パンダに襲われた!と騒ぐ前に確認したいこと

SEOに興味のない人には誤解を受けそうなタイトルですが、もちろんGoogleのパンダアップデートの話です。ある日、突然、アクセス数が激減、調べてみると検索経由のアクセスが丸ごと減っていた、、、確かにキーワードの順位も軒並み落ちている、、、こんな経験をすれば誰もが疑うのがパンダアップデートにひっかかったかもしれない、という疑問。とはいえ、必ずしもパンダアップデートとは限らないということで、今回はサーチエンジンランドによるパンダアップデートのチェックリストをご紹介。 — SEO Japan

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イメージ: ShutterStock

ランキングやトラフィックの減少に気づくと、「パンダに襲われたのか?」と思い込み、すぐにパニックに陥る人達がいる。グーグルがパンダアップデート導入してから2年(日本語)が経過しているが、その不安が的中している可能性は低いだろう。ランキングとトラフィックは様々な理由で変動する。そして、その多くは、検索エンジンのペナルティとは無関係だ。

それでは、どのように判断すればいいのだろうか?ランキング全体を確認する代わりに、キーワードのカテゴリをチェックするべきである。キーワードのカテゴリをトピック別に区切っているなら、サイトの特定のコンテンツの領域に関連するトレンドを容易に見つけ出すことが出来るだろう。問題がある場合、通常はこの領域に最初に現れる。

そこで今回は、より大きな問題の兆候を評価するため、作業に取り掛かる上で便利なプロトコルを作成した:

ランキングが落ちてしまった!助けてくれ!

1. 本当に落ちたのか?

  • トラフィックも同様に落ちているか?
    • 答えが「Yes」の場合、2日間待ってみよう。その間に復活するかもしれない。ランキングとトラフィックは常に変動している。
    • 答えが「No」の場合、特に心配する必要はない。一週間後にもう一度チェックしてみよう。

様々な理由で、レポートが精度を欠いている可能性がある点を留意する必要がある。分析データで、自然のトラフィックが減っていないなら、恐らく、問題はないだろう。

2. ダブルチェックしてみたけど、やはり落ちていた。分析ツールでも同様の結果が出ていた。

  • 平静を保とう。
  • 落下の相関関係を確認する。一つのキーワードのグループで起きているだろうか?ウェブサイトの特定のページに関連しているだろうか?

3. 落下が全て特定のキーワードのカテゴリで起きている場合、引き続き読み進めていってもらいたい。そうではないなら、ステップ 4にむ。

  • 当該のキーワードで上位にランク付けされているサイトをチェックする。新しいサイトだろうか?いきなりトップのランクを獲得したのだろうか?その場合、件のサイトと自分のサイトとの取り組みの違いを確かめてみよう。コンテンツがより新鮮なのか?より最適化されているのか?ソーシャルメディアでより共有されているのか?自分のサイトがただ単に遅れを取っているだけかもしれない。
  • 最近、急激に上位に躍り出たサイトが存在しないなら、誰もサイトに大きな変更を加えていないか確かめてみよう。技術的な問題が発生している可能性もある。
  • それでも原因が分からないなら、申し訳ないが、SEOコンサルタントを雇って、徹底した分析を行った方がいいかもしれない。

4. 特定のカテゴリが原因ではなく、同じページまたはセクションで減少が発生している場合、当該の領域が原因になっている可能性がある。

  • 上位にランクインしていた/多くのトラフィックを獲得していたページをチェックする。変わりなく配信されているだろうか?最近何か大きな変更を加えただろうか?
  • 偏見を持たずにコンテンツを評価する。本当に質は高いだろうか?重複しているだろうか?質が低いのではないだろうか?このページに詳細なチェックリストが用意されている。
  • 他の場所に重複するページは存在するだろうか?ページから固有のテキストを一部コピーし、グーグルで引用符を使って検索をかけてみよう。そうすれば、コンテンツがコピーされているかどうかが分かる。
  • 思いがけずインデックスを無効にしたり、誤ってカノニカルタグを用いている等、技術的な問題はないか?

5. 上述した問題(技術的な問題を除く)が見受けられたなら、パンダペナルティの第一段階に足を踏み入れている可能性がある。

現在現れているトレンドは、パンダの影響を受けている初期の兆候かもしれないので、すぐに当該のコンテンツに対する処理を行おう。

パンダに関する事実 & 作り話

  • パンダは、手動ペナルティではなく、アルゴリズムである。先程取り上げたような初期の兆候を見かけても、通常は、次回のパンダの更新が行われるまでに、十分にコンテンツを一掃する時間が与えられている。
  • パンダは、基本的にドメイン全体、または、サブドメイン全体に適用される。その結果、自然なトラフィックが大幅に減る可能性が高い。
  • パンダの打撃を受けても、ランキングを維持することは可能だ(特に30位-40位)。完全に抹殺されるわけではないものの、実際には抹殺されたような気分になる。
  • 通常は、パンダの攻撃を受ける兆候が現れる。ただし、露骨にスパムを行っている場合は、手動ペナルティを招く可能性がある。
  • 大半のサイトは、パンダの影響を受けることはない。
  • パンダは、重複以外の問題も重視するものの、原因として最も多く挙げられるのは重複である。また、劣悪な文章や内容のない文章等も危険である。
  • 複数のページの重複、あるいは、質の低いコンテンツの一部の重複は、パンダの攻撃を招く可能性は低い。通常、重複の規模は遥かに大きい。

これでパンダと戦う準備が整ったことになる。コンピュータと戦っている点を忘れないでもらいたい。コンピュータは、ミスを犯すこともあるが、ごく稀である。

アルゴリズムのアップデートによる打撃を受けたことがあるなら、恐らく、回避するべきであった近道を選んでしまったのではないだろうか。また、パンダの仕組みを理解しているのはグーグルだけである点に留意してもらいたい。私の意見は経験に基づいたものだが、例外や反対の意見があって当然である。コメント欄で気軽に意見を発表してもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Stop The Panic Before Asking “Have I Been Panda Slapped?” 」を翻訳した内容です。

1つの指標としては参考になる内容でした。日本ではパンダアップデートの大きな被害を受けたサイトは皆無との話もありますが、さてこの記事で何か身に覚えがある人はいるでしょうか? — SEO Japan [G+]

投稿者:

SEO Japan

002年開設、アイオイクスによる日本初のSEOポータル。SEOに関する最新情報記事を多数配信。SEOサービスはもちろん、高機能LPOツール&コンサルティング、次世代SEOに欠かせないインフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティング等も提供。 SEOブログながら、ウェブマーケ全般。アドテク、ソーシャル、スタートアップ、インフォグラフィック等。