有プラットフォーム、Vineは、現在ポルノ問題に直面している。以前Nick Biltonが指摘したように、”#porn” などの職場閲覧不適切なタグを検索すると、様々なタイプの露出狂が登場するコンテンツや、ノートパソコンの画面から直接取ってきたポルノビデオなどが見つかる。

ただし解決法がないわけではない。Vineユーザーは同モバイルアプリを使って不適切なビデオを通報することが可能で、回数が重なればシステムが不適切コンテンツを警告する画面を挿入する。Twitterには、不適切なコンテンツや、アカウントに対しても同様の警告システムがあるが、Vineにはまだ用意されていない。

同社は長年にわたって、違法でない限りサイトで検閲を行わない方針を貫いている。実際Twitterは、例えばドイツでは違法なコンテンツは同国では見られないが他国では見られる、というような国別システムを使っている。

photo

私としては、ポルノ問題が広く蔓延しているとは思っていない。現時点で殆どは男性器であり、ウェブカムと退屈な男たちが一緒になればよく見られる光景だ。しかし間違いなく問題なのは、500pxなどのアプリが、同じような違反によってApp Storeから消えたことだ。Vineがポルノ問題をどうやって解消するのか、あるいはしないのかは未だに不明だが、今のところこれは、大衆に受け入れられる境界にあるサービスの予想された悪 (大して悪ではないかも)と言うところだ。

アップデート:Twitterの広報担当者が以下の声明を本誌に伝えた。

ユーザーは、もしビデオが不適切(ヌード、暴力、医療行為等)であると確信した場合、不適切であることをアプリ内で通報できる。不適切であると報告されたビデオは、表示される前に警告メッセージが挿入され、クリックしてからでないと見ることができない。

通報され、弊社のガイドラインに違反すると判断されたビデオはサイトから削除され、アップロードしたユーザーアカウントは停止される場合もある。これらの違反に関する詳細についてはVine利用規約(http://vine.co/terms)を参照されたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

CNET、親会社CBSと係争中のテレビ配信サービスAereoのレビューを禁止される

[情報開示:CNETの親会社であるCBSは、現在Aereo社と同社サービスの違法性に関して係争中である。それに起因する利益相反により、CNETは今後同サービスのレビューを書くことができない。]

CBS傘下CNETのJohn P. Falconeは、Aereoに関する速報記事を書いた。Aereoはテレビ各局を困らせているインターネットでテレビ番組を配信するサービスだ。問題の記事は、Rokuというビデオデバイス上のAereoに関する短い記事にすぎなかったが、今やばかげた免責条項や、Aereoに対するテレビ局らの訴訟に関する議論で溢れかえっている。

要するに、CBSは今後CNETが係争中のサービスに関する記事を書くこと(正確には、レビューすること)を禁じた。CBSは自社のビジネスモデルを制御できないので、CNETのビジネスを制御しようとしている。Dish問題が起きた時、私は大して気に止めていなかった。しかし今度ばかりは、私のCBSへの信頼は失われ、CNETで意味のある変化が起きる希望もなくなった。

CNETについてこんな書き方はしたくなかった。CBS/CNET内部で何が起きているのか知らないが(現場にいる友人と話した後、確信を強くした)、これはテクノロジー系論評サイトの巨人を、全くのジョークにしてしまう出来事だ。これはAmazonのようなサイトに驚くべき社会的地位を与え、テク系報道ビジネス全体の信用を失墜させ、読者が手にする価値ある情報の量を減少させるものだ。全員にとって痛手だ。

Mike [Arrington]がCNETに関する〈別の〉記事にも書いているように、われわれの使命は真実を伝えることだ。はっきりさせておくと、CNETのスタッフは、プリンター複合機のレビューを書く時、東部戦線から送られてきた入電を記事にしているわけではない。カメラやタブレットをネットで調べたことのある人なら誰でも言うように、商品情報に関する安全で信頼できる情報源は、インターネットの宝だ。彼らは毎日クールな商品を探し、一定の基準と過去の経験に基づいて判定を下すことで給料をもらっている。CBSがこのような形で彼らを踏みにじることは全くの茶番だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

LEGOでパンケーキ料理ロボットを作ってみた

週末で忙しいのだという人も、ぜひこのビデオだけは見ておいて欲しい。LEGOで作られたDIYパンケーキメーカーの映像だ。専門家としての意見するならば、これはフィヨルドを超えて、わざわざノルウェイからやってくる最高のプロダクトだ。作ったのは、向こうに住んでいるアメリカ人のMiguel Valenzuela。このプロジェクトに数年間とりかかっていたのだが、ついにこの動画によって詳細が明らかになった。このロボットパンケーキメーカーこそ、人類が待ち望んでいたニューウェイブであること間違いなしだ。

製作に用いられているのはLEGOとケチャップ容器だ。ケチャップ容器はパンケーキのもとを備え付けのグリドル(鉄板)に供給するのに使用する。確かに今のところはロボットアームを使った給仕まではできない。しかし現在のところは、LEGOに料理から給仕をオートマチックで任せてしまうという人はいないだろう。このシステムにはDIYによる完全オートメーションを実現する未来が感じられると思うのだ。

自分でも作ってみたいという人は、Miguelがこちらのページに詳細な説明を掲載している。上のビデオを何度も繰り返しみてみて、各部の機能などもしっかりと理解して挑戦してみて欲しい。二日酔いで迎えた週末の朝に、すばらしい朝ごはんを提供してくれるようになることだろう。

Miguelは、このパンケーキロボットを、サンフランシスコで行われる今年のMaker Faireに出品したいと考えているそうだ。ついては資金も必要で、こちらのページでは寄付も募集している。

via Make

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

研究結果:人はオンラインで即座に訂正されても虚偽情報を信じ続ける

なぜバーサー(オバマ大統領出生虚偽論者)や内部犯行説その他の陰謀論者たちは、物ごとを額面通りに受け取らないのか疑問に思っている人へ。 オハイオ州立大学の研究者2人が、人にはデータに対する即時訂正(instant correction)を無視、そして拒絶する傾向があることを発見した。

R. Kelly GarrettとBrian Weeksによる研究では、真実でない情報がニュース記事によって即座に訂正された時に何が起きるかを分析した。誤った情報を自動的に訂正するプログラムが存在するが、そのようなシステムはユーザーを「事実情報に対する抵抗が強くなる」よう仕向ける。そう、真実を読めば読むほど、人は固く信じた嘘を信じる傾向にある。

「人間は、単純に正確な情報を注ぎ込める容器ではない」とGarrettは言う。「誤認識の訂正は説得の仕事だ。矛盾する主張がある時、一つの主張の方が明らかに正確であることを納得させる必要がある」

実験では、電子カルテに関する情報を3ページ用意し、その1ページを被験者に渡した。そこには対立を生む可能性のある内容が書かれている。あるページには誤った情報が書かれており、「不正確な主張は斜体でカッコ内に赤で表示され、詳細な訂正がページの下部に書かれていた」。別のグループは誤りを含む記事を見せられ、3分間の作業を与えられた後、訂正文を提示された。最後のグループには、誤った情報だけが書かれたページが渡された。

Screen Shot 2013-01-24 at 10.56.30 AM

その後研究者らは、「一部の人たち(病院管理者、政府関係者等)にとって電子カルテが利用できると、どれほど良いこと悪いことがあるか」を尋ねた。電子カルテを支持する人々は高いスコアを付け、反対する人々はあたかも訂正されなかったかのように回答した。要約すると、訂正は彼らの意見や後の情報精度に何の影響も及ぼさなかった。

correction_screenshot-excerpt

ここから推定すると、もしあなたがオバマ大統領(実際には誰でも)の支持者なら、不正確な情報に対する訂正は、その情報についてあなたが思い出す内容を変えるだろう。もしあなたが反対派なら、訂正は意味を持たない。結論はこうだ。

事実情報を提供することは、学習、特に議論の起きやすい問題や論争中の事実に関する理解を促進するための、必要条件ではあるが十分条件ではない。この研究が明らかにしたように、個人は様々なバイアスに影響され、時には注意深く記載された証拠を拒否することもある。元になった情報の誤情報を訂正することが、そうしたバイアスを増大させることさえある。われわれのゴールは、この分野[誤り訂正システム]における将来の取り組みを妨げることではなく、デザイナーたちがこれらのバイアスを克服する際に役立つ様々な訂正提示戦略を提案することである。

「Dispute Finderのようなシステムは、アメリカ人のおよそ6人に1人いる、徹底した報道と事実確認にもかかわらずオバマ大統領が米国で生まれたことに疑問を持ち続ける人々の信念を、殆ど変えるこができないとわれわれは考えている」、Garretは語った。

[画像:Gigra/Shutterstock

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

Apple、Macシリーズの問題点

apple-gallery10_1470400b本日流れてきたニュースによると、Macの売上げが前年比21%ダウンとなっているようだ。四半期比較で言っても16%落ちている。2013年Q1の販売台数は410万台ということで、これはなかなかの数字だと思う。しかしそれでも昨年からくらべてかなりの減少ということになっているわけだ。投資家がこれに直ちに反応したことはご存知の通りだ。

最近のMacシリーズが抱える問題といえば、レティナ(MacBook Pro等)とそれ以外に製品ラインが分裂していることではなかろうか。新しいMac Proの様子を見てから出ないとデスクトップは買わないと考えている人も多いし、またレティナ好きの人たちは「iMacを使う意味はなんだろう」などと考えこんでしまっている。レティナ版13インチMacBook Proの登場により、ノートタイプを考えている人には選択肢がある。しかしAirの解像度は以前のままだ。いずれも良いマシンばかりなのだが、消費者は「もっと良いものが出るのではないか」と悩んでしまってもいるようだ。

簡単に言って、現在のMacシリーズは2つに分かれているのだ。綺麗な画面のノート型と、そして拡張性はあるが低解像度のデスクトップ型だ。どちらを選ぶのかはなかなか難しい問題で、そして消費者は購入を躊躇うことになる。

ちなみに、販売台数低下にWindows 8が関係しているという意見には反対だ。確かにWindows 8には面白い面もありそうだ。しかしIT関係者も一般消費者も、それほど大きな関心はないように見える。これからWindows 8搭載PCの価格がこなれてきてから、ようやく購入を考える人が出てくるといった具合だと思う。

Macの販売台数低迷を、何か他のデバイスのせいにするということであれば、それはApple自らのタブレットということになるだろう。ノートパソコンではなくタブレットで十分と考える人も増えているようだ。時代が「ポスト・デスクトップ」であることは間違いないのだろう。しかしタブレットで、デスクトップの売上減を支えきるというのは難しいことだ。Appleは人気のタブレットデバイスを作ることで、むしろ自らのクビを締めているという面もある。

株価というのは、さまざまな要因で変動するものだ。ただ、今回の場合はMacの売上台数についての話が大きな影響を与えたのだろう。少なくともApple的標準からすれば「絶好調」とは言い難いのは事実だ。シンプルな対策を考えるのならば、Macシリーズの整理を行なって、消費者の悩みや疑念を消し去ることではないだろうか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

フランスのアーチストが自作ロボットのパーツを無料で配布

inmoov robot head 3d print466

フランスのアーチストGael Langevinが、あなたにロボットをあげたいそうだ。それは彼が作ったヒト型ロボットの各部分の3Dプリンタファイルで、それらを利用すると、誰もが自作ロボットを比較的簡単に作れる。あなただけのお手伝いさんまたは愛人を作るために、そのほかに必要なものは、ABS樹脂とArduinoのボードいくつかとモーターいくつかだ。

今現在Thingiverseで入手できるのは手の部分だけだが、今後数か月でそのほかの部分も順次リリースしていく。彼のビルドログがここにある。ロボットは完全にオープンソースで、図面もすべてダウンロードできる。どの部分もご自分の3Dプリンタでプリントできるはずだが、Makerbotでは無理かな、と思う大きいのもある。

このロボット自体は、なんだか皮膚がおかしいSonny from I, Robotみたいで、ちょっと気持ち悪いが、でも家庭の3Dプリンタでロボットが作れることは画期的だ。3Dプリンタ観が、大きく変わってしまう。完成時には、Gaelのおかげで世界のロボットマニアがぐんと増えていることだろう。それも、すばらしいことだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

実際のところ、Androidは安いけれども出来が悪い

初めてAndroidが出てきた時、私にはヒットの予感があった。初期のOSはいただけなかったが ― G1はSidekickの増強版みたいだった ― 私にはAndroidデバイスが世界を覆いつくすであろうと考える単純な理由があった。それが無料であり、キャリアーはJavaスタックや出来の悪い自家製OSの心配をする必要がなくなるからだ。代わりに彼らは、ほぼ全世界中のAndroid機と同じように動くスマートフォンを売ることができる。それは、あらゆる方面からの競争に面していた業界に対すGoogleからの贈り物だった。

そして計画は成功した。しかし、なぜ「フリー」仮説が通用するのか私はかねがね疑問だった。

今日(米国時間1/23)、GizmodoのSam Biddleは、なぜそこまでAndroidが人気なのかを調べたすばらしいレポートを発表した。その電話機は安価であらゆる地域のユーザーに広く受け入れられている。一方iPhone(黒いメタルと豪華なガラスの風貌)はよくて299ドル、キャリアー契約なしなら500ドルはする。Motorola Atrix HDなら契約込みで99セントだ。

Biddleがこう書いている。

常に高価で羨望の的の美しく面取りされたiPhoneと、それ以外全てとの違いは明白だ。iPhoneは広く一般に良いと考えられている。それ以上のAndroid機も十分に良いと考えられている。しかし端的に言ってしまえば、価格の割には十分良いということだ。そしてこの特質は、他のどんな新機能よりもGoogleの〈人民のための電話メーカー〉としての役割を保証している。それは民主的ガジェットであり、一方Appleは、その特権的立場を、眼力のありすぎる上部階層の裕福な財布と繋ぐことに成功したにすぎない。

要するに、スマートフォンの普及にかけて、GoogleはOSを誰にでも無料で与えることによって完璧にこなしている。それは本質的に「完全無料」のソフトウェアであり、メーカーは使える確かなOSを、遅くて出来の悪いハードウェアに載せて安く売ることができる。その結果のAndroid(およびSamsung)人気は、上部より下部の階層によって支えられている。

Biddleは記事の中でさらに深く堀下げているが、このiOSとAndroidの極めて重要な差異を覚えておくことは重要であると私は思う。Androidは勝ち続けている。これは紛れもない真実であるが、Androidは市場のローエンドを猛スピードで吸い込むことによって勝ち続けているのである。 根っからのiPhoneボーイである私でさえ欲しくなるような美しい旗艦スマートフォンでも出て来ない限り、Androidは、最高だからではなく、最安値であることによって世界を征服しつつある。しかし、一たびAndroidがその両方の要素をものにすれば、これは要注意だ。RIMとMicrosoftは叩きのめされ、Appleは、その筋金入りのファン層にもかかわらず、いよいよ真の競争に曝されるだろう。酒飲みなら誰でも言うように、この世には良いウィスキーと安いウィスキーがあり、ごく稀に安くて良い酒もある。Googleは、そのスイートスポットを捕える必要がある。そうなったとき市場はいよいよ軌道に乗るだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)