Googleがデスクトップ検索結果の右側の広告表示を廃止。全世界を対象。

先週末、Googleが検索結果画面に大きな変更を加えました。デスクトップ検索が対象ですが、検索結果画面の右側に表示する広告を取り除いたという内容です。今回の変更は、全言語、全世界を対象としているため、もちろん、日本も対象に含まれます。また、商品リスト広告ボックスは例外となり、”非常に商業的なクエリ”に対しては、4つの広告を表示するようです。– SEO Japan

長い間テストを行っていたが、デスクトップ検索でロールアウトされたようだ。Googleは検索結果の右側に広告を表示することを廃止したが、1つだけ例外がある。

*リンク先は全て英語となっています。

Googleが大きな変更を加えた。デスクトップの検索結果の右側から広告表示を排除し、ページの上部と(もしくは)下部のみに広告を設置することにしたのだ。また、同時に、広告枠を1つ増やす場合もあることも発表しており、従来の3つではなく、4つの広告が検索結果画面の上部に表示される。しかし、”非常に商業的なクエリ(highly commercial queries)”に限られている。

2010年から開始し、調整を続けてきたテストの結果が表れたようだ。Search Engine Landの読者(特にアメリカ以外の国の読者)は、検索結果の上部のみに広告が表示されるパターンを、昨年末から頻繁に目撃されていたことをご存知だろう。

Googleの社員がSearch Engine Landに伝えた内容によると、今回の変更は、全ての言語で、全世界での検索を対象にロールアウトされているとのことだ。デスクトップ検索の右側に広告が表示されることはないが、1つの例外がある。商品リスト広告(PLA:Product Listing Ad )ボックスは引き続き、検索結果画面の上部と右側に表示されるようだ。

今回の変更についてのGoogleのオフィシャルな発表によれば、4つの広告が検索結果の上部に表示されるのは、”非常に商業的なクエリ”に限るということだ。

我々はこのレイアウトのテストを長い間行ってきた。そして、商業的なクエリに対して、少ない広告数が表示された検索結果を見たユーザーもいるだろう。我々は調整を続けてきたが、”非常に商業的なクエリ”の場合に、ユーザーと広告主のパフォーマンスにとって、より関連した検索結果を提供できるレイアウトを設計している。

まとめると、検索結果の右側から広告を除いたレイアウトは、デスクトップ検索が対象で、全世界で適用される。4つの広告が表示されるのは、”非常に商業的なクエリ”に対しての検索結果だ。”非常に商業的なクエリ”の例としては、”ニューヨークのホテル(hotels in New York City)”、や”自動車保険(car insurance)”といったクエリが挙げられる。

検索結果の右側から広告を排除することは、デスクトップとモバイルの検索結果画面により類似性を持たせるためであることは、明らかだろう。しかし、モバイルでは、通常2つか3つの広告を検索結果の上部に表示している。

追記1:今回の情報は、Googleの広告主からSearch Engine Landに、Eメールで伝えられたものであり、その広告主は匿名であることを望んでいる。これは、昨日この変化についての情報を掲載した、こちらの記事と同様だ。

追記2:Googleは当初、この変化についての例外が2つあると連絡してくれていた。2つの例外とは、商品リスト広告ボックスとナレッジパネルである。しかし、Googleの社員によると、それは事実ではないとし、商品リスト広告ボックスは表示され続けると指摘してくれた。この指摘に従い、今回の記事にも修正を加えている。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Confirmed: Google To Stop Showing Ads On Right Side Of Desktop Search Results Worldwide」を翻訳した内容です。

表示される広告数の検証についての話題はチラホラ出ており、今回の変更は、それらのテストの結果を加味した調整と言えそうです。非常に大きな変更であると思いますが、SEOにはどのような影響が与えられるのでしょうか?– SEO Japan

GoogleがAMPページの検索結果表示を、2月24日に開始。

モバイルでの読み込み速度を劇的に速めるAMPですが、Googleによる対応が2月24日に開始されることになりました。AMP HTMLで記述されたページはすでに多くあり、それらはデモ画面で確認することができていました。2月後半に対応開始という内容は発表されていましたが、今回、具体的な開始日が発表されたことになります。– SEO Japan

AMP(Accelerated Mobile Pages)ページがGoogleのモバイル検索結果に、次の水曜日から表示される。

*リンク先は英語となっています。

GoogleのAMP対応が、次の水曜日(2月24日)に開始されると、AdAgeが報じた。

つまり、ユーザーがモバイルで検索すれば、AMPに対応したページが検索結果に、次の水曜日から閲覧できるようになるということだ。

2016年2月に開始されることは発表されていたが、具体的な日付の発表はなかった。AMPは、ユーザーがWebページを訪問した際に、ダウンロードが必要とされる要素の多くを制限することで、読み込み速度を速めるように設計されている。AMPはGoogle、Twitter、その他の組織やパブリッシャーによってプロトコルとして採用されている。

Googleは先日、WebマスターがAMP対応の準備をできるように、サーチコンソール内にAMPのエラーレポート機能を追加していた。

ニュース・ソーシャルプロダクトのシニア・ダイレクターである、リチャード・ギングラス氏が、AdAgeに対し、本日次のように述べた。「明らかに、AMPは速度を劇的に改善するものだ。これは、一つのシグナルにすぎない。つまり、AMPに対応することがランキングの上昇を導くわけではない。他の全ての要素も基準を満たすものであるべきだ。しかし、2つの記事があり、他の全ての要素が同一である場合、読み込み速度の速い記事を優先するだろう。なぜなら、ユーザーにとっては、そのほうが魅力的だからだ。」

AMPのデモを確認したい場合は、モバイルからこちらへアクセスし、”SEO”と検索してみてほしい。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Ad Age: Google Is To Launch AMP In Search Results On February 24, 2016」を翻訳した内容です。

デモ画面でも確認できるように、確かにAMPは速いです。1ユーザーとしては、単純に魅力的ですね。現在は、ニュース系サイトに”限定”されている状態かと思いますが、今後は対象が拡大される可能性があります。大多数のサイトがAMP対応を必要としているわけではありませんが、Googleが特に力を入れている分野だと感じてはいます。Facebookのインスタントアーティクルズの発表もありましたが、今後の動向は注視したいと思います。– SEO Japan

ソーシャルメディアでより多くのエンゲージメントを獲得する、7つの心理学的な法則。

先日、Facebookの投稿に関する分析記事を紹介させていただきましたが、今回もソーシャルネタになります。前回に引き続き、QUICK SPROUTのニール・パテル氏の記事になりますが、心理学の観点からエンゲージメントを獲得する方法を解説しています。全部で7つの心理学的な法則と、それらをソーシャルメディアマーケティングに活かすための実践的な方法を紹介しています。読むだけでも面白いと思える内容ですが、ぜひご自身でも試していただきたいと思います。– SEO Japan

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*記事内のリンク先は全て英語となっています。

私が今まで出会ったマーケターの中で優秀だと感じたマーケターは、皆、多少なりとも心理学への関心があった。

人々の考え方に興味を持つことは重要だ。なぜなら、あなたがマーケティングを行っている対象を、ユーザーにとって魅力的なものにするための、唯一の方法だからである。

マーケティングにおけるあらゆる取り組みに対し、心理学から得た知識を適用することができる。

しかし、全てを一度に紹介することは現実的ではない。

そこで、今回は、人間の行動に関する心理学の原則を理解することがどのようなメリットを与えるかについて、ソーシャルメディアマーケティングに焦点を絞り、話を進めていくことにする。

この記事では、7つの心理学の原則を紹介し、それらをソーシャルメディアマーケティングに活かす方法を説明したいと思う。

ソーシャルメディアでのエンゲージメントを高めたいなら、この7つの心理学の原則に従うべきだ.

*リンク先で名前とメールアドレスを入力すると、今回の調査の簡単なまとめをPDFでダウンロードできます。

ただし、ソーシャルメディアとコンテンツマーケティングは密接に結びついているため、これから紹介する原則の一部は、ソーシャルメディア以外のプラットフォームでも効果が期待できるだろう。

いずれにせよ、とりあえずは一つ目の原則から見ていこう。

1. 子供は常にこの質問をする。しかし、大人もまた同じことを考えている…

子供に質問された時に浅はかな答えを返してしまうと、彼らは決して満足してくれない。

その結果、大半の子供は次の質問を投げ掛けてくる。

「なんで?」

「なぜ、モノゴトは、そのような仕組みに従っているのか?」、という質問だ。

生来的に、人々は自身が理解できない答えに不満を抱えるものだ。

政治のディベート番組を見たときのことを思い出して欲しい。大半の候補者が質問に対して率直な答えを出さないと、あなたはイライラしないだろうか?

曖昧な答えでその場を取り繕う政治家を見て、あなたはきっと大声で叫ぶはずだ。「だから、なんで?」と…。

しかし、満足のいく答えを得られない問いが存在することに、大半の人々は気が付いている。大人が”なんで?”と尋ねることを諦める理由はここにあり、多少フラストレーションが溜まっていたとしても、それ以上の追求はしないのだ。

しかし、誰もが敗北感を味わなければいけないわけではない

あなたは、少なくともソーシャルメディアのオーディエンスに対して、彼らが納得のいく答えを提供することができるはずだ。

読者に明確な答えを提供することは、ソーシャルメディアでロイヤリティの高いフォロワーを得るための、最高の方法の1つだ。

下記にその例を紹介する。

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【画像内和訳】
なぜ、SEOはこんなにも難しいのか。
こちらの5分間の動画で、弊社CEOのエリック・エンジが、SEOが困難である理由を説明し、アドバイスも提供している。

Stone Temple Consulting社は、オーディエンスの多くが、「SEOは、なぜこんなにも複雑なのか」という疑問を抱いていることを理解している(少なくとも、ビギナーには複雑に見える)。

彼らは、ソーシャルメディアの投稿のヘッドラインにこの疑問をそのまま使用し、その理由を説明した。

このコンテンツに対し、フォロワーからの視点で想像してもらいたい。

  • 何か(SEO)について、なぜこのようになっているのか、という疑問がある。
  • その答えを見つけるため、ソーシャルメディアの投稿をクリックする。
  • そこで、彼らは良い答えを見つけることができ、満足した。

最後のステップは、行動を強化する効果があるため、特に重要度が高い。時間の経過とともに、フォロワー達は、「この会社の投稿を読むと自身にとって良いことが起きる」、と学ぶようになるのだ。

そして、あなたの会社がそのような会社になれない理由はどこにもない。

そのために必要とされるのは、これから挙げていくたった2つのシンプルなステップだけだ。

ステップ #1 — 読者が答えを求めている質問を探す。

目標は、あなたのフォロワーの多くが抱えている疑問に答えることである。そして、彼らにアクション(クリックして、ウェブサイトを訪問してもらうなど)を起こしてもらい、彼らに優れた体験を提供することだ。

ソーシャルメディア、フォーラム、グループなど、そうした質問を見つけることができる場所は多数ある。

しかし、私はQ&Aサイトから着手することを強く薦める。なぜなら、この手のサイトには多くの質問が詰まっているからだ。そういったサイトでは、その他のコンテンツから質問を拾いだす作業に、時間を奪われることはない。

Yahoo AnswersQuoraはQ&Aサイトの大御所である。

個人的には、Quoraを好んでおり、私自身もこのサイトで答えを投稿することがある。Quoraのサイトとしての品質は、Yahoo Answersよりも遥かに高いと思う。

あなたが答えを提供することができる質問を見つけるためには、検索バーにあなたのビジネスが属する分野を入力すればよい。

「トピック: (分野)」のような感じが望ましい。すると、あなたの分野に関連する全ての質問を集めてくれるはずだ。

大半の場合、下記の画像のように表示される。

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トピックをクリックすると、Quoraはフィードを読み込む。そして、このフィードに(大方のトピックでは)多数の質問が含まれている。下にスクロールを続け、一番下の質問に辿り着くと、さらに質問が読み込まれていく。

これらの質問は日付で整理されているわけではなく、関連性と関心事の順序で掲載されている。

各質問には「Upvotes」(賛成票)の数が記されている。これは、コミュニティの中で、この質問に対する関心度の高さを測るためには良い指標だ。

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優れた質問が至る所に転がっている状態だ。お望みなら、1日に1問ずつ答えていくこともできる。

ステップ #2 — 答えを提供する最善の方法を見つけ出す

質問を探し出したら、次は答えを提供する段階だ。

ただし、あなたが答えを提供する場所は、Quoraではなく、ソーシャルメディア(もしくは、あなたのウェブサイト)である。

ソーシャルメディアのあなたのオーディエンスは、Quoraのオーディエンスとは全く異なる。つまり、あなたのオーディエンスは、この質問への答えをまだ必要としているのだ。

ちなみに、質問に答える際の参照情報として、Quoraの答えを読むこも良い考えだ。ただし、当然ながら、あなた自身の言葉で答えを提供しなければならず、可能であれば、あなた自身の経験も共有しよう。

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答えを作ったら、次の3つの点を検討しよう。

まず、提供する答えの長さだ。短い文章でよければ、(プラットフォームにもよるが)ソーシャルメディアの投稿で全てを提供できるかもしれない。

長い文章の場合は、ブログ記事の方が良いだろう。ソーシャルメディアの投稿には、全てを説明している記事へのリンクを記載しよう。

続いて、どの形式がその答えに最も適しているかを判断する。

通常のブログの記事が形式として最適な場合もあれば、インフォグラフィックや動画で提供した方が望ましい場合もある。

オーディエンスが答えの実演を見たいもの(棚の作り方など)は、動画がベストだと私は考える。

複数のパーツを一度に確認したいもの(ケーキの焼き方など)は、インフォグラフィックが最も効果的だろう。

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複数のタイプのコンテンツを提供する方が良い場合もある。そうした場合は、複数のコンテンツを作り、オーディエンスに選択肢を与えよう。

最後に、質問と答えをソーシャルメディアでどのように提示するのかを決める。

できるだけシンプルにすることを私は薦める。

Quoraで見つけた質問を、オーディエンスが用いる言葉で表現しよう。

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もしスペースに余裕があるなら、答えの一部を記載したり、彼らの好奇心を煽る文句を盛り込もう。

2. 授かり効果を用いて、熱狂的なファンを獲得する

自分の車と、あなたの車よりも数千ドル価値の高い他人の車を交換したいと思うだろうか?

金銭的な観点では素晴らしい取引だが、この取引に応じる人は少ないだろう。

これは、授かり効果によるものだ。人は所有しているものに愛着を持ち、その結果、自身の所有物により高い価値を与える傾向がある。

この効果を明らかにする優れた研究がある。この研究で行われた取り組みは下記の通りだ。

まず、被験者にマグカップを与える。続いて、他の被験者が持っている同程度の価値のペンと交換するか、マグカップを売るかどうかを尋ねた。

すると、興味深い結果が得られた。

授かり効果が存在しなければ、マグカップをもらった被験者は、他の被験者が進んで支払う価格とほぼ同じ価格で売る、と答えていたはずだ。

しかし、同じ価値のペンとの交換を受け入れた被験者は一人もいなかった。

さらに、売ってもよい価格を尋ねたところ、彼らは他の参加者が進んで支払う価格の2倍の価格をつけていた。

つまり、この実験の被験者は、所有した瞬間にマグカップに愛着を感じるようになった、と言えるだろう。

この授かり効果は、ソーシャルメディアを含む、様々なビジネスの分野に利用することができる。

授かり効果をあなたのビジネスに適用する。

真っ先に思い浮かぶのは、顧客に購入を呼び掛ける前に、彼らにサンプルを提供する手法だ。小売店に足を運べば、この手法に必ず出くわすだろう。

例えば、Bufferは30日間の無料お試し期間を設けており、そこではクレジットカードの番号すら要求していない。

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登録を行い、プラットフォームの利用に力を入れるようになると、ユーザーは自身が所有するアカウントに高い価値をつけるようになる。

30日間が過ぎると、登録したユーザーの大半は、10ドル以上の価値を自身のアカウントに見出し、Bufferが要求する料金が極めて安く思えるようになるだろう。

しかし、トライアルの前に支払いを要求されていたら、大半の人は、コストを考慮し、登録を躊躇するはずだ。

授かり効果は、ソーシャルメディアに適応するには、最も難易度が高い。

経験上、ソーシャルメディアからコンテンツへのリンクを張るが、そこでは一部のコンテンツしか表示しない、という方法が最適だと思う。

例えば、ブライアン・ディーン氏は、「スカイスクレイパー・テクニック」を使用したFacebookのケーススタディ、というコンテンツに向かうリンクを投稿している。

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このコンテンツの価値はとても高く、読者はこの手法を自分のものにすることに夢中になる。

しかし、このデーススタディを読んだ後であっても、一部の読者は、手順のチェックリストなどの、追加のサポートを求めている。そこで、ディーン氏は、アップグレード版のコンテンツとして、このチェックリストを提供している。

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読者は、チェックリストにアクセスするために、Eメールアドレスを伝える必要がある。

彼らは、既に読んだコンテンツが素晴らしいことを把握しているため、残りの部分のコンテンツにも価値を見出しており、迷うことなくEメールアドレスを提供するのだ。

3. 大くのエンゲージメントを支えるシンプルな原則:相互依存。

ある基本的なルールに従うことで、社会は機能する。

規範とも言うべき、そのルールの一つに数えられるのが、相互依存だ。

これは長年の研究によって、ロバート・チャルディーニ氏が発見した影響力の6つの要因のうちの一つである。

あなたもこの基準を人生の中で何度も成立させてきたはずだ。言語、場所、宗教に関係なく、あらゆる文化圏でこの基準は存在する。

そして、この基準は、次の現象を引き起こす。

誰かに何かを与えられると、お礼をしようと試みる。

通常、お礼は最初の贈り物と等しい価値のものになる。アイスクリームを買うお金を貸してもらった場合、後日、飲み物か何かを買うためにお金を貸したくなるだろう。

反対に、緊急時に飛行機を乗り継いでまでして誰かを助けに行った場合には、その人達はあなたが頼めば何でもしてくれるだろう。

この原則は、何度も研究の対象となり、そして、正しいことが証明されている。

2002年には、ある研究グループが、この原則を応用することでウェイターがチップをより稼ぐことができるかどうかを調査している。

あるグループのウェイターには、食後にミントキャンディを客にプレゼントするように指示を出した。すると、チップの額が3%増えた

悪くはない。

次に、別のグループのウェイターには、(まず一息ついてから客を見て)その客だけにミント・キャンディをプレゼントすると伝えるように指示を出した。今度は、チップが20%アップした

一体、何が起きたのだろうか?

幾つか注目するべきポイントがある。まず、見返りを求める必要はない、ということだ。全てのケースで、求められたわけではないにも関わらず、客はチップをはずんでいた。

次に、ウェイターが客のために良いことをしている点を、客に確実に把握させることが重要である。食後のミントキャンディが通常のサービスであり、当たり前だと思われると、見返りを与える義理はほとんどなくなる。

そのため、誰かのために何か良いことをする場合は、相手に、あなたがその行為に対して思いやりを持ち、労力を注いでいることを分かってもらう必要がある。

*上記のチップの例では、ミントキャンディをあげることは”特別な行為である”と印象づけるよう、ウェイターに指示を出していた。

ブログ記事の場合はどうなるだろうか?記事を作成するために多大な労力を割き、無料で提供した挙句、読者は10秒間ざっと目を通し、次の記事に移動してしまう。私は1本の記事を作るのに5-10時間を費やしている。それでも、無料で提供しているコンテンツに対して、文句を言われることすらある。

実にバカバカしい。コンテンツの作成に費やす労力を理解していない読者は一部に過ぎないが、だからこそ、その点を分かってもらう努力をすることが重要なのである。

私の労力に対する理解を持ってもらえれば、相互依存の原則が作用し、私により多くの関心を持ってもらうという形で、恩恵を与えてくれるだろう。

相互依存の原則を有効に活用する方法。

こうした心理学的な原則の多くに共通することだが、相互依存もまたビジネスの多くの領域で利用することが可能だ。

インフルエンサーとつながりを作ることが、ソーシャルメディアでこの原則を利用するベストな方法だ。インフルエンサーの記事をソーシャルメディアでシェアし、さらに、あなた自身の投稿でその内容に触れたことを知ってもらう。

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投稿の中で誰かを取り上げたら、その人物のために一肌脱いだことになる。

相互関係の原則に従うと、お返しに何かあなたのためにしてくれる可能性が高いことになる。

ただし、シェアや言及に対する価値は、人によってそれぞれ異なることを肝に銘じておきたい。

例えば、誰かが私のことを記事で取り上げてくれたら、それはそれで嬉しい(そして、光栄な)ことだが、私のビジネスに大きなインパクトを残すというわけではない。

しかし、投稿のシェア数が50に満たない中規模のブログの場合、意味合いは大きく異なるだろう。

あなたがすべき事は、人気の高いインフルエンサーの投稿を数本シェアして、善意を積み上げる行為だ。その後、あなたが作成したアイテムをシェアする、もしくは、あなたが送信したEメールを時間を割いて読むなどで、インフルエンサーはあなたの善意に応えてくれるだろう。

言うまでもなく、あなた自身が素晴らしいコンテンツを作る必要がある。そもなければ、相手があなたに見返りを与えることはない。

4. 頼みごとをして、ベン・フランクリン効果を活用する

私があなたにお金をあげたとする。

その後、返して欲しいと頼んだとする。

私とこの一連のやり取りは公平に見えるが、真実は異なる。

この効果を調査するため、研究者のジム・ジェッカー氏とデビッド・ランディー氏はある調査を行った。彼らは、被験者を3つのグループに分け、被験者全員に対して、事前にお金を与えた。その後、以下に記載する内容を、それぞれのグループに要請した。

  1. 一つ目のグループには、最初にお金をもらった研究者にお金を返して欲しいと依頼した。
  2. 二つ目のグループには、(特定の研究者の名前は言及せずに)お金を返して欲しいと依頼した。
  3. 三つ目のグループには、返金を求めなかった。

続いて、被験者に簡単なアンケートに答えてもらった。このアンケートの最も重要な項目は、(お金を与えた)研究者をどれだけ好きになったかを点数で表す項目だ。

驚くことに、研究者に対する好感度が最も低かったのは、お金を返すことを依頼されなかったグループであった。研究者は、彼らにお金をあげたにもかかわらず、好きになってもらえなかったのだ。

反対に、研究者への返金を要求されたグループは(被験者の大半が実際に返金していた)、研究者への好感度が最も高かった。

ここでベン・フランクリン効果を紹介しよう。

ベン・フランクリン効果は、人間が自分の行動を正当化する理由、を説明している。

この実験では、お金を受け取った被験者は、自分がお金を受けるに値するとシンプルに考えている。(そのため、研究者に対して特に思うことはない。)

一方、研究者に実際に返金したグループは、研究者からの依頼を受け入れたということになる。そして、このグループの被験者は、研究者の依頼を受け入れた理由は、彼らがこの研究者のことを好きだから、と考えるようになる。

つまり、誰かのために一肌脱ぐと、その人物のことをさらに好きになるのだ。誰かのために一肌脱ぎ、何も見返りがなかった場合、あなたはその人のことが好きに違いない(好きだから一肌脱いだに違いない)と感じるわけだ。

誰に頼みごとをするべきか?

インフルエンサーに対して、あなたが作った記事とコンテンツのシェアを依頼してみよう。親切心から(あるいは、あなたの記事が単純に素晴らしいということもあるが)頼みごとを引き受けた場合、そのインフルエンサーはすぐにあなたの事を好きになる。この結果、双方がお互いのコンテンツをシェアする相互に有益な関係に発展する。

しかし、私個人はフォロワーに頼みごとをする方が、ベン・フランクリン効果を応用するアプローチとしてより面白い方法だと思う。

読者に、寄稿、コメント、および、コンテンツのシェアを恐れずに依頼してみよう。

全員が願い事を聞き入れてくれるわけではないだろうが、実際に行動を起こしてくれる読者は、依頼を引き受ける度に、あなたの事をますます好きになっていく。 当初は小さな頼みごとにも躊躇していた読者が、しばらくすると、大きな頼みごとを引き受けてくれるようになることもあるだろう。

マリー・フォーレオ氏が、自身が作成しているコンテンツの一部とするために、ばかばかしいストーリーを提供して欲しい、とフォロワーに頼んだ経緯を例として紹介する。

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【画像内和訳】
皆さんのお金に関する変な習慣があったら、教えてください。

フォーレオ氏は、このような頼みごとを時折行い、その度にフォロワーは喜んで手を貸している(いいね!をしたフォロワーは150に達している)。この投稿には、フォーレオ氏がコンテンツに利用可能なコメントが数本掲載されていた。

最後に、ここで相互依存の原則を思い出してもらいたい。フォロワーが実際にあなたの要請を引き受けてくれたなら、それは喜ばしいことだ。しかし、恐らくあなたも何かしらお礼をしたくなるはずである。通常は、公の場でお礼を言う、もしくは、投稿内で触れるだけで、十分に気持ちは伝わる。

ポイントは、最初に見返りを提案しないことだ。最初に見返りを約束してしまうと、読者は”あなたに良い印象を持っているため”ではなく、”見返りのため”だけに力を貸すと考えてしまう。見返りは、サプライズとして取っておこう。

5. コンテンツの再投稿は”単純接触理論”の利用に大いに役立つ。

何かを見る機会が増えると、そのことがさらに好きなる。

少なくとも”単純接触理論”はそのように説明している。

その理由や仕組みは完全に解明されているわけではないが、多くの場合において、この理論が正しいと証明する研究が行われている。

例えば、ロバート・ザイアンス氏は、中国語を読むことも、話すことも出来ない被験者に中国語の文字を見せる、という実験を行っている。

この実験の興味深い点は、特定の文字を他の文字よりも頻繁に被験者に提示しているところだ。(最大で25回提示している。)

結果は非常にわかりやすいものだった。特定の文字を見る機会が増えれば触れるほど、被験者達は、よりポジティブな意味をその文字に見出すようになっていたのだ。

これは、大半の人が、自分のことが好きである理由の一つに挙げられるだろう。あなたは、あなた自身と、24時間共にしているのだ。

単純接触理論とソーシャルメディア。

この理論をソーシャルメディア上のマーケティングに応用し、マーケティングの効果をアップすることが可能な方法が2つある。

まず、何よりも重要なのは、定期的に投稿を行うことだ。私は全てのソーシャルメディアのアカウントで、少なくとも1日に1本は投稿するようにしている。

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フォロワーの迷惑にならない程度にできるだけ頻繁に投稿しよう。ブランドをフォロワーに見てもらえる機会が多ければ多いほど好ましい。

2番目のアプローチは、複数回に渡ってシェアする方法だ。

Bufferが作成したこのカレンダーは、同社が1本の投稿を配信した後に数回シェアするスケジュールを示している。

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定期的に投稿することで、フォロワーにあなたのコンテンツを見てもらう機会を増やし、単純接触理論の効果を増加させているのだ。

あなたは、映画を一度見終わった後、気に入ったかどうか分からずもう一回見たところ、大いに好きになったことがあるだろうか?

このような経験は何度も味わっているはずだ。

映画だけでなく、コンテンツでも同じ現象が発生する。

読者が初めてコンテンツを読んだ際に、何らかの理由で、あまり好きになれなかったものの、後ほど再びコンテンツに目を通したところ、どんどん好きになっていく、ということが期待できるのだ。

6. ソーシャルプルーフとソーシャルネットワーキングは密接に関連している。

ソーシャルプルーフ(社会的証明)は、様々な状況でコンバージョン率を改善することが証明されている。

ソーシャルプルーフに関しては、営業活動がよく取り上げられるが、ソーシャルメディアマーケティングにも適用できる。

様々なソーシャルプルーフが存在するが、特に”ユーザー・ソーシャルプルーフ”に注目してもらいたい。

ユーザー・ソーシャルプルーフは、現在のユーザーによる承認や前向きな評価で構成される。

Amazonのようなショッピングサイトでは、レビューの数と評価がユーザー・ソーシャルプルーフに該当する。その他のサイトでは、ケーススタディが該当するだろう。

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期待通りの効果が表れるはずだ。

ポジティブなソーシャルプルーフが多ければ多いほど、その商品は、見込み顧客の目に、より魅力的に映る。

私達は他のユーザーに共感を覚え、購入を検討している商品やサービスに対して、彼らと同じような経験を期待するのだ。

ソーシャルプルーフがソーシャルメディアマーケティングに影響を与える仕組み。

ソーシャルプルーフは、サイトオーナーが偽のフォロワーを金銭によって獲得する唯一の理由だ。彼らは、大勢のフォロワーがいれば、他のユーザーも偽のフォロワーと同じように、自分のサイトをフォローすることを理解しているのだ。

しかし、色々な理由で、このアプローチの利用を私は薦めていない。

それでも、ソーシャルメディアのユーザーが、他のユーザーの行動を見ているという一例ではある。

大勢の人が投稿を”いいね!”やシェアをした場合、他のユーザーも自ら同じ行動を取る可能性が高い。投稿がトレンドになると(バイラル化すると)この現象は必ず発生する。

現実的な策として、ソーシャルメディアで記事を投稿する際は、出だしの”いいね!”とシェアを獲得するために全力を尽くすべきだ。

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友達にメッセージを送る、または、熱狂的なファンや仲間にEメールでお願いしてもいい。いずれにせよ、この出だしの勢いをできるだけ早く獲得するべきだ。すると、残りのフォロワーによるエンゲージメントの発生の確立が高まるだろう。

7. “類似性効果”を用いて長期的なエンゲージメントを確保する。

この記事で紹介する最後の原則は、人々が友達になる仕組みを説明するものだ。

ご想像のとおり、類似性とは「近さ」に関連している。

そして、この類似性効果は、誰かに近ければ近いほど、その人のことを好きになる確率が高くなると指摘する。例えば、同じ階で生活している住人同士は、別の階で生活している住人よりも親密な友情を育む可能性が高い。

類似性効果は、先ほど挙げた単純接触効果とも関係があることに気づいたのではないだろうか。誰かを目にする機会が増えると、その人物に関して前向きな印象を持つ可能性は高くなる。

しかし、類似性効果にはもう1つの要素がある。それは文字通り「似ていること」だ。

似ている点が多ければ多いほど、そして、近ければ近いほど、その人のことをより早く好きになる。

類似性とソーシャルメディア。

この効果を発揮するために、できるだけフォロワーとの距離を縮めるべきである。これは、ソーシャルメディアだけに限らず、オーディエンスとコミュニケーションを取る全てのチャンネルに対して適用される。

理想は、定期的にEメールを送信するアプローチだ。当サイト、Quick Sproutだけでも、1週間に3本のメールを登録者に送っている。さらに多くの情報を求める読者には、NeilPatel.comにも登録してもらい、さらに多くのメール(週に3-4本)を受け取ってもらっている。

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こうすることで、定期的にオーディエンスの生活の一部になることができるのだ。

ソーシャルメディアにも同じ原則を当てはめることができる。TwitterとFacebookでも、私は1日に複数回投稿を行っている。

投稿の例 1:

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投稿の例 2:

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読者が私の投稿を目にする回数が増えれば、私のことをより好きなってもらえるためだ。

ちなみに、私があるポイントを省略したことに気づいただろうか?気づいたとしたら、素晴らしい注意力を持っていると言える。

類似性効果をできるだけ有効に利用したいなら、ユーザーへの投稿とEメールでは、彼らと共通する話題を含めると良い。

ビジネスにとっては、とても単純なことである。オーデェンスが好むであろう、あなたの分野のコンテンツ、イベント、あるいは、商品を取り上げていれば、それだけで、必要とされる関連性のレベルに達するのだ。

後は、効果が現れる上で必要な頻度で投稿すればよい。

結論

心理学とマーケティングは密接に関連している。ターゲットとなるオーディエンスがどのように考えているかを理解することが出来れば、行動を促すための最善の方法や、コンテンツと商品を提示するための最善の方法を、理解することが可能になる。

心理学がマーケティングのあらゆる領域に影響を与える仕組みを理解することは、私は重要だと思う。だからこそ、この記事ではソーシャルメディアに限定することにした。

今回は、マーケティング全般の改善に有効な、7つの心理学的な原則を紹介した。さらに、ソーシャルメディアマーケティングに応用し、すぐに改善するための具体的な方法も提示している。

理想を言えば、20-30分間を割いて各原則をしっかりと学び、あなたのビジネス、オーディエンス、そして、マーケティングプランにどのように当てはまるのかを考えてもらたい。

この取り組みを行う際に何か疑問に感じることがあれば(恐らく分からないことが出てくるはず)、喜んで私は手を貸す。そんな時は、遠慮せずにコメント欄に質問、あるいは、コメントを残しておいて欲しい。

この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Psychological Principles to Get More Engagement on Social Media」を翻訳した内容です。

記事内でも指摘されている通り、心理学とマーケティングは連携し合える分野であり、個人的にもとても興味があります。記事中の心理学用語の和訳は、専門用語とは異なっているかもしれませんが、お気づきの方がいらしたらぜひご指摘いただきたいと思います。確実に結果を得ることができるテクニック、とは捉えずに、ユーザーの理解を深めるために心理学的観点から考えてみる、と解釈しています。試行錯誤を繰り返しながら、常に改善を行える体制を構築したいと、改めて思いました。– SEO Japan

Wikimediaが検索エンジンの開発のために、$250,000の助成金を得る。目的は、”もう1つのGoogle”を作ることではない。

多くの方が日々お世話になっていると思われる、Wikipediaについての話題です。インターネット上の巨大な百科事典としてお馴染みのWikipediaですが、ナレッジエンジン(Knowledge Engine)というプロジェクトで、検索領域に足を踏み入れるとのことです。数年前にも挑戦しており、その際は失敗に終わってしまったようですが、今回のプロジェクトの意図はどこにあるのでしょうか?– SEO Japan

ナイト財団は、”インターネット上の信頼性があり、公な情報”を発見することを目的とした、ナレッジエンジン・プロジェクトに助成金を与える。

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

Wikimedia財団はナレッジエンジン・プロジェクトにより、検索の世界に帰ってくるようだ。ナレッジエンジン・プロジェクトはWikipedia.orgを、オンラインの百科事典ではなく、より検索エンジンに近しいものにする試みである。

The Registerが報じたとおり、ナイト財団は$250,000の助成金をWikimedia財団に与えることを認証した。Wikimedia財団はWikipedia(と、その他のwiki)を運営している非営利組織である。この助成金は昨年の9月に認証されており、プロジェクトについての説明も記載されている。

この助成金は、以下の内容に使われる。Wikipediaによるナレッジエンジンをサポートすることで、情報を探し出す新しいモデルを構築するためだ。これは、インターネット上の信頼性があり、公な情報を発見するシステムだ。

我々はGoogleを作るわけではない。

ここでは”インターネット上の公な情報”と言及されているが、Wikipediaが一般的な検索エンジンの作成を計画しているかは定かではない。ナイト財団の昨月のニュースリリースによると、このプロジェクトを、”Wikipediaとその他のWikimediaのプロジェクトにおける、検索とブラウジングの調査”、と説明している。ナレッジエンジンについてのMediaWikiのページには、”我々はGoogleを作るわけではない”、という記載がある。

しかし、該当のページをさらに読み進めると、OpenStreetMapの地図情報や、”潜在的に我々が利用できるデータセット”などのWebコンテンツを、検索結果に表示できる余地があるようだ。”目的は知識の拡大と、テキストベースの検索以上のコンテキストの拡大である。我々は、クエリに基づいた適切な言語を含む、その他のwikiによるプロジェクトからコンテンツを表示させることを出発点としたい。”、という記載がある。

(注:MediaWikiのページでは、このプロジェクトを”ナレッジエンジン”とは呼んでいないことを示唆している。しかし、代替名が一般的になるまで、我々は”ナレッジエンジン”という言葉を用いることにする。)

伝統的な検索エンジンへの依存を減らす目的。

Wikimedia財団はもう1つのGoogleの作成を試みてはいないかもしれない。しかし、ナレッジエンジンの目的は、GoogleやBingなどの伝統的な検索エンジンに影響を与えるだろう。Wikipedia.org(とその他のWikimedia財団のコンテンツ)が、伝統的な検索エンジンで上位に表示されていることはよくある。しかし、ユーザーはWikipedia.orgでコンテンツを閲覧した後、より多くのコンテンツを探すために、再び検索エンジンに戻ってしまう。そうしたコンテンツは、すでにWikipediaにあるにもかかわらず。ナレッジエンジンは、こうしたユーザー行動を変えたいと思っているのだ。

我々が取り組んでいる内容とは、下記のような検索体験ではない、検索体験を提供することだ。
1.GoogleやBingなどで検索する。
2.Wikipediaへのリンクをクリックする。
3.コンテンツを読む。
4.Wikipediaから去り、GoogleやBingに再び戻る。なぜなら、Wikipediaの記事を探しているにもかかわらず、CirrusSearchでは探すことができないからだ。

(注:”CirrusSearch”とはWikipedia内の検索機能の名前である。)

つまり、Wikimedia財団は一般的な検索エンジンを構築するつもりではないかもしれないが、Wikipediaを検索エンジンとし、伝統的な検索エンジンへの依存を減らすことで、結果的にネガティブな影響をGoogleやBingに与えることになるかもしれない。Wikipedia自身のデータによると、検索エンジンからは、1日の内に、2億以上のリファラを獲得しているとのことだ。

Wikipediaの共同創始者であるジミー・ウェールズ氏は、数年前に検索の世界に飛び込もうとしてる。2008年に”Wikia Search”をローンチしたが、14ヶ月後に、そのサービスを閉じている

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Wikimedia Foundation Secures $250,000 Grant For Search Engine Development」を翻訳した内容です。

私もよくWikipediaで探しものをしますが、相当に関連した内容でない限り、別のコンテンツを探す場合は(Wikipediaのページに行こうとしても)Googleに戻ってしまいます。特にWikipediaの検索機能を信用していないわけではないのですが、どちらかと言うと、習慣に近いでしょうか。おそらく、多くの方も似たような感想を持たれたと思いますが、こうした習慣を覆すくらいの精度を示していただけると助かりますね。今後の動きについての具体的な言及はありませんでしたが、色々と楽しみなプロジェクトではあります。– SEO Japan

10億の投稿を分析して学んだ、Facebookで勝利するための8つの法則。

Facebookをビジネスで活用している企業は多いと思いますが、主要なチャネルとして捉えている企業もあるかと思います。今回の記事は、BuzzSumoが大量のデータを分析した調査結果を、QUICK SPROUTが紹介した記事になります。SEO Japanも先日Facebookページを開設しましたが、なかなか興味深い調査でした。今後のFacebookを活用したマーケティング戦略の参考になれば幸いです。– SEO Japan

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*記事内のリンク先は全て英語となっています。

効果的なマーケティング施策を行う上で、競合者の分析は必要不可欠だ。

強力なライバルだけでなく、自分よりも弱い競合者も分析の対象に入れなければならない。

こうした分析をすることにより、優れたウェブサイトが成功し、その他のウェブサイトが失敗する理由がわかってくるだろう。

この分析を効率良く実施するためには、特定の関心のある領域を集中的に見るべきである。

BuzzSumoは、Facebookのマーケティングに関して、出来る限り多くのデータを集め、詳細な分析を実行している。

彼らは10億を超える投稿を分析し、興味深い結果を導き出した。その結果は、あなたが現在行っている、Facebookを活用したマーケティング戦略に大きな変化を与えるだろう。

親切にも、BuzzSumoは私にデータを見せてくれるだけでなく、このブログの読者に手順を追って説明することまで許可してくれた。

そこで今回は、彼らが行った調査の結果を分類し、利用する際のアプローチを正確にお伝えしようと思う。

その前に、1つ確認しておこう。

なぜ、Facebookなのか?なぜ、その他の数あるソーシャルネットワークではないのか?

他のソーシャルネットワークも分析する価値はあるものの、規模を考慮すると、まずはFacebookを分析するのが無難である。

Facebookのマーケティングを成功に導きたいなら、私が10億の投稿の分析から得たこの8つのレッスンに従おう

*リンク先で名前とメールアドレスを入力すると、今回の調査の簡単なまとめをPDFでダウンロードできます。

2016年の1月の時点で、Facebookには15億9000万名以上のマンスリーアクティブユーザーが存在する。これは世界の人口の20%以上という数字だ。

つまり、考えられるあらゆるビジネスの顧客が、Facebookを利用していることになるのだ。

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画像内のテキストの翻訳
アメリカ人が1日にソーシャルネットワークに費やす時間の平均

また、リファラーのトラフィックに関して、Facebookは他のネットワークを圧倒している。ユーザーはFacebookから外部のウェブサイトを訪問するために、喜んでリンクをクリックするのだ。非常にユニークなソーシャルネットワークだと言えよう。

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上記画像のタイトル
ソーシャルメディア別のリファラーのトラフィックの比較表

これで、適切なネットワークを選んだ点、そして、大量のデータを得ている点を分かってもらえたはずだ。

それでは、調査結果を順に見ていこう。

1. 投稿に最適な本当のタイミングは、あなたが最適だと思っているタイミングではない。

Facebookで投稿すると、その投稿は、既にページを「いいね!」した、もしくは、フォローした一部のユーザーに表示される。

正確な数(または%)はオーガニックのリーチ数に左右される。

そして、そのオーガニックのリーチ数は、様々な要素で決定される。特に大事な要素は、あなたの投稿が獲得したエンゲージメントの量、そして、その他の投稿との競争の激しさだ。

競争は命運を左右する要素である。同じ時間に友達やユーザーがいいね!したページから大量の投稿が行われている場合、Facebookはその一部しか表示しない。競争が激しければ激しいほど、あなたの投稿が表示される確率は低くなる。

直感的には、大勢のユーザーがFacebookを利用している時間、つまり日中に投稿するという判断は、理に適っているように感じられるだろう。より大勢のフォロワーが投稿を目にする可能性が高いためだ。

しかし、BuzzSumoの分析では正反対の結果が出ている。

下記のグラフの赤い線は、競争の激しさ、つまり同時期に行われた他者による投稿の量、を表している。

青い線は、1日の時間別の、あなたの投稿が獲得したエンゲージメントを表している。エンゲージメントには、コメント、シェア、そして、いいね!が含まれる。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookで最適な投稿時間
青線:エンゲージメント
赤線:競合の投稿
縦軸(左側):投稿数
縦軸(右側):エンゲージメント数
横軸:時間

とても明確なパターンが見て取れる。

競合による投稿の総数が少ない時に、より多くのエンゲージメントを獲得しているのだ。

反対に、ピーク時(日中)には競争が激化し、エンゲージメント数は少なくなる。

このデータからは、フォロワーの大半がFacebookにログインしているタイムゾーンである、午後9時から11時の間が投稿に適するタイミングだと結論づけられる。

BuzzSumoは主にアメリカのページを見ているが、この結果はアメリカ以外のタイムゾーンの国にも当てはまるだろう。

そう言い切れる根拠は、BuzzSumoはフランスでも同様の調査を行っているからである。

彼らの調査によると、フランスでは、午後11時から午前0時までの投稿が、最も高いエンゲージメントの平均値を得ていたようだ(240.06シェア)。一方、午前10時から正午までの投稿は最もパフォーマンスが低調であった。

つまり、傾向はアメリカとほぼ同じだったと言えるのだ。

2. 特定のタイプの投稿は、別のタイプの投稿よりも、5倍以上パフォーマンスが高い。

ビジネスで活用する上では、主に6つのタイプの投稿がある。

  1. 質問(Questions)
  2. 画像(Image posts)
  3. 動画(Videos)
  4. リンク(Links)
  5. プレゼントや無料サンプル(Giveaways)
  6. クーポン/ディスカウント(Coupons/Discounts)

分析の一環として、BuzzSumoは各タイプのパフォーマンスを確認している。下記のグラフ内の”インタラクション”はエンゲージメントと同じ意味である(いいね!、シェア、コメントの総数)。

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上記グラフの和訳
タイトル:投稿のタイプごとのインタラクション
縦軸:インタラクション数
横軸:投稿のタイプ

実は、上記の投稿タイプに含まれていないタイプのコンテンツがある。そして、そのタイプのコンテンツは、他の全てのタイプよりも、優れたパフォーマンスを発揮するのだ。

支離滅裂なことを言っているかもしれないが、嘘をついているわけではない。主なタイプは6つしかない。しかし、各タイプには幾つかの異なるサブタイプが存在しているのだ。

BuzzSumoは、特に、質問の投稿の様々なタイプを徹底して調べ、ある重大な事実を発見した。

画像を組み合わせた質問の投稿は、インタラクションの平均が616.70回に達していたのだ。一方、テキストのみの質問の投稿は、144.45回のみであった(散々な結果だろう)。

また、この分析はエンゲージメントの総数のみに注目したわけではない。エンゲージメントの各タイプ(コメント、いいね!、シェア)の分類も行っている。

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上記グラフの和訳
タイトル:投稿のタイプごとのインタラクション
縦軸:インタラクション数
横軸:投稿のタイプ

このグラフには注目するべきポイントが幾つかある。

  • 動画は平均のシェア数が最も多い(83.87)
  • プレゼントや無料サンプルは平均のコメント数が最も多い(33.91)

プレゼントのコメント数が多い点は興味深いが、通常、プレゼントを得るためにはコメントを残す必要があり、また、この手のタイプのコメントの質は、あまり高くないということを忘れないでもらいたい。

各投稿のタイプに寄せられるコメントの長さの平均を確認する方が現実的だろう(BuzzSumoが今後のリサーチプロジェクトを行う際に調べてみると良いかもしれない)。

総合的に見てみれば、インタラクションを獲得するためには画像と動画が最も有効であり、特にシェアを求めているなら、動画が最適だと結論づけることが出来る。

さらに、質問と画像(または動画)を組み合わせると、最高の結果が出る。そのため、可能な限り、このコンビを活用すると良いだろう。

3. 日曜日は、特にFacebookのビジネス活用にとっては、特別な曜日だ。

全ての投稿の重要度が同じであることはないだろう。

(ウェブサイトへのリンクや製品の告知などの)重要な投稿は、出来るだけ大勢のユーザーに見てもらえるように、可能な限り最適化しておきたいと思うはずだ。

投稿すべき時間帯については既に特定したが、曜日に関してはまだ確認していない。

BuzzSumoの分析では、平日の投稿に対するインタラクションは(平均で)ほぼ変わらないことが明らかになっている。

しかし、週末の投稿は遥かに多くのインタラクションが発生しているのだ。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookの投稿に最適な曜日
縦軸:インタラクションの回数
横軸:曜日

日曜日は投稿に最適な曜日であり、インタラクションの回数は平均で401.75回に達する。日曜日に続くのが土曜日で、365.30回を記録している。

今回の調査ではこの現象の理由を説明しているわけではないが、推測することは可能だ。Facebookを週末に利用するユーザーが多い、あるいは、ビジネスが週末にはあまり投稿しない(競争が激しくない)ことが理由なのかもしれない。

いずれにせよ、土曜日と日曜日の投稿は平日よりも多くのインタラクションを得られることは分かったはずだ。重要な投稿は週末にとっておくことにしよう。

4. Facebookユーザーにとって最適な記事の長さは・・・。

ビジネスとしてFacebookを利用しているなら、コンテンツにリンクを張ることになる(と言うよりも、張るべきである)だろう。

また、冒頭でも申し上げた通り、Facebookのユーザーは外部のウェブサイトでコンテンツを消費する行為を嫌がらない。

しかし、コンテンツに対する好みがあることも明らかになっている。

BuzzSumoは、Facebookの投稿のパフォーマンスと、リンクを張る記事の長さに強い相関関係があることを発見している。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookでシェアする記事の最適な長さ
縦軸:インタラクションの回数
横軸:記事の長さ(単語数)

ご覧のように、短い記事(1000単語以下)にリンクを張る投稿は、インタラクションの回数が最も少ない(171.65回)。

1,000-2,000単語の記事は最も効果が高く(277.37回)、僅差で2,000-3,000単語の記事が続く(274.06回)。

個人的に最も興味深いのは、3,000単語を超える記事(225.02回)が、その他の長文の記事よりも18%もパフォーマンスが低かったことだ。

私はQuick Sprout(筆者が運営するサイト)に対してFacebookを多用しており、また、私が作る記事の大半は3,000単語を超える。そのため、私はFacebookを十分に活用することが出来ていないのかもしれない。

(皆さんが読んでいる)この記事は3,000単語を下回る。こちらの記事の方が好まれるのだろうか?

Facebookのユーザーは詳細な記事を好むようだ。しかし、1記事を読むために数時間を割くことは望んでいない。従って、可能であれば、1記事の単語数は1,000-3,000単語に収めるようにしよう。

5. FacebookのユーザーはFacebookでは記事を読まない。

Facebookの投稿は主に2つの要素で構成されている。

投稿の説明(宣伝)、そして、添付するリンクやメディアだ。

どうやら、説明の箇所は短ければ短いほど、投稿のパフォーマンスが良くなるようだ。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookの投稿に適した(説明文の)長さ
縦軸:インタラクションの回数
横軸:文字数

0-50文字の投稿(大体0-10単語)が明らかに最も多くのインタラクションを獲得している(411.16回)。

投稿が得られるインタラクションの回数は、投稿の説明文の文字数が増えるにつれ、少なくなっていく。

つまり、投稿の説明は出来るだけ短くするべきだ。詳しい説明は、リンクを張ったコンテンツで行おう。

6.内容が何であれ、 YouTubeの動画は投稿しない。

先ほども確認したとおり、動画はFacebookで多くのエンゲージメントを獲得する(シェア数はトップ)。

しかし、ある動画のタイプは別の動画のタイプを圧倒している。

Facebookで動画を投稿する際に、2つの人気の高いオプションがある。

  • YouTubeの動画をエンベッドする。
  • 動画を直接Facebookにアップロード/エンベッドする。

両者の違いに大差はないと思うかもしれないが、BuzzSumoの分析では、その予想を覆す事実が明らかになっている。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookへの投稿に適した動画のタイプ
縦軸:インタラクション数
横軸:動画のタイプ

動画の投稿が獲得するインタラクション数に関しては、YouTube動画のエンベッドは平均で140.75回のインタラクション数となっている。これは、951.48回を獲得した、直接動画をエンベッドするケースの足元にも及ばない。

Facebookに直接動画をアップロードするサンプルの規模が不十分だと思うかもしれないが、BuzzSumoはその点をしっかりと説明している。

この分析のために、BuzzSumoは5,300万本を超えるYouTubeの動画の投稿を分析し、その一方で、2,500万本を超える直接アップロードした動画の投稿も分析している。数の面ではYouTubeに劣るものの、サンプルの規模としては十分である。

つまり、Facebookで動画の投稿を行うなら、少々時間を割いて、動画をFacebookに直接アップロードするべきである。

投稿を作成するには、上部の「写真・動画を追加」をクリックし、次にコンピュータからファイルを選択する。続いて、タイトルなどのオプションを埋めるだけだ。

7. FacebookユーザーはInstagramが大好き。

Facebookはその他のソーシャルネットワークを巧みに統合している。

Instagramも利用しているなら、写真を投稿する際にFacebookのオプションにチェックを入れておくと良い。すると、Facebookにも写真が投稿される。

“from Instagram”という表示以外は、通常の写真の投稿と同じように表示される。

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大した違いはないと思ったかもしれないが、分析では反対の結果が出ている。

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上記グラフの和訳
タイトル:Instagramを介して画像を投稿するべきか?
縦軸:インタラクション数
横軸:画像の投稿方法

Instagramを経由して投稿された画像は、Facebookに直接アップロードされた画像よりも、23%も多くのインタラクションを獲得している。

正直に言うと、私にはこの現象の理由が分からない(コメント欄であなたの意見を述べてもらえると嬉しい。しかし、ハッキリとしたデータは出ているのだ。

Facebookに写真を投稿するつもりなら、そして、Instagramも利用しているなら、Facebookにも投稿するオプションを利用するべきだ。

8. ハッシュタグの効果は、あなたが期待するほどではないかもしれない。

今回の大々的な分析で、最後にスポットライトが当てられたのがハッシュタグの効果であった。

ハッシュタグが何か、はほとんどの方がご存知のはずだ。「#」記号で始まるタグがハッシュタグである(例 #QuickSproutisgreat、#GamesofThrones)。

過去の分析では、大半のネットワークで、ハッシュタグはほぼ確実にエンゲージメント数を改善する効果が見られた。

しかし、今回の調査により、Facebookでは反対の事実となっていることが明らかになった。

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上記グラフの和訳
タイトル:Facebookではハッシュタグを使用するべきか?
縦軸:インタラクション数
横軸:ハッシュタグあり/ハッシュタグなし

このデータに異論を唱えることは不可能だろう。ハッシュタグがない投稿は、ハッシュタグ付きの投稿よりも34%多くインタラクションを獲得しているのだ。

従って、特別な理由がない限り、Facebookではハッシュタグの利用を避けるべきだろう。

今回の発見を実際のマーケティングに活かすのは、次の注意事項を読んでから。

今回の発見を効果的に適用するために、1つの重要なポイントを肝に銘じておいてもらいたい。

それは、今回の発見はあくまでも「相関関係」だという点だ。BuzzSumoは様々な不定要素の平均的な効果を確認している。

要するに、今回の発見はベストプラクティスであるということだ。

あなたのオーデイエンスが平均的なオーディエンスと大幅に異なる行動を取る場合、あなたにとってのFacebookの最善の投稿は違ったものになる可能性がある。

今回の発見はスタート地点としては文句のつけようがないが、必ずしも全てのビジネスに当てはまるとは限らない。まずは実際に活用し、本当にベストかどうかを確認するためにも、他のオプションも試す必要がある。

そのための助けが必要なら、私が作成した最適化のためのガイドに目を通すことを薦める。

結論

ここで、BuzzSumoのリサーチで判明した8つのベストプラクティスを簡潔にまとめておく。

1.投稿に最も適した時間は、オーディエンスの現地時間で午後10時から深夜0時の間。

2.質問と画像を組み合わせた投稿は最も多くのエンゲージメントを集める。

3.投稿に最も適した曜日は日曜日。

4.投稿からリンクを張る記事は、1,000-3,000単語が最もインタラクションの回数が多い。

5.説明文が短い投稿は、最もインタラクションの回数が多い。

6.直接動画を埋め込む投稿は、YouTubeの動画よりも、インタラクション数が6倍多い。

7.Instagramを介して投稿した画像は、エンゲージメントを23%高める。

8.ハッシュタグ付きの投稿は、ハッシュタグがない投稿よりもインタラクション数が少ない。

これは全て大量のデータで証明されており、Facebookでマーケティングを行う上で素晴らしい模範となるはずだ。

明らかになった事実、あるいは、リサーチそのものに関して疑問がある方は、いつも通り、コメント欄で打ち明けてもらいたい。

この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Win on Facebook: 8 Lessons Learned From Analyzing 1 Billion Posts」を翻訳した内容です。

記事内でも指摘されていた通り、あくまでデータから見るベストプラクティスであるため、全ての方にあてはまるものではないでしょう。しかし、着目すべき点は興味深く、色々と試してみたいと思いました。今回のデータが示す通りの結果がそのまま表れない場合もあるかと思いますが、実験を重ねて独自のベストプラクティスを構築できれば良いですね。– SEO Japan

Googleが旅行系のクエリに対し、新しい表示を実験中?通常の検索とは大きく異なる仕様に。

モバイルで色々と調べ物をする機会も多いですが、「次の休みの旅行先を検索する」、なんてこともあるかと思います。今回の記事は、旅行関連のクエリに対し、Googleが新しいインターフェイスを返している、という内容です。色々と遊んでみましたが、言語設定を英語にすれば、日本からでも表示されます。(英語の検索結果が返って来ますが、クエリは日本語でも大丈夫です。)また、国以上のレベル(アメリカ、ロシア、アジアなど)であれば大体表示され、”where to go in 〇〇”や”destination in 〇〇”でも表示されます。実験的な仕様であるようですが、お時間のある時に、色々試してみてはいかがでしょうか?– SEO Japan

Googleがモバイルにおける新たな検索体験をユーザーに提供している。旅行・トラベル系のクエリに対して、通常とは大きく異る検索結果を表示しているのだ。

*リンク先は英語となっています。

Googleは、モバイルにおける、旅行に関連した検索のインターフェイスをひっそりと改良したようだ。この変更における検索結果には”more destinations(より多くの行き先)”というボタンが表示されており、クリックすると通常の検索結果とは全く異なるインターフェイスが表示される。この一連の検索体験を解説してみよう。

まずは、”where to go in russia(ロシアで行くべき場所)”と検索してみよう。

検索結果には行き先となるべく場所がいくつか表示されており、より多くの行き先を表示するための、青い大きな矢印も表示されている。このボタンをクリックすれば画面が拡大され、より多くの行き先が表示される。この画面からは、戻るボタンを押すか、再度検索を行わない限りは、通常の検索結果画面に戻ることはできない。ここでは、該当のエリアのフライトやホテルの料金を確認することができる。

また、日付、興味、価格などでフィルタリングできる機能もある。この機能は、通常の旅行系の検索でもしばしば見られるものである。

行き先をクリックすれば、その場所についての、非常に見た目の良い、ナレッジグラフ・カードが表示される。

画面をスクロールすると、フライト検索からフライトの、ホテル検索からホテルの、そして、ローカル検索からレストランの広告が表示される。

ナレッジグラフ・カードの下部まで向かうと、灰色の文字で、”see web results(Web検索結果を見る)”というリンクが表示されている。

誤解しないで欲しいのだが、旅行先を探しているユーザーにとっては、非常に良い体験であると思っている。しかし、新しいモバイル体験とは言えないのかもしれない。

追記:今回の記事の内容はGoogleの実験のようで、時間がたてば表示内容が変更となる可能性がある。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Revamps Mobile Travel Search Results, Almost Making Web Results Irrelevant」を翻訳した内容です。

フィルタリングの有無や、NY(ニューヨーク)ではでないけど、OC(オレンジカウンティー)では表示されるなど、まだまだ探り探りの段階であるようです。今後正式導入されるかは不明ですが、もし導入されれば、(広告も含め)表示されるためのロジックなどが気になりますね。今は国単位での検索がメインのようですが、これが街単位になると旅行中でも便利な機能です。観光地や飲食店にとってもいいアピールの場になるかもしりません。ちょっとした小ネタではありましたが、こうしたところに検索の変化が垣間見えます。– SEO Japan

Googleの各アップデートが与える、SEOとコンテンツ戦略への影響のまとめ。

2016年は年明けから色々と慌ただしい動きがありました。米国で順位変動が起こり、ペンギンアップデートの疑いがありましたが、後にコアアルゴリズムの調整ということが判明し、ほぼ同時期に、パンダアップデートがコアアルゴリズムの一部となった、という発表がありました。他にも色々と話題があり、総じて慌ただしい1月だったと言えるのではないでしょうか。今回の記事は、Googleのメジャーなアップデートの内容をまとめ、それぞれどういった施策が必要かをまとめた記事になります。年明けの順位変動がやや落ち着きつつありますが、このタイミングで再度確認しておくことも、悪くはないと思います。– SEO Japan

エンタープライズSEOプラットフォームの大手、 BrightEdgeのCEOであるジム・ユー氏が、ここ数年間に行われたGoogleの多数のアルゴリズムのアップデートが、SEO戦略を方向づけてきた経緯を探っている。この情報は、今後の展開を占う上でカギとなるかもしれない。

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*記事内のリンク先は、全て英語となっています。

1998年にローンチされて以来、Googleは継続的に検索アルゴリズムを改善し、ユーザーとコンテンツがより正しくマッチするように力を入れてきた。

ここ数年、多くのアルゴリズムのアップデートは、スパム度の高いコンテンツや品質の低いコンテンツに狙いを絞り、検索結果にこのタイプのコンテンツが表示される頻度を下げることに取り組んでいる。また、検索クエリとページの内容を”理解”する力を改善し、検索結果をユーザーの意図に合わせるためのアルゴリズムアップデートも行われている。

品質の高いコンテンツとユーザー体験に焦点を絞るアプローチは、SEOとコンテンツマーケティングを行う上で最適な方法であり、”アップデートに対応する施策”ではなく、”アップデートを見越した施策”の重要性を改めて確認させている。

多くのGoogleのアップデートは、多数の著名なサイトにインパクトを与えてきた。検索マーケターは、ランキングの落下を避けるため、各アップデートに対して最適化する方法を学ばなければならなかった。クリックの67.60%が検索結果のトップ5に集中することを考慮すると、アルゴリズムのアップデートにより順位を2つ、3つ下げることは、トラフィック、収入、コンバージョンに大きく影響する可能性がある。

今後の数週間、および、数ヶ月間で、最新のアップデートが落ち着き、また、新たなアップデートが到来する中、SEO戦略とコンテンツ戦略が、この動きに応じて、どのように進化するのか見届けたいところだ。それでは、Googleの主なアルゴリズムのアップデート(過去、現在、未来)を要約し、デジタルマーケティングの領域に対するインパクトについて検証していこう。

パンダアップデート

パンダアップデートは2011年2月に初めて発動され、その後数回に渡ってアップデートされてきた。このアップデートは、品質の低いコンテンツに狙いを絞り、検索結果ページで上位にランクインさせないことを意図している。

例えば、スパムコンテンツのあるページ、広告が多過ぎるページ、過度に重複したコンテンツなどは、しばしば、パンダによるペナルティーを受けてきた。

パンダアップデートがGoogleのコア・ランキングアルゴリズムに加わったことが最近発表され、大きな話題となった。

この動向が何を意味するかに関しては、少々疑問が残っているものの、確実に分かっていることもある。例えば、パンダアップデートは、より定期的に実施されるようになるだろう。これは、すでにパンダによるペナルティー受けているブランドにとっては、喜ばしいことだろう。

しかし、当初の噂とは反対に、パンダアップデートはリアルタイムでは行われない見込みとなっている。

コンテンツの作成に関しては、初めてパンダが発動されて以来、高品質の情報を提供することが必要となっている。有益な見解に欠けた薄っぺらいコンテンツなどの、品質の低いコンテンツがあるウェブサイトは、それらを単純に削除するのではなく、品質を改善することが求められている。

しかし、”品質”がコンテンツの長さだけでは評価されないことを肝に銘じておこう。つまり、品質の低いページにテキストを増やしたところで、改善されたとは見なされないのだ。内容によっては、コンテンツは長くも短くもなる。重要な事は、ユーザーが求めている情報を提供しているかどうか、という点に尽きる。コンテンツの品質は、量よりも重要なのである。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートはパンダが発動された約1年後の2012年4月に初めて登場した。検索結果に表示されるコンテンツの質を上げるためのGoogleによる大掛かりな取り組みが話題になる際、この2つのアップデートはよく同じグループに分類される。

このアップデートは、スパムリンクに狙いを絞っている。Googleはウェブサイトの信頼性と評判のシグナルとして、バックリンクに注目しており、ウェブサイトやウェブページのバックリンクの状況をランキングの判断材料に入れている。

アルゴリズムがあまり高度ではなかった時代は、単純に多数のバックリンク(この場合、スパムリンクや関連性のないリンクが多い)を獲得して、検索エンジンのランキングを効果的に操作することが可能であった。

ペンギンはリンクファームや、ランキングを人工的に上げるために、質の低いリンクに依存しているページに狙いをつけ、このような意図的な操作を撃退した。スパムなバックリンクが多いウェブサイトは、Googleによるペナルティーを回避するため、劣悪なリンクを削除、または、無効化しなければならなくなった。

品質の高いリンクは、今でもウェブサイトにプラスの影響を与えている。しかし、あくまでも自然に品質の高いバックリンクプロフィールを構築する取り組みに力を入れるべきだとGoogleは強調している。

あなたのサイトに注目を集めるためには、検索、ソーシャル、そして、コンテンツというトリオを活用することが大事だ。品質の高いコンテンツを作り、ソーシャルメディアで配信し、作品に注目が集まるように仕向けよう。

これは読者の増加につながり、(理論的には)より多くのバックリンクを集める上でプラスに働く。また、評判の高いブログにゲスト投稿することで、自身のコンテンツに対する評判を高め、強固なバックリンクの獲得も可能となる。

ハミングバード

続いて、ハミングバードアップデートが2013年に発動された。このアップデートは、Googleのセマンティック検索に関する能力を改善するものだった。まるで友達に尋ねているようにクエリを入力し、会話形式でGoogleを使用することが当たり前のようになっている。

このアップデートは、検索者の意図とコンテキストを理解して、Googleが検索結果を返すことに役立っている。

このアップデートにより、コンテンツの作成方法を再び変更しなければならなくなった。Googleはクエリ内のキーワードとコンテンツ内のキーワードをつなげる単純なマッチングを行うだけでなく、意図を重視する方針を取ったのである。

現在、コンテンツにはキーワードがあるだけでは十分とは言えなくなっている。ユーザーが何に興味を持っているか、そして、何を学びたいか、を理解していることを証明する必要があるのだ。

コンテンツのトピックを検索エンジンに伝える上で、キーワードは今でも重要な役割を担っているが、その利用方法は変化している。ロングテールのキーワードがより重要になり、意図は絶対に必要になった。

ハミングバードの登場により、コンテンツの作成者は、顧客が特定のキーワードを検索エンジンに入力する理由を理解し、そのニーズに対応するコンテンツを作らなければならなくなった。

モバイルアップデート

2015年、コンテンツの作成に影響を与えた大規模なアップデートが数回行われた。先陣を切って登場したのが4月に発動されたモバイルフレンドリーアップデートであった。Googleが事前にこのアップデートの発動を予告しており、珍しいケースであった。

このアップデートを実施するに当たり、Googleはモバイルが検索、そして、オンラインにおける顧客の行動の多くを支配しつつあることを理解していた。事実、モバイルフレンドリーアップデートが発動された僅か数ヵ月後、モバイルの検索回数がデスクトップの検索回数を上回ったとGoogleは正式に発表している。 モバイルフレンドリーアップデートにより、ウェブサイトのモバイルフレンドリー化が必須となった。さもなければ、ウェブサイトのビジビリティを失ってしまうだろう。

このアップデートにより、Googleはモバイルのユーザーがインターネット上で何をしたいのかを理解し、このようなニーズへ対応することをWebサイトに求めた。

要するに、SEO担当者とコンテンツマーケターは次のようなデザインの要素を考慮しなければならなくなったのである。

  • レスポンシブデザイン、もしくは、モバイルページ。
  • ナビゲーションを目立つ場所に配置し、顧客が指でも簡単に利用することが出来るように工夫する。
  • ボタンとボタンの距離が近過ぎるなどによるフラストレーションを避ける。
  • 全てのフォームをスマートフォンの画面でも効率よく、そして、簡単に埋められるようにする。

このモバイルフレンドリーアップデートは、Googleによるペナルティーを避ける以上の、ウェブサイトをモバイルに最適化させる必要性をブランドに知らしめた。

例えば、モバイル端末を利用する顧客は行動的であることが多い。電話をかけたい、もしくは、住所を知りたい、といったことがある。彼らは、画面で何度もスクロールすることなく、楽に情報得たいと思っている。長文のコンテンツはモバイル端末では比較的多く読まれているが、ページのトップに簡単に戻ることができるような仕組みを用意しておくと、とても便利だ。

また、モバイルユーザーは地域志向であることも多い。モバイル端末向けに作るコンテンツは、ローカルSEOを考慮し、モバイルの機会を最大限に活かすべきだ。

クオリティアップデート

モバイルアップデートの展開から間もなく、別のGoogleのアップデートの形跡が多く見られた。このアップデートにはクオリティアップデートというニックネームが与えられた。Googleは当初、このアップデートを認めなかったこともあり、静かに発動されたアップデートだ。

このアップデートにより、ユーザー体験やコンテンツの品質に力を入れていたウェブサイトには見返りが与えられた。一方で、多数の広告を持つサイトや特定のユーザー生成コンテンツを持つサイトは、ペナルティーを科される確率が高くなっていた。この点に関しては、HubPages等の有名なサイトも対象になっていた。

しかし、興味深いことに、全てのサイトで、全てのユーザー生成コンテンツが打撃を受けたわけではなかった。それどころか、Quoraなどの一部のサイトは、このアップデートの恩恵を受けていた。このサイトがページに投稿される回答やコンテンツ自体について、細心の注意を払っていたためだと考えられている。

このアップデートのペナルティーを回避するためには、品質の浅いコンテンツやユーザーのニーズを優先していないコンテンツを避けることが重要だと見られている。

また、ウェブページがスムーズに動いていることを確認する必要がある。なぜなら、エラーメッセージは、このアップデートのペナルティーをもたらす可能性があるためだ。Googleは、ユーザーが質問への答えを見つけようとしても、過剰に宣伝色の強い記事や404に導かれると、フラストレーションが大いに溜まることを心得ている。

RankBrain(ランクブレイン)

RankBrainは2015年の秋に発表され、Googleのアルゴリズムに新たな変化をもたらした。 このアップデートで、Googleの検索エンジンはAI(人口知能)とマシンラーニングの分野に進出したことになる。

このシステムは、ユーザーの行動を学び、予測するためのものであり、Googleが毎日遭遇する星の数ほどの、固有で、今まで見たことがないクエリを解釈し、対応する上で役に立つ。

さらに、RankBrainはGoogleが何らかの方法でコンテンツと意図を理解する上でも手を貸すと考えられている。Googleはこの新しいAIの仕組みに関しての詳細な説明は避けているが、3番目に重要なランキングのシグナルになったと明言している。サイトの運営者にとっては、ユーザーの意図にマッチするコンテンツの作成がさらに重要になったと言えるだろう。

RankBrainが展開されて以来、一部のマーケターは、スキーマ・マークアップなどの、SEOのテクニカルな領域を最新の状態にする重要性を力説するようになった。検索エンジンがさらにAIに依存するようになると、このような細かいことが重大になる可能性がある。

先日の騒動: パンダ & コアアルゴリズム

先日、新たなアップデートに一部のマーケターが意表を突かれていた。このアップデートは、多数のサイトの評価に影響を与えたとみられている。このアップデートは、ペンギンアップデートやパンダアップデートと関係のある動きではないか、という噂が流れていたものの、Googleはこのような噂を退け、他の定着したアップデートとは関係のない、コアアルゴリズムのアップデートだと公式に認めた。

ここ数年で確立されたパターンを参考にすると、今回の調整は、他のアップデートと同じように、ユーザーの意図をより正しく理解し、質の高いコンテンツを特定することに焦点を絞っている可能性が高い。

“アップデートのアップデート”が行われ、(この記事の公開を待つ7日間の間にも)ひっきりなしに変化しているため、コアの変更に関しては、Search Engine Landのバリー・シュワルツ氏を頼りに最新の情報を得ると良いだろう。

SEL Updates on Google

今後の数週間で、このアップデートが何をターゲットにしているのか、そして、ブランドはどのように対応すればよいのかについて、さらに情報が得られるはずだ。現時点では、顧客が見たいと望むものに応じた、品質の高いコンテンツの作成にコンテンツのクリエイターは力を入れるべきだ。

結論: 品質の高いコンテンツとユーザー体験に焦点を絞り、一歩先を進め

Googleは、品質の高いユーザー体験を提供することをブランドに常に求めている。これは正当な要求であろう。事実、アップデートはユーザー体験を評価することを目的としている。マーケターは各種のアルゴリズムのアップデートに注意を払い、必要に応じて順応し、出来るだけ多くのユーザーにコンテンツを見てもらうように努めよう。

一歩先を進み、リスクを低減させるには、発動されたアルゴリズムへの対応ではなく、先を見越した施策を行うべきなのだ。

通常、以下の取り組みに力を入れると良い。

  • 品質の高いコンテンツを提供する。 固有で、ユーザーに関連するコンテンツを提供しなければならない。ターゲットのキーワードをコンテンツに詰め込むことは避けよう。
  • ユーザーのためにサイトを最適化する。 ユーザーがポジティブな体験をして、必要とする(もしくは探している)情報を得られるようにしよう。ページが読み込まれるスピードとデザインを考慮する必要がある。また、モバイル検索向けのベストプラクティスに従うべきだ。
  • リンクを買うのではなく、獲得する。 品質の高い、信頼がおけ、関連性のあるコンテンツにターゲットを絞ろう。

ほぼ毎年、Googleのアップデートは業界の垣根を越えて、広範囲に渡ってインパクトを及ぼす。新しい基準をコンテンツがどれだけ満たしているかで、一夜のうちにコンテンツのランキングが上下する。

Googleは、コンテンツの作成において、ランキングよりもユーザーを優先して欲しいと望んでいる。品質の高いコンテンツとデジタル戦略に力を入れているマーケターは、Googleのアップデートがもたらすリスクを軽減し、(この取り組みを行わない)競合者からマーケットシェアを奪うことが可能になるのだ。

後手に回るのではなく、先手を打つべきだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Search Update Impact On SEO & Content Strategies: Staying Ahead With A Focus On Quality」を翻訳した内容です。

取り扱ったアップデートの数が多く、一つ一つを深掘りした内容ではありませんでしたが、大事な部分はしっかりとまとめられていると感じています。こうした記事を読む度に思うことは、それぞれのアップデートのアプローチは異なるものの、Googleが目指している場所は一つであるということです。個人的には、それでも、各アップデートの内容は把握すべきかとは思いますので、やや基本的な内容ではありましたが、非常に有益な記事であったと思います。– SEO Japan

B2Bマーケターもモバイル対応に取り組むべき、3つの理由。

モバイルの重要性は言わずもがなですが、今回の記事は、それがB2Bのマーケターにとっても重要だと論じる記事となります。モバイルフレンドリー・アルゴリズムが登場してそろそろ1年が経ちますが(去年の今頃は立て続けに新情報が出ていた時期ですね。)、言葉自体はすっかり定着した感があり、”当たり前”の施策となっているようにも感じます。記事中には”Think with Google“からのデータも記載されていましたが、今回使用されたデータ以外も含め、SEO JapanのFacebookページで紹介しています。– SEO Japan

B2Bのウェブサイトをモバイル検索のために最適化しているだろうか?まだの場合は、急いでモバイルフレンドリー化を行わなければならない。その理由をパトリシア・ハーシュ氏が説明している。

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*記事内のリンク先は、全て英語となっています。

モバイル端末の利用が増えていることを示す最近のスタッツには、誰もが目にしているはずだ。ここ数年でモバイル端末によるインターネットの利用は、PCによるインターネットの利用を凌駕するまで成長している。また、2015年、Googleはモバイル端末の検索がデスクトップの検索を数で上回ったと発表していた。さらに、アメリカでは人口の75%近くがスマートフォンを所有しているとするデータもある。

モバイルはあらゆるマーケティング戦略において、間違いなく、欠くことのできない要素である。しかし、B2Bのマーケターにとって、モバイルの利用の増加はどんな意味を持つのだろうか?なぜここまで大勢のB2Bビジネスが、モバイルマーケティング戦略の対応に遅れているのだろうか?そして、この遅れは最終的に事業の成功に、どのような影響を与えるのだろうか?

今記事では、B2Bのマーケターもモバイル戦略を今すぐに受け入れなければならない、3つの重要な理由を挙げていく。

1. モバイルは基本的なマーケティング指標にインパクトを与える。

モバイルゲドンは、大勢が予想していたようなデジタルマーケティングにおける大問題ではなかったかもしれない。しかし、B2Bのマーケターも、Webサイトをモバイル対応にしていない場合に生じる、重大で、根本的なリスクを理解しなければならない。

CWSは、強固なモバイル体験を提供していないビジネスには、次のような困難に遭遇するとしている。

  • オーガニックの検索結果順位の下落
  • モバイルサイトのトラフィックの減少
  • 直帰率の増加

最適とは言い難いモバイル体験を提供していると、ビジビリティやウェブサイトのトラフィックなど、基本的なオンラインマーケティングの成功度を示す指標を危険に晒すことに、大勢のB2Bマーケターはいまだに気づいていない。

2. カスタマーエンゲージメントにはモバイルが必要

ブランドのビジビリティとトラフィックの獲得に加え、モバイルフレンドリーなウェブサイトは、顧客のロイヤリティ、感情、そして、エンゲージメントを高める。「今、モバイルサイトにユーザーが最も求めていること」(日本語の要約はこちら)と題されたGoogleの調査で判明した事実の一部を掲載しよう。

  • モバイルフレンドリーのサイトであれば、その会社のサイトに再度訪問する確率が高い、と74%が答えた。
  • モバイルフレンドリーのウェブサイトがない企業に対し、フラストレーションが溜まり、迷惑に感じる、と48%が答えた。
  • モバイル対応のサイトでない場合、その企業へのエンゲージメントする可能性が低くなると、52%が答えた。

驚きの結果と言えるのではないだろうか。B2Bのマーケターにとって、見込み客を不快にさせ、エンゲージメントを獲得する障壁を構築するようなことは、避けたいと思うのが自然なはずだ。

エンゲージメント、リード、そして、セールスを獲得するために、ポジティブなモバイル体験が、見込み客との関係性を構築する上で、絶対に欠かせない要素と言えるだろう。

3. B2Bにおいても、意思決定者がモバイル端末を使用する機会が増えている。

買い手側が、リサーチと選定のプロセスにおいて、インターネットをよく利用していることは周知の事実だ。しかし、モバイル端末を利用するB2Bの意思決定者が増え続けている事実も知っていただろうか?実際に、B2Bにおけるモバイルの利用は、購入サイクル全体を通して高まっているのだ。

GoogleはMillward Brown Digitalと協力し、リサーチと購入の習慣に関して、B2Bにおける3,000名の意思決定者を対象とした調査(日本語の要約はこちら)を行った。調査結果の一部を以下に記載する。

  • 42%がB2Bの購入プロセスでリサーチを行う際にモバイル端末を利用していると答えた。
  • スマートフォンの検索アクティビティへの利用が増えている。Googleは、モバイルクエリが3倍増加していると報告している。
  • モバイル端末経由のB2Bのリサーチは、オフィスを離れている時に限られるわけではなく、49%が職場でもモバイル端末を用いてリサーチを行っていると答えた。

このように、増加しているのは消費者によるモバイルの利用だけではない。あなたの顧客、見込み客、バイヤーも、今で以上に、モバイル端末を利用しているのだ。オフィスで、そして、仕事の時間外で、モバイル端末を使って、重要なビジネスの決定が下されている、という事実をB2Bのマーケターは理解しなければならない。

ここから始めよう。 モバイルフレンドリーのウェブサイトを作るためのいくつかのヒント。

それでは、現状のモバイル体験の効果をどのように測定すればよいのだろうか?以下のとてもシンプルな手順に従ってみよう。

  1. モバイルのPageSpeedを評価し、改善する。
  2. モバイルデザインのベストプラクティスSEO Japanの過去記事でも紹介しました。)を理解し、実施する。

PageSpeedのスコアに加え、Googleはウェブサイトのモバイル体験を改善するための修正点を提案してくれている。例えば、ページの読み込みスピードをアップするため、圧縮の有効化、ブラウザキャッシングの活用、CSSの縮小、画像の最適化、ランディングページのリダイレクトの回避、といった具合だ。

モバイルデザインのベストプラクティスに関しては、より見やすいフォントのサイズの利用、ナビゲーションの簡略化、ビューポートの設定、プラグインの利用の回避、といったことが挙げられる。

上記2つのリソースは、モバイルサイトの利用体験の改善を始める上で、シンプルだが、効果的な成果を期待できるだろう。

モバイル、それは競争における利点。

B2Bマーケターにとって基本となるポイントを挙げていく。

  • モバイル体験は、根本的なオンラインマーケティングの成功を直接左右し、ビジビリティやトラフィック等の指標に影響を与えている。
  • 魅力的なモバイル体験の提供は、顧客候補と継続的に付き合い、リードとセールスを増やす上で絶対に必要だ。
  • B2Bの意思決定には、全ての購入サイクルの段階で、そして、時間に関係なく(職場にいる時も)モバイル端末が用いられている。

自身のウェブサイトの分析データを確認してみよう。現時点でモバイルのトラフィックが大半を占めていないとしても、今後は増加することが予想され、その傾向は続いていくはずだ。

先手を打つべきだ。マルチスクリーンの世界を受け入れよう。モバイルマーケティングを競争上のアドバンテージに変えておこう。今のうちに。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Reasons B2B Marketers Must Embrace Mobile… Now」を翻訳した内容です。

B2Bマーケターにとって必要な理由、というアプローチでしたが、全てのWebサイトに通じる内容も含まれていました。アメリカのデータといえど、購入プロセスにおけるモバイルの利用は増えているようですね。生活のあらゆる場面でモバイル端末が利用されていますが、”今後来る”ではなく、”すでにある”ことを改めて感じました。– SEO Japan

SEO JapanのFacebookページを開設しました!

今回の記事はSEO Japanからのお知らせとなります。– SEO Japan

昨日、2016年2月1日に、SEO JapanのFacebookページの運営を開始しました。

こちらのFacebookページでは、SEO Japanで更新した記事について、いち早くお知らせいたします。

また、SEO Japanでは紹介しない記事もFacebookページでは紹介していきます。

もちろん、SEOを中心とした海外の記事を紹介させていただきますが、対象はWebマーケティング全般となっております。

さらに、海外のカンファレンスを含む、各種イベントに参加した際のライブレポートなども予定しています。

SEO Japan本体とは異なったコンテンツをお届けしていきますので、ご興味のある方は、ぜひ、いいねをお願いします!

SEO JapanのFacebookページはこちら。

今後も、SEO Japan並びに、Facebookページもよろしくお願いします。m(__)m– SEO Japan

続きを読む SEO JapanのFacebookページを開設しました!

BACKLINKOによるランキング要素の大調査!100万の検索結果を分析してわかったこと。

今回の記事は、SEO Japanに初登場となる、BACKLINKOからの記事となります。特にリンク構築の手法に定評があり、設立者のブライアン・ディーン氏は、かのニール・パテル氏からも”ことリンク構築においては、ブライアン・ディーン氏は業界内でベストな人材だ”、と言わしめる方です。2年前のSMX Londonでお会いして以来ブログを拝見していましたが、今回SEO Japanへの掲載を快く承諾していただきました。今後、彼の記事もSEO Japanで紹介させていただく予定ですが、第一弾の記事はランキング要素の分析記事です。Search Engine Landでも紹介された調査で、100万の検索結果を対象としています。果たして、その調査結果とは?– SEO Japan

*リンク先は全て英語となっています。

先日、我々は100万のGoogleの検索結果を分析した。下記の疑問を明らかにするためだ。

検索エンジンの1ページ目の順位と相関関係のある要素はどれなのだろうか?

我々はコンテンツを分析した。バックリンクも分析した。さらに、サイトスピードも分析した。

エリック・バン・バスキック氏とパートナー会社の協力により、幾つかの興味深い発見を得ることができた。

この記事では、我々が行った調査により発見できた事実を共有したいと思う。

まずは、重要な事柄をまとめよう。

1.バックリンクはGoogleのランキング要素の内、依然として非常に重要な要素である。我々の調査は、該当のページにリンクを張っているドメインの数が、他のどの要素よりも、ランキングとの相関関係があったことを明らかにした。

2.我々が取得したデータによると、サイト全体のリンク・オーソリティー(Ahrefsのドメイン・レーティングによって測定)が、高順位との強い相関関係があった。

3.”トピックとの関連性がある”と評価されたコンテンツ(MarketMuseを使用)は、トピックに対し深く掘り下げていないコンテンツよりも、大いに高い順位に表示されている。そのため、トピックを絞って深く掘り下げたコンテンツを作成することで、高順位を獲得できるかもしれない。

4.SEMRushの検索結果ページのデータに基づいた調査を行った所、長いコンテンツがGoogleの検索結果の上位に表示される傾向があった。Googleの1ページ目に表示されているコンテンツの平均単語数は、1,890単語であった。

5.HTTPSは、ある程度、Googleの1ページ表示との相関関係があった。これは、GoogleがHTTPSをランキング要素として使用しているという事実があることから、それほど大きな驚きではないだろう。

6.Schemaについての話題は常にあるが、我々のデータはSchemaのマークアップと高順位との間に相関関係があることを示さなかった。

7.少なくとも、画像が1つあるコンテンツは、画像が全く無いコンテンツよりも上位に表示されていた。しかし、それ以上の画像の数がランキングに影響されることはなかった。

8.titleタグ内のキーワードの最適化とランキングについては、非常に弱い相関関係しか見られなかった。この相関関係は、我々が予測していたものよりも遥かに小さく、Googleがセマンティック検索に移行している事実を反映しているかもしれない。

9.サイトスピードは重要だ。Alexaのデータを使用し調査した所、読み込み速度が速いサイトのページは、読み込み速度が遅いサイトのページよりも、明らかに高順位に表示されていた。

10.複数回のペンギンアップデートにもかかわらず、完全一致のアンカーテキストはランキングに強い影響を与えている。

11.SimilarWebを使用して調査した所、低い直帰率が高順位と関係していることがわかった。

下記に、より詳細な情報とデータを記載する。

リンク元のドメイン数は、
ランキングへ強い影響を与える。

同じドメインから複数のバックリンクを獲得してもその効果は減少される、ということを耳にしたことはあるだろう。

言い換えれば、10個のドメインから10本のリンクを獲得する方が、同じドメインから10本のリンクを獲得するよりも良いということだ。

我々の分析によると、これは事実のようだ。ドメインの多様性はランキングへ大きな影響を与えることが分かったのである。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:リンク元のドメイン数
縦軸のタイトル:リンク元のドメイン総数
横軸のタイトル:Googleの順位

Googleは、あなたのページを支持する、複数の”異なったサイト”を確認している。そして、より多くのドメインがあなたのページヘリンクを張っていれば、より多くの支持をあなたのサイトが獲得していると、Googleが認識するのである。

事実、ユニークなリンク元のドメイン数は、我々が今回行った調査の中で、最も相関関係が強い要素であった。

重要なポイント:異なったグループのドメインからリンクを獲得することは、SEOにとって非常に重要な項目である。

オーソリティーのあるドメインは、
Googleの検索結果で上位に表示される傾向がある。

驚くことではないが、Webサイト全体のリンク・オーソリティー(Ahrefsのドメイン・レーティングを使用して測定)はGoogleの順位との強い結び付きがある。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:ドメインのリンク・オーソリティー(Ahrefsnoのドメイン・レーティング)
縦軸のタイトル:ドメイン・レーティングの平均
横軸のタイトル:Googleの順位

Webサイト全体のオーソリティーは、ページのオーソリティーよりも、ランキングとの強い相関関係があった。

言い換えれば、該当のページのあるドメインの方が、ページ自体よりも重要であるということだ。

重要なポイント:あなたのサイトへのリンク数が増加することで、あなたのサイト内の”別ページ”のランキングが上昇する可能性がある。

包括的で、トピックを深掘りしたコンテンツを作成することが、ランキング上昇を導く可能性がある。

SEOの初期の時代は、Googleはページ内に記述されているキーワードを見ることによって、ページのトピックを判断していた。

ページ内に該当のキーワードが〇〇回出現していれば、Googleはそのページが該当のキーワードについて書かれているものだと判断していた。今日では、ハミングバード・アルゴリズムのおかげで、Googleは全てのページのトピックを理解することができている。

例えば、”バック・トゥ・ザ・フューチャーの監督は誰?”と検索した場合、

Googleは”バック・トゥ・ザ・フューチャーの監督は誰?”というキーワードを含んでいるページを探すわけではない。

Googleは質問の意味を理解しており、適切な答えを提供する。

あなたが想像している通り、この事実は、我々がSEOのためにコンテンツを最適化する方法へ大きな影響を与えている。理論的には、Googleは特定のトピックを深掘りした記事を好んでいるはずなのだ。

しかし、データはこの考えに賛同してくれているのだろうか?

この疑問に答えるために、我々はMarketMuseを使用し、”トピックのオーソリティー”を調査するための10,000のURLを分析した。

そして、包括的なコンテンツが、内容の浅いコンテンツよりも、明らかに高順位に表示されることを明らかにした。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:コンテンツのトピック・オーソリティー(MarketMuseによるデータ)
縦軸のタイトル:トピックの範囲
横軸のタイトル:Googleの順位

これは非常に興味深いことだ。しかし、Googleが包括的であると判断するコンテンツを、どのようにして作成すればいいのだろうか?

これを明らかにするため、我々のデータセットから2つの例を挙げてみよう。

最初の例は、Bush Gardendsが入園パスの期間を延長するというDaily Pressの記事だ。

このページは、1ページ目に表示されるための、よく知られたポイントを掴んでいる。例えば、このページはtitleタグとH1タグにキーワードを使用している。また、ドメイン(Dailypress.com)のオーソリティーは非常に高い。(Ahrefsのドメイン・レーティングは64)

しかしながら、このページの該当のキーワード(Busch Garden fun card)の順位は10位である。

この低順位の原因の一部は、該当のページのトピック・オーソリティーのスコアが低いためだと思われる。

対象的な例として、バリ風サテソースの作り方についてのページを例に挙げよう。

このページはサテソースについての豊富な情報を提供している。このコンテンツは、インドネシアにおけるサテソースの歴史についての記述があり、サテソースがどのように使用されているかに触れ、レシピや栄養素についての情報も提供している。

このページ内に”インドネシア サテ ソース”という記述はどこにもないが、このキーワードで1ページ表示を獲得している。

この理由の説明として、このページが”インドネシア サテ ソース”というトピックに対しての高いオーソリティーを獲得していることが挙げられるだろう。

重要なポイント:包括的で、掘り下げたコンテンツを作成することが、Googleでの上位表示の助けとなるだろう。

長文のコンテンツは、短文のコンテンツよりも、
Googleの検索結果で上位に表示される。

長文のコンテンツは、200単語程度のブログ記事よりも、上位に表示されるのだろうか?

こちらを明らかにするために、我々は自身のデータを分析してみることにした。

データから異常値(51単語以下のページと9999単語以上のページ)を除外した後、我々が発見したことは、長文のコンテンツは、短文のコンテンツよりも、明らかに順位が良いということであった。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:コンテンツの単語の総数
縦軸のタイトル:単語数
横軸のタイトル:Googleの順位

我々の分析結果によると、Googleで1ページ目に表示されているコンテンツの平均単語数は、1,890単語であった。

以前行われた検索エンジンのランキング要素についての調査でも、より長いコンテンツがGoogleでは上位に表示される、という結果が出ている。

この相関関係は、長文のコンテンツはより多くのソーシャルシェアを獲得するという事実に基づいている可能性がある。もしくは、Googleがそもそも長文の記事を好む傾向があるからなのかもしれない。

その他の可能性として、長文のコンテンツはトピックへの関連性を高めることが挙げられる。その結果、Googleがあなたのコンテンツのトピックに対する理解を深めることになる。

また、長文のコンテンツが上位表示されるという事実は、優れたコンテンツを作成しようとする姿勢が、単純に結果として表れているだけとも考えられる。今回の調査は、相関関係を明らかにする調査だ。そのため、長文のコンテンツが検索結果で上位に表示される単一の原因を特定することは、不可能である。

しかしながら、我々のデータを分析し、実際の順位と照らし合わせてみると、長文のコンテンツはSEOにとって最適な手法であることは明らかであるようだ。

重要なポイント:Googleの検索結果において、長文のコンテンツは、短文のコンテンツよりも、上位に表示される。Googleの検索結果の1ページ目に表示されているコンテンツの平均単語数は、1,890単語であった。

HTTPSは上位表示と、多少、相関関係がある。

昨年、GoogleはWebマスターに対し、自身のサイトをHTTPSに対応するよう呼びかけた。また、HTTPSを”ランキング要素“とすることも発表した。

我々のデータは、この事実をどう反映しているのだろうか?

非常に強い相関関係は見られなかったが、HTTPSとGoogleの検索結果の1ページ目の順位との間に、相関関係が見られた。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:HTTPSの適用
縦軸のタイトル:HTTPSのドメインの割合
横軸のタイトル:Googleの順位

この事実は、あなたが自身のサイトをすぐにでもHTTPS対応にすべきだ、という結論を導くものなのだろうか?明らかに、その判断はあなた自身にゆだねられている。しかし、HTTPSへの対応は、非常に慎重に行うべきプロジェクトであり、技術的に深刻な問題を引き起こしてしまう可能性がある。

HTTPSへの対応を取り掛かる前に、Googleによるこれらのガイドライン(日本語はこちら)を参照すべきだろう。

重要なポイント:HTTPSとランキングとの間に強い関連性が認められないため、また、HTTPSへの対応は大掛かりなプロジェクトとなるため、単純にSEOのためだけに、HTTPSへの対応を行うことを我々は推奨しない。しかし、サイトを新規で立ち上げる場合は、初めからHTTPSに対応することが望まれる。

Schemaのマークアップとランキングには関連性は見られない。

SchemaのマークアップとSEOについての議論はずっと行われてきた。

その内容は、こういったものだ。

Schemaをマークアップすることにより、検索エンジンはあなたのコンテンツの内容をより深く理解することができるようになる。この、より深い理解が、検索エンジンがあなたのサイトをより多くの人の目に触れるようにする、というものである。

例えば、<name> という構造化データのタグを使用することで、”Star Wars”という単語を記述した際に、一般的なフランチャイズではなく、オリジナルの映画タイトルについて言及していることを、Googleが理解できるようにさせるのだ。

もしくは、Eコマースサイトの場合では、Schemaを使用することで、商品の評価を表示することが可能となる。

こうした事柄の全てが、ランキング上昇の手助けとなる”はず”、とされている。実際に、Googleのジョン・ミュラー氏は、将来的にGoogleが構造化データをランキング要素として用いる可能性をほのめかしている

しかしながら、我々の分析によれば、構造化データの使用の有無はGoogleの順位と関連性がないことが明らかになっている。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:Schemaの有無
縦軸のタイトル:検索結果内の割合
横軸のタイトル:Googleの順位

重要なポイント:構造化データをサイトにマークアップするのは自由だ。しかし、ランキングに影響があることは、期待しないほうがよい。

短めのURLの方が、長めのURLよりも上位に表示される傾向がある。

オン・ページSEOの施策の1つとして、私はよく、短めのURLを使用することを薦めている。

なぜだろうか?

これには2つの理由がある。

まず、”backlinko.com/my-post”のような短いURLは、”backlinko.com/1/12/2016/blog/category/this-is-the-title-of-my-blog-post”のような長いURLよりも、Googleにとって理解がしやすいからである。

実際、マット・カッツ氏によれば、URL内の5単語以降の単語について、下記のように述べている。

“(Googleの)アルゴリズムは、こうした単語についてはあまり重要視しておらず、それほど大きな信頼は寄せていない”

我々のデータは、この言葉を裏付けている。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:URLの長さ
縦軸のタイトル:平均文字数
横軸のタイトル:Googleの順位

幸運にも、このアドバイスは実践しやすい内容だと言えよう。新しいコンテンツを公開する場合、URLは短く、魅力的なものにしよう。

WordPressを使用しているのであれば、パーマリンクの構造を、”投稿名”に設定しておくとよい。

そして、新しい記事を作成するたびに、少量の単語を含むURLに修正しよう。

注意:新しいパーマリンクは、今後作成する記事にのみ適用するように設定しよう。既に投稿した記事のパーマリンクも変更した場合、SEOにおける非常に重大な問題が起こりかねない。

例えば、私が作成した” 21 Actionable SEO Techniques You Can Use Right Now(すぐに実践できる、21のSEOテクニック)”は、ターゲットキーワードをシンプルに含んだタイトルにしている。

もう1つの理由は、長いURLは、到達するまでにTOPページからの複数回のクリックが必要とされるからである。これは、通常、オーソリティの受け渡しが少なくなってしまうことを意味している。そして、オーソリティが低い場合、ランキングも低くなってしまうだろう。

例えば、BestBuy.comのiPadの商品ページのURLは、サイト内で最もオーソリティの高い、TOPページから非常に離れた位置にあることを示している。

重要なポイント:可能であれば短いURLを使用し、Googleが該当のページのトピックをより良く理解できるようにしよう。

少なくとも1つの画像があるコンテンツは、まったく画像がないコンテンツよりも、上位に表示される。
(しかし、多くの画像を使用することが違いを生み出すことはない。)

とある調査によれは、画像が豊富なページは、より多くのビュー数ソーシャル・シェアを生み出すということだ。

こうした事実は、コンテンツに多くの画像を含めることでシェアを促し、結果としてGoogleのランキングの上昇を導く、ということを意味しているのだろうか?

画像の使用がGoogleのランキングにどのような影響を与えるかを測定するため、ページのボディ内(ページ内のコンテンツ部分)の画像の有無を確認してみた。

我々のデータによると、コンテンツ内に最低1つでも画像が使用されていれば、まったく画像のないコンテンツよりもはるかに順位が良いことがわかった。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:最低でも1つ画像を使用しているコンテンツ
縦軸のタイトル:(画像を使用している)ページの割合
横軸のタイトル:Googleの順位

しかしながら、画像の総数とランキングの関係性を調べたところ、相関関係は何も見当たらなかった。

つまり、ここが画像の使用とランキングにおける、収穫逓減のポイントと言えるだろう。

重要なポイント:画像をコンテンツ内に含めることは、全く含めないコンテンツよりも、明らかに良い。しかし、多くの画像を含めることが、ランキングに影響を与えることはない。

titleタグ内に(完全一致の)キーワードを含めることと、ランキングとの相関関係は小さい。

検索エンジンの初期の段階では、titleタグは非常に重要なオン・ページSEOの要素であった。

titleタグによって、ユーザー(と、検索エンジン)に、該当のページの全体的なトピックを伝えることができるため、titleタグ内に含まれる言葉は、長い間ランキングに非常に大きな影響を与えていた。

しかしながら、Googleがよりセマンティック検索に移行することで、それがtitleタグの重要性を低くさせているのではないか。我々は、この仮説を検証したいと思った。

調査の結果、titleタグ内のキーワードの使用は、ランキングとの若干の相関関係があることがわかった。しかし、その相関関係は、我々が予想していたよりもはるかに小さいものだった。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:titleタグ内に含まれる(完全一致の)キーワード
縦軸のタイトル:検索結果内の割合
横軸のタイトル:Googleの順位

この結果は、Googleがあなたのページのトピックを理解するために、titleタグ内の完全一致のキーワードを見る必要がなくなっている、ということを意味している。

例えば、”list building(リスト 作成)”で検索した場合を見てみよう。

上記は上位6位の検索結果であるが、その内の3つ(1位表示も含む)が、titleタグ内に”list building”という完全一致のキーワードを使用していない。

この事実は、Googleが完全一致のキーワードから、セマンティック検索へを移行していることを反映していると言えるだろう。

重要なポイント:完全一致のキーワードをtitleタグ内に含めることは、ランキング上昇を導くこともあるだろう。しかし、セマンティック検索のおかげで、その影響力は過去と比べて低くなっているようだ。

読み込み速度の早いWebサイトは、読み込み速度の遅いWebサイトよりも、上位に表示される。

2010年以降、Googleはサイトの読み込み速度をランキングシグナルに使用することを明らかにした

しかし、我々は非常に気になっている。

サイトの読み込み速度は、どの程度、ランキングに影響するのだろうか?

我々は、100万ドメインの平均的な読み込み速度を分析するため、Alexaのデータを参照した。つまり、個々のページの読み込み速度を直接測定した訳ではない。ドメイン全体の平均的な読み込み速度を計測したのである。

そして、サイトの読み込み速度がGoogleのランキングと、強い相関関係があることを発見した。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:平均的な読み込み速度
縦軸のタイトル:ミリ秒
横軸のタイトル:Googleの順位

繰り返しとなるが、これは相関関係の調査である。そして、サイトの読み込み速度を改善することは、SEOに対しても効果があると言うことはできる。

サイトの読み込み速度を高めることで、SEOに悪影響を与えることはないだろう。自身のサイトを高速化することは、理にかなったことと言える。

重要なポイント:読み込み速度の速いWebサイトは、Googleの検索結果の上位に表示されることになるようだ。

より多くの被リンク=より高い順位。

(ソーシャルシグナルのような)検索エンジンが今日使用している、新しいランキングシグナルについての話題は尽きない。被リンク数の重要性は下がり続けている、と主張する者も多いだろう。

Googleが被リンク数をランキングシグナルに使用しているかどうか、非常に気になるところだ。

こちらを検証するため、AhrefsのAPIを使用し、対象となるサイトの各ページに向けられた被リンクの総数を測定した。

その結果、最も多い被リンクを獲得しているサイトが、Googleでは上位に表示されている傾向があることがわかった。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:被リンクの総数
縦軸のタイトル:被リンクの平均数
横軸のタイトル:Googleの順位

Googleはアルゴリズムに様々な要素を追加し続けているが、被リンクは未だに重要なランキングシグナルであるようだ。

重要なポイント:被リンク数の多いページは、被リンク数の少ないページよりも、ランキングが上位になる傾向がある。

Googleのランキングは、ページ全体のリンク・オーソリティと、強く結びついている。

被リンクの総数に加え、別の疑問もある。

ページの全体的なオーソリティはランキングに影響するのだろうか?

多くのSEO担当者は、被リンクのと同様、被リンクのも重要であるという意見に同意するだろう。

言い換えれば、オーソリティのあるサイトからの1リンクが、品質の低い100サイトからの100リンクよりも効果が強いこともある、ということだ。

そして、我々のデータはこれを裏付けることとなった。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:Webページのリンク・オーソリティ(AhrefsのURLレーティング)
縦軸のタイトル:URLレーティングの平均値
横軸のタイトル:Googleの順位

Ahrefsのリンク・オーソリティ(URLレーティング)によれば、オーソリティのあるページは、リンクオーソリティが低いページよりも、高順位に位置するようだ。しかし、この相関関係は、被リンク数における相関関係と比べ、相関の強さは低かった。

重要なポイント:ページにおける全体的なリンク・オーソリティは重要である。

完全一致のアンカーテキストは、ランキングに非常に大きな影響を与える。

Googleが2012年にペンギン・アップデートをリリースして以来、多くのSEO担当者は完全一致のアンカーテキストのリンクを構築することに反対してきた。しかし、幾つかの検索エンジンの調査によれば、アンカーテキストは未だに重要であることがわかっている。

これが、我々がアンカーテキストは未だに重要なランキングシグナルであるかどうかを、調査したいと思った理由である。

我々の調査によると、完全一致のアンカーテキストは、ランキングと非常に強い相関関係があることがわかった。

SEOの初期の段階では、完全一致のアンカーテキストでリンクを構築することは、非常に効果的なアプローチとされてきた。例えば、”online flower delivery(オンライン 花 配達)”というキーワードで上位表示を獲得したい場合、下記のようなアンカーテキストのリンクを構築することが重要であった。

しかし、Googleはこうした慣習を取り締まる目的で、ペンギンアップデートをリリースしている。そのため、未だにランキングにおける重要な要素であるという事実がありながらも、我々は完全一致のアンカーテキストでリンクを構築することを薦めていない。

重要なポイント:完全一致のアンカーテキストによる被リンクは、ランキングと強い相関関係がある。しかし、その危険性から、リンク内の完全一致のアンカーテキストによるリンク構築をSEOの施策に含めることを、我々はお勧めしない。

低い直帰率は、Googleの検索結果における高順位と、強い関連性がある。

多くのSEO担当者は、Googleが”ユーザー体験のシグナル”(直帰率、サイト内滞在時間、検索結果画面のクリック率など)をランキング要素に使用しているのではないか、と疑っている。

こちらを検証するために、我々は10万のWebサイトを対象とし、SimilarWebを使用した分析を行った。

直帰率、サイト内の滞在時間、検索結果画面におけるクリック率、の3つのシグナルを分析している。

その結果、我々は低い直帰率が、検索結果の上位表示と、強い相関関係があることを発見した。

【上記グラフの各項目の和訳】
グラフタイトル:直帰率
縦軸のタイトル:ドメイン評価の平均
横軸のタイトル:Googleの順位

注意していただきたいのは、我々は低い直帰率が高順位の”理由”となっていると主張しているわけではない、ということだ。

Googleは直帰率をランキングシグナルとして使用している可能性はある(以前、Googleはこれを否定しているが)。もしくは、高品質なコンテンツがユーザーを長い時間とどまらせている、といったことに過ぎないかもしれない。それゆえ、低い直帰率は高品質なコンテンツの副産物であり、Googleがそれを測定している、ということになるだろう。

今回の調査は相関関係の調査であるため、我々のデータ単体から結論を出すことは不可能だろう。

重要なポイント:Googleは直帰率をランキングシグナルとして使用しているかもしれない。しかし、これは相関関係の調査であり、因果関係を表すものではない。

まとめ

今回の調査に協力していただいたパートナーに、大きな感謝の意を示したい。 SEMRushAhrefsMarketMuseSimilarWebの協力により、今回の調査が可能となった。

さらに、ClickStreamのエリック・バン・バスキック氏(プロジェクト・ダイレクター)、ザック・ルセル氏(リード・デベロッパー)、クィ・ハオ氏(ヘッド・データサイエンティスト)からの協力に対しても、大きく感謝したい。

また、我々がどのようにしてデータを集め、分析したかについて詳しく知りたい場合は、今回の調査方法をまとめたリンクを掲載しておくので、そちらを参照してほしい。

そして、私は皆様からの感想を聞きたいと思っている。どんな調査結果が、あなたに驚きであっただろうか?(もしくは、驚きではなかっただろうか?)もしくは、我々の調査について、なんらかの質問があるだろうか?

下記にコメントを残し、ぜひ、我々に伝えてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「We Analyzed 1 Million Google Search Results. Here’s What We Learned About SEO」を翻訳した内容です。

非常に多くのデータを分析した調査でしたが、もちろん、”誰も知らない裏技的な要素”が発見されたわけではありません。順位へ影響する多くの要素がGoogleが注視している要素であり、また、Googleが掲げるベストプラクティスが実際のベストプラクティスにどんどん近づいていることを裏付けているとも言えます。世界全体の検索から考えればほんの一部であり、海外のデータを使用しているため、日本で運営している自身のサイトの状況と完全に一致するものではないかもしれません。長文コンテンツの優位性や、完全一致のアンカーの影響度など、文字面だけでは誤った解釈になってしまう要素もあるため、そこは注意するべきですね。兎にも角にも、非常に興味深い調査でした。ブライアン氏の記事は今後も掲載していく予定ですので、ご興味のある方は、ぜひ、ご確認いただければと思います。– SEO Japan

続きを読む BACKLINKOによるランキング要素の大調査!100万の検索結果を分析してわかったこと。

ヤフー、バレンタイン関連キーワードの検索トレンドをインフォグラフィックで公開

バレンタイン、ひそかに心躍らせている男性もいるのでは?前回のクリスマスに引き続き、Yahoo! JAPANがバレンタインに関するキーワードの検索動向を調査し、その結果をインフォグラフィックで公開したので、ご紹介します。– SEO Japan

※画像をクリックすると、公開元サイト(Yahoo!マーケティングソリューション ブログ)に飛びます。

出典:検索キーワードで見るバレインタイン- Yahoo!マーケティングソリューション ブログ

2015年、「バレンタイン」というキーワードの検索数のピークは、PCでは前日の2月13日、スマートフォンでは2月14日でした。バレンタイン当日の検索キーワード(スマートフォン)で多かったものは、「生チョコ レシピ」「バレンタイン チョコ」「バレンタイン 画像」で、男女とも同じ。その他、「本命チョコ」というキーワードを検索しているユーザーの約4割を10代以下がしめるといった特徴がみられます。本命チョコの準備をしている様子が垣間見えてほほえましいですね。

男性がバレンタイン当日に「生チョコ レシピ」を最も多く検索しているということは、いったい何を表しているのか?前回のクリスマスと同じく、キーワード検索データからイベントの現状が垣間見えるのは、マーケターにとって有益な情報であり、普通に読んでみても面白いものです。 — SEO Japan

ペンギン・アルゴリズムの更新は、1月以内か。もしくは、3月以内の可能性も。

先日、大規模な順位変動がありましたが、Googleは早々にペンギンアップデートではないと発言していました。未だにペンギンアップデートは未更新のままとなっていますが、ゲイリー氏がローンチ時期について言及しています。– SEO Japan

*記事内のリンクは全て英語となっています。

ゲイリー・イリーズ氏がTwitterにて、ペンギンについて再度言及した。氏は、ペンギンアップデートの更新は2015年以内と予測していたが、クリスマスシーズンに差し掛かった結果、延期されている。今のところは、今月中(数週間以内)にローンチされると思われている。

今回のゲイリー氏の発言によると、新しいリアルタイムのペンギン・アルゴリズムは数週間以内にローンチされるはずだとしているが、”このクウォーター内”、を目標にしているとも述べている。つまり、予定通り今月にローンチされる可能性もあるが、3月にローンチされる可能性もある、ということだ。もちろん、誰が正確な時期を予測できるだろうか?

(ペンギンのローンチは)数週間内を予定している。我々は、このクウォーター内でのローンチを目指しているんだ。しかし、より正確な時期はわからない。

最後にペンギン(ペンギン3.0)が正式に更新されてから15ヶ月が経っている。2014年の12月にかけて、この更新による順位変動が見られたが、それ以来、(ペンギン関連の)変動は見られない。

もちろん、我々はアップデートが行われるべきだと考えているが、ゲイリー氏は非常に頑固者(たっぷりと皮肉を込めて)であるため、十分に準備がされていない状況でローンチすることはないだろう。

この件に関するTwitterはこちら。

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: Real Time Penguin Algorithm Should Launch In Weeks」を翻訳した内容です。

アップデートがあろうとなかろうと、本質的にはやることに変わりがないかと思います。しかし、アップデートが予告されているのであれば、やはり気になってしまうのも性でしょうか。(笑)具体的な時期の言及はありませんでしたが、1月中にローンチされない可能性も出たということで、今回報告させていただきました。– SEO Japan

続きを読む ペンギン・アルゴリズムの更新は、1月以内か。もしくは、3月以内の可能性も。

ダニー・サリバン氏による、アミット・シンガル氏へのインタビュー。”モバイルファースト”な生活を送ることで、気づいたこと。

2015年にも色々と動きがありましたが、その内の一つにモバイル関連の動きを挙げる方も多いと思います。(少なくとも、私はその内の一人です。)改めて確認する必要が無いほど、Googleはモバイル推しを継続していますが、アミット・シンガル氏は、ほぼ全ての検索をモバイルデバイスのみで行っているようです。1年以上、そうした生活を続けているとのことですが、その中で氏が感じたことをダニー・サリバン氏がインタビューの中で明らかにしています。我々の明日の作業に直接関わるといった類の話しではありませんが、非常に興味深い内容であり、それは”Google検索のトップの言葉だから”という理由だけではありません。– SEO Japan

アミット・シンガル氏は、ほぼ全てのデジタルライフを、1年以上2つのスマートフォンのみで送っている。

Amit Singhal. Credit: Google

*記事内のリンクは全て英語となっています。

モバイルファーストという信念をしばしば耳にすることはあるだろうが、Google検索のトップは、ただその信念を口にするだけではない。彼は実際にそういった生活を送っているのだ。ほぼすべての検索を1年以上、モバイルデバイスのみで行っているようだ。

アミット・シンガル氏はGoogle検索のシニア・バイスプレジデントであり、同社の検索に関連するプロダクトの全てを統括している。2000年にGoogleに参加してから、ずっとこの役割を担ってきた。この数年間、私は彼に何回もインタビューをする機会を得ている。その内の一つは数か月前のことであったが、彼は2つのスマートフォンをテーブルの上に起き、検索の全てをモバイルで行っていると何気なく述べたのだ。

本当に?全ての検索をモバイルで行う?実際にそうだ、と彼は答えた。より多くの人々がGoogleで検索する際、デスクトップではなくモバイルで行うようになっているが、モバイルファーストについての話をするだけではなく、実際にそうした生活を送ることに意味があると感じたのだ。

非常に興味深い発言であったため、彼のモバイルライフについて話してくれるよう依頼した。下記は、そのインタビューで話された、トピックごとにQ&A形式でまとめた内容である。

Q:スマートフォンとモバイルデバイスのみを使おうと決めたのはいつのことですか?

シンガル氏:スマートフォンのみで生活しようと決めたのは、1年ほど前だったと思う。しかし、長いメールを仕事で打つ際はブラウザ(デスクトップ)を使用している。なぜなら、長いメールをタイプするのは、非常に困難であるためだ。しかし、大体においてはスマートフォンのみを使用している。

おもしろいことに、家をリノベーションしているため、今は仮住まいの生活を送っているんだ。ここ2~3週間はWi-Fi接続もないため、とても困っている。また、家にノートパソコンは置いていない。キーボードが付いたデバイスは家にはなにもないんだ。

Q:スマートフォンだけですか?タブレットは持っていますよね?

シンガル氏:いや、タブレットは持っていない。キーボードが付いたデバイスも、タブレットもないんだ。これ(Galaxy S6 Edgeを取り出しながら。また、彼はiPhone 6+も持っている)は十分に大きいしね。

Q:特別に気に入っているスマートフォンはありますか?

シンガル氏:我々は全てのプラットフォームでユーザーを持っている。そして、その全てを愛しているよ。(にっこりと笑いながら)

Q:では、仮に長いメールをタイプしなければならない場合ですが、オフィスにいる時がデスクトップをメインに使う時間ということですか?

シンガル氏:デスクトップやノートパソコンを使用するのはその時だけだね。たまに、セキュリティ関連の事情があるときはその限りではないが。私は一日の内、6時間から7時間ほどミーティングを行っている。また、ノートパソコンやタブレットを持ち歩いているわけではない。つまり、その時間私はスマートフォンを使用せざるを得ないんだ。その他の1時間は、長いメールをタイプしている時間だね。

Q:バッテリーは持ち歩いていますか?

シンガル氏:ははは。私がスマートフォンを2つ持ち歩いているのはそのためだ。万が一、片方がバッテリー切れをしてしまった時のためにね。

Q:そうした生活を送る中で、あなたが発見した最も大きなことは何ですか?例えば、最も大きな変更であるとか。もしあなたが”やった!モバイルの新しい使い道を思いついた!”というようなことがあれば、それは非常に興味深い。

シンガル氏:最も大きな発見は、Webの側面からも、アプリの側面からも、どちらも完璧には程遠いと感じたことだ。これが最も大きな発見だ。なぜなら、Webは、まだ、完全にモバイル用にデザインされていないからだ。

ログイン情報とパスワードをタイプしなければならないサイトに出くわすと、いつも身震いしてしまう。

これが、我々がAMP(Accelerated Mobile Pages)やその他のプロジェクトを取り組んでいる理由だ。こうした状況を、前に進めようとしているんだ。しかし、私は、ログイン情報とパスワードをタイプしなければならないサイトに出くわしたとき、いつも身震いしてしまう。本当にそうだと思っているんだ。Chromeはパスワードなどの情報を保存してくれるが、それでも素晴らしい体験だとは言えない。

Q:あなたがそう感じるのは、パスワードなどを入力することが手間であるためですか?

シンガル氏:その通り。非常に手間がかかってしまう。私はよく自分のパスワードを忘れてしまうんだ。だから、”パスワードを忘れてしまったため、一時的なパスワードを発行する”、などのリンクを探してクリックする。Gメールに戻って、内容を切り取り、貼り付けを行うが、目に見えない半角スペースを含ませてしまうこともある。悪夢だと言える。なぜなら、切り取って貼り付けを行う作業は正確には行えないからだ。私は、25セント硬貨ほどのサイズの親指を使用しなければいけないんだよ。

仮に、マウスポインターの大きさがこのくらいであれば(握りこぶしを作りながら)、Webデザインは今日のようなデザインになっていただろうか?

アプリについてだが、私はそんなに多くのアプリをダウンロードしていない。そのため、認証における問題はやはり起こってしまうのだ。もちろん、多くのアプリは私の認証情報を保存してくれる。しかし、3か月に1度しか使わないアプリをダウンロードすることはないんだ。

担当医が私に血液検査の結果を送ってくれるのだが、私はその医療団体のアプリをダウンロードしていない。Webサイトがあり、それは非常に上手くできている。そして、幸運にも、私は毎日血液検査の結果を知る必要はない。半年に1回くらいだ。

こうしたことが、最も大きな発見であった。我々を2つのプロジェクトにおいて前進させてくれたのだ。AMPが最も新しい試みであり、App Indexingがそのひとつ前の試みだ。この2つのプロジェクトは不足している部分を埋めてくれることになる。

AMPはコンテンツを配信するための非常に優れたシステムだ。そして、App Indexingは、上位5位の検索結果の内、40%のトラフィックがApp Indexingによるものだ。これにより、私がアプリ内検索を行う機会を減らしてくれているが、それにはいくつかの理由がある。

モバイルは根本的には”タップ”して操作するデバイスであり、”タイプ”するデバイスではない。

*注:”タイプ”とは”type”の和訳であり、”(文字を)入力する”という意です。

アプリ内での検索は非常に苦痛なものであると考えている。モバイルは、根本的には”タップ”して操作するデバイスであり、”タイプ”するデバイスではない。私は、望んでいる情報を手に入れるまで、何回タップを行わなければならないかをよく数えている。現在、Googleが使用しているオートコンプリート機能は、2~3回のタップで完結するような素晴らしいモデルを構築できている。2文字か3文字ほどの入力で大体私が手にしたい情報を得ることができているのだ。

多くのアプリは、こうしたオートコンプリートモデルを採用していない。アプリに伝えたい内容を入力するまでに、多くのタイプを必要としている。そのため、結局はGoogleで検索してしまう自分がいるのだ。欲しい情報を手に入れるためにね。これが、私が学んだものの内の1つだ。

Q:アプリやコンテンツで、あなたが頻繁に使用するものがあれば、例を挙げていただけますか?

シンガル氏:コンテンツがメインのアプリがそれに該当するだろう。例えば、Wikipediaなどだ。本当のアプリや機能性のあるアプリではなく、コンテンツがメインのアプリの1例であるが。つまり、私がよく使用するアプリは、一握りの数しかない。そこまで多くのタイプを必要としないものだ。

Q:検索という観点では、あなたが発見したことはありますか?モバイルで検索を行った際に、”こうした検索結果は考えたこともなかった。ユーザー行動について、こうしたことは意識したことがなかった。何らかの点で変更や改良が必要だろう。”と感じたことはありますか?

シンガル氏:最も大きな発見は、モバイルがタップして使用するデバイスであると気づいたことだ。そのため、あらゆることが、この気づきに基づいている。サインインしているユーザーへは、ユーザーが文字をタイプする前に、最後に検索したいくつかのクエリを提示している。これは、人々の検索行動を変えるだろう。なぜなら、多くの人々が繰り返し同じ検索を行うからだ。

例を挙げてみよう。”mo”とタイプしてみる。私は、”Mountain View”とは入力していない。(”mo”と入力すると”Mountain View”がサジェストとして表示されている。)非常に長い名前だね。誰が名づけたんだろうか?(笑いながらそう述べていたが、モバイルで”Mountain View”を検索する人のことを考えていない、ということを暗に意味している。)履歴を見てみよう。これが私の検索履歴だ。もちろん、(サジェストの中に含まれている)”Mountain View library”は私に関連した情報だ。これで検索は終了だ。

こうしたことが、我々の検索に対する基本的な考えに変化を与えている。別の例を見てみよう。これは私が個人的に使用しているものだ。これについて知っている人はそう多くはない。これは、私の義理の父親だ。(彼の義理の父親の連絡先を表示するために必要な)3文字を入力すれば出てくる。(アドレス帳から)電話を掛けようとした場合は、その他の多くの人の中から探し出さなければならないため、より多くの時間がかかる。つまり、こうしたとこが、今現在起こっていることの1つの例なのだ。

私は、モバイルでは、より多くの行動を行いたいと思っていることに気づいた。

その他にも、私は、モバイルでは、より多くの行動を行いたいと思っていることに気づいた。行動と消費のバランスの中で、より行動へ意識が向けられている、ということだ。それは、つまり、ビジネスに関連した行動だ。そうだろう?これは最もシンプルな行動の1つだ。言い換えれば、席を予約したりとか、そういった類のものだ。

Q:あなたはより多くのことをしたいと思っているのですか?それとも、より簡単に行えるようにしたいと考えているのですか?

シンガル氏:より多くのことをしたいと考えている。そして、我々のインターフェイスで行っているアクションを、より簡単にしたいとも考えている。今日行うことを試しに見せてみよう。今日は私の24回目の結婚記念日だ。”Tamarineレストランに今日の19:00に二人分、席を予約してくれ。”(電話に向かって話しかける。)

(本来であれば、GoogleがサポートしているOpenTableの予約画面を検索結果に表示されるが、今回はエラーが起こったようで、表示されなかった。)

OpenTableがタイムアウトにならなければ、私は簡単に席を予約できるだろう。実際、今日の早い時間に行ってみたのだが、今はタイムアウトになってしまっている。

これがアクションの1つの例だ。席を予約する、ディナーを食べる、という私のアクションだ。ビジネスに関連するアクションの最も簡単な例だ。私は、定期的に経路検索も行う。電話を手に取り、ボタンをタップし、行きたい場所を案内するように音声で頼む。こうしたことが習慣になりつつある。なぜなら、これもまた、アクションであるからだ。

そのため、モバイルは”(アクションを)行う”デバイスでもあると、気づくことができた。

Q:まだ不足していると感じていることはありますか?

シンガル氏:1つある。自分に関することなので、一般的な例であるとは言えないが。例えば、タイムアウトだ。今起こったことのように。なぜ、こうしたサービスはタイムアウトを設定しているのだろうか?

一般的な例も挙げてみよう。Webでは、あるクエリから別のクエリへ行ったり来たりしている。どこかへ旅行するための予約を取るとき、私が気に入ったホテルのレビューに出くわしたとする。そのために、そのホテルの情報をコピーし、貼り付けるといったことをする。

この作業は、モバイルでは非常に苦痛な作業だ。ここで、私の思考は邪魔されてしまう。なぜなら、モバイルでテキストの一部を選択することは、面倒な作業だからだ。コピーし貼り付ける、という作業はモバイルのために設計された作業ではない。(デスクトップでも十分に機能しているとは言えないが。)

いい意味での驚きは、私がよく使用している、ChromeのNow on Tap機能だ。これは非常に優れた機能だが、気に入っていない点は、Androidのみでしか使えないという点だ。(彼はChromeと発言していたが、実際にはAndroidという意味だろう。)また、(Now on Tapをサポートしている)アプリでテキストを読んでいなければ、使うことができない、という点でも不満がある。

これらは、我々が技術的には解決する方法を知っている、不足点と言えるだろう。しかし、これは技術的な問題が原因となっていないのだ。技術的な問題であれば、一貫したユーザー体験を提供することは可能なのだが。

物理的に行うことが困難であることに出くわしたとき、我々の思考は邪魔されてしまう。ここ10年か15年の間、我々の思考は、”マウイ島について調べているときに気に入ったホテルを発見した場合、コピーしGoogleに貼り付け検索を行う。”といった行動をするようにプログラミングされている。そして、作業を前に進めることができる。しかし、同じことをモバイルで行おうとしたら。。。(不満を示すようにため息をつく。)

Q:モバイルでは、文字を入力する場合と音声で検索する場合と、どちらが多いですか?

シンガル氏:文字を入力するよりも、スワイプと音声検索を多く使用するね。

Q:同じくらいの頻度ですか?それども、音声検索の方が多いですか?

シンガル氏:私は普段、ミーティング中は、多くの人に囲まれている。その間、電話に向かって話しかけることはできない。なぜなら、私はミーティングに参加しており、何か別のことを同時に見ているからだ。しかし、プライベートでは、よく電話に向かって話しかけているよ。

私の息子(彼には15歳になる息子がいる)はまだ働いていないから、プライベートの時間しかないと言える。私は、彼がモバイルデバイスで文字をタイプしていることはほとんどないと思う。これは冗談ではないのだが、彼が宿題をしているとき、片手にはペンを、そして、もう一方の手には電話を握りしめているのだ。

私が部屋にいて、彼が自分の部屋にいると、私はGoogleの音声をいつも耳にする。そこで私は、”しっかりと宿題をしているようだ。よしよし。”と思うのだ。

私は、彼が電話に向かって話しかけているのをよく目にする。”第二次世界大戦はいつ?”といった具合に。これは彼の習慣となっているのだろう。私が部屋にいて、彼が自分の部屋にいるとき、私はGoogleの音声をいつも耳にしている。そこで私は、”しっかりと宿題をしているようだ。よしよし。”と思うのだ。

Q:2016年に検索において、どういったことが課題になると考えていますか?

シンガル氏:我々にとって3つの大きな課題は、モバイルとモバイルとモバイルだ。そして、この分野において、我々は優位性を保っていると考えている。他の誰とも、どんなものとも比べてもだ。

これについて、私は非常に誇りに思っている。しかし、全てのプロダクトにおいて幸せだと感じているわけではない。音声検索、スワイプ入力、オートコンプリートについて、非常に大きく進歩できたことについては非常に満足している。

これは、Googleの検索がデスクトップよりもモバイルの方が多くなったという事実に表されているだろう。人々が容易に検索を行えるようにすることができた、という事実を物語っている。

また、ここ最近のGoogle Nowによる予測検索も楽しんでいる。いくつかの改良を行ったのち、非常に優れたものとなった。本当に楽しめているよ。

(彼は自身のGoogle Nowを開き、そこに表示される様々なカードを示しながら下記の説明をしてくれた。)

これが私に関連している情報だ。(彼はそろそろミーティングに向かわなければならない。)車を駐車した場所やクリケットについて。明日の朝に、南アフリカで行われる試合がある。ウォーリアーズ(バスケットボールチーム)は上手くいっていないようだ。株価の情報はこれだ。天気についての情報もある。非常に素晴らしい。こうした情報は私が興味のあるものばかりだ。

これらは、全て私に関連している情報だ。全ての人が、私と同じ(Google Nowで表示される)情報を手に入れる必要はない。

これからもGoogle Nowを利用してくだろう。何度も、何度も、何度もだ。そして、さらにGoogle Nowは進化することになる。

こうした”素晴らしい”と思える瞬間に立ち会うことができている。それは驚くべきことだ。

おお!(マークザッカーバーグ氏が資産の99%を寄付するというニュースをGoogle Nowで発見して叫んだ。)彼が自身の資産の99%を寄付すると決めたって??

ほら、こうのようにして、私は何かを学ぶことができるんだ。こうした、”素晴らしい”と思える瞬間が、私を再度Google Nowに呼び戻すんだ。こうした”素晴らしい”と思える瞬間に立ち会うことができている。それは驚くべきことだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Google’s Search Chief Has Been Living The “Mobile First” Life For Over A Year」を翻訳した内容です。

個人的には、”モバイルがタップで操作するデバイスであること”と”モバイル検索が増加した理由の一つには、Googleがモバイル検索体験の向上を進めたから”といった点に納得しています。Googleによる取り組みに一定の満足を示しつつも、完璧には程遠いという言葉も印象的ですね。既存のWebデザインをモバイル化する、という発想よりも、そもそものWebデザインについて、疑問を投げているように思えます。スマートフォンの登場以来、日々進化しているモバイルですが、その動きは今後も止まることはないでしょう。数年後、改めて読んでみると色々な発見がありそうな記事だと感じました。– SEO Japan

アルゴリズムを追い続けるか、オーディエンスを引き付けるか。SEOにおける、2つの新しい考え方。

先日ネガティブSEOについての記事を掲載しましたが、今回の記事もKeith Goode氏による記事となります。(Keith氏は弊社パートナー会社である、クロスフィニティ株式会社と業務提携を結んでいるseoClarity社のチーフ・エバンジェリストです。)2015年も色々と変化の多い年でしたが、2016年も引き続き変化の多い年となるでしょう。今年度のSEO戦略を構築するにあたり、ヒントとなれば幸いです。– SEO Japan

数年前では、SEOにおける”流派”はたったの2つしかなかった。ホワイトハットとブラックハットである。悲しいことに、(例えあなたが”善人”の立場であろうとも)あなたが起こしたアクションは、それがコンテンツ関連であれ、技術的なものであれ、Googleによる影響を受け、決定づけられていたのだ。

仕事の担保という意味ではありがたいことだろう。Googleが1年間に行う400ものアルゴリズムの変更が、この先何年も私に仕事を与えてくれると発言することに、少なからずの罪悪感は抱いていた。予算やリソースに対する制限は、単に私がサービスを提供するタイミングを延長させるに過ぎかった。当時は、SEO担当者が自身の役割に対して傲慢になりやすい状況と言えたのだ。

しかしながら、今日においては、マシン・ラーニングの到来、Googleの検索アルゴリズムの分散化、パーソナルアシスタント(Google Now、Siri、Cortanaなど)の露出の増加、パーソナル化された検索結果の強制などに伴い、SEOにおける新しい”流派”の誕生を目の当たりにしている。その新しい”流派”とは、以下の2つを指している。

  • アルゴリズムを追い続ける者
  • オーディエンスを引き付ける者

アルゴリズムを追い続ける者

もし、あなたがこのグループに属することになれば、順位変動、トラフィックの増減、Googleによる大規模なアップデートなど、その全てに対するリバースエンジニアリングを挑み続けることになるだろう。機会ではなく、障害に注力することになるとも言える。業界に関してのコンテンツのトレンドに対する早期のフォロワーとなることが、せいぜいだろう。

芳しくない順位への補償として、リンクへの注力は継続される。コンテンツ戦略は砕かれ、バラバラになり、行き当たりばったりのものとなる。技術的な側面は、ドメインの価値を下げ続ける内部リンクの効果の最大化が注力分野となるだろう。

オーディエンスを引き付ける者

こちらのグループに属した場合は、あなたの注力分野は、エンゲージを発生させる効果的なコンテンツの作成、最新のインターフェイスに迅速に対応するための技術的なインフラの整備、トレンドを追うのではなく生み出す存在となること、などになる。

ランキングの操作ではなく、ユーザーとの対話に注力分野を変更することで、リンクとソーシャルにおけるエンゲージメントは自然と発生するだろう。このグループによって作成されたコンテンツは、単純に情報を提供するコンテンツやエンゲージメントを発生させるコンテンツではない。購入が完了した後でさえ、オーディエンスがさらに欲する状態にさせるようなコンテンツである。自身のメディア以外でのブランド構築も積極的に行う。ソーシャルネットワーク、動画プラットフォーム、フォーラム、新規で立ち上げられた個人のメディアなどへの不安は全く無い。

そして、こうした変化は、Googleの進化に即したものであると言えるのだ。

パーソナルアシスタントとしてのGoogle

少々昔のことになるが、私が大卒で最初に就いた仕事はコンピューターの訪問販売のセールスマンだった。その内容は、現在の私のレジュメに含めていないほど、ひどいものであった。しかし、見込み顧客へ毎日電話営業をしている中で、非常に価値のあることを学んだ。エグゼクティブ・アシスタント(当時は”秘書”と呼ばれていた。私が古い人間であることは認めよう)は、彼らの上司にとっての門番であるということだ。そして、彼らに良い印象を与えることができなければ、意思決定者に近づくことは不可能となる、ということだ。

これは、完全にGoogleが向かっている方向と合致している。Googleは門番として振る舞うパーソナルアシスタントになり、あなたのサイトがユーザーのパーソナルな習慣や好みや癖に沿うものとなっているかを判断する、土台作りを行うのだ。

さらに、ユーザーを喜ばせたか、彼らを帰らせてしまったか、などの履歴を元に、あなたのサイトの価値を判断するようになるだろう。多くのユーザーの要求を満たす単一のアルゴリズムではなく、特定のユーザーにとって最適な情報、エンターテイメント、教育素材、商品、サービスなどをもたらす、自立性を持った70億の別々のアルゴリズムが存在することになる。映画”Her”(邦題は”世界でひとつの彼女”)の”サマンサ”を思い浮かべて欲しい。

つまり、あなたが検索とSEOが向かう方向を、どのように考えるかが問題となるのだ。もし、あなたがGoogleの検索結果で上位表示を操作させることは可能であると考えているのであれば、きっとフラストレーションが溜まることとなるだろう。しかし、あなたがユーザーの要求と、彼らがどのようにしてサイトやメディアと関わることを好むのか、という点について注力するのであれば、常に変化し続けるSEOで自身を見失うことはなくなるだろう。

パーソナル検索への準備をする方法

幸運にも、私が働いているseoClarityでは、業界内で最も先進的なSEOチームと仕事をする機会を得ることができている。また、成功している企業が、成功するために行っている事柄を目撃することができているが、それらを下記にまとめてみよう。

  • 彼らは技術的に迅速であり、変化を受け入れ、新しいチャネルに素早く自身を適合することができる。
  • 彼らは組織全体でSEOを民主化することに成功し、SEOチームが分析と個人学習に注力することを許可している。その結果、ライター、開発者、プロモーター、エグゼクティブ、マーケターが固有の規律内でベストプラクティスを採用することが可能となっている。
  • 彼らはユーザーのニーズを満たし、ユーザーの言葉で話しかけ、ユーザーが望む場所でコンテンツを消費できるための、個々のユーザーに対するコンテンツ戦略を構築している。
  • 彼らは測定基準を再定義し、ランキングやトラフィックを単純に追うのではなく、自身のサイトがどの程度エンゲージメントを発生させ、ユーザーが継続的に訪問しくれるサイトであるかを判断することに注力している。

次年度の計画建てを行う際に、これからの時代に求められる、コンテンツ戦略と技術的な要件の背後にある、インテントを考えるようにしよう。システムを操作することを試みるのか?情熱がなく、工夫のないコンテンツでユーザーを魅了しようとしているのか?言い換えれば、あなたはSEOを”検索エンジンの最適化(Search Engine Optimization)”として捉えているのだろうか?そうではなく、SEOに対する試みを”検索体験の最適化(Search Experience Optimization)”として捉えたことはあっただろうか?

この質問に対し、あなたがどう答えるかによって、あなたの今後の成功が決定されるだろう。

この記事は、RELEVANCEに掲載された「New SEO Schools of Thought—Algorithm Chasers vs. Audience Pleasers」を翻訳した内容です。

“Search Experience Optimization”という表現は個人的にもとても気に入っており、頻繁に使わせていただいております(笑)。ユーザーへの注力は以前から言われていたことではありますが、Google Nowを始めとしたパーソナル化の勢いも加速しそうで、SEOのあり方も繰り返し変化していきそうです。もちろん、根幹の部分が変わることはないでしょうが、新しく取り入れるべき要素は今後も増えていくのではないでしょうか?そろそろ新年ムードも収まりつつありますが、今年のSEO戦略に対し、常に意識しておきたいことだと思いました。– SEO Japan

続きを読む アルゴリズムを追い続けるか、オーディエンスを引き付けるか。SEOにおける、2つの新しい考え方。

先週末のGoogleの順位変動やパンダアップデート関連の情報をまとめます。

明けましておめでとうございます。今年もSEO Japanをよろしくお願いします。(といっても既に1月も中頃ですが。。。)2016年になって早々に順位変動の話題がありました。昨年からもいくつか変動の話題があり、米国でのインパクトが大きかったと個人的には感じています。ペンギン、パンダ、コアアルゴリズムなど、色々な情報が絡んだため少々混乱もありましたが、今回はそれらの内容をまとめた記事となります。もちろん、こうした内容を詳細に把握することで何か対策が打てる(”対策を打つ”ということ自体ナンセンスかもしれませんが)、というわけではありませんが、知っておいて損になることもないと思います。今後新たな情報が出てくる可能性もありますが、一旦は落ち着いた状況とも思いますので、簡単に整理したいと思います。– SEO Japan

今回の記事は、先週末に起こったGoogleのコアアルゴリズムの更新とパンダアップデートに関するニュースについて、疑問や返答や追加情報などをまとめた内容である。

昨日、Googleは先週末にコアアルゴリズムのアップデートを行ったことを認めた。さらに、パンダアルゴリズムはコアアルゴリズムの一部となっていることも伝えている。我々はこの2つを昨日の時点で報じていた。パンダアップデートがコアアルゴリズムに追加されたのは数ヶ月前のことと思われるが、コアアルゴリズムの更新は先週末に行われている。

この2つのニュースが同日に報じられたことにより、ちょっとした混乱を招いたようだ。Googleがアルゴリズムについての情報を共有する度に、より多くの質問や混乱を招くこともある。この記事では、今回業界内で起こった混乱についてまとめ、現時点での状況を明らかにし、明確でない部分も共有したいと思う。

先週末のアップデートはパンダアップデートによるペナルティを更新したものではない。

Googleがパンダアルゴリズムはコアアルゴリズムの一部であると述べたため、「先週末のコアアルゴリズムの更新が新しいパンダスコアをサイトに割り当て、結果としてパンダアルゴリズムによってネガティブな影響を受けたサイトの一部が”開放”されたのでは」、と考えた者がいた。しかし、これは事実ではない。

ゲイリー・イリーズ氏は、パンダに関しては何も行っていないことを、Twitterでつぶやいている。彼は、”あなた方が目撃している最近の順位変動は、完全にパンダや他の動物に関連したものではない。”と述べている。

パンダアップデートはリアルタイムで更新されるわけではない。

混乱を招いたもう一つの点は、”パンダアップデートがリアルタイムになったのか”、ということである。しかし、パンダアップデートがリアルタイムになっているわけではない。ゲイリー・イリーズ氏はこうした発言に対して、すぐに反応している。リアルタイムにはなっていないと答えたのだ。

ゲイリー氏は、”リアルタイムのパンダアップデートという説は間違ったものだ”、と述べている。パンダアップデートはすぐに更新される、もしくは、リアルタイムで働くものではないと説明したのだ。

ジョン・ミュラー氏はハングアウトの動画でこれについての説明を追加している28分頃に、パンダスコアはリアルタイムや、コアアルゴリズムが更新された時点で割り当てられてはいない、と発言している。パンダスコアは、独自のタイミングで更新されており、更新期間は(その他のアップデートと)異なったものであるということだ。

パンダアップデートはより定期的なものになる。

ジョン・ミュラー氏は、同ハングアウトの30分頃に、次のような発言をしている。彼は、パンダアップデートは”若干早く、若干定期的に”なるだろうと述べたのだ。

彼の発言を下記に記載する。

つまり、我々はWebサイトの品質を見ているのであり、どのサイトが高品質か、どのサイトが低品質なのかを判断し、サイトのランキングを決定する際に、それらを考慮している。結果、こうしたアップデートを若干早く、若干定期的に行うようにする方法であるということだ。

上記の発言の数秒後、この発言についての約束はできないが、いずれそうなるのではないか、といった発言をしている。

パンダアップデートがコアアルゴリズムの一部になったことが意味するものとは?

パンダアルゴリズムがコアアルゴリズムの一部となっていない部分もある、という点についての議論は未だに続いている。実際、コアアルゴリズムの一部となったことで、何を意味しているのだろうか?パンダは独自に稼働するものなのか?コアアルゴリズムと伴に稼働するものなのか?一部はコアアルゴリズムと伴に稼働し、一部はそうではないのだろうか?

先週末のコアアルゴリズムの更新では、どのようなシグナルが用いられたのか?

先週末にGoogleの大きな変動があったことを多くの人が気づいている。しかし、パンダアップデートに関連したものではない、という情報も得ている。では、どのようなサイトが影響を受けたのだろうか?Googleは、基本的には、コアアルゴリズムのランキングシグナルやアップデートについて多くを語ることはない。我々がいつも混乱する、ファントムアップデートの一つなのだろうか?こうしたコアアルゴリズムの更新は、いつも謎に満ちており、その結果、Webマスターが内容を把握することが難しくなっている。

パンダアップデートがコアアルゴリズムの一部となったことで、何が変わったのか?

順位とパンダに影響を受けるWebマスターという2つの点において、大きな疑問が残っている。パンダアップデートがコアアルゴリズムの一部となったことで、何が変わったのか?こうした疑問について、Googleからの回答は得られていない。しかし、Googleに質問は送付しているので、彼らから返信があることを期待している。

先週末にコアアルゴリズムの更新が行われ、パンダアルゴリズムがコアアルゴリズムの一部となった。その結果、幾つかの疑問や混乱生じ、それらについての議論がSEOやWebマスター達の間で繰り広げられている。

こうした疑問が更なる疑問を呼ぶことになるだろう。しかし、多くの混乱がないことを望んでいる。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEOs Confused, Puzzled After Google’s Mystery Update」を翻訳した内容です。

パンダアップデートがコアアルゴリズムの一部となったのは数カ月前、という記載は、おそらくジョン・ミュラー氏の発言が元になっていると思います。さらっと、パンダスコアという言及がされていますが、こちらは存在が明確になっていたでしょうか??上部コメント欄でも言及しましたが、アルゴリズム対策という考えは本質ではないかと思います。ユーザーに焦点を当てたサイト作りをしていれば、ネガティブな影響は(事故的なものは例外として)あまり不安にならずに済むでしょう。しばらく議論が続く気配もありますが、続報が入り次第、紹介させていただきたく予定です。– SEO Japan

【シリーズ連載その3】Android 6 “Marshmallow”とSEO。モバイル検索における”Click to Search”機能。

Android Marshmallowのシリーズ記事の第3弾(1記事目はこちら、2記事目はこちら)となります。今回がラストの記事となりますが、”Click to Search”に焦点を当てた内容となっています。(日本語では”タップして検索”と呼ばれており、Chrome>設定>プライバシーから設定することができます。)新たな検索を片手で行える機能であり、非常に重宝していますが、ユーザー行動にも影響を与えていると思います。誰もが使用している機能、とは言い難いと思いますが、SEO担当者として注目しておく必要はあるかと考えています。– SEO Japan

Android Marshmallowの新しい機能と可能性がモバイル検索に及ぼす影響を考察するシリーズ記事の3本目(最終回)となる今回の記事で、シンディー・クラム氏は、”Click to Search”機能について見解を述べている。

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*記事内のリンク先は、一部を除き全て英語となっています。

Android Marshmallowのリリースにより、Googleのクロールにおける技術がより洗練され、多様化している。音声やテキストベースの検索以上に、より状況に適し、より即時的な新しい入力方法が生まれ、検索のアクションは拡大を続けているのだ。

今記事は、モバイルSEOの戦略にインパクトを与える可能性のある、Android Marshmallowについてのシリーズ3作目となる記事である。1本目の記事では、プライベート・インデックス(日本語記事はこちら)にスポットライトを当て、2本目の記事では、販売者のデータとGoogle Nowのカードの関係(日本語記事はこちら)を考察した。

最終回となる3本目の記事では、Googleが新たに加えた、もう1つの変更点、”シングル・ジェスチャー”の検索アクションを取り上げていく。これは、Google Chrome内でワードやフレーズをロングタップをすれば、新しい検索を実行できる機能である。現時点では、このシングル・ジェスチャーの検索機能は、Androidのデバイスのみで提供されているが、Googleの新しいAndroid OSが掲げる目標とも大いに一致している。

Googleは、まだ、Android Chromeの機能に対するこの変更に関して、公式な発表を行っていない。また、資料も提供していないため、ここでは”Click to Search”(クリックして検索)と呼ぶことにする。Click to Searchは、Android Chromeのみで提供されている。Android Marshmallowの場合は、Mailなど(ただし、YouTube, Google+、Messenger、News、PlayStore、Calendarは今のところ対象外)、もともと搭載されているOSのアプリからClick to Searchを利用することもできる。

Click to Search Green Lantern

Click to Searchにより、Googleは、「掘り下げて調べる」スタイルの検索を可能としている。つまり、ユーザーが検索結果ページに戻ることなく、あるいは、アドレスバーを探して、新しいクエリを投げることなく、検索の実行を可能にしているのだ。

ユーザー体験においては、小さな改善だと思うかもしれないが、モバイルデバイスで新たにページを読み込む手間が省ける点、そして、なによりも、検索をするために新たに入力する手間を省ける点を忘れないでもらいたい。どちらも、モバイルデバイスで検索を行うユーザーにとっては、とても重要なポイントである。

Click To Searchの仕組み

ワードをタップして検索をスタートする機能は、このシリーズの1本目(日本語の記事はこちら)で言及した”スクリーン・クローリング”によって可能となる。「スクリーンのクロールが可能であれば、そのすべてを検索クエリの候補にしてしまおう」、というのがGoogleの考えだ。Googleは検索を始めた際のスクリーン上のコンテンツを基に、連鎖したクエリとNow on Tapの検索に対して、コンテキストの関連性を活用していることになる。

この機能は、モバイルデバイスにとって素晴らしい機能となっているが、キーボードに制限がある場合、あるいは、モバイルウォッチのようなウェアラブルの、キーボードを持たないあらゆるデバイスのユーザーにも重宝する機能だ。このようなデバイスでは、ユーザーはGoogle Nowで、入力や音声コマンドによる最初のクエリを実行する。続いて、Android製のウォッチなどのインターフェースで、Click to Searchを利用して、もともとのクエリに関するより詳細な情報を検索することになる。

この新しい検索方法により、ユーザーはAndroid Wearのデバイスからの検索をより行うようになる。単純に一つのWebサイトにとどまるのではなく、他のアプリやWebコンテンツにある詳細情報を検索することがてきるため、今滞在しているサイトやアプリの画面から去ることを厭わなくなるだろう。

テレパシーが使えないことを前提にすると、スマートウォッチにおける検索において、最も直感的な体験と言えるだろう。Android MarshmallowとNow on Tapのユーザーにとっては、このシングル・ジェスチャーの検索アクションは、Now on Tap検索を開始するためにホームボタンを長押しするアクションにとても似ているのだ。

このシングル・ジェスチャーの検索機能は、スマートフォンのあらゆる画面でのクロールを開始し、機能する。スクリーン上の(単一のワードだけではなく)テキストに関して、さらなる情報をもたらしてくれるのだ。この機能は、パブリック・インデックスとプライベート・インデックスから結果を引きぬくが、さらに、検索結果の下部にウェブサイト、および、アプリのアイコンを表示している。

Click To SearchがSEOにとって重要である理由

SEOに関しては、ハイライトしているワードに対する検索結果(Click to Searchの検索結果)は、Google.comで検索を始め、クエリを入力して表示された検索結果と同じとなっている。つまり、連鎖した検索結果でも、文脈を意識した検索結果でもない。現在、通常のGoogleの検索結果とClick to Searchの検索結果の違いは、表示方法にある。

Click to Searchの検索結果では、プレビューボックスに1つだけ表示される(追加のクリックがなければ)。また、その検索結果は、フィーチャード・リッチスニペット(Answer Box)、ナレッジグラフ、ロケーション・カード、定義など、Googleによってキュレートされた結果となることが多い。そのため、このClick to Searchでウェブサイトを上位にランクインさせることは、非常に難しい。

Click to Search DC Comics Example

ただし、必ずキュレートされたGoogleの結果が表示されるわけではない。Wikipediaのエントリや実際のウェブサイトが、トップに表示されることもある。画像、YouTubeの動画、そして、基本的に、通常のモバイル検索に表示されるあらゆるアイテム(スポンサー付きのリスティングとPPCの結果も含む)は、Click to Searchの検索の1位となる可能性がある。

SEOの担当者にとっては、このタイプの検索結果がモバイルユーザーの行動に与える影響を確認することが重要だろう。なぜなら、今まではユーザーを離脱させていたものが、この新しいインターフェースでは、ウェブサイト、アプリ、または、検索結果に直接導く可能性があるためだ。

下記の例は、Target.comの買い物ページからスタートしている”superhero”のClick to Searchである。”men’s graphic tee”や”men’s t-shirt”のような、Eコマースにおける重要なキーワードであるが、通常は、競合するウェブサイトやGoogle Shoppingの結果がトップに表示されるだろう。

Click to Search Superhero

この新しいタイプの検索は、SEOの担当者に多くの疑問をもたらすだろう。このような新しいインタラクティブな検索は、ページビューやサイト滞在時間を減らすのだろうか?あるいは、スマートウォッチなどの小さなデバイスでは便利だと認識されるまで、こうした機能はユーザーに無視されるのだろうか?同様に、ホームボタンを長押しして、Now on Tapにアクセスする方法は受け入れるのだろうか?それとも、無視されるのだろうか?

どちらも、クエリで1位にランク付けされる重要度を高めることに疑いの余地はないが、Googleはフィーチャード・リッチスニペットやGoogle PlayやPPC広告でこのスペースを埋めてしまう可能性がある。その場合、SEO担当者は、どのような対策を練ることができるのだろうか?Android MarshmallowとGoogle Now on Tapが進化し、この新しい検索のオプションが、どのように展開されていくのか、我々は注目する必要があるだろう。

次に考慮するべきポイントは、Googleが、いつ、このタイプの検索を画像で適用するかということだ。2本目の記事(日本語記事はこちら)で取り上げたように、画像の関連性へマシン・ラーニングを活用するのだろうか。恐らく、間もなく、ユーザーはサイト内、あるいは、アプリ内の画像をクリックして、別のアプリやウェブサイト上の同じような商品を見つけることが出来るようになると考えている。

もし、こうした画像検索が可能となれば、その検索結果は、プライベート・インデックスの情報に応じて、優先順位がつけられる可能性がある。ユーザーが過去に見たことのある、もしくは、大勢のユーザーがプライベート・インデックスに保存している、という理由で、特定のアイテムが上位にランク付けされるのかもしれない。画像のClick to Searchは、各種の検索を大幅に複雑化し、また、モバイルSEOの一部の領域を劇的に変えるポテンシャルを持っている。

その一方で、ユーザーに大きなプライバシーの懸念を突きつける可能性もある(例えば、赤の他人が、路上で撮影した私の写真を投稿し、画像認識検索を用いて、私の個人情報を手に入れることは出来てしまうのか?それは勘弁してもらいたい)。しかし、Eコマースにおいては、論理的に考えて、画像認識による商品のマッチングが行われるようになるのは、当然の流れだろう。

これに加えて、この新しいタイプの検索のアクションをどのようにレポートするのかも不明だ。マーケターが、このような検索を、どのようにレポートすることが出来るのか、また、功績を何に認めればよいのか、まったく分からない。Googleアナリティクスのプラットフォームやレポートプラットフォームもまた、こうした変更に適応しなければならないだろう。望ましくないユーザー体験を提供しているウェブサイト、そして、適切な情報に欠けるウェブサイトは、多くのトラフィックを失ってしまうように思える。

ユーザーがあなたのサイトから”離脱したキーワード”(ユーザーがClick to Searchで検索したキーワード)を、Googleアナリティクスで分析できるようになってほしいものだ。Click to Searchのアクションは、Googleが非公開扱いするリファラーのデータの一部ではなく、サイト上のユーザー行動である。従って、アナリティクスに含まれるべきと考えるが、 どれだけ有用だとしても、キーワード関連のレポートは、実現する確率が低い気もしている。

まとめ

モバイル検索は、Googleにとって変化を起こすきっかけを作ったように私には思える。Googleは、様々な方法で、ユーザーがクエリを入力する必要のないブラウザとOSの開発を行っている。

Google Now、Now on Tap、Android Marshmallow、Chromeに加わった画像認識、マシンラーニング、Click to Search、プライベート・インデックスは、アプリとウェブの境界線をぼやけさせているが、プライベートとパブリック、スポンサー付きとオーガニック、そして、コンテンツとクエリの境界線もまた曖昧にしている。

こうした機能の全ては、間違いなく、ユーザー体験を改善し、より直感的な操作を実現しているが、マーケターとSEOの担当者にとっては、より複雑で、より面倒な取り組みが求められることになる。Googleが次に何を加えるのか、誰もが楽しみにしているが、資料の提供、追跡機能の追加、そして、クロスアカウントのユーザー体験への注力もGoogleには求めたい。何を隠そう、モバイルオーディエンスを受け入れる点に関しては、私達もGoogleと同じぐらい重視しているのだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Android 6 “Marshmallow” & SEO Series: Click To Search With Google Mobile」を翻訳した内容です。

非常にマニアック(?)な機能であり、現時点では大きなインパクトを与える機能でもないでしょう。しかし、こうしたGoogleによる新しい機能が普及すればユーザー行動に大きな影響を与えることもあり、結果としてWebサイトの内容やSEO戦略にも影響を与えることもあります。ユーザーに焦点を当てることは何よりも重要ですが、Googleの新機能によってユーザー行動が大きく変化する場合もあるでしょう。新たな機能やサービスがユーザーにどのような影響を与えるか、日々考えることの重要性を改めて確認できたかと感じています。– SEO Japan

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Googleがナレッジパネル内のローカルビジネスのデータを管理するマークアップをテスト中。

先日、”Place Actions“についての記事を掲載しましたが、ローカルビジネス用の構造化データについての話題です。ナレッジパネル内に表示されるデータについての情報をGoogleに送信することができるようになるとのことですが、マークアップを実装すれば100%その通りになる、という訳にはいかないとも考えています。現在は(おそらく)アメリカの限られたユーザーのみを対象としたテスト段階にあるようですが、近いうちにリリースされることが予測されます。– SEO Japan

ローカルビジネス用の新しいマークアップ方式の内容を見てみよう。Googleがローカルビジネスの情報を更新することができるようになるが、現在はテスト段階だ。

Googleは新しい構造化データについての説明ページを追加した。Googleへローカルビジネスのデータを提供することができる、という内容だ。ドキュメントによれば、現在はテスト段階であるが、近いうちに公開することを望んでいるとのことだ。簡単に言えば、あなたのWebページにマークアップを行うことで、ローカルビジネスについての変更を、Googleにより効果的に伝えることができるようになるのだ。Googleとローカルビジネスの両者にとって、コミュニケーションを容易にする変更だ。検索結果内に表示されるローカルのナレッジパネル内のデータをより正確に、よりリアルタイムなものにすることができるだろう。

興味深い点は、Googleが先週MyビジネスのAPIをリリースしたばかりだということだ。これは、ビジネス(企業側)がGoogleへのデータ送信を容易にすることを目的としており、”プログラム的な”方法でローカルビジネスの情報を更新することができるものだ。

今回の変更は、Webサイトに直接マークアップを行うことで、Googleがそのサイトをクロールし、マークアップを発見すれば、そのデータを用いてローカルビジネスのデータを更新するということになる。私は、Myビジネス内のデータも更新されるだろうと考えている。

デベロッパーズサイトに掲載されているドキュメントには、以下の記載がある。

現在、我々は限定されたデータプロバイダーと、この機能をテストしています。近いうちにこの機能を公開し、誰もが利用できるようになることを望んでいます。

Googleがこの機能を公にリリースする時期は未定ではあるが、自身のサイトにマークアップを先んじて行うことはできるだろう。

より詳細な情報は、こちらのドキュメントを参照して欲しい。

今回の情報はRohan Ayyar氏が最初に気づいたものであり、私にTwitterで知らせてくれていた。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Tests Markup For Managing Local Business Data For Knowledge Panel」を翻訳した内容です。

記事内にあるRohan氏のツイートによれば、ロケーションページのガイドラインが、ひっそりとリダイレクトされており、構造化データのドキュメントに飛ばされていたとのことです。”Place Actions”のページが追加された時点で、該当の”Overview”のページも閲覧できていましたが、現在のページとは内容が異なっているようです。日本でもすぐに適用されるかどうかは不明ですが、先んじてマークアップしておけば、リリース後すぐに反映されるかもしれませんね。– SEO Japan

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ネガティブSEOの隠された世界。ネガティブSEOは存在し、それはリンクによるものだけではない。

今回の記事は、seoClarity社のブログ記事の紹介となります。seoClarity社はアメリカに本拠を構える大手SEOツールベンダーであり、弊社のパートナー会社である、クロスフィニティ株式会社と業務提携を結んでおります。ネガティブSEOについての記事となりますが、リンクによるペナルティを狙った手法ではなく、ネットワークやサーバーサイドからのアプローチの内容を解説しています。アメリカではどの程度の影響があるのかは不明ですが、日本でも非常に限定的なことであるかもしれません。この記事の目的はあくまで注意喚起であることをご了承の上、お読みいただければと思います。– SEO Japan

本インタビュー記事は、ログファイルやGoogleサーチコンソール、リファラデータで注視すべき点を指摘し、読者に対する注意喚起を行うことを目的としており、筆者及びseoClarity社はいかなるネガティブSEOの手法の利用を推奨・支持するものではありません。

Clarity World Tourというイベントでシアトルを訪れた際、GreaterGood.comのTed Kubaitis氏と話しをする機会を得た。このイベントで様々場所を訪れ、多くの方と話しをすることができたが、彼との会話は、その中でも最も興味深い内容であった。Ted氏はネガティブSEOについて、多くのことを私に教えてくれた。そして、そうした攻撃の見抜き方を、私が今まで考えたこともなかった方法で、紹介してくれたのだ。

ネガティブSEOとは何か?

ネガティブSEOとは、競合のサイトから、検索エンジンへのシグナルに影響を与えることで、ターゲットとなるサイトにネガティブに働くことを目的とした戦略である。ネガティブSEOと聞くと、多くの人が競合サイトに向けた低品質なリンクの購入を思い浮かべるだろう。私も長い間そう考えてきた。しかし、実際は、ネガティブSEOは多様なスキルセットであり、低品質なリンクの購入よりも、さらに狡猾な戦術が用いられている。そのため、私はTed氏に、彼が自身の経験から学んだことを私に伝えてくれるよう、頼んだのだ。

インタビュー内容

Keith=seoClarity社。インタビュアー。
Ted=GreaterGood.com。インタビュイー。

Keith:まずは、Ted氏がネガティブSEOについて経験したことを、我々に快く共有してくれることについて感謝の意を表します。

Ted:どういたしまして。

Keith:Ted氏の職業はSEOという認識でよいですか?

Ted:SEOは私の仕事の一部ですね。おそらく20%といったところでしょう。現在、私は大規模なECサイトで企業内のデータを収集し、管理する部門のディレクターを担当しています。ソフトウェアエンジニアでもあり、マーケターでもあります。以前は、特許を取得した技術を保持しており、ビジネス・インテリジェンスの分野でソフトウェア会社を設立していました。オンラインビジネスに関係した様々なことをやってきました。

Keith:GoogleはネガティブSEOの影響を否定しています。ネガティブSEOは実際に行われており、サイトへの影響もあるのでしょうか?

Ted:ネガティブSEOは実際に行われています。否定派の方がサンプルとしているサイトは偏ったものであると考えています。そうしたサイトは標的にされていないため、脅威は小さいと言えるでしょう。しかし、実際は、ネガティブSEOは拡大しています。大きな金額が動いており、あなたの法律の権限外にも競合がいます。多くの場合、この種の攻撃に適用される法律はないのです。ネガティブSEOの脅威は急速に高まっています。

Keith:どのようにして、最初のネガティブSEOに気づいたのですか?

Ted:始めは偶然でした。私も以前は、”ネガティブSEOは現実的でない”という側の意見を持っていました。私は会社のエンジニアとして働いており、そこは非常にオープンな環境でした。そのため、全員がその日に起こった問題を自動的に気が付くことができました。ある日、私は、ネットワークの担当者が非常に軽微なサービス妨害攻撃に対応していることをふと耳にしました。

**ここから技術的な話しになるため、読み飛ばしてもかまいません。**

このネットワーク担当者が対応していた攻撃は、”スロー・ロリス(slow loris)”攻撃というものでした。

スロー・ロリス妨害
スロー・ロリスはRovert ”RSnake” Hansenによって書かれたソフトウェアの一部であり、単一のマシンが他のマシンのWebサーバーを、最低限の情報量で、関係のないサービスとポートに影響を与えることにより、停止させることを可能にする。
スロー・ロリスはターゲットとしたWebサーバーに接続し続け、Webサーバーを可能な限りオープンな状態にさせようとする。Webサーバーへの接続を継続し、不完全なリクエストを送り続けることで、これを実現する。定期的に、それに続くHTTPヘッダーを送付するが、そのリクエストが完了することはない。この攻撃を受けたサーバーは接続状態を継続するが、やがてその許容量を超えてしまうため、最終的にはクライアントからの別の接続を拒否してしまう。
引用:Wikipedia

**ここまで技術的な話し**

この攻撃自体には大きな意味はありません。こうした攻撃を検知し、防御するためには1時間か2時間で済みます。そして、2週間か3週間ごとにこうした攻撃が繰り替えされます。この状態が何か月も、もしかしたら、何年間も続きました。この攻撃が開始された時期は特定できていません。

我々はこの攻撃者の意図が分かりませんでした。一度検知すれば、対応は簡単です。容易に防ぐことができるのに、なぜ、こんなにも長い間攻撃を続けるのかが理解できませんでした。

数か月後、私はSEOの収益における不安定な状況を説明するためのミーティングに参加しました。この時点でも、私はネガティブSEOを信じていませんでしたが、そのミーティングで私は寒気を感じました。ミーティングが終了した後、SEOの収益を示すグラフの上部にスロー・ロリス攻撃のグラフを載せてみました。すると、SEOの収益の下降が、”常に”スロー・ロリス攻撃の後に起こっていることがわかりました。この日から、私はネガティブSEOが現実的であり、そして、私を含めた多くの人が考えているものとは全く別のものであることに気づきました。これは、”非常に”効果的なネガティブSEOであり、バックリンクとは無縁のものだったのです。

**ギークな情報**

私はその後数週間、このネガティブSEOの攻撃に関してあらゆることを調べました。そして、その仕組みを理解しました。簡単に言うと、攻撃者は、Googlebotが我々のサイトをクロールするタイミングを見計らって我々のサイトを攻撃し、サーバーがGooglebotを含むすべてのアクセスに対し、500エラーを返すようにしむけました。Googlebotはエラーを返すページを検索結果から除外します。Googlebotは数日間該当のページを再評価しません。(これは、今日では起こらないことです。Googleは数時間内に再評価を行いますが、当時はそうした状況ではありませんでした。)そして、より厄介なことは、Googleが再評価を行い、該当のページがエラーを返さないと認識した後、以前表示されていた順位よりも下位に表示されるようになります。元の順位に戻るまで、2週間ほどその状態が続きました。

**ギークな情報終了**

当初、我々はこの攻撃が成功するとは思わず、脆弱なものと考えていました。実際は、非常に成功しており、非常に脅威的なものでした。長い間効果を出すものであり、攻撃が行われるたびに、我々の動きを封じていました。

“この日から、私はネガティブSEOが現実的であり、そして、私を含めた多くの人が考えているものとは全く別のものであることに気づきました。これは、非常に効果的なネガティブSEOであり、バックリンクとは無縁のものだったのです。”

ランキングを見ているだけでは、Googleの通常の変動による影響と思ってしまうでしょう。順位が2つ下がり、2週間後に戻ってきたという状況に注意を払うことはありません。我々は、20のWebサイトを運営しており、全体で40万ページあります。そして、そのWebサイトの多くが、共有サーバーを使用しています。Webマスターツール(原文ママ)では、複数のサイトを横断的に集約したデータを見ることができません。全てのサイトのSEOの状況をトラッキングしなければ、この状況には気が付かないでしょう。

我々は攻撃が現実的であることと、その仕組みを理解しました。しかし、どのようにしてこの攻撃を止めることができるのでしょうか?

この攻撃を効果的なものにするためには、攻撃者が、攻撃のタイミングとGooglebotが我々のサイトをクロールするタイミングを一致させる必要があります。どのようにして一致させるのでしょうか?私は4つの方法があると考えています。

  1. Googleのキャッシュをモニターし、キャッシュの日付が更新されれば、Googlebotによるクロールする時期がわかる。
  2. キャッシュの日付を分析し、Googlebotが再びクロールするタイミングを推定する。
  3. ユーザーエージェントを見るために、サイト間のスクリプトを行う。
  4. 頻繁に攻撃を行い、タイミングが合うことを期待する。

私はこの攻撃者が非常に賢いと考えており、1番上の手法を用いたと思っています。

私は全てのページに”NOARCHIVE”タグを設置することで、この攻撃に対応しました。この方法により、Googleが該当のページのキャッシュリンクを表示することをやめさせることができるます。結果、攻撃者が我々のキャッシュの日付から簡単にモニタリングすることを防ぐことが可能となりました。

この措置を行った4か月ほど、攻撃はされなくなりました。我々は彼らに勝利したと考えました。しかし、それは間違いだったのです。

2014年の第3四半期の後半に、我々は単独の非常に正確な攻撃を受けました。攻撃者は一時的に手を緩めており、再び攻撃をしに戻ってきたのです。攻撃者は我々の対応に気づき、より注意深く、より戦略的に攻撃のタイミングを狙ってきました。私がSEOに対して寒気を感じた、2回目の出来事でした。多くのオンラインのリテラーがそうであうように、我々も収益の大部分を第4四半期に売り上げます。攻撃者がブラックフライデー(アメリカでのクリスマス商戦の開始日)を待っていた、という考えをぬぐうことはできませんでした。彼らの攻撃の中でも、ブラックフライデーの1週間前に行われた攻撃は、最も重要な時期におけるSEOを破滅させました。

我々は彼らがどのようにして攻撃のタイミングを決定しているかを把握しようとしました。しかし、把握することはできませんでした。ブラックフライデーの1週間前の被害は、今までで最も大きいものでした。その月、我々は60-70%のSEOからの収益を失いました。非常に落胆しました。

こうした攻撃が甚大な被害をもたらし、今後も継続してくという事実を、我々の会社は公式に認めました。我々はセキュリティ強化に数十万ドルを投資し、リアルタイムで数百の異なる攻撃を検知し、ブロックできるようにしました。

“SEOの収益に大きな影響を与えた出来事に対し、全てのログや証明データを確認し、状況を把握しようと試みました。”

全てのWebサイトに新しいフィイヤーウォールを構築し、適切なURLの再配置が完了するのに、半年かかりました。我々は、ようやく勝利を手にすることができましたが、多くの時間と費用を割くこととなりました。今年、我々のSEOにおける収益が2桁成長を見込めることは非常に喜ばしいことです。その理由は、ネガティブSEOの攻撃をストップすることができたことが大きいでしょう。

Keith:今まで聞いたこともないような攻撃や、人々が普段意識したことがないようなネガティブSEOは他にもありますか?

Ted:私は、ここでお話した攻撃を”Googlebotの妨害攻撃(Googlebot Interruption Attack)”と呼んでいます。こうした攻撃によるネガティブSEOへの公式な名前はありませんが、その程度に新しい攻撃だということです。

ブラックハット側の人間が行う戦略を紹介しましょう。過去にペナルティを受けている”汚れた”ドメインを獲得し、DNSをあなたのWebサイトに設定します。該当のペナルティが、少なくとも短期間は、あなたのWebサイトに受け継がれてしまいます。最悪な方法は、大量の”汚れた”ドメインから、あなたのサイトに目がけ、一気に設定をすることです。

似たような方法として、”汚れた”ドメインからあなたのサイトへリダイレクト設定を行う、といったものがあります。”汚れた”ドメインが収集したバックリンクの影響を、現在通常稼働しているURLへ与えてしまうという効果があります。この方法の恐ろしいところは、攻撃者がリダイレクト先を変更すれば、こうしたドメインを再利用できるという点です。

さらに、canonicalタグの設定をしていないページをターゲットとする方法もあります。偽のURLパラメータやアンカーテキストを追加するなどして、稼働しているがGoogleがまだ発見していない、というURLを作成します。そして、偽のURLがオリジナルのURLよりも上位表示するまで、偽のURLにリンクを構築します。オリジナルのURLはPRが低い、重複コンテンツとしてみなされ、検索順位が下がります。GoogleがPRを再度評価するまで、この効果は持続します。しかし、この攻撃は、自身の全てのページにcanonicalタグを設定することで防ぐことができます。

大量のドメインを使用する方法もあります。ここでは”汚れた”ドメインである必要はなく、Googleにインデックスされ、多くのボットに回遊されているドメインが使用されます。数百ものドメインから単一のWebサイトにリンクを設置します。そして、ボットからのアクセスをサービス停止のシグナルとして利用するのです。

“唯一の解決策は、SEOの収益を正確に捉え、定期的にモニタリングすることです。”

悪質なリンクの購入は誰もが知っている方法です。しかし、その他にも多くの方法があります。悪質な人間の創造性に限定されるものではありますが、悪質な人間の創造性は非常に高いのです。正直に言って、非常に恐ろしいことです。自身を奮い立たせる必要があるイベントがあり、闇の部分を調査しなければいけない。常に次の攻撃を心配しているし、その代償を既に払っているかもしれないと考えてしまいます。

Keith:こうした攻撃のサインを、どの場所で発見していますか?SEO担当者が見るべき場所はどこでしょうか?

Ted:私は多くのSEO担当者と議論をしてきました。唯一の解決策は、SEOの収益を正確に捉え、定期的にモニタリングすることです。コンバージョンは大事ですが、SEOの健全さを図る指標として、収益を見ることの方が良いでしょう。収益は、インデックス状況、ランキング、トラフィック、コンバージョンなどの全ての要素を複合したものです。コンバージョンを見ることは大事ですが、大きく指針を動かすものではないため、ネガティブSEOのシグナルを発見することは難しいです。

次に、エンジニアと相談することも大事です。彼らが取り組んでいる問題は、SEOの効果に直接影響します。ネットワークエンジニアが行っている火消し作業は、最適なサインの一つです。彼らが対応した問題の記録を取り、収益や他のKPIとの関連性を調査しましょう。

さらに、ログも大事です。Webマスターツール(原文ママ)のクロールエラーのログを確認することで、Googlebotが直面した問題を知ることができます。

  1. 多くの500エラーは”Googlebotの妨害攻撃”の可能性を示唆
  2. 多くの404エラーは”汚れた”ドメインからのリダイレクトを示唆
  3. 多くの不可解なURLエラーや重複コンテンツのエラー
  4. 一般的に、ハッキングの痕跡はWebのログに現れる

Keith:こうした攻撃を検知する方法を、どのようにして学びましたか?

Ted:非常に困難でした。SEOの収益に大きな影響を与えた出来事に対し、全てのログや証明データを確認し、状況を把握しようと試みました。しかし、そうした全ての出来事が攻撃によるものではありませんでした。多くの場合、こうした出来事は我々のWebサイト側のエラーによるものでした。マーケティングチームが問題のあるトラッキングサービスをインストールしたため、といったこともありました。また、過去にペナルティを受けたことを知らずにドメインを購入し、そのドメインを使用したサイトからリンクを張られているといったこともあります。SEOの担当者として、こうした出来事を検知し、把握することが求められます。収益、ログ、日々の一般的な出来事などは、早期の検知のために非常に重要な要素です。

Keith:SEO担当者はこうしたブラックハットのフォーラムなどを確認するために、時間をかけるべきだと思いますか?

Ted:Yesでもあり、Noでもあります。こうした攻撃に対する理解が必要な状況であれば、Yesです。概して、他者を信用しているのであれば、こうしたフォーラムを利用することも手かもしれません。しかし、読者側に立った意見でいうと、SEOのフォーラムやブログは、SEO担当者の多くが経験したことのない問題に対して私が手助けをすると、嘘つきと非難されることがあります。くだらない批評を下す人たちが、証拠がないと言って、私を非難することは日常茶飯事です。SEOのプロフェッショナルが集まるコミュニティが、ただの喧嘩状態になることはあります。ブラックハットのフォーラムでは、私が直面した攻撃に対する調査の手助けしてくれました。どのような仕組みであり、どのように対応すれば良いのかなどを教えてくれました。GoogleやSEOのコミュニティは、概して、非協力的です。これについては、長い間忘れられない出来事となるでしょう。

“Googleは根本的な問題を抱えています。ペナルティは簡単に兵器となり得るのです。Googleが善い行いを支持すれば、人々は善い行いを増やすでしょう。”

Keith:どの程度、こうした攻撃が広まっていると思いますか?また、どのくらいの回数の攻撃を、あなたのサイトは受けましたか?

Ted:何らかの理由で、我々は大きなターゲットとなりました。おそらく、我々は多くの商品を扱っており、アフィリエイトサイトと競合する商品も多くあったからです。オンラインのリテラーで、季節的な売り上げが多いのであれば、注意が必要です。私のサイトが直面した大きな脅威は、今のところ解決しました。しかし、多くのサイトが無防備であり、我々が用いた解決方法を採用していません。

長年に渡り何百もの攻撃を受けていたはずですが、我々がそれに気が付いたのは、2014年になってからでした。多くのWebサイトにとって、”不明なものに対するセキュリティ”となります。この種の攻撃に対し、注意を払う必要は十分にあります。

Keith:どのようにしてネガティブSEOの威力を軽減しましたか?例えば、不完全なパラメータの使用をどのように軽減させましたか?

Ted:検知が最重要でした。問題に気が付かなければ、それを軽減させることは不可能です。不完全なパラメータについては、いくつか対応策はありますが、私が強く薦める方法は、canonicalタグを全てのページに使用することです。非常に厳格なURLに変更することもできます。しかし、ログや検索結果画面のURLなどをしっかりと確認しなければ、問題に気が付くことすら叶いません。

Keith:ネガティブSEOの検知のために、プラットフォームはどのような手段を用いるべきでしょうか?

Ted:収益を詳細に確認することは重要です。Googleからのみの損失が起こっていれば、重要なシグナルと言えるでしょう。私の場合、SEOの収益は複数のソースから得られています。 Google、Bing、Excite、AOL、Yahooなどの検索エンジン経由、ノートパソコンやISPのスタートページからのシンジゲート検索、メタ検索エンジンなどからです。

収益の観測を行い、Googleからの収益のみが落ちていた場合、顧客行動によるものではないと考えることができます。例えば、春休みに入ったからということが理由であれば、すべてのソースからの収益が落ちるはずです。

また、500エラー、404エラー、ログ内や検索結果画面の不可解なURLなどには目を光らせましょう。

“ネットワーク管理者のフラストレーションの計測器”を作りだすことも大事なことでしょう。

Keith:機械学習がいずれは手動によるアルゴリズムの操作を無効化させると考えますか?もしくは、我々は常に用心していなければならないのでしょうか?

Ted:Googleは根本的な問題を抱えています。ペナルティは簡単に兵器となり得るのです。Googleが善い行いを支持すれば、人々は善い行いを増やすでしょう。善い行いへの賞賛や報告をもっと公に行い、取引先、顧客、サプライヤーなどとより良い関係を築くことに注力する。そうした取組を進めることが重要となるのではないでしょうか。

不幸にも、Googleは場当たり的な対策しかしていません。その理由は私にはわかりません。個人的には、良いコミュニティのメンバーになることと、反していると感じています。

機械学習については、激しい競争だと感じています。我々の多くが自身のサイトをGoogle内で上手く作用するようなシステムやプロセスを構築しています。私は、こうした競争が今後も続くものだと考えています。

“何かが正しくなければ、その原因を突き止めることに熱心であるべきで、事前に感知する能力を磨く必要があります。そして、常に否定を行う人々が、あなたのこうした取り組みも否定するのを防ぐことも重要です。”

Keith:SEOについて、何かアドバイスできることはありますか?

Ted:変更箇所は最小限にし、測定は最大限行う。自身で証明できることを、行わない手はないです。測定できる結果があれば、それを再利用することができます。SEOの収益を、コストの正当性が見いだせないという理由で、敬遠しているのであれば、方向性を議論する機会を作りましょう。SEOはベクトルです。重要で、方向を示す役割があります。明日になれば、さらにその重要性は増します。

まとめ

ネガティブSEOは短期で、破滅的な結果を生むものではありません。ネガティブSEOに関係する出来事の検知は容易ではあります。しかし、ブラックハットSEOを成功させようとする試みは、多くの穴を作り、順位を下げるためのちょっとした罠を作り、トラフィックを失わせ、収益を損なわせます。そして、通常の手段では検知できないものです。スロー・ロリス攻撃から、改ざんされたパラメータ、そして、粗悪なリンクの購入など、ブラックハットSEOのツールボックスに入っている手段は一つではありません。そのため、自身のサイトにとってのSEOの成功を測定し、問題をモニタリングする方法は、複数あるべきです。このインタビューでは、Ted氏が、彼が取り組んできたネガティブSEO対策、現在のモニタリングの方法、攻撃を軽微にする方法についてのアウトラインを紹介してくれました。

Ted氏が推奨する方法を下記にまとめます。

  1. システム担当者とネットワーク担当者と近しい関係を作り、彼らが潜在的な攻撃を探している取り組みの内容を知る。
  2. クロールエラーやサーバーエラーで、変則的なパターンがあれば、全て検証する。
  3. アナリティクスを使用し、変則的なパラメータがトラフィック内にあるかどうかを観測する。
  4. cacnonicalタグを使用し、厳格なURLを作成することで、ブラックハットと思われる者から外部のページを作成されることを避ける。
  5. 意味をなさないものがあれば、調査する。

Ted KubaitisTed Kubaitis: GreaterGood.comのビジネスインテリジェンスのディレクター。エンジニア兼マーケターであり、彼の経験はNCSA Mosaicを使用する際にNDAにサインが求められた時代まで遡る。特許を取得した技術を保持し、ビジネスインテリジェンス業界でソフトウェア会社を設立した。


この記事は、seoClarityに掲載された「THE SECRET WORLD OF NEGATIVE SEO」を翻訳した内容です。

個人的には非常に新鮮な内容でありましたが、大手サイトのインハウスの方々にとってはそうではなかったかもしれません。(もしかしたら、これ以上にやっかいな攻撃を受けている可能性も。。。)今日のSEOの担当領域は多岐にわたっており、セールス、マーケティング、PRなどのチームといかに連携を進めていくかが重要だとよく言われています。その中には、もちろん、システム担当部署との連携も含まれるかと思いますが、サイトの安全性を担保するという目的でも、システム担当の方と話しを進めていくのは重要なことですね。記事内にもあるとおり、些細な変化に気を配る必要があり、根気のいる部分ではあると思いますが、上手くチェックが行われる工程が作れれば理想的だと感じました。– SEO Japan

ヤフー、クリスマス関連キーワードの検索トレンドをインフォグラフィックで公開

いよいよクリスマスが近くなり、街も賑やかになってきました。そんな中、Yahoo! JAPANがクリスマスに関するキーワードの検索動向を調査し、その結果をインフォグラフィックで公開したので、ご紹介します。– SEO Japan

※画像をクリックすると、公開元サイト(Yahoo!マーケティングソリューション ブログ)に飛びます。

出典:検索キーワードで見るクリスマス – Yahoo!マーケティングソリューション ブログ

2014年、「クリスマス」というキーワードの検索数は、11月から徐々に増加し、ピークは12月24日。他の月に比べ、12月に検索数が5倍以上増えるキーワードは、PC・スマートフォン共に「クリスマス レシピ」でした。平均検索開始時期は12月6~10日頃で、男性よりも女性の方が早く、期間も長く検索している事も、インフォグラフィックから分かります。

クリスマス前に関連キーワードの検索が増えるのは予想できますが、こうして具体的な検索内容を見ると、男性よりも女性の方が子供のプレゼントを検索している人が多いなど、クリスマス商品を扱うマーケターにとっても有益な情報が得られるのではないでしょうか。 — SEO Japan

続きを読む ヤフー、クリスマス関連キーワードの検索トレンドをインフォグラフィックで公開

【シリーズ連載その2】Android 6 “Marshmallow”とSEO。商業データを用いたNowカード。

シリーズ連載の第2弾の記事になります。(初回の記事はこちら。)Googleの予測検索にスポットを当てた記事ですが、AppleのSiriとの比較がよくされる内容だと思います。(MicrosoftのCortanaを忘れたわけではありません。)今回はショッピングに関わる話であり、対抗馬としてAmazon Primeが上がっております。Webでショッピングをする方も多いかと思いますが、より個人的で有益な情報が提示されれば嬉しい限りではないでしょうか。– SEO Japan

Android Marshmallowの新しい機能は、モバイル検索の未来にどのような影響を与えるのか?シリーズ連載の第2回目となる今回の記事では、シンディー・クラム氏が、Google Nowの”Price Alerts cards(プライスアラート・カード)”と”Visually Similar Products(よく似た商品)”を取り上げている。

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*記事内のリンク先は全て英語となっています。

Google Nowは、Googleの予測検索ツールであり、ユーザーが検索を行う前に、ユーザーのニーズを予測する試みを行う。Google Nowは、”answer card”という形式を用いて、スマートフォン、スマートウォッチ、あるいは、(プラグインをダウンロードしている場合)デスクトップのコンピュータに情報を提示する。

前回の記事(日本語記事はこちら)では、Googleのプライベート・インデックスについての解説を行い、Google NowとNow on Tapにおける、ユーザーへの影響を取り上げた。今回の記事は、前回の内容に基づいて話を進めていく。3部作の2作目となる今回は、Googleのプライベート・インデックスが、ユーザーが興味を持つ製品の価格が下がった際に、どのようにユーザーに通知を送るのかを説明する。

また、Googleの画像認識についても言及し、Google Now以外の場所に掲載されている、競合する製品を特定する機会にもスポットライトを当てている。前回の記事では、この機能を”スポンサー付き”Nowカードと呼んだが、Googleから次のような指摘を受けたため、名称を変更している。

“Google Nowのカードには、現在、スポンサー付きのコンテンツは1つも存在しません。Google Nowのカードとして表示されるコンテンツとランク付けは、完全にオーガニックなものです。カードがユーザーを、スポンサー付きのコンテンツや情報を含む、ショッピングの結果に導くことはあります。そうした情報(例えば、値引きなど)は販売業者からの情報ですが、Nowカード自体にはスポンサーは付いていません。”

モバイル広告の増加

気づいていない方もいるだろうが、Googleは複数の異なるタイプの広告を追加している。モバイルインターフェースでは非常に目立つものだ。このようなスポンサー付きの結果は、フライト、ホテル、映画、テレビ番組、そして、一部の製品のクエリに対して提示されている。PPCの入札ではなく、フィードによるものであり、その下に掲載される自然検索の結果とは区別しにくいものとなっている。

こうしたスポンサー付きの結果は、アプリ内検索に取られがちなトラフィックを取り戻すための手段だと考えられる。検索結果にこうした情報を直接掲載することで、Googleは情報を見つけやすく、そして、消費しやすくしており、ユーザーのアプリへの遷移を未然に防ぐ効果を見込んでいるのだ。

これと同じ目的で、Googleは、商業的なGoogle Nowのプライスアラート・カードをテストしているように思える。最近までは、Google Nowのカードに対しては、すべて受動的で、オーガニックなものであったようだが、間もなく、このアプローチが変化する可能性がある。

Amazon Primeの人気の高まりにより、Googleではなく、Amazonのプラットフォーム(アプリ、または、ウェブ)での検索が増えている。そうした状況の中、Google Nowはショッピングにおけるトラフィックを取り戻すためにGoogleが行っている取り組みと言えるだろう。

Google Nowのプライスアラート・カードは、Adwordsに参加する販売サイトがGoogleに投稿する、GoogleショッピングのフィードとGoogle Nowとを結びつけている。このカードは、過去に閲覧したアイテムの価格が下がると、ユーザーにその旨を通知するものである。

ビジネスの面では、Googleにとって理にかなった仕組みだと言えるが、その他にもメリットはある。Googleショッピングは、Google Nowのカードからモバイルトラフィックを得る上でもってこいの製品だ。なぜなら、信頼されているモバイルインターフェースを持ち、様々なデバイスのユーザーが容易にモバイルで買い物を楽しめることができるためだ。

また、Webの販売業者にとってのメリットもある。モバイルのWebアクセスや、安全な支払い方法をセットアップしていない様々な種類のセラーへアプローチすることが可能となるからだ。

Google Nowのプライスアラート・カードの仕組み

Googleは、すべてのユーザーの、あらゆるデバイスでの行動に関するデータを、プライベート・インデックスに保存している。この中には、買い物やGoogleショッピング(そして、その他のEコマースサイトも含まれる可能性がある)の閲覧等、ウェブでのやり取りの情報も含まれている。

この情報を用いて、GoogleはGoogle NowやNow on Tapにおいて”プライスアラート”を作動している。プライベート・インデックスからはページを訪問したことを把握し、また、Googleショッピングのフィードから、閲覧したアイテムの価格が下がったことを把握している。

以下に、Google NowでTarget(アメリカの有名小売店)が送った値下げの通知の画像を掲載する(Targetは自身のウェブサイトで製品を販売しているが、Googleショッピングにも掲載している)。Google Nowのプライスアラート・カードは、過去に閲覧した製品をプレビューし、新たな価格を、Googleショッピングの購入ページに向かうリンクとともに表示している。

スポンサー付きのGoogle Nowの通知では、製品をクリックし、直接Google Shoppingに向かうことができる。あるいは、”Compare products from other merchants(その他の販売者と製品を比較する)”と記された画面下のリンクをクリックすることもできる。このリンクは、同じページの下に掲載されているGoogleショッピングで購入可能なリスト(よく似た商品)にユーザーを導く。

GoogleNow Shopping Price Drop Notification

ユーザーの追跡がどのような仕組みで行われているのかは不明だが、恐らく、ユーザーのウェブ閲覧履歴をベースにしていると思われる。このGoogle Nowのカードは、Googleショッピング経由で保存されたクッキーを用いるという、従来の方法が用いられているかもしれない。しかし、この情報は、複数のデバイスではアクセスすることが難しいだろう。

(理論的には、ページ上の製品スキーマによって作動する可能性も考えられる。しかし、ソースコードに目を通したところ、その証拠は見当たらなかった。)

SEOの観点では、このGoogle Nowカードは、複数の理由で興味深い存在だと言える。まず、Google Nowのカードの生成に、製品のフィードを投稿し定期的にアップデートすることで、会社側(販売者側)が影響を与えることができるようになるかもしれない、初めてのケースと言えるからだ。販売者は、(カードが閲覧履歴をベースに生成され、価格が下がるとき限定で作動するため)カードに対する料金を支払うわけではない。しかし、販売者が参加費を支払うGoogleショッピングのユーザー体験の一部である点は明白だ。

Googleは、次のように説明している。

“上記の例を使って説明すると、ドレスの値下げのカードは、この特定のアイテムをリサーチしたことがあるユーザーのみに提示されます。そのため、値下げを伝えるカードは、ユーザーの役に立つ可能性が高いのです。 しかし、販売者は、カードを表示させるために、料金を支払う、つまり、カードのスポンサーになることはできません。”

Googleは、こうした予測検索機能をAndroid MarshmallowとNow on Tapで構築しようとしているようだ。そのため、Googleショッピングのフィードの活用は、サイトのトラフィックとコンバージョンをアップさせる方法となり得る。デジタルマーケティングの”自然”な手法とは完全には言えないが、SEOを担当しているなら、少なくとも意識する必要はある。

画像のクローリングとはどう関わるか?

“よく似た商品”がランディングページ(“関連した商品”)に盛り込まれる点も興味深い。

ここで注目すべき点は、Googleによる”よく似た商品”を特定する仕組みである。Googleフォトで用いられているマッチングアルゴリズムと同じアルゴリズムを使って、(前回の記事で例として紹介した、「my pictures of dogs」(犬の私の写真)の検索のように)写真の分類、グループ分けを行っているように思える。

マシンラーニングのアルゴリズムは、日付と時間、および、場所をもとに自動的に写真を分類している。こうしたデータはすべて画像ファイルのメタデータから得ることができる。しかし、下記の画像のように、この技術は写真内の特徴を認識することで写真のグループ分けを行う画像認識とマシンラーニングも使用している。

Google Photos Catigorization

この点を踏まえて、下記の2つの”よく似た商品”のグループを見てみると、ある関係に気づくのではないだろうか。どちらの検索も”blue dress”というテキストのクエリで始まっている。

1つ目の例では、メインの被写体がマネキンの”blue dress”がクリックされている。その結果、すべての”よく似た商品”では、マネキンがドレスを着ている写真となっている。2つ目の例では、最初の検索は同じく”blue dress”であるが、メインの被写体として人間のモデルが用いられた製品をクリックしている。従って、すべての”よく似た商品”は、人間がモデルの写真を掲載している。

主な被写体がマネキンの”よく似た商品”

Visually Similar Products - Mannequin

主な被写体が人間のモデルの”よく似た商品”

Visually Similar Products - Model

SEO戦略に関しては、あなたが使用する商品画像における、非常に重要なことを示唆している。あなたが販売している商品が、あなたの商品よりも多く検索されている商品やブランドに似ている場合は特に重要だ。

あなたの商品の写真を、人気の高い商品の写真、もしくは、需要が高い商品の写真と並べることで、ユーザーの買い物候補に食い込める可能性がある。特に、仕上がりがインターネット上では分かりにくく、技術的な特徴や比較する対象のないアパレル製品の場合は尚更だ。

また、競合するアイテムが存在し、結果で上位にランクインしていることが前提だが、”よく似た商品”を用いると、利益本位のGoogle Nowのカードのマーケティングのメリットを制限する可能性がある。値引きの通知に反応するユーザーは、恐らく、たとえ別の小売店によるものだとしても、さらに低い価格のアイテムに魅力を感じる可能性があるためだ。

例えば、Targetが販売する$13.98のドレスと見た目はほとんど同じであるModDeals(価格設定が低い洋服ブランド)に掲載されている$9.99のドレスを、インターフェース内でクリックを一度行うだけで、簡単に購入することができる。

こうした顧客の流出を防ぐため、無料配送プランやロイヤルティプログラムの存在は、今まで以上に重要になる。なぜなら、別の小売業者からの購入を唯一防ぐ効果があるのは、最終的な価格、または、ブランドやサービスに対する信頼度のみだからだ。

Google Nowのカードにおける商業的なコンテンツの行く末は、いまだにハッキリしていないものの、最終的にGoogleは、Google Nowのインターフェースで何らかのスポンサー付きの結果(一つ、または、多く)を盛り込むようになる確率は高いと考えている。Googleの基本的なビジネスモデルは、広告収入に依存しており、Amazon Primeの脅威を受け、Google Nowへのトラフィックが減少すれば、スポンサー付きの結果が現れるようになることは、疑いの余地がない。

Googleショッピングのフィードを今まで検討したことがなかったEコマースサイトのSEOの担当者は、SEO戦略にGoogle Nowを盛り込むか、もしくは、他のチームと協力し、適切な統合を行い、Google Now内で存在を確立しなければならなくなるだろう。さらに、Google Nowがあってもなくても、画像認識アルゴリズムに対する最適化の取り組みは、(SEOに似ているが、形、色、そして、パターンをベースとしたコンセプトが必要な)オンラインセールスを増やす、新しく、比較的安価な方法として頭角を現しているように思える。

SEOは変化している。そして、モバイルプラットフォームは、この変化を加速させている。一流のSEOの担当者は、今後、勝利を得るため、どんなスキルを習得する必要があるのだろうか。考えるだけでワクワクする。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Android 6 “Marshmallow” & SEO Series: Google Now Cards Featuring Merchant Data」を翻訳した内容です。

値下げのお知らせ機能については、以前ホテルの値下げ情報についての記事を掲載しました。こうした情報もありがたいですが、日々の買い物についても値下げのお知らせが届けば嬉しいですね。また、個人の商品も含めることができれば、ネットオークションのような形で参加できるようになるかもしれないですね。(その際は個人のオーソリティや信頼性をどう担保するか気になりますが。)まだまだ取り組み段階の技術だと思いますが、業種によっては見逃せない情報ではないでしょうか。– SEO Japan

続きを読む 【シリーズ連載その2】Android 6 “Marshmallow”とSEO。商業データを用いたNowカード。